超おすすめ!「薬屋のひとりごと」
かどわかされて後宮に働きに出された猫猫(まおまお)が、薬屋の知識を使って事件を解決していく物語。
薬にも毒物にも精通しているため毒見役として取り上げられたり、花街育ちということで男女の関係にも対応できることから妃への性教育として重宝されることも。何事もやるからには全力の猫猫は、見ていて気持ちがいいです。ついつい応援したくなります!
ひとつひとつの謎解きも面白いのに、それだけで済まない、他の事件と関連していく面白さも魅力です。
現実で使えそうな豆知識に「へぇ~」と感心したり、事件の裏にある人の心情にやり切れない思いを抱いたり、登場人物たちの交差する感情に心が揺さぶられます。
特に猫猫の両親の再会は、涙なくしては読めないです!
幸せな再会とは言えないけど、それでも「よかったね」と言いたくなります。再会のきっかけを作った猫猫の、言葉で言い表せられない複雑な心境も絶妙に描かれているのがすごいです!
彼女の雇い主との関係も、少しずつ変わっていきます。どんな風にすすんでいくのか、その辺も楽しみの1つです。
なぜか2つの出版社で連載されていて、絵の感じも心境の描き方も違うため、両方読んでも楽しめます。