グイード・ミスタ(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
グイード・ミスタとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の登場人物で、ギャング組織「パッショーネ」のメンバーにして、弾丸を操作する6体の小人型スタンド「セックス・ピストルズ」の使い手。イタリア人の18歳。
陽気な自信家で楽天的な性格だが、数字の「4」に関わる話になると「縁起が悪い」として、ささいな事でも怯えてしまう。
ブチャラティチームに属し、ムードメーカー的存在。主人公のジョルノとは早い段階で打ち解けており、最終決戦後も生き残り、組織のナンバー2となる。
ブチャラティのチームメンバーでは最年長。21歳。人の過去の行動を再現(リプレイ)するスタンド「ムーディー・ブルース」の使い手。
正義感の強い性格で元警官だったが、汚職に手を染め同僚を死なせてしまったトラウマからギャングにまで堕ちる。
新入りのジョルノを認めておらず、何かと辛く当たる事が多いが、間にミスタが入ってジョルノのフォローに回る事もある。
ナランチャ・ギルガ
ブチャラティチームのメンバーのひとり。17歳。レーダーで二酸化炭素を探知して攻撃する戦闘機型スタンド「エアロスミス」の使い手。
天真爛漫な性格だが、幼少期に浮浪者同然の生活していて学校に通っておらず、その事にコンプレックスがある。
ナランチャの暴力的な側面もミスタは辟易せず受け入れているが、迷惑の度が過ぎると密かに報復(ナランチャのラジカセにスプライトをかけて故障させるなど)している。
パンナコッタ・フーゴ
ブチャラティチームのメンバーのひとり。16歳。殺人ウイルスを撒き散らす凶暴なスタンド「パープル・ヘイズ」の使い手。
IQ152の優秀な頭脳を持ち、普段は紳士的だが実はキレやすい性格。ジョルノを除けば最年少だが、実はチームに最初に加わったメンバーである。
ブチャラティがボスを裏切る決断をした時、フーゴだけがついて行かず取り残され、それ以降本編で出番が与えられる事はなかった。
ミスタに時折悪態をつく場面もあるが、ミスタは特に気にしている風もなく付き合っている。スピンオフ小説『恥知らずのパープル・ヘイズ』でも本編後に邂逅するシーンがある。
トリッシュ・ウナ
ギャング組織「パッショーネ」のボス、ディアボロの一人娘。15歳。物体を柔らかくするスタンド「スパイス・ガール」の使い手。
潔癖症なところがある。当初は普通の中学生として生活していたが、ブチャラティたちに護衛され、命がけの逃避行を繰り広げる間にスタンド能力に目覚める。
物語終盤でミスタと肉体が入れ替わる場面があり、その時ミスタの顔や体臭、爪の形などを毛嫌いして喚き立てていた。が、最終回では「なつかしい感じ」と考えを改め、お互い打ち解けている。
ディアボロ
ギャング組織「パッショーネ」のボス。時間を数秒消し飛ばすスタンド「キング・クリムゾン」の使い手。
自分の過去が己の栄光や地位を脅かす原因となる事を恐れており、自身の正体を秘匿するため娘トリッシュも抹殺しようと企んでいた。
この冷酷な判断がブチャラティの裏切りを招き、最終的にジョルノの「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」に敗れ去る事に繋がっていく。
物語終盤、ミスタの銃撃を予測回避し「下っぱのカス能力が……!!」と見下すが、トリッシュに連携され裏をかかれるシーンがある。
ジャン・ピエール・ポルナレフ
第3部『スターダストクルセイダース』の登場人物。フランス人。達人の剣技を持つスタンド「シルバーチャリオッツ」の使い手。
スタンド能力を与える「矢」の調査のためイタリアに潜入するも、ディアボロと交戦して再起不能の重傷を負ってしまう。
ブチャラティたちの協力者として現れ、ローマのコロッセオで合流しようとするが、ディアボロと先に遭遇してしまい死亡。
持っていた「矢」を自身のスタンドに突き刺し「チャリオッツ・レクイエム」を発現させ、終盤の複雑怪奇な展開の原因を作った。
最終的に亀のスタンドに取りつく幽霊となってこの世に残り、ジョルノの君臨する新生「パッショーネ」の協力者となる。
余談だがスピンオフ小説『恥知らずのパープル・ヘイズ』では、ミスタがポルナレフにNo.2の座を譲り「オレはNo.3だ」と称するシーンがある。
グイード・ミスタの名言・名セリフ/名シーン・名場面
「知らねーのかッマヌケッ。『4つ』のものから、ひとつ選ぶのは縁ギが悪いんだ!」
初登場時、ミスタはレストランが4個のケーキを出した事に「このオレに死ね! っつーのかッ!!」と不快感を露わにする。「もっと食いたいんですか?」と尋ねるフーゴに対しミスタは「知らねーのかッマヌケッ。『4つ』のものから、ひとつ選ぶのは縁ギが悪いんだ!」と返す。
ミスタは楽天的ながらも「4」という数字に対し不吉を感じる事が特徴的なキャラクターであり、この後もしばしば4絡みでショックを受けるシーンが出てくる。
「だから昼休みなんだよ! 昼メシ時は……昼メシなんだ! この国じゃあブティックだって本屋だって休む。昼メシ食わなきゃみんな働かねーんだ。いや…オレは違うよ~~~。でもこいつらが、その習慣覚えちまってよォー」
サーレー戦の直前。これから敵と戦おうというのに、ミスタはランチを広げて食べていた。急かすジョルノにミスタは「だから昼休みなんだよ! 昼メシ時は……昼メシなんだ! この国じゃあブティックだって本屋だって休む。昼メシ食わなきゃみんな働かねーんだ。いや…オレは違うよ~~~。でもこいつらが、その習慣覚えちまってよォー」と、自分のスタンド「セックス・ピストルズ」にお弁当を食わせる。
スタンドだというのに昼メシを食わないと働かない、「セックス・ピストルズ」たちの個性と愛嬌が光るシーンである。
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目次 - Contents
- グイード・ミスタのプロフィール・人物像
- グイード・ミスタの来歴・活躍
- グイード・ミスタ登場までのあらすじ
- vsサーレー
- vsプロシュートとペッシ
- vsギアッチョ
- vsディアボロ(ヴェネツィア編)
- vsスクァーロ&ティッツァーノ
- vsノトーリアス・BIG
- vsチョコラータ
- シルバーチャリオッツ・レクイエム
- パッショーネのボス・ディアボロとの最終決戦
- エピローグ 眠れる奴隷(過去編)
- その後のミスタ
- グイード・ミスタのスタンド:セックス・ピストルズ
- スタンドとは
- ステータス
- 能力:弾丸を操作し、弾道を変える
- グイード・ミスタの関連人物・キャラクター
- ジョルノ・ジョバァーナ
- ブローノ・ブチャラティ
- レオーネ・アバッキオ
- ナランチャ・ギルガ
- パンナコッタ・フーゴ
- トリッシュ・ウナ
- ディアボロ
- ジャン・ピエール・ポルナレフ
- グイード・ミスタの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「知らねーのかッマヌケッ。『4つ』のものから、ひとつ選ぶのは縁ギが悪いんだ!」
- 「だから昼休みなんだよ! 昼メシ時は……昼メシなんだ! この国じゃあブティックだって本屋だって休む。昼メシ食わなきゃみんな働かねーんだ。いや…オレは違うよ~~~。でもこいつらが、その習慣覚えちまってよォー」
- 「『4』て数はいつも最悪なんだ……ガキの頃からそうなんだ…見えない因果関係つーのはあるんだよな……でもよ…それ以外はいい『数』なんだ! 残り『一発』になっちまったが、最悪の事態は乗り切ったっつー事だよなッ! 数は『1』だッてめーチクショーッ」
- 「『暗闇に…………見えた道』は!! おめーの……顔に『オレの血』を…あえてあびせた事だ…そしてジョルノ!……おまえは知らず知らずのうちに人を正しい方向に導くヤツだ。いつの間にか…よ…」
- 「ああ! やさしくしてやさしく! 服をぬがせないでッ! 感じる。うああああ、ダメもうダメ~ッ!」
- 「ボスを倒したのならよォー、実力からいって………次の幹部はオレかな」
- 「でもおまえがケツが上がってるように見せるパンツはくから絞めつけられてかゆいんじゃあねーか。ブラジャーも寄せて上げてるぜ」
- 「食べることを深ーく考えるってことはよォー、『幸せに生活してるか?』どーかにつながるからよー。とっても大切なことだと思うわけよ」
- グイード・ミスタの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- スタンド名「セックス・ピストルズ」の元ネタは、イングランド出身のパンク・ロックバンド「セックス・ピストルズ」
- 作者の荒木飛呂彦が「好きなキャラクター」としてミスタについて言及