薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

kanekiken8のレビュー・評価・感想

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薬屋のひとりごと
10

女の園で起こる様々なミステリー

男子禁制。皇帝の妃たちが住まう女の園でおこる数々のミステリー。花街に住む薬師の猫猫がかどわかされ、後宮に売られてしまうのですが、悲観的になることなく、何も知らないふりをして2年の任期が明けるのを待とう…という、このやる気のない主人公がクセになります。面倒ごとには巻き込まれたくはないけれど、知的好奇心が止められない猫猫は自ら事件に足を突っ込んでしまい、天上人の思惑にまんまとのせられてしまう。

最初は、任期があけるまで大人しくしていようと決めた猫猫は、お妃さまを助けたことをきっかけに、様々な事件に巻き込まれてしまいます。後宮内で起こる様々な事件。いろんな女の嫉妬や官僚たちの思惑が交差し、一見バラバラに起こって見える不可解な事件たち。名探偵、猫猫の推理により、次々に事件が繋がっていく様は見ていてとても気持ちが良いです。この人物とこの出来事はここで繋がっていたのか!と、とても面白いです。また、事件の推理が面白いだけでなく、様々な薬草も出てくるので、勉強にもなります。イケメンには興味がなく、珍しい毒や薬草にしか興味がない、美人なのにちょっと変わっている猫猫。薬師として、探偵として、指南役として、一侍女として、猫猫がどのように活躍してくれるのかが楽しみでしょうがないとても面白い漫画です。