1917 命をかけた伝令

1917 命をかけた伝令

『1917 命をかけた伝令』とは、名匠サム・メンデスが、第1次世界大戦を舞台に全編ワンカット風に描く戦争ドラマ。若きイギリス兵のウィルとブレイクの2人は、敵軍の罠にかかりそうな前線の味方を救うべく伝令を届ける命を受け、危険な道のりを必死に進んでいく。コリン・ファースやマーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチなどイギリスを代表する俳優が共演しており、世界中で高い評価を受け、アカデミー賞では10部門のノミネートとなった。

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1917 命をかけた伝令(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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キングスマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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マーク・ミラー原作のコミックを「キック・アス」に続きマシュー・ボーンが監督した、常識破りの超過激ノンストップ・スパイアクション。亡き父の後を継いでスパイ組織「キングスマン」の一員としてスパイとなる道を選んだ青年が、ブリティッシュスーツを華麗に着こなし、最強の敵相手に奮闘する姿を描く。「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したコリン・ファースが激しいアクションに挑戦。2015年公開のイギリス映画。

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『キングスマン:ゴールデン・サークル』とは、2017年に制作されたアクション映画。 『キングスマン』の続編であり、前作と同じくマシュー・ヴォーンが監督を務め、タロン・エガートン、コリン・ファースが出演する。 日本では2018年に公開され興行収入17億円を超えるヒット作となった。 イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅してしまい、キングスマンのエージェントであるエグジーは同盟を結んでいるアメリカスパイ機関ステイツマンに協力を求める。

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『ドクター・ストレンジ』とは、2016年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。日本での公開は翌年2017年1月27日。製作はマーベル・スタジオ、配給はウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ。マーベル・コミックの実写映画の中でも、同一の世界観を共有する「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズとしては第14作品目。不慮の事故により医師の道を断たれ、厳しい修行の末に魔術師として再起した元天才外科医ドクター・ストレンジと、闇の魔術を操る集団との戦いを描く。

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『ホビット 決戦のゆくえ』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の最終章で、2014年に公開された映画。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共にドワーフ王国の再興を目指す冒険物語で、壮大な世界観や臨場感溢れる映像、圧倒的スケールの戦闘シーンが観る者を魅了する。町を襲う竜や闇の勢力との壮絶な死闘に加え、ビルボとドワーフら旅の仲間の絆、エルフの女性とドワーフの若者の切ない恋の行方も魅力の作品。

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『ホビット 竜に奪われた王国』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の2作目で、2013年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共に困難を乗り越えながら、ドワーフ王国の奪還を目指す冒険物語で、大蜘蛛や火を吐く竜との戦い等、最新技術を活用した臨場感溢れる映像が観る者を圧倒する。『ロード・オブ・ザ・リング』の人気キャラクター、レゴラスの再登場や彼の想い人の初登場、冥王サウロンの復活など見所満載。

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『マンマ・ミーア!』とは、2008年にイギリス、ドイツ、アメリカが共同製作したロマンティック・コメディ・ミュージカル映画。 エーゲ海に浮かぶギリシャの小島を舞台に、シングルマザーの母ドナに育てられたソフィが自身の結婚式でヴァージン・ロードを一緒に歩いてもらうために本物の父親を探し出す物語。 今作は世界的に有名なスウェーデン出身のポップ音楽グループABBAのヒット曲で構成されており、見てるだけで思わず歌い出してしまうハッピーミュージカル映画である。

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ブリジット・ジョーンズの日記(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ブリジット・ジョーンズの日記』とは、2001年に公開されたロマンティック・コメディ映画。原作は作家ヘレン・フィールディングの同名コラムで、結婚相手が見つからない女性の寂しい本音を赤裸々に描いている。ブリジットはちょっと太めのシングル女性で、お酒と煙草が止められず、恋も仕事も失敗ばかり。そんなブリジットの等身大の姿が、世の女性の多くの共感を呼び、異例の大ヒットとなった。温かくて親切で正直な愛すべきキャラクター、ブリジットの恋と仕事を巡るドタバタ劇を描いたコメディ満載のハートフルストーリーだ。

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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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第二次世界大戦中に、ドイツのエニグマ暗号の解読に挑んだアラン・チューリングの実話を、グレアム・ムーア脚本、モルテン・ティルドゥム監督により2014年に映画化した、歴史ミステリー映画。解読不能と言われたエニグマ暗号を、万能マシン「クリストファー」によって解読し、イギリスを勝利に導いたものの、同性愛者であることから不遇の人生を送ったアラン・チューリングをベネディクト・カンバーバッチが熱演している。

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シャザム!(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ

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『シャザム!』とは、2019年に公開されたアメリカ合衆国のヒーローアクション映画。DCコミックスのクロスオーバー作品『DCエクステンデッド・ユニバース』の第7作品目として製作された、スーパーヒーロー映画である。DCコミックスの『シャザム』を主人公としている。家出を繰り返す孤児「ビリー・バットソン」が、魔術師・シャザムとの出会いをきっかけに、里親と一緒に暮らす子供たちと絆を築いて成長していく。その一方で、シャザムと会った事があるサデウスは、悪の道を歩み始める。

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クルエラ(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『クルエラ』とは、2021年に公開された、アメリカ合衆国の映画である。監督はクレイグ・ギレスピー、主演はエマ・ストーンが務めた。舞台は70年代のロンドン、親を亡くしたエステラ・ミラーはファッションデザイナーになることを決意する。ある日、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネス・フォン・ヘルマンと出会い、自身の才能を磨いていく中で、自分の出生の秘密を知った。ディズニーの映画『101匹わんちゃん』の悪名高きヴィランであるクルエラの、誕生秘話を知ることができる内容となっている。

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ロケットマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ロケットマン』とは2019年にイギリス・アメリカ合作で製作された伝記・ミュージカル映画である。グラミー賞を5度受賞した世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの自伝的映画。「Your Song」や「Rocket Man」など数々の名曲で知られるエルトン・ジョンが並外れた音楽の才能でスターとなる一方、その裏では様々な困難や苦悩を抱えていた半生が描かれている。製作総指揮にエルトン本人が携わり、エルトン役を演じるタロン・エガートンは歌声を披露している。

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007 スカイフォール(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『007/スカイフォール』(原題: 『Skyfall』)とは、2012年公開のスパイアクション映画で、「ジェームズ・ボンド」シリーズの第23作目。ダニエル・クレイグがMI6諜報員ジェームズ・ボンドを演じる3作目の作品である。全世界での興行収入は約11億ドル。 ボンドはトルコでのミッション中に、女性エージェントの誤射により渓谷に落下し、行方不明となっていた。数か月後、MI6本部が何者かに爆破された。その一報を目にしたボンドはロンドンに戻り、007への復帰テストに臨むのだった。

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ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』とは2016年に公開されたロマンチック・コメディである。ブリジット・ジョーンズシリーズ最後の完結作ということで大きな話題を呼んだ。43歳になっても相変わらずシングルトンのブリジット・ジョーンズだったが、今回はイケメン億万長者ジャックと元恋人マークのと間で恋の三角関係を繰り広げる。果たしてブリジットはどちらを選ぶのか。そして今度こそ彼女は幸せをつかめるのだろうか。世界中の女性に愛されたブリジット・ジョーンズのドタバタ恋愛劇がついに完結する。

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ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』とは2004年に公開されたロマンティック・コメディ映画。前作『ブリジットジョーンズの日記』(2001)の続編としてイギリスとアメリカに共同制作され、またもや大ヒット映画となる。相変わらずドジでぽっちゃり女子のブリジットと、堅物だけど真面目で温かいマークは、恋人として蜜月の日々を送っていた。しかしお互いの育ちや環境の違いで衝突したり、美人な同僚に嫉妬したり、と波乱万丈なブリジットの恋模様がキュートなコメディタッチで描かれている。

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アメリカン・ビューティー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『アメリカン・ビューティー』とは、サム・メンデスによる1999年のアメリカ映画。中年男性レスター・バーナム(ケヴィン・スペイシー)が、家庭や仕事に不満を抱えながらも娘の同級生である美しい少女に惹かれる姿を描く。家庭崩壊と中年危機をテーマに、アメリカ郊外の虚飾を皮肉る内容が特徴。独特の映像美とブラックコメディ要素を交え、1999年アカデミー賞で作品賞を含む5部門を受賞。人間の欲望や本質に迫るドラマとして高い評価を受けた。

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1917 命をかけた伝令のレビュー・評価・感想

1917 命をかけた伝令
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本物の戦場のような臨場感、ワンカット映像を駆使した戦争映画

映画『1917』は2019年に上映された、第一次世界大戦を舞台にした戦争映画です。若きイギリス軍兵士が、ドイツ軍の戦略的撤退に惑わされた友軍への突撃命令を中止するために、相手の占領下にある地帯を駆け抜ける、というのがこの映画のストーリーです。この映画の特徴は途中のカットなしで、冒頭から最後まで全く止まらない全編ワンカット撮影です。この映画のカメラ技術が卓越しており、まるでカメラをずっと長回ししているように見える、とのことで話題になりました。実はこのワンカット撮影と言われていたものは、いくつものカットをつなぎ合わせ、「ワンカット映像のように見せる」というのがこの映画の真実でした。しかし、実際はワンカット映像っぽく見せるとは言いつつも、この映像技術が映画のキャスト、音楽、映像と全てがマッチし、まるで本物の戦場にいるように感じさせる、見事な映像描写なのは間違いありません。リアルな臨場感が観る人を包み込みます。主人公は友軍部隊にたどり着くまでに数々の試練を乗り越えていきますが、それらの1つ1つがドラマチックで、視聴者の気持ちと主人公の感情が重なり、いつの間にか映画にのめり込んでしまいます。感情を見事に伝える若きイギリス人俳優の演技力と、カメラ技術が融合したこちらの『1917』をぜひご覧になってはいかがでしょうか?

1917 命をかけた伝令
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第一次世界大戦の塹壕戦の悲惨さを見事に描いた『1917 命をかけた伝令』

『1917 命をかけた伝令』は英国の戦争映画で、2019年に公開されました。
製作はサム・メンデス、サムはクリスティ・ウィルソン=ケアンズと一緒に共同脚本を執筆しました。
メンデスは父方の祖父アルフレッドが第一次世界大戦で体験した逸話に着想を得ています。
独軍がアルベリッヒ作戦中にヒンデンブルク線まで退却した時点でのエピソードであり、2名の英兵ウィリアム・“ウィル”・スコフィールド (ジョージ・マッケイ)とトム・ブレイク(ディーン-チャールズ・チャップマン)が予想される独軍の攻勢について重要なメッセージを届ける任務を担っていました。
共演はマーク・ストロング、アンドリュー・スコット、リチャード・マッデン、 クレア・デュバーク、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ。
この製作は2018年6月に発表され、マッケイとチャップマンが10月に出演契約にサインをして、残りの出演者も翌年3月には出演が決まりました。
撮影は2019年4月から6月まで英国で行われ、カメラマンのロジャー・ディーキンスと編集者のリー・スミスはロングショットを多用しました。
『1917 命をかけた伝令』は英国で2019年12月4日に先行上映、米国での劇場公開が同年12月25日、英国での一般公開は翌年の1月10日でした。
映画は批評家に好意的な評価で迎えられ、興行収入も良好で全世界で3億8490万ドルの収益となりました。
第92回アカデミー賞10部門にノミネートされ、そのうち最優秀撮影賞、最優秀視覚効果賞、最優秀音響効果賞を受賞しています。

1917 命をかけた伝令
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リアルな戦争を体験できる映画

監督は「007スペクター」などのサム・メンデス。
アカデミー賞や英国アカデミー賞などで、多数の賞を受賞した映画です。
第一次大戦を舞台にした映画で、2人の伝令が離れて連絡が取れなくなった部隊に連絡を伝えに行く話です。
全編をワンカット風に作っている独特の作風の映画です。
2人の伝令は作戦開始を待つ塹壕の中を伝っていき、さらにはその先のフランスの田舎の風景の中や廃墟と化した街の中を通って味方の舞台に連絡を伝えに行きます。
映像化されているのは2人の周囲のみですが、リアルな戦争中の風景を作っていました。
連絡を伝えられなければ味方の部隊が待ち構えるドイツ軍の餌食となり大損害を出すとのことで、銃弾や砲弾が降り注ぐ中でも2人は何とか辿り着こうと進み続けます。
様々な機材を使い2人の姿を上下左右から撮っていますが、撮影技術はかなり高度なものを駆使しているのでしょう。
没入感と臨場感を感じさせる作り方になっています。
「プライベート・ライアン」のような大規模な爆発やグロシーンがなくても、リアルな戦争を観る人に体験させることが可能なことを示した映画です。
これだけワンカット風のものを撮ろうとすると、周囲の大勢の出演者と動きを合わせるなど、大変だったと思います。

1917 命をかけた伝令
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なんという臨場感

話のあらすじを言えば、「伝令を他の部隊に届けるために戦地を走る」だけですが、それがこんなにもドラマチックなものだとは、映画を見るまで思っていませんでした。主人公の視点を追い続ける、ほぼワンカット映像の迫力は、想像を絶するものがあります。映画なのに、戦地の地や土や埃といった生々しい香りまで感じられそうなくらい、戦争の悲惨さや過酷さが伝わってきます。
この映画の主人公は、ほとんど素性がわかりません。若いことや下っ端であること……それ以外はほぼ情報がないと言ってもいいてしょう。しかし、彼をこんなに応援したくなるのは、伝令がたくさんの人の命を救うものであること以上に、主人公の命がけの状況が、ほぼワンカットの映像で伝わってくるからだと感じました。
やけに劇的な戦争映画とは違い、リアルな戦場を感じさせる描写が多いこと。例えば、特徴的な遺体を目印にして進んだり、ぬかるみの中の突起物で手を怪我してしまったり。そうした「不快感」が目を逸らしたくなるほどリアルに描写されているから、この作品を見たという行為そのものが、これほどまでに強く心に残るのです。演者の緊張感ある芝居も、そのリアルさに大貢献しています。どの要素を取っても、素晴らしい作品です。

1917 命をかけた伝令
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追体験しているかのような緊迫感に最後まで目が離せない

第一次世界大戦の真っ只中、イギリス兵士のスコフィールドとブレイクは上司から敵の罠に気づいた為明日の突撃を中止するように、と伝令の受け渡しを命令される。
その軍隊にブレイクの兄がおり、命がけで敵を掻い潜り届けに行くという話。
嘘のようだが実話らしく驚きました。最初から最後までワンカットなので、主人公の背中が映る場面が多く途中から自分が主人公になった気持ちで一緒に走っていました。
主人公はあまり有名でないので平凡感あり没入できたと思います。
ただ脇を固めるキャストはコリンファース、マークストロング、ベネディクトカンバーバッチなどイギリスの名俳優揃いで、少しだけの登場にもやはり存在感がかなりありました。途中、一番に伝令を届けたかったブレイクが助けた敵兵に刺され死んでしまうシーンが不条理で悲しく、最後まで届けるのは無理なんじゃないか…と思いましたが、スコフィールドが意思を強く持ち水に溺れても敵に撃たれてもどうにか進んでいく姿には勇気をもらいました。
スコフィールドが海に落ちもう駄目かと思った時、ブレイクが彼の故郷に咲いていた花の話を思い出し海に花が舞い落ちるシーンは戦争映画とは思えない綺麗な場面でした。
伝令を届けられるのか、鑑賞中緊張の連続で体に力が入ってしまいましたが、追体験しているかのようでかなり没頭できました。
おすすめです。

1917 命をかけた伝令
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ドキドキハラハラ展開の戦争映画

1600人の味方兵士の命を救うために、若き英国兵士のスコフィールドたちが将軍からの伝令を届けるために奔走する話でしたが、本当に凄かったです。
英国軍もドイツ軍もお互いが命がけで自国を守るために戦っていて、退却したかに見えたけど、雪先々で罠や兵士が待ち受けているところは何度もビクッとしてしまうぐらいに驚きました。
敵だったとしても燃えている戦闘機から救ったスコフィールドたちに、命を救ってもらったとしても敵軍だったから殺した兵士も、その兵士に最後の力で襲われてしまうブレイクの姿、本当に切なかったです。
ブレイクを失った後に、味方の兵士たちに出会って途中まで送ってもらうものの、前線に向かうまでもたどり着いてからももう危険と隣り合わせで、歴史の授業でサラッと学ぶだけじゃなく、こういう実情を知らなくては本当に戦争というものはしてはいけないと実感できないと思いました。
なので、その面に関してはこの映画は世界中で放映する必要がある、素晴らしい映画となったのではないかと思いました。
そして、なんとか伝令を届けて、1600人の命を救うことに成功したスコフィールドと、スコフィールドから弟の死を聞いたブレイクの兄の会話シーンは本当にボロボロと涙が出るくらい悲しさで泣いてしまいました。

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1917 命をかけた伝令

戦争映画の中でも、これほど塹壕の中や兵士の表情を上手に描いた作品は他にありません。
この作品は、第一次世界大戦時1917年にドイツでルーデンドルフがトップに出て、ドイツ軍をジークフリートラインに撤退させるところから始まります。イギリス軍は、このドイツの撤退を計画的な撤退だと見抜いたのですが、一部の部隊がこれを追撃してしまいます。このことを知ったイギリス軍は、ある兵士2人に追撃を中止するように伝令せよと命令を出して、物語がスタートします。
この物語の特徴として、エキストラや小道具を、かなり正確に第一次世界大戦当時の物と似せていることです。
塹壕内部の作りは、映画館のスクリーンを通しても入り組んでいて、その土のにおいも漂ってきそうな雰囲気を作り上げられていました。
さらに、その塹壕の中にいる兵士たちの疲れ切った表情や、たばこを吸えた時の安堵の表情など、実際の第一次世界大戦はこうだったのかと説得力あるものに仕上がっていました。
武器や、伝令が書いてある手紙を入れるボトルもしっかりと作りこまれており、おかしな点がないことから映画に没入感を持たせてくれています。
激しいアクション無しでここまで戦争の悲惨さを描いた映画を他に知らないので、見ていない人はぜひ一度みてほしいと思います。

1917 命をかけた伝令
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1917 命をかけた伝令

第一次世界大戦時のイギリス軍兵士の話。前線部隊にいる兄を持つ弟とその同僚が「前線からの攻撃は敵からの罠である」ことを伝達するために危険を冒して移動する話で、戦時中の人間の心や当時の状況がわかりやすく示された映画だった。みどころは、心の優しい兵士(弟)が移動中に負傷した敵国のパイロットを救おうと親切心を見せるが、その瞬間敵に殺されてしまうところ。戦時中は、親切心が仇になる。さんざん本や映画、人の話で聞かされていた話でも映像でみるとリアルに感じることができるので、多くの方にみていただきたい作品である。
また役者の演技も素晴らしく、殺される際に血の気を失うところや嘆き悲しむシーンは映像を見て感じるところが多い。その他にも下っ端は上官に相手にしてもらえないところがあるが、これは現代社会にも存在することだろう。手紙もなく口頭で重要なことを伝達し、道をあけてもらおうとするには無理があるだろうと思う設定だったが、きちんと理解しようと持っていた手紙を読んでくれた人がいて、最終的には少しでも貢献出来たところはよかった。また、戦争が現在進行中の際に、まったく身動きがとれなくなり会話がままならない上官がいたが、普通の会社でも存在しうるキャラクターであり、印象に残っている。

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