銀魂(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「銀魂」(実写版)は、2017年7月に公開された福田雄一監督による日本映画。空知英秋作画の漫画「銀魂」の実写化作品で、原作の長編「紅桜編」がベースです。「紅桜編」は、妖刀紅桜を利用して国の転覆を目論む鬼兵隊と、それを阻止しようとする主人公坂田銀時と仲間たちの戦いを描いたもの。原作はSF時代劇コメディです。実写版はそれを忠実に再現し、ギャグ満載、時にほろりとさせる内容になっています。
武市変平太(演:佐藤二朗)
出典: top.tsite.jp
鬼兵隊の作戦参謀。頭は切れるのですが、年若い少女に異常な執着心を見せるという残念が一面があります。「ロリコンじゃない、フェミニストです」が口癖。
ねっとりしたしゃべり方が、粘着気質をさらに目立たせています。新八が鬼兵隊の船に単身乗り込んできた時には、新八をほとんど小さな子供扱いするような対応をしました。
村田鉄矢(演:安田顕)
強い剣を作ることだけしか頭にない刀鍛冶。父が残した名刀紅桜にからくりを掛け合わせて、最強の刀を作ることを目論みました。
なぜかいつも大声で話をします。しかし耳が遠いわけではない様子。名刀鍛冶と言われた父を追い越したいという気持ちが、彼の行動のすべての原動力になっています。
村田鉄子(演:早見あかり)
村田鉄矢の妹。悪事に手を染めようとしている兄を心配しつつ、なかなかそれを言い出せない気弱な面があります。人を護る剣を作るのが目標であり、夢。
鬼兵隊と手を組み悪事を働こうとしている兄をとめて欲しいと銀時に依頼に来ました。銀時と一緒に鬼兵隊の船に乗り込み、兄を説得しようとします。
平賀源外(演:ムロツヨシ)
源外菴という工房を営む江戸随一の発明家。作品やメーカーの垣根を越えた(?)各所からのメカ修理・メンテナンスの注文がある模様。銀時からは「楽して戦いに勝てるもの」という注文を受けました。
銀時が鬼兵隊の船に乗り込む時、修理が終わったばかりの「風の谷のナウシカ」に出てくる流線型の翼的なものを「これを使え」と言って、銀時に貸し出しました。
監督・福田雄一について
1968年栃木県出身。
もともと劇団を作り、そこで脚本や演出を担当していた福田氏は、放送作家に転身後、数々のバラエティやお笑い番組で構成を手がけてきました。
秀逸な笑いのセンスを生かしたコメディ作品を次々と生み出し、仕事をする中から佐藤二朗、ムロツヨシといった個性的な俳優たちを世に出すきっかけも作りました。
佐藤二郎とムロツヨシは「福田組」としても知られており、本作「銀魂」にもそれぞれ出演。独特の存在感を発揮しています。同じく「福田組」のひとり、山田孝之もエリザベスの声でだけですが、出演しました。
「アオイホノオ」「ニーチェ先生」「HK 変態仮面」など、漫画の実写化に定評があり、「銀魂」の作者空知英秋氏も福田氏のこうした仕事内容を見て、この監督ならば実写化を任せても良い、と判断しました。
『銀魂(実写映画)』のみどころ
原作キャラを忠実に再現した役作り
原作に対するリスペクトが感じられる作りになっています。
どのキャラクターも演じる俳優さんたちがそれぞれの個性をよく理解し、ぎりぎりまでそのキャラに寄せる演技をしています。
映画独自の演出
原作にはないシーンもあります。例えば平賀源外の工房に銀時が訪れて「なるべく楽して戦いに勝てるアイテムない?』と聞くシーン。
ここでは源外に「侍映画の主人公が100パー言っちゃいけないセリフ吐いてるな」と言わせています。
同じ源外の工房での短いシーンですが、明らかにガンダムと思われる巨大ロボが現れたり、それを引き取りに来た男(六角精児)が明らかにシャア・アズナブル(「機動戦士ガンダム」の代表的な敵役)の格好をしていたり、源外が「これを食えば身体中がゴムみたいになるぞ」といって銀時に渡すのが明らかにワンピースに出てくる「悪魔の実」だったり。
また、ナウシカとおぼしき少女が乗る空中浮遊器が登場したシーンでは、村田鉄子に「これ、本当に大丈夫なのか?」と叫ばせるなど、原作同様のネタ元いじりが炸裂しています。
鬼兵隊の船に閉じ込められた神楽が、フードファイターたちと競うようにして大量のラーメンを平らげるシーンも映画独自の元ネタいじりです。
村田鉄子から「兄者に話しかける時はもっと耳元で大きな声で話さないと」と言われ、銀時が「おにいさぁぁぁん」といったものの無視されてしまい、「もっと猪木っぽく」と注文をだされて、思いっきり顎をしゃくれさせた銀時が「おにいさぁぁぁん、げんきですかぁぁぁ」と叫ぶシーン。これも映画独自の演出でした。
迫力満点の殺陣
韓国のアクションチームを招き、ワイヤーアクションを随所で使った迫力ある殺陣シーンは大きな見所のひとつです。
特に似蔵VS銀時、高杉VS銀時のシーンに注目。
原作者からのオススメポイント
「銀魂」原作者の空知英秋先生が、オススメポイントを紹介されています。
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目次 - Contents
- 『銀魂(実写映画)』の概要
- 『銀魂(実写映画)』のあらすじ・ストーリー
- 『銀魂(実写映画)』の登場人物・キャラクター
- 坂田銀時(演:小栗旬)
- 志村新八(演:菅田将暉)
- 神楽(演:橋本環奈)
- 定春(声:高橋美佳子)
- 志村妙(演:長澤まさみ)
- 近藤勲(演:中村勘九郎)
- 土方十四郎(演:柳楽優弥)
- 沖田総悟(演:吉沢亮)
- 桂小太郎(演:岡田将生)
- エリザベス(声:山田孝之)
- 高杉晋助(演:堂本剛)
- 岡田似蔵(演:新井浩文)
- 来島また子(演:菜々緒)
- 武市変平太(演:佐藤二朗)
- 村田鉄矢(演:安田顕)
- 村田鉄子(演:早見あかり)
- 平賀源外(演:ムロツヨシ)
- 監督・福田雄一について
- 『銀魂(実写映画)』のみどころ
- 原作キャラを忠実に再現した役作り
- 映画独自の演出
- 迫力満点の殺陣
- 原作者からのオススメポイント
- 『銀魂(実写映画)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「てめーの妹が魂こめて打ち込んだ刀の切れ味、しかとその目ん玉に焼き付けな!」(銀時)
- 銀時と高杉の素手での殴り合い
- 「さて、鬼退治と行こうじゃねぇか」(近藤勲)
- 「ちわー」とひらひら片手を振る銀時
- 映画「銀魂」主題歌
- ED (エンディング)UVERworld 「DECIDED」