想像以上の絶望
かなり有名な作品であり、みんなが見ているイメージなので軽い気持ちで見始めたのですが、物語の最初から暗雲が立ち込め、これは決して「楽しい~!」みたいに明るい気持ちで見るアニメではないと知りました。謎の巨人が壁を破って現れ人間を食い、主人公の母親が死に、町の人々が死に、人がたくさん死にます。そんな地獄のような世界で、主人公がだんだん精神的に成長していく様子は胸が熱くなります。また、ずっと一緒に巨人を駆逐するために訓練してきた仲間が、実は最も憎むべき敵だったという展開も予想できず、かなりおどろかされました。後から見返すと、しっかりその展開の伏線が張られていて感動します。アニメのオープニングなどにもその伏線があり工夫されているなと思いました。巨人が現れた本当の理由などもおどろきでしたが、ちゃんと前後の話の流れでつじつまが合い、話がかなり練られている作品だと感じました。終始暗い雰囲気ではありますが、ときおりはさまれるギャグがとても面白いです。話の雰囲気を壊さない程度にちょくちょく笑わせてくるのでそこも魅力です。人が死ぬシーンは見ていてしんどいですが、それ以上に続きが気になってしまう面白さがあります。