薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

nishinoyaのレビュー・評価・感想

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薬屋のひとりごと
6

マッドサイエンティストじみた主人公が魅力

舞台は大陸のどこか。主人公は猫猫(マオマオ)という少女です。
彼女は色街で町医者を営む義理の父親と二人暮らしをしていましたが、ある日薬草採りに出掛けた先で人買いにさらわれて売り飛ばされてしまいます。
そして幸か不幸か売り飛ばされた先が後宮で、そこで彼女は女官として働き始めることになりました。
しかしこの主人公は大変な変わり者で、普通の女官のように皇帝や高官のお手付きになって玉の輿になろうなんて考えは微塵もなかったわけです。
あるのはさっさと年期を終えて自宅のある色街に帰りたいということと、薬屋としての知識と好奇心を満たしたいというただそれだけでした。
本来なら美少女なのに、そのマッドサイエンティストといってもいいくらいの変わり者ぶりで皇弟をはじめとした後宮の方々を翻弄する猫猫の姿がとにかく愉快です。
また彼女に片想い中の皇弟や父親、それに事件繋がりで関わり合った人々も個性的で一癖変わった人物ばかりで読んでいて飽きません。
それに小説もコミカライズも、小さな事件を解決しながらやがてそこに繋がる大きな陰謀にたどり着くという感じで、小説を読み慣れていない方でもとっつきやすい構成になっています。
無料で試読できるアプリやサイトもあるので、興味を持たれたらそこで是非一読してみてはいかがでしょうか。