薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』とは、日向夏による日本のライトノベルである。2011年10月27日から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始された。2017年からは漫画化、2023年からはアニメ化されている。ライトノベルのキャラクター原案は、しのとうこである。漫画版は、『月刊ビッグガンガン』と『月刊サンデーGX』で連載されている。『月刊ビッグガンガン』版は、ねこクラゲが作画を担当しており、2024年3月時点でスクウェア・エニックス版のコミックス累計部数は1600万部を超えた。また、『月刊サンデーGX』版は、『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』というタイトルで、倉田三ノ路が作画を担当し、2023年6月時点で小学館版のコミックス累計部数は850万部を突破している。
あらすじは、架空の中華風帝国、茘(リー)を舞台に、後宮に勤める少女猫猫(マオマオ)が王宮内に巻き起こる事件の謎を薬学の専門知識で解くミステリー、ファンタジー、ラブコメディ小説である。テレビアニメ版の評価も高く、「読者が選ぶアニメキャラ大賞2023」において、猫猫が「新人賞」で6位を獲得している。また、「TVerアワード2023」では特別賞を獲得した。

薬屋のひとりごとのレビュー・評価・感想

薬屋のひとりごと
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おすすめ後宮アニメ

主人公の猫猫はある日、染料を取りに行った際に人攫いにあい、後宮へと売りに出されます。
猫猫の性格は基本的に興味があることに対しては凄く熱を持って取り組みますが、その他には一切興味を示しません。その為、猫猫の出身の花街と同様の後宮にも興味がなく、寧ろ関わりたくないと考えていました。そんな猫猫でしたが、抑えれない知識欲と少しの正義感によって、後宮で巻き起こる事件を解決していきます。
その事件を解決にあたり関わってくる、眉目秀麗の宦官である壬氏とのやり取りがとても面白いです。眉目秀麗であることを自覚してそれを武器にする壬氏。周囲の女性からは熱い視線を送られているものの、猫猫は違っています。まるで苦虫を噛み潰したような視線を向けるのですが、そのやり取りがとても面白くそして、この先の2人の関係性がどう変わるのかが楽しみでもあります。
また、やぶ医者が登場するのですが、猫猫はこのやぶ医者とは仲がいいので頻回にお茶をしているシーンがあります。また、実父であろう人物も登場するのですが、その実父に対しての思いわかるシーンもあります。一見して猫猫は冷静沈着なのかなと思いきや、表情豊かなので、知らないうちに彼女の魅力にハマってしまいます。
人間味溢れた後宮を舞台としたミステリーなので、謎解きが好きな人にもおすすめです。

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歴史的要素を感じながら謎解きを楽しめるアニメ

ある国の花街で薬師をしていた娘、猫猫(マオマオ)が思いがけない出来事から後宮で「毒見役」として働きはじめ、様々な事件に遭遇し解決していくという謎解きアニメ。
見た目もよく女性に人気の宦官である壬氏(シンジ)が彼女に興味を持ち、事件解決を命じたり、手助けをするのだが、秘めた謎があるようでサイドストーリーにも期待しています。
1話で解決することが多いので、スッキリとした気持ちで見ることができるのも魅力。アニメの絵は建物や植物の細部まで描かれ、色遣いが美しいのでそこも引き込まれる要因かもしれません。最も感動したのは、一癖ある軍師の羅漢が生き別れた猫猫の父親だったことがわかり、猫猫と象棋の対決で負け、彼女の母親を身請けするシーンでした。不運により引き裂かれていた父と母。何年も経ってから猫猫を通して再会することができたのです。梅毒の病で床に伏せており隔離されて生活している昔の面影もない母親と再会し、彼女の歌声で本人だと気づいて身請けする場面は、涙なしに見ることはできませんでした。
現代ではあまり無い問題が多く、歴史的な要素も含み楽しめる物語だと感じます。しかし、花街の話などもあり、子どもに見せるには少し抵抗がある場面も含んでいるかもしれません。

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なぜ『薬屋のひとりごと』が人気がとても高いのか

花街で薬師をしている、猫猫(マオマオ)という薬と毒の知識が豊富でとても聡明な少女が主役である『薬屋のひとりごと』は、アニメ化する前から原作の漫画が大人気で非常に注目を浴びている作品です。
後宮を舞台としたこちらの作品は、とある事情により下女として後宮で働き始めた猫猫があらゆる謎解きに挑んでいくストーリーです。そこで出会った誰もが羨むほどの眩い美貌を持つ宦官である壬氏(ジンシ)に気に入られたことにより、日常での2人の可愛らしいやり取りも見ていてとても楽しく、ラブコメディとしての要素があるのも人気の理由の1つとなっています。

ですが、こちらの作品が人気である1番の理由は、やはり主人公の猫猫がとても可愛いということです。
普段の見た目は危険を回避するためにそばかすをわざと施し、あえて地味な見た目にしていますが、いざおめかしをすると周りがざわつくほどの綺麗な女の子に変身します。
そして、性格が非常にさっぱりしていて、とてもクールなタイプです。ですが、大好きな薬や毒のことになるとテンションが上がり、時々見せる無邪気にはしゃぐ姿が普段とのギャップがあるのでそこも魅力的なところです。

とても賢く真面目な働き者で、女性なら誰でも憧れるような美しすぎる壬氏にも全くなびかない猫猫は、現代らしい強い女性であり男女共に好かれるキャラクターといえるでしょう。後宮でのミステリーが今後どうなるのか、猫猫と壬氏の関係性はどのように変化していくのか、先が非常に気になるところです。

薬屋のひとりごと
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後宮の薬師が謎を解くアニメ

後宮での謎解きを中心にしたアニメで、主人公・猫猫(マオマオ)の魅力と物語の展開が高く評価されています。このアニメは、猫猫が後宮で起こる様々な事件や謎を解決していく物語。彼女は薬師としての知識を駆使して、後宮の中で起こる謎を解き明かしていきます。

1度外廷での仕事に就くものの、後宮への復帰が期待される猫猫など、物語は予想外の展開を見せ、新キャラクターの登場も物語に深みを増しました。
特に、新しいオープニングとエンディングの曲は壬氏の視点から猫猫を見た歌詞となっており、2人の関係の深さを感じさせるものとなっています。

アニメは1話完結型で、各話ごとに独立したストーリーが展開されるため、視聴しやすい構成になっています。物語は基本的にハッピーエンドで終わり、後味の良い内容が多いです。猫猫の解決する事件は、現実世界の歴史や文化に基づいており、教養も身につく内容となっているのです。
2023年秋にアニメが放送されましたが、同時期に放送された注目作品の中でも、『薬屋のひとりごと』は独特の世界観とキャラクターで人気を集めました。

Blu-rayには、各巻に特典として初回生産限定で豪華な封入特典が付いており、ファンにとっては見逃せません。特製ブックレットやキャラクターデザインの描き下ろしデジパックなど、充実した内容が魅力。
歴史や文化、科学的な知識を含みつつ、謎解きの面白さやキャラクターの魅力を楽しめる『薬屋のひとりごと』は、幅広い年齢層におすすめのアニメです。

薬屋のひとりごと
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頭脳派なアニメ好き必見。オススメの作品です。

『薬屋のひとりごと』は、推理と恋愛要素が絡む非常に魅力的な作品です。舞台は中国。皇帝の妃が暮らす女の園、後宮でひょんなことから働くこととなった薬屋の娘、猫猫(マオマオ)が主役です。
本人は大の毒好きであり、毒や薬草を報酬に出されると無理難題に応じてしまうところが可愛らしいです。
猫猫は後宮の役人である宦官の壬氏から、後宮内の様々なトラブルについて相談されるのですが、彼女は以前から持ち合わせている豊富な薬に関する知識で謎を解き明かします。
このトリックが非常に面白く、どのように正解を導き出すのかと思うと目が離せません。
さらに話の中では以前解決した様々な謎が組み合わさることでさらに大きな企みが発覚するなど、猫猫の観察眼に驚くと共に、次はどのような展開になるのかと思うと毎週楽しみでたまりませんね。

また猫猫は単に薬が好きというだけでなく、命に関して非常に重い責任感を持っており、他の登場人物が命を投げ出そうとした時は本気で怒るといった正義感溢れるシーンを見ることができます。
このような謎解き要素もありながら恋愛要素、そして正義感溢れるシーンを一度に味わえる点がこのアニメの一推しポイントです。
こちらは漫画が原作なので読んで頂きたいですが、まずはアニメでストーリーを楽しむのも一興です。

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薬屋の知識以外にミステリー、恋愛と飽きない!

昔の中国をイメージさせる時代背景で、後宮を舞台に薬屋の娘が仕事をしながら小さな悩みから大きな事件まで解決する様子が見ていて飽きず、面白い。昔の中国の文化や後宮のことは知識がない人には分かりやすく物語を楽しみながら学ぶことができる。後宮だけでなく、花街の様子も描かれていて、歴史を元々知っている人はより楽しめる作品なのではないかと思う。
また、身近な食材や薬草が薬になるか毒になるのかも知れて、勉強になる。
加えて、主人公が魅力的で、素直で少し捻くれたところもあり、真面目なところがとても好印象。名前の猫猫が他意を表しており、性格も猫のようで時より感情の表現を耳やしっぽを描いて猫の動作で表現しているところも愛らしいキャラクターだと思わせる。
その主人公に惹かれていく人物も魅力的。話の前半は恋愛要素は薄いが、話が進むに連れて恋愛要素も色濃くなっていく。あまり人に興味を示さず、冷たく接していた主人公が恋に落ちるのかという点も見どころ。また、周りのキャラクターの一人ひとりの人生も深掘りされる場面があり、キャラクターに愛着が湧く。
アニメの主題歌はテレビやSNSで話題になった。主題歌を歌い、作詞をした歌手は元々漫画のファンだったようだ。アニメの内容にマッチした主題歌にも注目である。

薬屋のひとりごと
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意外な「へぇ!」が見つかる!

アニメ『薬屋のひとりごと』は、もともとはマンガとして出版されていたものがアニメ化されたものです。
薬屋というとどこか非日常的な内容をほうふつとさせますが、どこかサスペンスめいたストーリーやミステリー要素も含まれていて、誰でも楽しめる内容の物語となっています。
もちろん「薬屋」とタイトルにあるように、症状や副作用などについての話題も多く出てくることがあります。しかしどれも私たちが日常的に感じたり、体験しているような内容のものがほとんどで、それほど堅苦しい内容ではないため親しみが持ちやすいものです。

食事についても、食べ合わせやアレルギーなど私たちの生活の中にありふれた内容が、あたかもサスペンスのように描かれる様は、私たちを物語に引き込んでいきます。
そんな中で何気に当たり前のように忌避していることに対して、「どうしてそうなのか」といった疑問に対する答えが時に本作品の中で回答されることも少なくありません。

ストーリーはもちろんですが、ビジュアルや作画についても非常に美しく描かれており、舞台となる後宮の華々しさや茶屋町の様相に見入らせるようなものとなっています。
美しいとはいえ、人間の華やかさと同時に愚かさや汚さなど非常に細かい点まで描写された、一見の価値がある作品となっています。

薬屋のひとりごと
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見逃せないアニメの1つ!『薬屋のひとりごと』の魅力とは?初心者向け紹介

この作品は、猫猫(マオマオ)という一風変わった薬師の少女の物語です。
彼女の人生は一変しました。後宮に無理やり連れて行かれ、そこで生き抜くためには、後宮でお金を稼がなければいけません。

猫猫が後宮で過ごす日々は、まるで異世界のようでした。彼女は自身の医学知識を駆使して、宮廷内の謎や陰謀を解き明かします。ある日は誤って毒を盛られた貴族の子を救ったり、またある日は後宮の女性たちの間で流行る怪しい病を解決したり。毎回、頭が良い猫猫が活躍し、事件を解決していきます。

さらにキャラクターの魅力にも注目。猫猫はただ賢いだけではなく、彼女の強さと面白い性格が、物語に深みを与えています。そして、壬氏との微妙な関係も見逃せません。2人の間の微妙な距離感がアニメをより一層引き立ててくれ、多くのファンが注目しているポイントでもあります。

絵柄と音楽の面でも、『薬屋のひとりごと』はすごく良いです。
美しいアニメーションは、後宮の華やかさと陰の世界を見事に描き出しています。また、オープニングの主題歌は主人公・猫猫の雰囲気を完璧に捉え、視聴者を物語に引き込みます。
また、第1クールの「緑黄色社会」の歌うOPテーマ「花になって」はすごく良い曲で、TikTokやYouTubeなどでバズっています。

このアニメは、謎解きが好きな人、歴史的な背景がある物語が好きな人、強くて賢い女性キャラクターが好きな人にとってまさにピッタリの作品です。
1度、猫猫を見ればあなたもきっと魅了されるはずです。是非観てみてくださいね!

薬屋のひとりごと
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謎解きは薬学で!中世中国の宮廷ドクター物語

『薬屋のひとりごと』は、中世中国の宮廷を舞台にした異色の謎解きアニメです。
主人公の猫猫(マオマオ)は、まるで薬学を武器にしたシャーロック・ホームズのようです。彼女が宮廷で遭遇するのは、刺客や陰謀よりも複雑な医療関連の謎。毒薬から変わった症状まで、彼女の薬学知識と鋭い観察力が光ります。

このアニメは、ただのミステリーに留まらず、登場人物たちの心理や宮廷内の人間関係にも深く切り込んでいます。猫猫自身、聡明でありながら時に皮肉屋で、彼女のユーモアあふれる一面が物語に味わいを加えています。彼女の薬学知識は時に予想外の形で事件を解決に導き、見る者を驚かせます。

アニメのビジュアルは中世中国の宮廷生活を色鮮やかに描き出し、華やかな衣装や建築が目を楽しませてくれます。そして、東洋音楽の影響を受けたサウンドトラックは、物語の雰囲気を一層引き立てます。猫猫の解決する事件1つ1つにはそれぞれ独特の背景があり、薬学だけでなく、心理学や伝統的な中国文化にも触れることができます。

このアニメは謎解き好き、歴史愛好家、そして何よりも知的好奇心を刺激されたい人にぴったりです。猫猫の冷静かつユーモラスな姿勢と、宮廷での複雑な人間模様が見事に組み合わさり、視聴者を異世界の謎解きの旅へと誘います。
『薬屋のひとりごと』はただのアニメにとどまらず、中世中国の豊かな文化と薬学の魅力を巧みに織り交ぜた、知的で楽しい物語です。

薬屋のひとりごと
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ラノベとアニメの融合、昇華が素晴らしい。

私はこの作品の原作を見ておらず、いわゆる「アニメから入った勢」なのですが、視聴後の感想としては満足度は高めです。
原作を見てみるといわゆる「ラノベ」のジャンルに属するということですが、「ライトノベル」と言われるジャンルに偏見がある方にこそ是非見て頂きたい作品と感じました。

かくいう私も元々はほとんど触れたことのないジャンルで、軽薄な恋愛やギャグが薄く引き延ばされている程度の読み物、作品群なのだろうと思っていました。
しかしそのイメージは本作品のOP曲で一気に突き崩されます。迫力のあるボーカルの声とエッジの効いたギターリフ、音作りの全てに迫力がある緑黄色社会さんの曲「花になって」が力強く流れます。

もちろんこの声、音楽だけでもディスプレイを二度見するほどですが、さらに引き込まれるのはOPの美麗なアニメーションです。流れる美しい草花たちはこの作品のメインテーマである「薬」と「毒」です。
さらにその後には主人公猫猫(マオマオ)の美しい容姿や冷酷とも取れる冷たい目、官能的なスタイル、さばさばとした男勝りの一面など、このキャラクターの魅力を、ひいてはキャラクターが織りなすストーリーを見ずしても期待させてくれる造り込みです。
ED曲はアイナ・ジ・エンドさんの、強烈な”エモさ”を感じる「アイコトバ」で締めくくられており、毎回のストーリーを見終わるごとに心地の良い喪失感と次回への希望を感じるバラードとアニメーションになっています。

そもそものストーリーはさらに引き込まれていく構成となっており、薬学的な専門知識も知的好奇心を誘います。ですが現代社会にも通じる格差、人間関係のしがらみ、やきもきするような恋愛模様、嫉妬、ミステリーなど様々な要素を絡ませながら展開しており非常に面白いです。
私が特に引き込まれたのは各キャラクターのコミカルな一面と、各声優様の素晴らしい感情表現です。
「所詮ライトノベルだろう」という、未視聴の時の私のような偏見を持つ方にこそ特に見て頂きたい作品です。

薬屋のひとりごと
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続きが気になり過ぎてっ…!!

舞台は中国、後宮のお話。
花街で暮らしていた薬屋の娘、猫猫(マオマオ)が薬草採取中の森で人攫いに誘拐されてしまい、宮廷の中に区分された後宮というところに売り飛ばされ下女になる。後宮とは帝の子を成す為の女の園。
後宮に勤めるにあたり事前に礼儀を叩きこまれ、字の読み書きが出来ると給金が上がる。だが猫猫は給金が増えたところで人攫いに間引き(仕送り)されることを考えあえて隠す。
ある日、同じ後宮下女の小蘭(シャオラン)から宮中での噂話を耳にする猫猫。
それは宮中で生まれるお世継ぎの謎の連続死!
帝の御子が3人とも乳幼児の頃に亡くなっている。存命なのは東宮のご生母、梨花妃(リファヒ)の男児生後3ヶ月と公主のご生母玉葉妃(ギョクヨウヒ)の女児生後6ヶ月。
初めは呪いだと噂されたが、先代の亡くなった理由を聞いた猫猫は抑えられない好奇心と知識欲、そして少しの正義感から上級妃の集まる中央へと足を運ぶ。
すると梨花妃と玉葉妃が言い争いをしているところに遭遇した猫猫は話を聞いて呪いでは無いことに気づき、それをなんとか伝える為に試行錯誤するが…?
この事件をきっかけに宦官(カンガン)である壬氏(ジンシ)に一目置かれるようになった猫猫。その美形宦官との関係も進展が…!
後宮ファンタジー&ミステリー&ラブコメが詰まった作品だ。

薬屋のひとりごと
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2023年10月からアニメ化された薬学系推理小説。

下町からひとさらいに会い、後宮に売られのらりくらりとやり過ごそうとしていた猫猫が、美人宦官・壬氏とであってしまったがために、後宮内を中心におこるいろいろな事件にまきこまれなぞ解きをしていくお話です。よくある探偵ものなどでは、巻き込まれた推理役が嬉々として事件に首をつっこんでいくものですが、この主人公はお仕事としていやいや関わって行きます。しかし、持ち前の好奇心や正義感などから結局見捨てておけず、がっつりと事件に巻き込まれていきます。男女コンビですが、美人すぎるためにまわりを利用することばかりで、自分が褒められる以外の対応を知らなかったために、毛虫を見るような目で自分をみる猫猫に興味をもつ壬氏。薬、毒に興味の大半が向いておりもともと花街にいたために、美人は見慣れているしむしろ見た目だけいい男はどうでもいい猫猫。あまりお互いを意識している様子もなく、ほんとになぞ解きの物語を主軸としてかかれていきます。むしろ、一緒に行動している時間もすくなかったりするぐらい。他にも、丈夫すぎる武漢や、人の顔を覚えられない変人軍人や、お金第一の文官、手ごわ過ぎる老齢女官など個性豊かなわき役たちもとても魅力的なお話です。

薬屋のひとりごと
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壮絶な過去を持った少女が事件を解決!「薬屋のひとりごと」(ネタバレあり)

薬師として生きる少女・猫猫(マオマオ)が、薬の知識と洞察力で様々な事件を解決する物語です。
「これ、毒です」
この名言は薬師である猫猫が宮廷で毒見をしたさいのコメントです。
毒マニア変態の猫猫が毒を飲んだ際の恍惚の表情が印象的。

また、「薬屋のひとりごと」の魅力ポイントを4つ紹介します。

1つ目は猫猫を取り巻く登場人物たちも、それぞれに個性的で魅力的だというところです。
最もおすすめはやはり絶世の美男子・壬氏ですね。
壬氏と猫猫の恋の行方(?)に読者の心が揺さぶれます。

色街出身の猫猫と超上流階級の壬氏。
もともとは毒見役を依頼した壬氏が事件を解決する猫猫に惚れたようにも見えます。

読者によっては意見が分かれるところかもしれません。

2つ目は物語の舞台となる薬師の世界が緻密に描かれており、読者の想像力を掻き立てる点です。

3つ目は、ミステリー、ファンタジー、ヒューマンドラマなど、様々な要素が織り交ぜられており、飽きさせない点。
作中に猫猫の両親のエピソードがあります。
壮絶な過去を経験した猫猫。その全貌が感動を呼び読者を飽きさせません。

4つ目が2023年10月に待望のアニメ化した点。
アニメ化される漫画に外れ無しです!
原作小説の魅力がそのまま再現されています。
また、声優陣が非常に豪華です。
ティザーを是非見てください!映像の技術の驚かされるでしょう。

薬屋のひとりごと
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超おすすめ!「薬屋のひとりごと」

かどわかされて後宮に働きに出された猫猫(まおまお)が、薬屋の知識を使って事件を解決していく物語。
薬にも毒物にも精通しているため毒見役として取り上げられたり、花街育ちということで男女の関係にも対応できることから妃への性教育として重宝されることも。何事もやるからには全力の猫猫は、見ていて気持ちがいいです。ついつい応援したくなります!

ひとつひとつの謎解きも面白いのに、それだけで済まない、他の事件と関連していく面白さも魅力です。
現実で使えそうな豆知識に「へぇ~」と感心したり、事件の裏にある人の心情にやり切れない思いを抱いたり、登場人物たちの交差する感情に心が揺さぶられます。
特に猫猫の両親の再会は、涙なくしては読めないです!
幸せな再会とは言えないけど、それでも「よかったね」と言いたくなります。再会のきっかけを作った猫猫の、言葉で言い表せられない複雑な心境も絶妙に描かれているのがすごいです!
彼女の雇い主との関係も、少しずつ変わっていきます。どんな風にすすんでいくのか、その辺も楽しみの1つです。
なぜか2つの出版社で連載されていて、絵の感じも心境の描き方も違うため、両方読んでも楽しめます。

薬屋のひとりごと
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薬が大好きすぎる変人少女が挑むファンタジーミステリー漫画

薬屋のひとりごとは、ある大国を舞台に主人公である猫猫(マオマオ)が薬学の知識を生かしながらさまざまな謎を解きあかしていくお話です。ミステリーの内容も面白く、なるほど!と読んでいてワクワクします。謎解きも素晴らしいのですが、なんといっても猫猫の変態ぶりが最高なんです!薬が大好きすぎるあまり、正体不明のものを飲んでみたり腕に塗ってみたりと自分の体でいろんな毒を試してしまう猫猫。実験をしている時の猫猫の表情ときたら最高に幸せそうで、その変態ぶりにはまってしまいます。絵もきれいでかわいく、猫猫のころころ変わる表情に魅了されると思います。
また、猫猫は誘拐され売り飛ばされて後宮に勤めることになるのですが、そこでの宦官・壬氏とのラブコメ要素も楽しめます。壬氏はイケメンで人気がありながらも、猫猫の頭の良さと変態ぶりに興味を惹かれてしまうのです。それに対する、超絶塩対応の猫猫の表情がまたたまりません!イケメンが冷たくされているのをみていると、かわいそうだけれどもなんだかかわいく見えてしまい、いつのまにか壬氏を応援してしまっています。
猫猫の成長を見守りつつ、猫猫と壬氏との関係の行く末を見届けることがこの漫画の楽しみなところです。

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名探偵は薬屋の女の子?

薬の素材を探して出掛けた森でそばかす顔が特徴的な主人公の猫猫(マオマオ)は人攫いにあって誘拐され、後宮に売り飛ばされてしまいます。
文字を読めることを言っても人攫いの取り分が増えるだけと任期を終えるまで静かに過ごそうと思う猫猫ですが、後宮で起こるお世継ぎの連続死の話を聞き、言い争う妃達の様子を見て真相に気づいてしまう。
好奇心と知識欲そしてほんの少しの正義感。猫猫は忠告の文を石楠花に結い妃達に届けました。
その結果、片方の妃の子どもは亡くなり、もう片方の猫猫の忠告を聞いた妃の子どもは生き延びました。
子どもが生き延びた妃の玉葉妃(ギョクヨウひ)は文を送ってくれた主をある人物に探してもらいます。
後日猫猫は呼び出しを受けます。部屋にはたくさんの下女が呼び出されていて、そこに天女のように美しい男性が入ってきます。
猫猫が「男なのか、もったいないな」などと思っていると、男性は何やら紙に書き始めます。紙に書かれた文字に思わず反応してしまう猫猫。“そこのソバカス女お前は居残りだ”男性は「今日はこれで解散だ部屋に戻っていいぞ」と皆を返すが、猫猫は部屋にいる下女で字が読めるのは自分だけだと気づかずに帰るタイミングが遅れてしまう。
急いで帰ろうとすると、後ろから「駄目じゃないか、君は居残りだよね?」と天女のような男性、壬氏(ジンシ)に呼び止められてしまう。
果たして猫猫の運命どうなるのでしょうか?

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女の園で起こる様々なミステリー

男子禁制。皇帝の妃たちが住まう女の園でおこる数々のミステリー。花街に住む薬師の猫猫がかどわかされ、後宮に売られてしまうのですが、悲観的になることなく、何も知らないふりをして2年の任期が明けるのを待とう…という、このやる気のない主人公がクセになります。面倒ごとには巻き込まれたくはないけれど、知的好奇心が止められない猫猫は自ら事件に足を突っ込んでしまい、天上人の思惑にまんまとのせられてしまう。

最初は、任期があけるまで大人しくしていようと決めた猫猫は、お妃さまを助けたことをきっかけに、様々な事件に巻き込まれてしまいます。後宮内で起こる様々な事件。いろんな女の嫉妬や官僚たちの思惑が交差し、一見バラバラに起こって見える不可解な事件たち。名探偵、猫猫の推理により、次々に事件が繋がっていく様は見ていてとても気持ちが良いです。この人物とこの出来事はここで繋がっていたのか!と、とても面白いです。また、事件の推理が面白いだけでなく、様々な薬草も出てくるので、勉強にもなります。イケメンには興味がなく、珍しい毒や薬草にしか興味がない、美人なのにちょっと変わっている猫猫。薬師として、探偵として、指南役として、一侍女として、猫猫がどのように活躍してくれるのかが楽しみでしょうがないとても面白い漫画です。

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韓流が好きな方!ミステリーが好きな方おすすめ!ネタバレあり

ネタバレあり!ミステリーや韓流がお好きな方におすすめです!
主人公のマオマオはある日薬草取りに出かけた先で山賊に捕まり王宮に売り飛ばされます。そこで起こる事件事故、また不可思議な出来事について解き明かしていきます。
カノジョは薬師の弟子でして、洞察力、観察力がとても鋭く、上司にあたるジンシさまに目をつけられます。ジンシは老若男女が理性を失うほどの美男子でしたが、マオマオは何せ毒や薬にしか興味が無いのでジンシからすると滅多にいない普通に話せる人だったのでお気に入りになったようです。
何かにつけてはマオマオを巻き込み謎解きを唆すジンシがマオマオはあまり好きではなさそうです。
この漫画の良さは3つあります!
1つ目、画力がすごい!作画ねこクラゲさんが描いたものを拝見したのですがとても美しく、その時代の雰囲気や服装をしっかりと捉えた見せ方が凄くて好きです!
2つ目、キャラの存在感!一人一人のキャラ性がしっかりしていてとてもわかりやすいです。
3つ目、ストーリー!先程のキャラ性がしっかりしているから、より人間味のある内容で心にグッとくる話や残酷さ温かみのある謎など、それぞれに心動かされ読み進める中で次々とページをめくってしまいます!

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迷ってるなら読んだ方がいい!

この「薬屋のひとりごと」という作品は、月刊ビッグガンガンで連載されているミステリー漫画です。

■あらすじ
主人公は薬屋で働いていた少女、猫猫(まおまお)。
人攫いに誘拐され、宮廷で働くことになります。
ある日、後宮(宮廷の中に区分された場所の1つ)で『妃が産んだ子供が連続して死んでしまう呪い』というものが噂されました。
そんな中、猫猫はその呪いの正体に気づいてしまいそこから猫猫が謎を解いていく物語が始まっていくお話です。
私は特に、猫猫の表裏無い性格と表情がとても好きです。
他に登場する人物と猫猫との会話や想いなどにも心揺らぎます。
1コマ1コマがとても繊細で綺麗なイラストで描かれているため、こちらまでドキドキワクワクしてきます!
なので読んでいてとても面白いです。迷っているなら1度試し読みでもしてみてください。
続きが気になって仕方なくなります。読むならハマる覚悟で読んだ方がいいとまで言います。(笑)
1巻から結構衝撃的な展開が待っているのでそこも見所ですね。
この作品は元々小説から始まっています。原作は「日向夏」さんでキャラクター原案を描かれたのは「しのとうこ」さんです。
今私が紹介したのは「ねこクラゲ」さんが作画した漫画です。気になっている方は是非読んでみてください!

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薬屋のひとりごとについて

謎解きがとてもおもしろく、恋愛要素も入っている作品。個性的な登場人物がいっぱいいて、とても面白いです。主人公の「猫猫」が特に個性的でお気に入りのキャラクターです。また、登場人物の一人である「やぶ医者」には癒やされます。他にも「壬氏」と「猫猫」のやりとりがとても面白く、キュンキュンします。今後の二人の恋愛模様は気になるところです。
他にも、まだまだ解き明かされていない謎が多く残っているので、それが解き明かされるのが待ち遠しく、特に「壬氏」の出生の秘密が気になります。
漫画は二種類あるのですが、それぞれ面白いです。スクウェア・エニックスで出版されている方の漫画は絵がとても可愛いく、サンデーで出版されている方の漫画はスクウェア・エニックスよりストーリーの進み具合が早いです。「壬氏」の女装姿がとても美しくて綺麗でした。漫画の続きが気になって小説も読んでみたのですが、小説も面白かったです。漫画より詳しく書かれているので漫画と一緒に読んでみるとより一層楽しむことができると思います。
今後の展開が気になる、ドキドキわくわくする物語で、新刊発売が待ち遠しいです。

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マッドサイエンティストじみた主人公が魅力

舞台は大陸のどこか。主人公は猫猫(マオマオ)という少女です。
彼女は色街で町医者を営む義理の父親と二人暮らしをしていましたが、ある日薬草採りに出掛けた先で人買いにさらわれて売り飛ばされてしまいます。
そして幸か不幸か売り飛ばされた先が後宮で、そこで彼女は女官として働き始めることになりました。
しかしこの主人公は大変な変わり者で、普通の女官のように皇帝や高官のお手付きになって玉の輿になろうなんて考えは微塵もなかったわけです。
あるのはさっさと年期を終えて自宅のある色街に帰りたいということと、薬屋としての知識と好奇心を満たしたいというただそれだけでした。
本来なら美少女なのに、そのマッドサイエンティストといってもいいくらいの変わり者ぶりで皇弟をはじめとした後宮の方々を翻弄する猫猫の姿がとにかく愉快です。
また彼女に片想い中の皇弟や父親、それに事件繋がりで関わり合った人々も個性的で一癖変わった人物ばかりで読んでいて飽きません。
それに小説もコミカライズも、小さな事件を解決しながらやがてそこに繋がる大きな陰謀にたどり着くという感じで、小説を読み慣れていない方でもとっつきやすい構成になっています。
無料で試読できるアプリやサイトもあるので、興味を持たれたらそこで是非一読してみてはいかがでしょうか。

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万人受けしそうな作品!

”小説家になろう”というサイトから漫画になっている作品です。
漫画になるだけあってものすごく面白い。
二つの漫画アプリでそれぞれ別の人が作画を担当されているみたいなので、同じ場面でも描き方の違いを見るのも面白いです。小説版を読んでから漫画でも、その逆でもどちらでも、どれでも楽しめる作品だと思います。
中国の後宮を舞台に描かれている作品は今まで何作も見たことがありますが、この作品は薬屋という新しい観点で物語が進んでいきます。なので、少し理系的というか、論理的に物事は主人公によって解決されていきますが、舞台が後宮であるため、それぞれの登場人物の思惑だったり、考えだったりという文系のような面もあるので万人受けしやすいのではないかという印象を受けました。作中の登場人物の性格などが、ぶれることがないのも魅力の一つですね。ただ当たり前なことですが、物語が進むにつれてかなり登場人物が多くなってきます。加えて中国のお話なので名前がなかなか覚えられない。主人公が人の名前をあまり覚えないというキャラに加えて同じ人物を違う呼び方で呼ぶことも多々あるので記憶力が悪い私にはそこだけ少し大変ですね。漫画版では問題ないでしょうが…。
あとは作者様たちの描き方がすごく上手なので、続きがどんどん読みたくなります。
ぜひいろんな人に読んでほしいです

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中華風ミステリー

とてもクールな猫猫が主人公の中華風ミステリー漫画です。少し昔の中華風なのですが、トリックは科学的な物も使われているので古臭い感じはありません。この漫画は小説のコミカライズで2種類出ていますが、ストーリーやミステリーを楽しみたい方には後宮謎解き手帳の方がおススメです。イラストを楽しみたい方は別作品をご覧ください。ただ、後宮謎解き手帳の方も十分イラストも綺麗ですよ。
恋愛要素はありますが、あまり進展はありません。恋愛要素も楽しみたい方には特に三巻以降がオススメです。少しだけ進展します。でも主人公の猫猫はとてもクールなのでこの先も進展は少ないかと思います。
三巻以降は恋愛要素以外にも話が進み今まで謎だった部分や、今まで出てきていたキャラクターたちを掘り下げて出生や生い立ちなどの新情報や新たな登場人物との関係性がわかってきます。猫猫の身内も遊郭の姉たちや薬屋としての師匠も養父しか出てきませんでしたが、本当の父や母が少しずつ明かされます。この父がなかなかに最低な人物で、猫猫の上司にあたる仁壬にも接触してきます。また、宦官とされていた仁壬の本当の立場も少しずつ見え始めるので三巻以降は読み出したら止まらないと思います。

薬屋のひとりごと
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毒(物理)を愛する毒舌薬師の少女の後宮ミステリー?

始皇帝時代の中国を思わせる舞台で、人攫いに会い後宮に売り飛ばされた主人公の「猫猫(マオマオ)」。下女として、奉公が終わるまでと平凡に生活していたが、毒を使用した後宮の事件に好奇心から首を突っ込んでしまい、解決のヒントを提示。自分がヒントを出したとは分からないだろうと思っていたら、事件を追っていた男女とも虜にする美貌を持つ宦官「壬氏(ジンウ)」に見つかり、後宮の毒見役として、また薬師としてさまざまな事件を解決に導いていく。
主人公の猫猫は、不愛想、毒舌、毒好きとかなりクセのあるヒロインで、王道ヒロインが好きだという方には受け付けないかもしれないですが、悪役令嬢成り上がり系の作品や、ヒロインクール系が好きな方などにはとてもオススメできる作品です。そばかすがあり作中では可愛くない、平凡な顔をしているという表現がよく出るのですが、漫画のイラストがすごく可愛く、毒見役として毒を摂取するシーンではいつもの不愛想な印象ではなく、猫猫の毒好きというクレイジーな部分を妖艶という言葉がピッタリ合うシーンとなっており、読者の心をドキッとさせます。
内容な女性向けではありますが、男性でも楽しめる内容となっておりますので、男女問わず一度は読んでみて欲しい作品です。