意外な形で主人公が活躍する漫画!躍動感が楽しめる作品です。
数年前にブームになったときは、あまり気にしていなかったのですが、最近ファイナルシーズンが始まったので改めて見てみることにした作品です。「人間×巨人」の戦いを描いたバトル系の漫画であると思っていたのですが、主人公が意思を持ったまま巨人になれるという設定に驚きました。単なるバトルを描くのではなく、他の登場人物たちが主人公と向き合って、単純に頑張ろうというメッセージを送るのではなく、もし襲われたらどうしようといった恐怖心もしっかり反映させているところが大人向けで、作品に深みを足していると思います。また活躍しているキャラクターがどんなに強くても、どんどんいなくなってしまう展開に、絶望を抱きつつ、現実味もあり、自分がもしここにいたらと考えさせられながら読み進めることができるので、どんどん深みにハマっていきます。物語が進むにつれて、人間と巨人、巨人と巨人、人間と人間、そして世界を相手に戦いの幅が広がっていくので、作者の壮大な構想には感心させられてしまうことが多いです。また内部のイザコザや国政との関係性などもしっかり物語に組み込まれているので、ファイナルでの伏線の回収には驚かされることが多いです。これからクライマックスに向かっていくのですが、主人公や他のキャラクターの活躍に最後まで目が離せない展開を期待しているので、今からとても楽しみです。