蜩ノ記(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『蜩ノ記』(ひぐらしのき)とは、葉室麟による時代小説、およびそれを原作とした映画作品である。2014年秋に役所広司主演・岡田准一助演で映画化された。第146回直木三十五賞受賞作で、のちに大人気歴史小説作家となった葉室麟が文壇の注目を集めた出世作である。藩主の側室との不義密通の罪で幽閉され、10年後の切腹と家譜の編纂を命じられた戸田秋谷を、檀野庄三郎という若い侍が藩命で監視する。秋谷の家族と共に時間を過ごすうちに、庄三郎は秋谷の無実を確信する。

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秋谷の娘。年齢は16、17歳ほど。

戸田 郁太郎(とだ いくたろう/演:吉田晴登)

秋谷の息子。10歳。父が3年後に切腹する予定であることを知り、ショックを受ける。

羽根藩士

中根 兵右衛門(なかね へいえもん/演:串田和美)

羽根藩家老。庄三郎に対して、藩主の側室との不義密通の罪で幽閉され、10年後の切腹と家譜の編纂を命じられた秋谷を監視し、逃げ出すような素振りを見せたら切り捨てよと命じた。

原 市之進(はら いちのしん/演:綱島郷太郎)

奥祐筆差配。「兵右衛門の懐刀」と言われている切れ者。

水上 信吾(みずかみ しんご/演:青木崇高)

元祐筆役。兵右衛門の甥であり、庄三郎とは幼なじみで親友。
顔と裃に庄三郎の筆から墨が飛んだため庄三郎に斬りかかろうとしたが、庄三郎に足の腱を斬られてしまう。歩行が不自由になったため、致仕して江戸へ遊学に出た。

矢野郡奉行(演:矢島健一)

小説版での名前は「矢野 啓四郎(やの けいしろう)」。元は勘定方だったが、商人から賄賂を受け取っていたことが発覚し、郡方に配属された。

三浦家

三浦 兼通(みうら かねみち)/順慶院(じゅんけいいん)(演:三船史郎)

羽根藩6代藩主。名君の誉が高い人物だったが、47歳で急死した。

お美代の方(おみよのかた)/法性院(ほっしょういん)(演:川上麻衣子)

兼通の側室で、後に正室となった。当代の藩主である三浦義之(みうら よしゆき)の母。尾張徳川家に茶頭として仕えた秋戸龍斎の娘とされている。

お由の方(およしのかた)/松吟尼(しょうぎんに)(演:寺島しのぶ)

兼通の側室。秋谷の実父である勘定奉行柳井与市に仕えた足軽の娘だが、兼通に見初められ、馬廻役・赤座与兵衛の養女として輿入れした。男児を産むが、生後間もなく死亡。7年前の事件の後に出家している。
赤座与兵衛からお美代の方(法性院)の出自を記した文書を預かっていた。

向山村の人々

慶仙(けいせん/演:井川比佐志)

向山村の戸田家からほど近い南麓にある禅寺「長久寺」の和尚。藩内で名僧としても知られている。幼い頃から禅寺で修行し、俊才と謳われた。

源吉(げんきち/演:中野澪)

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