漫画家・黒田硫黄のすごさを徹底解説!宮崎駿もその才能を絶賛!

『セクシーボイスアンドロボ』などで有名な漫画家・黒田硫黄についてまとめました。作画に筆を使用するといったこだわりや、作品の世界観に引き込まれる漫画作りなど、彼が高く評価される理由を徹底解説。宮崎駿もその才能を絶賛した、黒田硫黄のすごさを紹介していきます。

黒田 硫黄(くろだ いおう、男性、1971年1月5日 - )は、日本の漫画家。男女の双子で誕生。東日本出身。一橋大学法学部・社会学部卒業、経済学部中退。

1993年『月刊アフタヌーン』にてデビュー。『月刊アフタヌーン』『月刊IKKI』『COMIC CUE』などに筆による作品を発表している。2002年、『セクシーボイスアンドロボ』により第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞文部科学大臣賞を受賞。

ペンネームの由来は「黒田」+オモチャの「火星大王」から[1]。愛称は「大王」[2]。

出典: ja.wikipedia.org

短編集 大王

生まれは札幌市であるが、幼少期は10回を超える引越しで東日本を転々としたため、「東日本出身」としばしば表現している。麻布高校時代にアニメ研究会に所属、2分ほどの紙製アニメやリレーマンガを他の部員たちと制作していた。一橋大学では漫画研究会に所属。また大学の同じゼミナールに、後に漫画家となった倉田真由美がいた[3]。出版社への数度の持ち込みを経て、在学中の1993年にアフタヌーン四季賞秋のコンテストにて「蚊」、「熊」、「南天」、「遠浅」の4編により四季大賞を受賞し、漫画家としてデビューする。

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翌年より『月刊アフタヌーン』にて『大日本天狗党絵詞』を連載。連載終了後の1998年、この作品に注目していたよしもとよしともから合作の話を持ちかけられ、よしもと原作、黒田作画による「あさがお」を『COMIC CUE』に掲載。これを端緒として同誌に短編作品を発表していく。1999年に作品集『大王』を刊行、帯に大友克洋、寺田克也、よしもとよしとも三名からの推薦文が寄せられた。

出典: ja.wikipedia.org

出典: blogs.yahoo.co.jp

大日本天狗党絵詞

短編 あさがお

2000年から2003年にかけて『月刊アフタヌーン』にて『茄子』を連載、平行して『月刊IKKI』に『セクシーボイスアンドロボ』を連載する。『茄子』のうちの一編「アンダルシアの夏」は単行本帯にて宮崎駿に「このおもしろさが判る奴は本物だ」と絶賛されたのち、2003年に高坂希太郎監督により劇場アニメ化。また、2007年には続編である「スーツケースの渡り鳥」が同監督によりOVA化された。また『セクシーボイスアンドロボ』は2007年に日本テレビにてTVドラマ化されている。

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茄子

出典: ameblo.jp

セクシーボイスアンドロボ

アニメ 茄子、アンダルシアの夏

ドラマ セクシーボイスアンドロボ

2003年以降しばらく目立った活動がなかったが、2005年より『月刊アフタヌーン』に復帰し、2006年より同誌で『あたらしい朝』の連載を開始。しかし急病により同誌2007年6月号より中断し、1年の長期休載を経て2008年9月号より再開した。体調不良が続いており、色素性絨毛結節性滑膜炎の治療[4]や、気管支喘息での入院[5]等でたびたび休載となっている。

出典: ja.wikipedia.org

あたらしい朝

評価

黒田硫黄について語られる時には、ダイナミックなストーリー展開やコマ割りの構成力、筆を使った絵の魅力などが評価されるのが常である。毎日新聞で黒田を取り上げた宮本大人は、「線の引き方、コマの割り方、構図の取りかた、話の展開、キャラクターの造形、言葉の選択、それらの一つ一つが今目の前にある形になるまでに、どんな選択肢があり、どういう理由で他の選択肢が落とされたのかが、いちいち分かった(気がした)のである」とそのセンスを評価し[6]、文芸評論家の大庭萱朗は「黒田硫黄のマンガのすべてのコマ、すべてのページに、観ることと描くことの歓び、そして生きることの瑞々しさが横溢している」と評した上で、漫画の「観る体験を味わう媒体としての側面を捉えた」という点で、黒田を手塚治虫、大友克洋、高野文子の系譜に連なる作家と位置づけている[7]。

出典: ja.wikipedia.org

出典: www.papy.co.jp

手塚治虫「メトロポリス」のリメイク

また『ユリイカ』の特集号に評をよせた斎藤環は、「作品の端正なまでの倫理性」という点で「手塚治虫の正統的系譜」に位置づけられるとし、さらに「作家自身を戯画化し薀蓄を語るスタイル」や小綺麗さとは無縁な絵のスタイル、飛翔シーンの多さや「出立」を作品のモチーフとして繰り返し描いているなどの点で宮崎駿との類似性を見出している。また黒田が一部で女性であると誤解を受けていた[8]ことを取り上げ、本来女性作家に特徴的な人物同士の関係性に注目する作風(「関係性への配慮」)がその誤解に一役買ったのではないかと分析している[9]。

出典: ja.wikipedia.org

宮崎駿が絶賛したレースシーン

コマ割りへのこだわり

上記のようにコマ割りのセンスが評価されている黒田だが、デビュー前の持ち込みの時には編集者からコマ割りを酷評されたことがあり、これをきっかけに一年ほどコマ割りの研究をしたのだと語っている[10]。また大学の漫画研究会では、大島渚の『忍者武芸帳』[11]を題材に「コマ割りと時間の関係」について分析し、コマの面積と読み手の感じる作品内の時間の長さは比例するのではないか、という仮説を立てたという[12]。もっともその後のインタビューではキャラクターを中心に読まれる漫画への憧れも語り[13]、「コマ割りに凝れば凝るほど、“コマ割りがいい”という漫画の楽しみ方は貧しいなと思い知りました」とのコメントも寄せている[1]。

出典: ja.wikipedia.org

出典: k.hatena.ne.jp

斬新なコマ割り

筆の使用

しばしば黒田の特徴とされる筆の使用は、もともとは早く描けるからという理由で使い始めたもの。石神井の職人によるものを愛用しており、墨は自分で磨って使っているが、忙しいときには筆ペンも使っている。また「筆で描く漫画家」のように間口を狭めるのが嫌で作品によってはペンも使用している[14]。連載作品の中では『茄子』の大部分がペンによって描かれている。

出典: ja.wikipedia.org

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