刀語(西尾維新)のネタバレ解説・考察まとめ
『刀語』とは、西尾維新のライトノベル作品である。全12話で、作者初の時代小説となる。2010年1月から12月にかけてテレビでアニメ化されている。「刀を使わない剣士」の鑢七花は、「奇策士」を名乗る女・とがめに誘われ、「完成形変体刀」とよばれる刀を集める旅に出ることとなる。人を知らぬ男と心を無くした女の物語が始まる。
CV:小山剛志
薩摩の濁音港を一手に仕切る鎧海賊団の船長。
38歳、身長七尺五寸、体重三十九貫三斤。
趣味は釣り。
出身は琉球国だが九州男児を自称している。
「校倉」の名字は自分で考えたもの。
亡き妹「こころ」と少し似ていたとがめに一目惚れし、ある提案して七花に決闘を申し込む。
ある提案とは、決闘で七花が勝てば「鎧」の引渡しと鎧海賊団が道中を支援するが、負けた場合はとがめを貰い受けるという。
限定奥義:刀賊鴎
全重量を乗せた猛スピードの体当たり。
凍空 こなゆき(いてぞら こなゆき)
CV:日高里菜
凍空一族の最後の生き残り。
11歳、身長四尺二寸、体重八貫三斤。
一人称は「うちっち」。
性格は天真爛漫。
口癖は語尾に「っち」と付ける。
趣味は散歩。
蝦夷の壱級災害指定地域・踊山に住んでいる。
一族を亡くした寂しさから七花たちを引き留めるため「所有者としての‟資格”がなければ刀は渡せない」と嘘を付き、遊び半分の勝負をする。七花は、こなゆきが子供だと油断したばかりに腕を折られ、初の敗北を期す。
限定奥義:双刀之犬
双刀「鎚」を振るって敵に飛び掛り、寸前で持ち手を変えて剣の反対側をぶつける打突攻撃。こなゆきの身体を乗っ取った真庭狂犬により放たれた。
日和号(びよりごう)
CV:遠藤綾
身長六尺八寸、体重十七貫三斤。
四季崎記紀が生前もっとも愛した女性を模したからくり人形であり、微刀「釵」そのもの。
江戸の壱級災害指定地域・不要湖を数百年にわたって徘徊し、射程距離に入った人間を無差別に攻撃する。
「不要湖に捨てられたがらくたの化身」又は「がらくた王女」と呼ばれている。
とがめと否定姫は「不要湖のどこかにある四季崎記紀の工房を守り続けている」との推測を立てていた。
最後は曇天下での七花との持久戦による戦いで燃料切れと共に動力が止まり、敗北となった。
限定奥義:微風刀風
人形殺法の奥義で、人形殺法の最後に登場する大技。逆立ちの状態になって4本の足を高速回転させ、手のばねで一気に飛び上がり、そのまま飛行して敵を切り刻む。
汽口 慚愧(きぐち ざんき)
CV:伊藤静
心王一鞘流の十二代目当主。
棋士の聖地・出羽の将棋村に道場を構える。
24歳、身長五尺八分三寸、体重十二貫。
長い黒髪ストレートの女性。
趣味は素振り。
将棋の腕前は一流。
とがめに鑢七花と恋仲になったと誤解される。
刀を持つと弱くなる虚刀流の血筋を「呪われているようだ。」と評した。
限定奥義:王刀楽土
汽口の祖父が王刀を持った瞬間に感じた状態をこう呼んでいた。王刀の効果により毒気が抜け、精神的王道を進んでいる状態。
彼我木 輪廻(ひがき りんね)
CV:伊東みやこ
誠刀「銓」の所有者。
奥州は陸奥の百刑場に住む仙人。
容姿は対峙した相手によって変わり、相手が苦手意識を持った人物を混ぜ合わせた姿になる。
趣味は草笛。
四季崎記紀とは顔見知り。
七花との戦いで力の全てを防御に回して逃げ回り、試合放棄に至って結果的に引き分けとなった。その後とがめに誠刀「銓」を託す。
限定奥義:誠刀防衛
攻撃を放棄し、自身の戦闘力の全てを防御・回避に費やす自らの戦法を、誠刀「銓」の特性になぞらえて輪廻自身が称した。
その他登場人物・キャラクター
四季崎 記紀(しきざき きき)
CV:森功至
柄師、鍔師まで兼任し、刀にまつわる全てのことをたった一人でやってのけた天才的な刀鍛冶。占い師の家系の生まれで一族最強の予知能力者でもあり、刀鍛冶になる前は占い師をしていた。
「変体刀」の刀作りの知識は未来の技術を逆輸入したもの。
輪廻曰く「否定的な人物」だったらしい。
一族初代が残した予言‟日本が海外からの侵略戦争で滅びる”という未来を回避するため奔走していた。
飛騨 鷹比等(ひだ たかひと)
CV:川島得愛
とがめの父親。
奥州の顔役。尾張幕府の謀反人。
鑢六枝が唯一好敵手と認めた男。
娘のとがめ(容赦姫)に苦手意識を持たれていた。
愛情深い人物である。
『刀語』の主な用語
虚刀流
剣を全く使わない一族相伝の剣術。
開祖・鑢一根に剣術の才能が全くなく、それが受け継がれた。
四季崎記紀の作った刀、完了形変体刀・虚刀「鑢」でもある。
【虚刀流剣術一式】
菊・牡丹・百合・鬼百合・桜・薔薇・菫・梅・鷺草・石榴・菖蒲・木蓮・桜桃・野苺・桔梗・雛罌粟・沈丁花・女郎花・銀杏・山茶花・蓮華草・蒲公英
【奥義】
・鏡花水月
虚刀流一の奥義。一の構え「鈴蘭」から繰り出される。
・花鳥風月
虚刀流二の奥義。二の構え「水仙」から繰り出される。
・百花繚乱
虚刀流三の奥義。三の構え「躑躅」から繰り出される。
・柳緑花紅
虚刀流四の奥義。四の構え「朝顔」から繰り出される。
・飛花落葉
虚刀流五の奥義。五の構え「夜顔」から繰り出される。
・錦上添花
虚刀流六の奥義。六の構え「鬼灯」から繰り出される。
・落花狼藉
虚刀流七の奥義。七の構え「杜若」から繰り出される。
・七花八裂
虚刀流最終奥義。七花が刀集めに出る前日に思いつきで開発した技。
・七花八裂(改)
鑢七実に「七花八裂」を破られたのを機に、改良を加えた技。
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目次 - Contents
- 『刀語』の概要
- 『刀語』のあらすじ・ストーリー
- 『刀語』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 鑢 七花(やすり しちか)
- とがめ
- 虚刀流関係者
- 鑢 七実(やすり ななみ)
- 鑢 六枝(やすり むつえ)
- 鑢 みぎり(やすり みぎり)
- 鑢 一根(やすり かずね)
- 尾張幕府
- 否定姫(ひていひめ)
- 左右田 右衛門左衛門(そうだ えもんざえもん)
- 家鳴 匡綱(やなり まさつな)
- 家鳴将軍家御側人十一人衆
- 般若丸(はんにゃまる)
- 鬼宿 不埒(おにやどり ふらち)
- 巴 暁(ともえ あかつき)
- 浮義 待秋(ふぎ まつあき)
- 伊賀 甲斐路(いが かいろ)
- 真庭 孑々(まにわ ぼうふら)
- 胡乱(うろん)
- 灰賀 欧(はいが おう)
- 墨ヶ丘 黒母(すみがおか こくぼ)
- 皿場 工舎(さらば こうしゃ)
- 呂桐 番外(ろぎり ばんがい)
- 真庭忍軍十二頭領
- 真庭 蝙蝠(まにわ こうもり)
- 真庭 白鷺(まにわ しらさぎ)
- 真庭 喰鮫(まにわ くいざめ)
- 真庭 蟷螂(まにわ かまきり)
- 真庭 蝶々(まにわ ちょうちょう/まにわ てふてふ)
- 真庭 蜜蜂(まにわ みつばち)
- 真庭 狂犬(まにわ きょうけん/まにわ けふけん)
- 真庭 川獺(まにわ かわうそ)
- 真庭 海亀(まにわ うみがめ)
- 真庭 鴛鴦(まにわ おしどり)
- 真庭 人鳥(まにわ ぺんぎん)
- 真庭 鳳凰(まにわ ほうおう)
- 刀の所持者
- 宇練 銀閣(うねり ぎんかく)
- 敦賀 迷彩(つるが めいさい)
- 錆 白兵(さび はくへい)
- 校倉 必(あぜくら かなら)
- 凍空 こなゆき(いてぞら こなゆき)
- 日和号(びよりごう)
- 汽口 慚愧(きぐち ざんき)
- 彼我木 輪廻(ひがき りんね)
- その他登場人物・キャラクター
- 四季崎 記紀(しきざき きき)
- 飛騨 鷹比等(ひだ たかひと)
- 『刀語』の主な用語
- 虚刀流
- 変体刀
- 透刀「鉄」(トウトウ・テツ)
- 完成形変体刀十二本
- 絶刀「鉋」(ゼットウ・カンナ)
- 斬刀「鈍」(ザントウ・ナマクラ)
- 千刀「鎩」(セントウ・ツルギ)
- 薄刀「針」(ハクトウ・ハリ)
- 賊刀「鎧」(ゾクトウ・ヨロイ)
- 双刀「鎚」(ソウトウ・カナヅチ)
- 悪刀「鐚」(アクトウ・ビタ)
- 微刀「釵」(ビトウ・カンザシ)
- 王刀「鋸」(オウトウ・ノコギリ)
- 誠刀「銓」(セイトウ・ハカリ)
- 毒刀「鍍」(ドクトウ・メッキ)
- 炎刀「銃」(エントウ・ジュウ)
- 完了形変体刀
- 虚刀「鑢」(キョトウ・ヤスリ)
- 全刀「錆」(ゼントウ・サビ)
- 『刀語』の名シーン・名場面
- 七花と錆白兵との戦闘シーン
- 七花と七実との戦闘シーン
- とがめが嫉妬するシーン
- とがめが撃たれたシーン
- 七花と右衛門左衛門との戦闘シーン
- 『刀語』の主題歌
- 第1話 - 第7話OP(オープニング):栗林みな実『冥夜花伝廊』
- 第8話 - 第12話OP(オープニング):ALI PROJECT『刀と鞘』
- 第1話ED(エンディング):妖精帝國『誰そ彼の月華』
- 第2話ED(エンディング):少女病『Refulgence』
- 第3話ED(エンディング):畑亜貴『千本千女の刃毬唄』
- 第4話ED(エンディング):kukui『虚無の華』
- 第5話ED(エンディング):とがめ(CV:田村ゆかり)『愛と誠』
- 第6話ED(エンディング):ALI PROJECT『雪ノ女』
- 第7話ED(エンディング):鑢七実(CV:中原麻衣)『迷い子さがし』
- 第8話ED(エンディング):のみこ『からくり眠り談』
- 第9話ED(エンディング):Annabel『証』
- 第10話ED(エンディング):否定姫(CV:戸松遥)『否、と姫は全てを語らず』
- 第11話ED(エンディング):飛蘭『亡霊達よ野望の果てに眠れ』
- 第12話ED(エンディング):栗林みな実『時すでに始まりを刻む』