奥が深い!
この漫画は伏線が多く、何度も驚かされています。細かい描写やキャラクターの言葉一つ一つにもこだわりを感じます。初見時にはなんでもないように感じたものが、読み進めると「あれ?もしかして…」とストーリーが繋がるので、読んでいて気持ちいいです。絵は「上手い!」とは言いにくいですが、その画力が作品の世界観にマッチしており、絶望感や虚無感が演出されています。
ある日壁が壊され、ごく普通に生活していた世界が一気に変わる、世界の終わり感が半端なく、「これからどうなってしまうのか?」と引き込まれること間違いなしです。人間の心の弱さを突きつけられ、その中で主人公たちの立ち向かう姿が印象的です。
巨人…見た目も普通の人のようなリアルな顔で、一人一人丁寧に書かれています。顔と体の大きさバランスが悪く、大型の巨人もいれば、小型の巨人もいたりと様々。よくわらかない行動で何を目的に人を食べるのか?とても気持ちが悪く、恐怖心を増長させます。巨人に対し、なす術がない小さな普通の人が、戦うための装置を駆使して立ち向かう姿にハラハラドキドキ!
読み進めると、なぜ壁があり、なぜ巨人がいるのか、どうしてこのような世界になったのかがわかります。タイトル「進撃の巨人」とは?一度読むとハマります。奥が深い、衝撃の作品です!