進撃の巨人 / Attack on Titan

『進撃の巨人』(しんげきのきょじん)は、諫山創による日本の漫画作品。『別冊少年マガジン』(講談社)で2009年9月9日発売の10月号(創刊号)から連載を開始し、2021年4月9日発売の5月号をもって完結した。略称は「進撃」など。
突如出現した「巨人」により人類は滅亡の危機に追いやられた。生き残った人類は「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」という巨大な三重の城壁を築き、壁の内側で100年の平和を実現した。
しかし、突如として出現した「超大型巨人」と「鎧の巨人」により壁は破壊され、100年の平和は終わりを迎える。
壁の外の世界を夢見る主人公の少年、エレン・イェーガーは壁が破壊されたことにより「ウォール・マリア」の中に侵入してきた巨人に母を目の前で食い殺されてしまう。その光景を前に、エレンは母の敵である巨人を「一匹残らず駆逐する」ことを誓う。
ダーク・ファンタジーという位置づけの本作だが、ファンタジー要素は少なく、科学やそれに沿った軍事など、現実的な面が多い。
国内外から人気を得ており、2010年12月には既刊2巻の累計のみで発行部数が100万部を突破し、アニメ放送開始後はさらに売上が伸び、同年の8月初頭時点で10巻までで2300万部を突破。2019年12月時点では1億部を突破している。

進撃の巨人 / Attack on Titanのレビュー・評価・感想 (3/6)

進撃の巨人 / Attack on Titan
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タイトルまで!? 伏線だらけの「進撃の巨人」

「進撃の巨人」。
あなたはこのタイトルから、どんな物語を予想するだろう?

物語は主人公エレンの幼少期から始まる。エレンは、母と父そして同い年の少女ミカサと「シガンシナ区」という街に暮らしていた。とてものどかで、住人たちの活気も溢れるごく普通の街。
ただ1つ普通と違っていたのは、街の周囲を約50メートルもの壁に覆われていたことだった。この壁は住人たちを”あるもの”から守るためにあった。
その”あるもの”とは…そう「巨人」である。エレンたち住人は、人を食らう「巨人」におびえながら日々暮らしていた。
そんなある日。50メートルの壁をゆうに超える「超大型巨人」の出現により、壁は破壊されてしまう。
侵入してきた巨人から逃げ惑う人々。破壊される大切な街。ただでさえ最悪な状況の中、エレンをさらなる絶望が襲う。それは最愛の母の死だ。倒れてきた家屋の下敷きになり動けなくなった母は、巨人に食われてしまったのだ。
その様を、エレンは目の前で見ていた。母を食らう巨人をものすごい形相でにらみつけながら、エレンは誓った。
「駆逐してやる!」

これは物語の序盤で起こる展開だ。
主人公の母が無残な死を迎え、エレンは悲痛な表情で叫びをあげる。「1匹残らず巨人を駆逐する」と。
あまりに衝撃的な展開…だからこそ、読者はこう思わされる。
これは「エレンたち人間が、敵である巨人を倒す物語である」と。
だが違った。これは「人間vs巨人」の物語ではない。「人間vs人間」の物語だったのだ。

巨人の正体。信じていた友の裏切り。行方不明の父が残したカギと地下室。
物語のあらゆるところにちりばめられた伏線を回収し、登場人物だけでなく、読者をも裏切っていく展開はまさに圧巻だ。
なかでも極めつけは、この「進撃の巨人」というタイトル。
このタイトルにこめられた意味を知ったとき、思わず「そういうことか…」と声が漏れてしまったほどだ。
あなたにもぜひこの衝撃を味わってほしい。

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エレンがいきなりおっさんになった

いよいよ待ちに待った最終シーズンが始まった。しかし、蓋を開けてみるとエレンはおっさんになり、アルミンはイケメンになっていた。最初は、理解ができず、またシーズン1から見直したくらいだ。そうすると、訓練性時代のアニ、ベルトルトやライナーの言動にこんな伏線があったのかと驚いた。最初は、楽しく遊んでいた子供たちの前に巨人が突然姿を現すところからはじまる。壁によって守られてた平和な日常は巨人によって、一瞬で破壊されたのだ。そのとき、まるでカゴの中の鳥のように、壁に守られ、その中の平和を享受していた人々は、外の世界が地獄だということを思い出したのであった。そしてこれは、なぜ自分たちは巨人のせいで、壁に囲まれた家畜のような生活をしているのか、巨人とは何かを解き明かしていく物語である。確かに、内容が複雑で難しいが、それだけに先が読めないワクワク感やスリルが味わえると思う。また、現在公表可能な情報など、ついていけない視聴者のための説明をちょいちょい入れてくれるので、大変助かった。今から見始めると結構な話数があり、大変かもしれないが、来週まで待たずとも一気に見れる利点もある。また、普段は繰り返しみることなどないが、進撃の巨人は一度だけでなく二度目も楽しめると思う。本当に面白いアニメなので、寝不足覚悟で見て欲しい。

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予想できない展開と圧倒的な伏線回収!!

この作品の魅力の一つは、誰も予想できない方向に話が進んでいく点です。物語が始まってすぐに主人公が巨人に食べられてしまったり、主人公の仲間の中に壁を破った巨人の正体をもつ人物がいたりと、序盤から予想を大きく裏切られます。中盤から終盤にかけては、主人公たちの住む壁の外の世界があることが判明し、人類と巨人との戦いから、壁内と壁外の人類同士の戦いに移っていく点も非常におすすめなポイントです。また、この作品のもう一つの魅力は、伏線回収が多く散りばめられている点です。主人公の住む街に、ある日突然巨人が入り込んでくるところから物語が始まりますが、なぜ壁を破る巨人が突如として現れたのかや、巨人の正体は一体何であるのかなどが、話が進むにつれて判明していきます。各登場人物の行動にも伏線要素が多くあるため、一度読んだ部分をもう一度読み返したくなるような作品です。謎を謎のままで終わらせないところが、この作品の大きな魅力であると感じています。また、圧倒的な戦闘術をもつ人物や頭脳明晰な人物など、キャラクターの個性が強く描かれている作品でもあるので、それぞれのキャラクターの言動や行動に注目してみると、この作品をより楽しめると思います。

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驚きの終幕、進撃の巨人

進撃の巨人はとても色々考えさせられる作品です。とても深いです。
初めの第1話はすごく残酷に始まりますし内容的にはシリアスなところが多いでしょう。
話が進むごとに難しくなってきますがそれを理解していくのも面白いところだと思います。
後半にいくにつれて舞台が変わっていき、人種の問題や戦争や差別、歴史など世界観が広がっていきどんどん面白くなっていきます。
キャラクターのしてきた行動全てが伏線になっているといっても過言ではなく、その伏線がとても面白いんです。
これってもしかして伏線かな、と思いながら話を進めていくとドキドキします。
全然伏線回収されないなと思いきや最後の最後、最終話に伏線回収がしっかりされており「あれはそういうことだったんだ」と衝撃が走りました。こんなにも衝撃が走った作品は後にも先にも進撃の巨人だと思います。
衝撃と言えば、主人公でもあるエレン・イェーガーが最期に亡くなってしまうのも驚きました。
主人公が死んでしまう作品は中々ないのでエレンが死んでしまった時は本当にびっくりしました。
ファンも多いですし私もとても好きな作品ですが、血の描写が多かったり結構残酷なシーンも多いので読み手を選ぶとは思いますが、すごく考えさせられる面白い作品なのでぜひオススメしたいです。

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一気見したいアニメ『進撃の巨人』

進撃の巨人は2013年にアニメの放送が開始されたダークファンタジーアニメです。この作品は放送開始当初から爆発的な人気を誇っています。第一話の衝撃的な始まりは多くの人の心を掴みました。そんな進撃の巨人の魅力といえば、絶望的な世界観と衝撃的な展開の数々、そして随所に散りばめられた謎や伏線です。
まず、進撃の巨人という作品はよく人が死にます。スタートから常に生死に関わる逼迫した状況下の中で物語が進んでいきます。ですから、見ている人としても、とても感情移入がしやすいです。とてもハラハラ、ドキドキさせてくれるアニメです。
そして、進撃の巨人は非常に沢山の謎や伏線があります、巨人の謎から自分たちの世界そのものの謎から… あげていくと沢山ありますが、そういった数々の謎、伏線が解き明かされたり、回収されたりしながら、時には予想しない展開になったりと、見ていて飽きない作品だと思います。
また、進撃の巨人は一話見だすと止まらなくなるタイプのアニメです。衝撃的な展開にくぎ付けになったり、謎を一緒に考えたりしながら視聴するのですぐに時間が過ぎてしまうと思います。ですので、特に初見で見る方は、たっぷりと時間があるときに視聴することをお勧めします。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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巨人 アクション

壁に囲まれた世界で生まれた主人公エレン。彼の住む世界は50メートルもする高い三つの大きな壁で囲まれており、その壁の先の世界は巨人が支配していた。主人公エレンはこの壁の中で誰よりも外の世界に憧れており幼馴染のアルミン、ミカサといつも外の世界について話していた。この唯一危険な壁の外に調査にいく組織「調査兵団」があり彼らに強い好奇心を持っていた。しかし、実際のところ壁の外に出たもので帰ってくるものは半数以上が巨人に食い殺されていた。壁の中にいれば安全であって外の世界に興味を抱くものは異端と呼ばれ、エレンはいつも外の世界に興味を持たずこの壁の中で巨人におびえながらまるで家畜のように暮らしている自分たちに納得がいかなかった。
ある日、安全で平凡な日常が一変する。50メートルをはるかに凌ぐ超大型巨人が突如として現れ壁を破壊したのだ。破壊された壁の中から無数の巨人たちが次々と街に流れ込み町は混乱し、パニックになっていた。そんな中エレンは自分の家に向かい、そこで無残にも崩壊した家に瓦礫に挟まり動けない母親の姿を確認する。瓦礫をどかそうとする中、恐ろしい地響きを立てながら巨人が迫りどうすることもできないままエレンは母親が目の前で巨人に食い殺される。エレンは巨人に強い憎しみを抱き巨人を一匹残らず駆逐する事を決意し、巨人との壮大な戦いが幕を開ける。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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「進撃の巨人」

『進撃の巨人』とは諫山創先生のデビュー作で人間対巨人の戦いを描いた作品です。
この作品の中の人々は高さ50mを超える壁に四方を囲まれる街で暮らしています。
その人々が壁の中で暮らしている理由は壁の外にいる巨人に殺されない(喰われないため)です。
しかしこの作品の主人公であるエレンは幼い頃から、俺は調査兵団に入りたいと言い壁の中だけで一生を過ごすことを否定しました。
調査兵団とは壁外に遠征し壁外の情報を得るという役割を果たす集団です。壁外に出るということは人を襲う巨人に遭遇する可能性が高くとても危ない職業です。
そのエレンの思いを知った幼馴染のミカサはエレンの両親にエレンが調査兵団に入りたいと伝えます。
そうすると母のカルラは猛反対します。カルラは壁の外でどれだけの人類が死んだと思っているの!? とエレンに言いました。
一方父のグリシャは人の探究心は言われて抑えられるものではないとエレンを肯定しました。
そう言いグリシャは「内地」に診療に行きました。グリシャは医者をしています。
「内地」と書きましたがこの作品では身分が高いほど壁の内側に行けるというようになっていて壁は何重にもなっています。エレン達が住むのは1番外側のウォールマリアのシガンシナ区というところです。
両親とのやり取りが終わった後エレンとミカサは近所の子供達にいじめられていたアルミンを助けます。
アルミンもエレンと同様壁の外に興味があり壁内だけで過ごすことを否定していました。
3人で話しているといきなり50mを超える壁の上から巨人が現れます。
その巨人に壁は破壊されシガンシナ区は巨人に蹂躙されます。
エレンとミカサは急いで母のカルラのいる家に向かいました。しかし壁の岩が家に落ちカルラは下敷きになり動けませんでした。
エレンとミカサは懸命に岩をどかそうとしますが動きません。
そうしていると巨人がカルラを掴みエレン達の目の前で喰いました。エレンとミカサは駐屯兵のハンネスに抱えられなんとか逃げ切りました。
エレンは絶望しました。
シガンシナの人々は船に乗り内地に逃げ込みました。船に乗り落ち着いたところでエレンは決心します。
「巨人を1匹残らず駆逐する」と、ここまでが初めに描かれる内容です。
『進撃の巨人』は伏線がとても多い作品です。前文にある内容にもいくつか伏線があります。
壁の中にしか人類は存在しないの? とか巨人の正体って何? とか色々疑問が当時読んでいた自分には湧き上がりました。
考察しながら見るのも面白いと思います。
この作品は話が進んでいけばいくほど面白くなっていくと私は思います。
最後の回にかけては衝撃のラッシュでした。読む人によって感じることや思うことが違ってくるのもこの作品の良さだとおもいます。
ある考察者さんが「この物語において、正しい人間などいません。正しくあろうとした人間がいただけです。」と言っていました。この一文が『進撃の巨人』』を簡潔に表していると納得しました。
本当に素晴らしい作品です
この作品に出会えてよかったと思います。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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奥が深い

舞台は三重の壁が建てられた町です。主人公エレンという少年が住んでいた町も壁に覆われていてます。壁があるのはこの世界にいる巨人という恐ろしいものから守ってくれる役割がありずっと大丈夫だと住民達は思っていました。しかし突然現れた超大型巨人の出現によりこの安全神話は崩れ去り街や壁は破壊されて住民や母親を踏み潰されたり食べられてしまい、亡くなります。エレンは母親を殺された怒りや憎しみから巨人をこの世から全て駆逐する事を誓います。成長したエレンは調査兵団と呼ばれる壁外で巨人と戦ったり調査する組織に入団します。調査兵団と言われる兵団の他に憲兵団や駐屯兵団、訓練兵団というのに分かれています。みんな訓練兵団という配属前の兵団で自分が行きたい兵団を決めて入団します。エレンは親友のアルミンや家族のミカサと共に調査兵団として活動します。戦っていく中で巨人の知らなかった生態や入団した中に敵の存在がでてきて今まで敵だと思っていた巨人の詳細を知ります。又エレン達が住んでいたのは島国だった事や、エレン達の民族が世界の人々から恨まれている事がわかります。敵は巨人だけではなく、人もいてなぜ恨まれているのかは、この世界の成り立ちや歴史に深く関わっています。ファンタジー要素もありますが戦争や他国との歴史問題等現代の問題点と通ずるところもあり、考えさせられるところもあります。ぜひ読んでほしい漫画です。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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こんなに、厚みのある作品には今まで一度も出会った事がないです!(多少ネタバレあり)

えっ、何これ…、進撃の巨人を見て僕はそう感じました。今回、僕がおすすめするアニメは進撃の巨人です。まず、進撃の巨人のあらすじは人類が圧倒的な力を持つ巨人を相手に戦う話です。進撃の巨人は2013年に放送され始めて、今年の秋ごろにNHKでまた放送される予定です。アニメだけではなく、漫画も出版されており漫画では最終章までいってるようです。さて、僕が進撃の巨人をおすすめする理由はいくつかあるのですが、一つ目は話の流れが予測不能なところです。例えば、壁内に侵入してきた巨人を駐屯兵団が迎撃するシーンがあるのですが、僕はそのシーンをみて多少なら巨人を足止めできるだろうと高を括りながら見てましたが、迎撃するどころか、兵士はただ巨人の餌になるばかりでした。そもそも戦闘シーン自体があまりなく、人間がただ巨人に食べられていくシーンばかりでした。僕はそれを見て、人類はどう巻き返すのかが、全く予測出来ませんでした。二つ目は、学べる事が沢山あるからです。とあるシーンで主人公のエレンが選択に迷っている時がありました。それを見たリヴァイ兵長はとある名言を放ったのですが、この一言は優柔不断である僕にかなり刺さりました。この一言はアニメで是非ご覧ください。

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進撃の巨人のアニメを見て

「進撃の巨人はアニメーションの作画がすごい!」と友人から勧められ視聴しました。3シーズンにもわたる長編で、全部見れるか少し不安でしたが、そんな不安はすぐに吹き飛びました。1話から引き込まれるストーリーで、平和に暮らす人々に進撃してくる巨人のシーンは、残酷さと巨人に立ち向かおうとする主人公とで、まさに圧巻でした。
また友人に勧められた通りアニメーションの作画は、とても疾走感と迫力があり他のどのアニメよりも素晴らしいものでした。特にすごいと感じたのは、シーズン3のリヴァイ兵長が戦うシーンで、リヴァイ兵長が街中を立体起動装置を使って何人もの相手と戦い、仲間が殺され、ボロボロになりながらも奮闘し、何度も見入ってしまいました。
立体起動装置というのは兵士たちが巨人に立ち向かう際に用いる、移動手段で、空中を移動します。「進撃の巨人」では、兵士一人一人がこの立体起動装置を使って巨人と対戦します。なので、どの戦闘シーンでも誰もが満足するアニメーションが描かれていると思います。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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『進撃の巨人』の魅力

人類VS巨人の戦いを描いたダークファンタジー作品『進撃の巨人』。今回はその魅力について紹介していきます!

あらすじ
「主人公エレンは、壁の中の世界に不満を抱きながらも平穏な日常を過ごしていた。そんな時、超大型巨人によって壁が破壊。侵入してきた巨人に母が目の前で殺され、エレンは巨人の駆逐を、外の世界に出る事を胸に誓う。」

まず、当作品の大きな特徴が「先の読めない展開」

この作品の大きな構図は「人類VS巨人」
人間よりも何十倍も大きな巨人。その巨人に人間が立ち向かいますが、圧倒的強さの巨人に食い殺される描写を見ると「これどうやって勝つんだ?」と思ってしまいます。展開も絶望的なストーリーが多いですが、先が読めず絶望的だからこそ「次の展開はどうなるんだ?」と考察する機会が多いので、考察好きな方にはおすすめの作品です!

そして、先の読めない展開を後押ししてるのが「散りばめられた伏線」です!
当作品は初期から多くの伏線が散りばめられています。「エレンの見てた夢は?」「巨人の正体とは?」「外の世界は存在するのか?」と謎要素も多くあり、作品で新展開がある度に、戻って見返すと「あれはその時の伏線だったのか!」と気づかされる事が多く、何度見ても面白いストーリーとなっています!

2つ目が「アクションシーン」
巨人に抗うために人類が生み出した武器。「立体起動装置」によるアクションシーンも当作品の見どころ。
ワイヤーやガスを使い、縦横無尽に街や森を動き回るアクションシーンはカッコよく、アクション系のジャンルが好きな方でも楽しめます!OPの「紅蓮の弓矢」サビシーンでも立体起動シーンが流れるので、どんな感じか気になった方はとりあえずアニメOPだけでも見て頂ければと思います。

3つ目が「キャラクター達」
当作品は主人公エレンだけでなく、他のキャラクターの心情、表情、背景も細かく描かれているので、ヒューマンドラマな側面も持っています。特に表情の描き方が上手く、巨人たちの不気味な表情や巨人に絶望する人の表情はリアリティがあり、自分も慣れるまでその迫真の表情に怖さを感じていましたし「絵が怖い」から視聴するのを敬遠する方々も何人か見てきましたが、今ではそのリアリティを求めた表情も『進撃の巨人』の魅力の1つだと思っています。

重厚で見応えのあるストーリーなので、皆様も是非視聴してみてはいかがでしょうか?

進撃の巨人 / Attack on Titan
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圧倒的世界観と躍動的アニメーション

進撃の巨人は、世の中の不条理に立ち向かう人類の葛藤と、それぞれの正義を描いた物語である。
冒頭で超大型巨人が壁を破壊し、無垢の巨人が攻めてくる情景から始まる。街は破壊され、人々は逃げ惑うしか術がない。平和に過ごしていた日々が、突如として大きなものに奪われる光景は津波を彷彿とさせる。
主人公のエレンは、母を巨人に捕食され、この世の巨人を駆逐するという強い決意のもと、幼馴染のミカサやアルミンと調査兵団に入団する。エレンはリヴァイ率いる調査兵団のリヴァイ班に所属することになる。
調査兵団で利用される立体機動装置。これが躍動的なアニメーションの要因の一つだ。建物や木などにワイヤーを繋いで移動し、2本のカッターのような刃物で巨人の急所であるうなじを切断する。女型の巨人に森で追われる描写があるが、立体機動で移動するアニメーションはとてもスリリングだ。
アニメーション制作はWIT STUDIO。躍動的で動きのあるアニメーション制作を得意としている。冒頭の巨人登場のシーンにおいてもフレームワークに圧倒される。
人々の葛藤と絶望、巨人という脅威に立ち向う勇気、何気ない人の優しさに触れ、残酷な世界の中で美しさを引き立てる作品である。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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面白い

とても面白いです。物語の序盤に主人公が死んでしまうという印象的な漫画になります。
世界観は人類が巨人という生物に怯えながら生活をしていて自由を求めて仲間と立ち向かっていくというものです。
あまりに大きい生物に理不尽に簡単に大切な人を殺されてしまい怒りから主人公が訓練をして奮起していきます。
物語の序盤で主人公が巨人に食べられて死んでしまいますが、巨人になって復活をします。
仲間もなにがなんだかわからないという気持ちで、もちろん主人公自身も巨人になって復活をしたのか理解できないという気持ちです。
巨人の力の謎の真相を追っていく中で他にも巨人になることができる力を持っている人類が現れたり、物語の展開が早くてドキドキしながら見ることが出来ます。
大事な仲間がどんどん死んでしまったり他の漫画ではなかなか見ることのない展開が見ることができます。
絶望するようなシーンが何度も訪れてどうやって乗り越えていくのだろうと続きを早く見たくなります。
人類最強と言われるキャラクターが登場するシーンは迫力があって何度も見たくなります。
キャラクターそれぞれに強い個性があって飽きることなく見続けられます。おすすめですので是非見てください。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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様々な世代の心を揺さぶる作品

1話目が本誌に掲載された時から、なにかとメディアに取り上げられ、さらにアニメ化により人気に拍車をかけることになった進撃の巨人ですが、
「最初は好きだったけれど、実は途中で読むのを止めてしまった」という人も多いのではないでしょうか。
実は私自身もその中の一人でした。
ですがそんな人も改めて魅了し虜にするのがこの作品の素晴らしいところだと思います。
1話から最終話まで様々なシーンに伏線が散りばめられており、そのすべてが話を進めるごとに確実に伏線回収されていくことで、また読み返したくなる作品だと感じます。
実際に読み進めていくことで、まさかこんな意味があったなんて…と衝撃の連続です。
そして一番おすすめのポイントは涙があふれてあふれて止まらなくなる感動ではなく、心の奥深くに突き刺さり、じわじわとこみあげてくる感動ポイントです。
きっとどんな人も最終話を読み終えた時にしばらくその場から動けなくなってしまうような、全身の力が抜けてただただ空を眺めたくなるような(空を眺めたくなるところは最終話を読むと感じる点です)
そんな想いがこみあげてくるでしょう。
話はかなり難しくなりますが、一番おすすめの読み方はYouTube上の解説動画と並行して読み進めていくことをお勧めします。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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進撃の巨人最終巻発売!ロスの果てに何を見る?

1年半にわたる連載が遂に幕を閉じ、最終巻も発売日を迎え、読者は完結の先にある物語が気になって!気になって!しょうがないでしょう!
ダークファンタジーがまるでSFになったような終わり方でしたが貴方はどう感じましたか?
『それが出来なければ繰り返すだけだ。同じ歴史を、同じ過ちを、何度も』とエレン=クルーガーの言葉と、
『争いはなくならないよ』とアルミンの言葉が伏線のように
完結の先にあるものはどんなに沢山の命が犠牲になろうとも、結局何も解決していないような。何も報われていないような。まさにこの世の中の争いに対するメッセージにも聞こえる様な終わり方でした。
個人的には戦争を悲劇を訴えるには最高の名作だと思います。敢えて報われないような生き様や、拷問のような痛みと苦痛は、命の尊さを知ってるからこそ描けるのだと感じました。
進撃の巨人といえば、計算尽くされた数々の伏線が人気の一つだと思います。番外編となる進撃のスクールカーストがまさか未来の話だとは驚きました。ただのギャグではないところが、さすが諫山先生ですね。本編では悲惨な舞台の空気感を壊さないようにギャグを持ってくるも上手さを感じてしまいます。デビュー作にして連載、世界的人気漫画を生み出した若手漫画家とは思えない。この人こそ始祖の巨人と進撃の巨人の能力があるのでは?と疑ってしまう程の巨人…ではなく巨匠でしたね。
そんな名作が完結した後の先の物語もファンは期待せずにはいられないのです。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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意外な終わり方。

このアニメを見るきっかけは「進撃の巨人!!」「面白いから進撃の巨人見て!!」とかすすめられて見始めたのが始まりです。だから、あまり期待はせずに見ることができました。

壁の中に100年以上守られていた人類がある日突然、超大型巨人・鎧の巨人に壁を壊され平和を壊されるところから物語は始まります。
そこで、無残にも巨人に食い殺される実母を目撃したことで「巨人のせん滅」を心に秘めるエレン。エレンとともに暮らすミカサ。その二人の親友アルミン。が兵士・戦士を志します。

そして、兵士に慣れた三人は「調査兵団」に入り巨人と戦っていく。その中で、巨人の正体は同人類、人間だという事が判明し、驚愕する!
だがさらに、壁の中だけが平和で安息だと思っていた人類は過去の巨人大戦で侵略略奪、虐殺をしたのが祖先で自分たちの祖先は迫害を受け小さな島へ追いやられた民族だという事実で真実が突き付けられるんです。

アニメの描写や声優さんの選定などは素晴らしく、アニメのオープニングテーマやエンディングテーマは昨今のアニメとは違いアニメオリジナルの曲を使っている。昨今のアニメは有名なアーティストさんの曲を使っていたりしてアニメの特徴が削れてしまい残念だと思っていました。もちろんアーティストさんの曲を使うのを悪いと言っているわけではないです。

多少グロテスク表現が多く、ストーリー展開もはやいです。
その、展開の疾走感に巻き込まれてついつい続きが気になるので、見てしまう。

ですが、FINAL SEASONと書かれた章を見てガッカリ。理由は、続きがあるであろうという最高に面白いストーリーで途中で強制終了された。
ストーリー的にあと半分はありそうだったと感じたのは私だけではないと思います。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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漫画史上最高の作品

漫画を読んでいてここまで考えないと内容を理解できない漫画に出会ったことがないくらい最高の漫画です。
始めは人間対巨人の構図の漫画ですが、巨人の正体がわかり、どうやって巨人ができるのかなど、物語が進むにつれてさまざまな謎が解けていくことが面白いです。
また、人間対巨人の構図から、国対国の戦争になるところ、巨人が戦争の道具に使われていることなども考えれば考えるほど面白くなります。

そして、進撃の巨人で一番すごいところは、見る視点を変えることにより、どちらの国が、誰が悪なのかが分からなくなることです。
始めは主人公の住む、エルディア国の視点から描いてあり、漫画本の途中でマーレ国という、敵として描かれていた国の視点から描かれ始めるのです。
ただ、敵だったはずなのにマーレ国にも考えがあり、マーレの兵士たちもただ攻撃をしたいのではなく、国に認められ家族を幸せにしたいという思いのもと戦っており、それを考えると、敵として見れなくなります。

どちらが悪で、どちらが正義なのかを決めるのも難しくなり、敵国は悪だと教え込まれていたキャラクターが、途中で考えが変わるのもおもしろいです。
また、自分の正義を信じ頑張るも、正義の方向がずれてしまうキャラクターが出てくるところなど、正義と悪とはを考えさせられます。

進撃の巨人をまとめるのは難しいですが、内容を理解しながら読むと素晴らしさを感じると思いますので、ぜひ読んでみてください。

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「進撃の巨人」を通して学べること

「正義と悪魔」と聞いて一体どんなイメージを思い浮かべるだろうか。
悪魔は誰かを傷つけ、大事なものを奪う「悪者」で、正義は悪い者と闘い、常に正しいことを唱え続ける「善人」といったイメージだろうか。
では人間は善悪を判断できる裁量を持ち合わせているのだろうか。
私達は何気ない日常の中で「あの人はおかしい」「あの人は間違っている」という判断を下すことがある。
それは自分のもつ常識や習慣と異なっているからこそ抱く気持ちなのかもしれない。
しかし、相手にも相手の常識や習慣がある。それらがぶつかった時、どちらが正しいという結果は果たして存在するのだろうか。
人には得体のしれないものを排除しようとする習性があるらしい。
自分自身には理解できない考えをもつ人に対してその習性が発揮された時、争いが生まれるのだろう。
この作品では主人公目線の話と、敵国目線の話の両方が存在する。
それを見るとお互いに守るべきものや信念があることが分かる。
そして、この作品では人どうしで理解し合うには限界があるということがはっきりと描かれている。
お互い話し合って完全に理解し合うことができればそれが最善の策なのだろうが、恐らくそれは実現不可能なのだということがこの作品を通じて理解することができる。
綺麗事だけでは終わらないのがこの作品の大きな特徴だ。
「正義とは一体何なのか」「理解し合えないことがある中で人とどう付き合っていくか」ということをこの作品を通して深く考えることができると私は感じている。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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進撃の巨人のメッセージ性

進撃の巨人は序盤は巨人vs人類の構図から物語が始まります。
人類を壁内に閉じ込めて巨人から身を潜めながら生活をしているのですが、この時点で人類には「安全性」と引替えに「自由」を奪われています。
この構図が中盤でひっくり返るのがこの構図作品のおもしろいところです。
具体的に言うならば、人類vs人類というのが真の構図で、巨人はただの兵器にすぎなかったという事実が発覚します。
今までは漠然と「自由」と「安全性」を求めて巨人に立ち向かっていたのですが、それが壁の外には巨人だけでなく、壁内人類以外にも人類が存在し、しかもその人類が敵という事実を突きつけられます。
自分たちはこれから何をすればいいのか、どうすれば問題解決に至るのかという「戦争問題」に発展していきます。
敵国との争いをしていく中で、キャラクター達は敵国もただその国に生まれただけの「人間」であることに気づきます。
今まで自分が「悪魔」だと思っていた人たち、しかしその悪魔からしたら自分たちも悪魔だったのです。
戦争が如何に不毛なことか、如何に残虐なものかということを伝える素晴らしい作品です。
この物語は同時に、伏線だらけの考え抜かれた作品です。
私も1周したあとに、続々と発覚する伏線の量に驚き、最初から読み直した経験があります。
進撃の巨人に対して「ただのグロテスクな作品」と思ってる人がいるのであれば、是非とも漫画やアニメを視聴して欲しいです。この作品のメッセージ性や緻密に計算されたストーリーに誰もが驚くと思います。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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「進撃の巨人」が進み続ける、その先は?

閉ざされた壁の中の”世界”で、100年の平穏を保ってきた人類。
物語は、謎に満ちた超大型巨人の突然の襲来により、人類の平穏があっけなく崩壊するところから始まる。
人類を捕食する巨人の正体は? 敵の目的は? 壁外には一体何があるのか?
謎が謎を呼ぶストーリーに、張り巡らされた伏線。なおかつ予測のできない展開の連続に、読者(およびアニメ視聴者)は、あっという間に引き込まれる。

そして「進撃の巨人」が特に興味深いのは、物語が後半に差し掛かり主人公たちが壁外の世界を知った後、
あえて数話分を割いて、敵側目線からのストーリーが展開されるところである。
急に主役が交代したかのような敵国の目線からエレン達を見ることで、読者は主人公側のみならず、敵側からの視点をも獲得することとなる。
その結果、現代社会や現実の我々の世界ともリンクするような、差別や歴史問題および政治・哲学など、人間の本質を抉りだすような解決困難な論点が
次々と浮き彫りになる”仕掛け”となっている。

タイトルである「進撃の巨人」は、主人公エレンが父から受け継いだ巨人の名称であることが物語の中盤に明かされるが、
ひたすら”進撃”を続ける主人公エレンは、物語終盤には敵のみならず、味方や親友をも”置き去り”にしてしまう。
どんな結末を迎えるのか、最後まで目を離すことのできない歴史的名作である。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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最後まで騙されるブラックファンタジー

最初に観た時は、巨人と人間の戦いを描いたブラックファンタジーなんだと思っていたのが、以降は人間対人間を描いたとてもカオスで繊細な作品なんだとわかるとんでもない作品です。
僕自身最後まで騙されました。
巨人と戦う調査兵団の物語から始まり、主に戦闘シーンや伏線をはった人間の複雑な背景を捉えた作品でした。
人類最強の調査兵団の兵士リヴァイアッカーマンが巨人と戦うシーンは特にハラハラさせられたり、他の兵士やチームメイトが死んだ時の彼の豹変ぶりがとてもユニークかつ繊細でとてもかっこいいです。
戦闘シーンから部下おもいな心情を描いたサクセスストーリーもおすすめです。
次に好きで、個人的に注目させられるキャラクターは、主人公のエレンイェーガーです。
彼は、母親を殺された恨みから調査兵団に入り始祖の力を使い全ての記憶をみて
そこから、徐々に始祖の思想や遺志に取り込まれあの爽やかだった4期訓練兵の時と比べて目に光をなくす姿がとても繊細かつ奥深くなっています。
その変化をみるのも進撃の巨人の楽しみ方の一つです。
サイコホラーかつダークファンタジーだと思いきや、のちの伏線や登場人物の感情に左右されていき当時仲間だった人たちが巻き込まれ死に至っていく姿が忘れられません。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

日本が誇る最高傑作のアニメ!!

「ストーリー」「アニメーション」「音楽」どれをとっても素晴らしい芸術作品!!
高い壁の外には人食いの巨人が住み、壁のなかに住む人類がそれぞれの思いの中壁の中で平和に暮らす。
一人はいまの安泰に満足し、一人は壁の外に自由を見出し、壁の外に出ようとする
そんななか50メートルを超える壁よりも大きな巨人が突如現れ、巨人と人類を分けていた壁を破壊する。
それから人類と巨人との戦いが始まる!!
アニメならではの現実にはないストーリーでありながら、もし現実に起こったとしたときに起こりえる人々の混乱や、人間模様などを見事なまでにリアルに表現されている。
話が続くにつれ、巨人の謎が解き明かされていきどんどん話が面白くなっていく。
アニメに使用されているサントラの曲数も多く、絶妙なタイミングで素晴らしい音楽が流れ、音楽もストーリーを盛り上げていく。
また心にささる名言も多くあり、苦しいときに勇気づけられたり、もうちょっと頑張ろうと思える力を与えてくれたりする。
本作に携わっている人すべての方が手を抜くことがなく芸術作品と言っても過言ではない作品となっています。
日本人に生まれてきて「進撃の巨人」を知らないというのはジブリを知らないのと同じぐらいもったいない。
是非、進撃の巨人をご覧あれ。
きっとあなたもファンになることでしょう。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

一気読み間違いなし

巨人と、それに立ち向かう調査兵団。巨人は途方もない力を持ち、容易に人を殺してしまうため、一瞬たりとも油断は出来ない。それは読者も同じで、目を離せなくなる。進撃の巨人はどの登場人物も人間味があり、優しさや強さを持ち合わせているため、感情移入してしまう。そんなキャラクターが、巨人に握りつぶされ、あっと言う間に絶命してしまう様子は、読んでいるこちらまで絶望と恐怖を目の当たりにする。次のページを開けない。でも、先に進まなければ、次の話に進めない。最早苦しささえ感じながら読み進める。その先にあるのは希望だと、登場人物と全く同じ心になっているのは、その時には気づけない。希望を願ってしまうのは、読者の心情だと思われるが、それを筆者の諌山創に手玉に取られてしまう。読者は血反吐を吐きながら戦う調査兵団と共に、絶望のシナリオに胸を痛め、やり場のない感情に翻弄されてしまう。漫画から顔を上げると、ほっとする。そのドキドキがたまらなく面白く、皆が惹きつけられる理由に間違いない。調査兵団は、巨人と戦うだけじゃない。兵団は誰もが悩みを抱え、それと対峙し、対話しながら、疑問を抱えて前に進んでいく。先にあるのは絶望か希望か、読者も戦士になった心持で読んでしまう、壮絶な漫画だ。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

今、史上最大の進撃が始まる。

巨大な壁によって巨人から守られている世界。
しかし突如として現れた超大型巨人によって壁が破壊され、日常は淘汰された。
壁の外の世界に憧れを持つ少年、エレン・イェーガーは故郷が巨人に蹂躙されたあげく、目の前で母親を食い殺される。
絶望の中、エレンは「全ての巨人を駆逐する」と強く決意する。
このように、この作品はエレン・イェーガーという主人公が、人類が太刀打ちできないような残酷な世界に対して反逆するストーリーであり、一見王道なバトルアニメのような感じがする。
しかし『進撃の巨人』の面白さとは、圧倒的に深いストーリーと、徹底された世界観である。
巨人の正体とは、なぜ世界はこうなってしまったのか、敵の正体は、といった数々の謎に対する答えが、毎回鳥肌が立つような深いものなのだ。
特に序盤の謎が物語の終盤で明らかになった時は度肝を抜かれるほどだ。
ただ単純に「人類と巨人」のストーリーではないのである。
加えて、この物語には「完全な悪」が存在しないのも大きな特徴である。
壁を破壊して壁内人類を滅亡させんとする「超大型巨人」や「鎧の巨人」にも、極めて深い事情があるのだ。
彼らがなぜ壁を破壊したのか、その理由を知った時、物語は大きく動く。