昭和の『仮面ライダー』がカッコイイと話題！デザインと裏話まとめ【1号、V3、他】

仮面ライダー旧1号

本郷猛（藤岡弘、）が変身する始まりの仮面ライダー。今日における仮面ライダーシリーズの原点とも言うべき存在。

バッタモチーフのヒーローで、石ノ森章太郎氏の「スカルマン」という髑髏も原案の一つである。

悪の組織に改造されたという設定であるため、マスクには涙ラインがデザインされている。

桜島1号

40話・41話で再復帰した本郷猛が変身するライダー。基本的には新1号と変わらないが、色合いが異なっている。そのためロケ地の名前から取って「桜島1号」と呼ばれている。

旧1号と異なり、マスクは黒く、複眼も深紅色になっている。なぜ変わったかと言えば、ただ単に地方ロケの弊害で、黒いスプレーしかなかったため。

仮面ライダー新1号

53話から登場した1号の新形態。

スーツの色は黒、ボディの色は緑となり、白のラインが2本入っている。手袋とブームも銀色に変化しており、よりスタイリッシュなデザインになっている。

作中において形態が変わったことへの説明は一切されていない。

仮面ライダーネオ1号

2016年公開の映画「仮面ライダー1号」に登場するライダーで、デザインは一新されている。

撮影当時の藤岡弘、さんの体型に合わせたスーツになっており、本郷猛の力強さを表している。

なおデザインを担当した田嶋秀樹氏いわく、「本郷猛の帰還」という意味を込めて、桜島1号をベースにカラーリングにしたらしい。

仮面ライダー旧2号

一文字隼人（佐々木剛）が変身する仮面ライダーで、「仮面ライダー」におけるもう一人の主人公。

1号と同じくバッタモチーフ。マスクの中央に銀のラインが入っており、1号よりも明るめの配色になっている。なぜ明るくなったのかといえば、夜間での撮影時でもスーツが見えるようにするため。

仮面ライダー新2号

72話から登場する2号の新形態。

マスクは新1号と同じ形と色をしている。新1号と違い、腕のラインが1本、手袋とブーツの色は赤色になっている。

演者曰く、汚れた手袋を塗装するための塗料が赤色しかなかったため、全部を赤く塗り替えたらしい。つまり新1号と違いが出たのはたまたま。

仮面ライダーV3

風見志郎（宮内洋）が変身する仮面ライダー。名前の由来は勝利を意味する「ビクトリーのV」と3号ライダーの「3」。

トンボモチーフのライダーで、頭部の白い部分は髑髏、ボディはラガーマンをイメージしたものになっている。

V3は1号と2号の緑色の顔と赤色の目を逆にした配色を採用している。

なお首周りの白い襟はスーツアクターの後ろ髪を隠すためにデザインされたらしい。

余談だが、前作の3倍ほどの火薬を使っているため、四国の島では観光協会から「島にヒビが入った」、神奈川県の海で使用したときは漁業組合から「魚がいなくなるからもう来るな」とクレームが寄せられたらしい。

ライダーマン

「仮面ライダーV3」に登場するもう一人のライダーで、結城丈二（山口豪久）が変身する。登場は43話と遅め。

他の昭和ライダーと違い改造人間ではないため、口周りが見えているという外見になっている。

仮面ライダーを模倣した姿であるため、作中においてV3に勘違いされたこともある。

仮面ライダーX

神敬介（速水亮）が変身する仮面ライダー。「Xライダー」と呼ばれることもある。5号ライダーであることからローマ字の「V（5）」と、ビクトリーから「V」を取り逆にしたものを組み合わせ、「X」としたのが名前の由来。

モチーフは従来と同じバッタであるが、「メカニック仮面ライダー」というコンセプトであるため、マスクのデザインは生物をイメージしたものにはなっていない。

太陽光を動力源とすることから赤色も使われている。なおメインカラーがシルバーなのはメカニック感を表すためである。

仮面ライダーアマゾン

山本大介（岡崎徹）が変身する仮面ライダーで原点回帰をコンセプトにしている。

マダラオオトカゲをデザインモチーフとしており、爬虫類ベースのライダーだが、水の中で酸素を確保するためのエラもある。カラーリングは迷彩色をイメージしたもの。

眼の複眼が角ではなく丸になっており、これはモスラの眼を参考にしたと言われている。

なお余談であるが、アマゾンのまだら模様は終盤になるにつれ、簡素化なものになっている。

仮面ライダーストロンガー

城茂（荒木茂）が変身する仮面ライダー。

カブトムシモチーフの電気人間で、従来の卵型の複眼とは異なるデザインを用いている。

胸の赤色の「カブテクター」はアメフトのプロテクターを模しており、S字マークはストロンガーの頭文字であると同時に、スーパーマンを意識したものになっている。

チャージアップストロンガー

31話から登場するストロンガーのパワーアップ形態。超電子ダイナモを内蔵しており、1分間だけ変身できる。

石ノ森氏のラフデザインでは角が展開し、肩から電気カッターがせりだすギミック案が存在していたがボツになった。ただしこのギミック案は「仮面ライダーアギト」で使われている。

スカイライダー

筑波洋（村上弘明）が変身する仮面ライダー。初代を意識しており、新要素として飛行能力が付随されている。

仮面ライダー旧1号をベースにしており、モチーフはイナゴ。旧1号よりも生物的にデザインされている。

強化スカイライダー

28話から登場したパワーアップ形態。

暗い深緑色から明るい緑色に変わり、胸の茶色い部分も明るくなっている。

なおスカイライダーの醍醐味であるセイリングジャンプやライダーブレイクは映像を使いまわしていたため、この色の変更により、強化後は滅多に使わなくなった。

仮面ライダースーパー1

沖一也（高杉俊价）が変身する仮面ライダー。宇宙で活躍するヒーローで、「1980年代に活躍する仮面ライダー1号」という意味で「スーパー1」という名前になった。

スズメバチをモチーフとしており、目は「蜂の目」を模したものになっている。決定稿の段階では緑色だったが、これでは前作と被るため、イメージを一新するべく銀と黒になった。

仮面ライダーZX

村雨良（菅田俊）が変身する仮面ライダー。雑誌連載企画のライダーで、後にテレビスペシャル版が公開された。

仮面ライダーV3をモチーフにしており、スーパー1のメカニック性も引き継いでいる。そのため99%がサイボーグという設定になった。
今までのライダーと異なり、左右非対称という特徴を持つ。

仮面ライダーBLACK

南光太郎（倉田てつを）が変身する仮面ライダー。石ノ森氏いわく「仮面ライダー0号」をイメージしたらしい。

1号と同じくバッタモチーフであり、当時流行していた黒をメインカラーとしている。胸のマークは蛇とリンゴがモチーフ。

外骨格的でありながら生物的ビジュアルになっており、スーツの素材に使われている軟質素材の特徴と見事に一致している。

仮面ライダーBLACK RX

仮面ライダーBLACKの続編に登場する仮面ライダーで、南光太郎（倉田てつを）が変身する。BLACKのパワーアップ形態に当たる。

黒っぽさのある緑色になっており、エンブレムも「RX」という形に変わっているなど、デザインは一新されている。

なお太陽光をエネルギーとする設定は、当時の最新技術「太陽電池」から着想を得ている。

ロボライダー・バイオライダー

BLACK RXの強化フォーム。

ロボライダーはシリーズ初となる専用銃を持つライダー。「悲しみの王子」と「炎の王子」の異名を持っており、ボディカラーは黒と黄色を主体としたものに変わっている。

バイオライダーは剣を使うライダーで、体を液状化できる。「怒りの王子」の異名を持っており、青と銀、赤を基調としたボディーカラーになっている。元々のコンセプトは忍者であった。

シャドームーン

仮面ライダーBLACK及びRXの宿敵で、秋月信彦（堀内孝人）が改造された姿。洗脳が完了したBLACKとも言うべき悪の改造人間である。

本来はBLACKと瓜二つの姿になるはずだったが、復活後は金属的な質感、銀色のボディーカラー、緑の複眼と、BLACKとは真逆のデザインになっている。

なおデザインは石ノ森章太郎の原案をベースとし、玩具デザイナーの村上克司がアレンジを加えたもの。

仮面ライダーシン

風祭真（石川真）が変身する仮面ライダーで、「仮面ライダーシリーズ」20周年を記念して作られたオリジナルビデオ作品。

原点回帰をテーマにしており、石ノ森氏いわく「0号にあたるライダー」である。

バッタモチーフで、より生物的なデザインになっている。複眼や変身ベルト、専用バイクや必殺キックも存在せず、ライダーとしてはやや異質。

なお見た目が怪人に近いため、仮面ライダー関連イベントで子供に大泣きされてしまい、それ以来出禁になったという話もある。

仮面ライダーZO

麻生勝（土門廣）が変身する仮面ライダーで、「仮面ライダーシリーズ」20周年を記念した初の劇場版作品。

原点回帰を意識しており、ライダーの見た目はバッタモチーフのシンプルなものになっている。生物を意識した外見であるため、ベルトやブーツといった意匠もない。

「ブレイクトゥーサー」という仮面ライダー1号に敬意を表した牙もある。さらに本作の主人公は本郷猛をモデルにしている。

仮面ライダーJ

瀬川耕司（望月祐多）が変身する仮面ライダーで、劇場版作品に初登場。

初の巨大化する仮面ライダーで、名前のJにはジャンボという意味がある。他にジャパンやジャッジ、ジャスティスという意味もある。

元々は「ZO」の続編として考えられていたため、ライダーの見た目が多少ながら似ている。

バッタモチーフのシンプルな見た目であるが、本作がエコロジーをテーマとしているだけあって、緑色を多用したデザインになっている。

なお石ノ森氏はライダーの巨大化には反対で、「大地の精霊が力を注ぐことで変身できる奇跡の形態」とすることで最終的に同意を得たらしい。