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そばかす女の好奇心と後宮の謎
2011年に小説投稿サイト「小説家になろう」 にて掲載された本作。2017年に「月刊ビックガンガン」と「月刊サンデーGX」にてコミカライズ版が連載開始し、2023年10月テレビアニメ第1期が放送開始。
中華風帝国、茘（リー）を舞台に、好奇心と正義感を併せ持つ主人公猫猫が、後宮で起こる難事件を薬学の専門知識で解決していく物語。
痩せっぽちでそばかす顔の猫猫は薬屋として花街で暮らしていた。
猫猫はある日人攫いにあい、後宮の下女として売られてしまう。
年季が明けるまで極力目立たないように勤めるつもりだったが、ある事件を解決した為、宦官である壬氏の目に止まり様々な事件の解決を手伝う事に。
頭の回転が速く、薬、特に毒に対する好奇心や研究心が旺盛で自身の身体を使い実験する。毒を試し続けた猫猫の身体は毒に対し免疫がある。毒味役を務めるがいざ毒に当たるとむしろ喜んでしまうため、周りから呆れられている。
人付き合いが苦手で無口な印象、麗しい壬氏に対しても塩対応。そんな猫猫が気になり始め次第に恋心が芽生えていく壬氏。
下女の醜女と老若男女を虜にしてしまうやんごとなき一族の壬氏。
壬氏の一方通行の恋心が猫猫に届くことはあるのか。
猫猫と壬氏を取り囲む面々も個性的である。
医術者薬師の義父、変人軍師の実父、数字信者の義兄、壬氏の世話役苦労人の高順、高順の息子単細胞馬閃など。
高順の妻は壬氏の元乳母だったりと、頭が混乱するほど後宮特有な繋がりが入り乱れている。
薬師の猫猫の目を通して時代背景が見える。
はちみつや海藻、薬など今の時代では当たり前に思う事がその時代の人々の身体を用いて立証し、認証され使われてきた。
その時代の上に今があることを再確認できる事だろう。
2025年、アニメ第2期放送予定。