歴史的要素を感じながら謎解きを楽しめるアニメ
ある国の花街で薬師をしていた娘、猫猫(マオマオ)が思いがけない出来事から後宮で「毒見役」として働きはじめ、様々な事件に遭遇し解決していくという謎解きアニメ。
見た目もよく女性に人気の宦官である壬氏(シンジ)が彼女に興味を持ち、事件解決を命じたり、手助けをするのだが、秘めた謎があるようでサイドストーリーにも期待しています。
1話で解決することが多いので、スッキリとした気持ちで見ることができるのも魅力。アニメの絵は建物や植物の細部まで描かれ、色遣いが美しいのでそこも引き込まれる要因かもしれません。最も感動したのは、一癖ある軍師の羅漢が生き別れた猫猫の父親だったことがわかり、猫猫と象棋の対決で負け、彼女の母親を身請けするシーンでした。不運により引き裂かれていた父と母。何年も経ってから猫猫を通して再会することができたのです。梅毒の病で床に伏せており隔離されて生活している昔の面影もない母親と再会し、彼女の歌声で本人だと気づいて身請けする場面は、涙なしに見ることはできませんでした。
現代ではあまり無い問題が多く、歴史的な要素も含み楽しめる物語だと感じます。しかし、花街の話などもあり、子どもに見せるには少し抵抗がある場面も含んでいるかもしれません。