終盤に見応えを感じる!
初めから飛び抜けた世界観で、冒頭の巨人登場から圧巻です。あり得ない世界なのですが「こんな時代に自分たちが生きていたら」と、すぐに漫画の世界観に引き込まれます。
登場人物それぞれの個性、人としての感情の変化や葛藤が、リアルな描写で表されていてとても心打たれます。
主人公だけの感情だけではなく、キャラクターそれぞれが感じているであろう感情もストレートに入ってきて、とても分かりやすいです。
次から次へと目まぐるしく展開するストーリーは驚きの連続で、読み進めるうちにそれまでの疑問の一つ一つが繋がっていく感覚が生まれ「早く続きを見たい!」という衝動に駆られるくらい面白いです。
いろんな心情と葛藤の中、それぞれが考え成長していく人間らしさも感じるからこそ物語に引き込まれ、喜んだり悲しんだり絶望するなど主人公の感情とリンクしたかのような感覚になります。
「人の大切さ」「友情とは」「仲間とは」を考えさせられます。絶望の淵からのしあがっていく終盤の戦いは、本当にクライマックスにふさわしいと思わせる程の出来栄えで、「どうしてこんな世界になったのか」「どうして争わなければならないのか」についての真相が今までより大きな視点で明確になっていくので、最初から最後まで魅了される面白い漫画です。