薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

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薬屋のひとりごと
9

意外な「へぇ!」が見つかる!

アニメ『薬屋のひとりごと』は、もともとはマンガとして出版されていたものがアニメ化されたものです。
薬屋というとどこか非日常的な内容をほうふつとさせますが、どこかサスペンスめいたストーリーやミステリー要素も含まれていて、誰でも楽しめる内容の物語となっています。
もちろん「薬屋」とタイトルにあるように、症状や副作用などについての話題も多く出てくることがあります。しかしどれも私たちが日常的に感じたり、体験しているような内容のものがほとんどで、それほど堅苦しい内容ではないため親しみが持ちやすいものです。

食事についても、食べ合わせやアレルギーなど私たちの生活の中にありふれた内容が、あたかもサスペンスのように描かれる様は、私たちを物語に引き込んでいきます。
そんな中で何気に当たり前のように忌避していることに対して、「どうしてそうなのか」といった疑問に対する答えが時に本作品の中で回答されることも少なくありません。

ストーリーはもちろんですが、ビジュアルや作画についても非常に美しく描かれており、舞台となる後宮の華々しさや茶屋町の様相に見入らせるようなものとなっています。
美しいとはいえ、人間の華やかさと同時に愚かさや汚さなど非常に細かい点まで描写された、一見の価値がある作品となっています。