『ドラゴンボール』孫悟空の一族まとめ

『週刊少年ジャンプ』に掲載されて、ほんの11年ほどで世界的人気を誇った『ドラゴンボール』。戦闘力やらアニメ、映画、ゲームのオリジナル設定等により「パラレル多すぎやろ!」と言われつつも愛される今作品。冒険要素やバトル要素ももちろんですが主人公孫悟空のキャラが人気を支えた一つの要素なんでしょうね。そこで、彼とその一族についてまとめました。

孫悟空(本名・カカロット)

言わずと知れた主人公。1話の頃は山奥で育ての親たる悟飯じっちゃんの形見、四星球と共に暮らしていました。クマや巨大翼竜を仕留めるだけの戦闘力はあれど、外見だけで男女の区別もできない、お金の概念すらなかった、極度の世間知らずでした。少年期はしっぽが生えており、それを掴まれると弱体化。満月を見ると大猿に変身していました。ブルマのドラゴンボール探しがきっかけで冒険、修行、戦闘と徐々に行動と活躍の場を広げていきます。

この髪型も初期は結構おとなしめでした。というか、描くと結構難しかったりします。

親となって後サイヤ人であることが判明。しっぽがあったのも、満月を見て大猿になるのも、やたら大食いなのも、皆サイヤ人の特性。現在は戦いと修行が好きではあるものの親しみやすい性格ですが、それは崖から転落して頭を打ったため。成長後の悟空は戦闘、修行は好むけれど相手を殺すことに抵抗がある模様。劇中で一番にスーパーサイヤ人に進化。回を重ねるごとにどんどん強くなり、スーパーサイヤ人としての形態も変化。強い一方良くも悪くも純粋で天然であり、常人からすると信じがたい発言も目立つようになりますした。「ドラゴンボールで生き返れるから大丈夫」発言も相まって「クズロット」呼ばわりされることもたまにあります。

金髪になったのは、作画上の都合だそうです。

【GT】先代の神がピッコロ大魔王と分離する前に作ったドラゴンボールで子供化。ある敵を倒すため強引にしっぽを再生させた際黄金の大猿となりますが、パンの涙で理性を取り戻し「スーパーサイヤ人4」に進化。ベジータは「プルーツ波」を浴びないとなれませんが、悟空は自在に「スーパーサイヤ人4」に変身できます。最終的に神龍、ドラゴンボールと共に消滅しました。皆で海水浴に行った時に「戦うのも好きだけど、こういうのも悪くねえな」と言ったり、小さな波にのまれて泣くパンをあやしたりと穏やかで優しいおじいちゃんぶりも見せてくれました。

【超】「神の領域」にベジータ共々到達。一度スーパーサイヤ人ゴッドになりますが、それすら超えた「スーパーサイヤ人ブルー」に変身可能。ただ敬語がロクに使えない、肝心な戦いで肝心な道具(敵を封印するための札や、体力回復用の仙豆など)を忘れる、戦いと修行優先な面が増え、ファンから「原作の悟空は、それなりにTPOを弁えた大人キャラだったのに」と嘆かれてもいます。

出典: twitter.com

悟空、全形体。一番上がスーパーサイヤ人4です。

父・バーダック

彼は元々アニメオリジナルのキャラだったんですが、原作者鳥山明氏が気に入り逆輸入。『ドラゴンボールZ』放送枠で、『たった一人の最終決戦』というスペシャル作品に登場しました。この中では赤子の悟空を「とりえのないのクソガキ」「会う価値もない」とバッサリです。事実スカウターで測定された息子の戦闘力が「2」しかないことから「クズ」呼ばわり。しかし、攻め落とした星の住民により予知能力を強制的に授けられて、雇い主たるフリーザがサイヤ人を滅ぼそうとしていることを知り、行動を共にしていた仲間も殺されたことで一人立ち上がるのでした。しかし力の差は明らか。巨大なエネルギー弾に飲み込まれました。いまわの際に見たのは、成長した息子がフリーザと対峙する場面。

父子すれ違い。原作でもワンカットだけバーダックが描かれました。

『エピソード・オブ・バーダック』という作品にて再登場。フリーザに倒されたはずが、戦闘ジャケットも体もほぼ無傷で過去に飛ばされていました。他種族を受け付けない性格で、雑魚敵を倒した後は「リハビリ」と称し洞窟へ。助けてくれたベリーという少年が毎日持ってくる薬や食事のせいか少しずつ心を開き、自分の名前を教えたり、パンを一緒に食べるなど、彼なりに親交を深めます。そこにフリーザの先祖にあたるチルドなる敵キャラが登場。ベリーを傷つけられたこと、「弱い」自分への怒りからスーパーサイヤ人化。チルド撃破後の行方は不明、だそうです。「金色に変化するサイヤ人に気を付けろ」と言うチルドの遺言が後のスーパーサイヤ人伝説…かどうかも不明。ただ、ファンの間では彼がスーパーサイヤ人になったこと自体に賛否両論あるようです。

赤いバンダナは、仲間の血が染みついた布です。

『ドラゴンボール超』にも登場するジャコが主人公を務めた『銀河パトロール隊ジャコ』のコミックス巻末で、初めて鳥山氏によるバーダックの漫画作品が描かれました。この時は長男ラディッツを始め、家族を気にかけている描写があり、アニメ版よりも情が深いとの声もあります。また『たった一人の最終決戦』の際、その場にいないフリーザを様付けしていたのに対し、「あの野郎」呼ばわりしてました。臨時招集がかけられた際次男のカカロット(つまり、悟空)を妻共々遠方の星に逃がす、別れ際「生きろ」と声をかけるなど、「お父ちゃん」ぶりが前面に。この時、「満月を長く見るな」共アドバイスしています。

母・ギネ

『ジャコ』巻末漫画で初登場。戦闘民族サイヤ人にしては「甘ったるい性格」だったようで、戦闘へは行かず肉の配給所で働いていた模様。見た目若いし、二児の母には思えないかわいらしさ。もっとも、サイヤ人は若い期間が長い、とのことなので、結構な年なのかもしれません。悟空を地球に逃がすことにした際涙ぐんでました。

兄・ラディッツ

一族中で一番気の毒なキャラじゃないでしょうか。「主人公の兄」なのに、「悪役」として登場。同じく敵状態だったベジータは仲間になったのに、彼は他ならぬ弟に羽交い絞めにされて死亡。しかもドラゴンボールのことはスカウターでベジータたちに届いていたにもかかわらず「ラディッツはもういらない」などと言われる始末。しかもそのまま生き返らせてもらえないという、哀れきわまるキャラでした。彼もしっぽを捕まれると力が抜けるようですが、ナッパ、ベジータはつかまれても平気なように「鍛えて」ました。ネット上でネタにされたり憐れまれたりしてますが、一部なるほどとうなずく考察も。

ある意味悟空の分身、という説があります。この人がスーパーサイヤ人になったら髪の毛えらいことになりそう。

長男・孫悟飯

地球人、チチとの間に授かった第一子。悟空の育ての親の名をもらっており、登場初期は「形見」の四星球を帽子の飾りにしていました。混血な為か基本的には好戦的ではなく、学者を目指していたほど。(母親の教育方針もありますが)しかし、セル戦では一旦切れるとそれまでの反動なのか、サイヤ人部分が前面に出てしまったのか、さっさととどめを刺さずに「もっと苦しめる」発言。しかも笑いながら。そのせいで悟空が死ぬ羽目になるも、セルが生きてたと知るや「お父さんの敵が討てる」とまたもやニヤリ。パワーアップしたセル相手にあの世からの父の協力もあって善戦、撃破に成功。

生まれた時はしっぽがあり、満月で大猿化もしました。

平和になった世界では悪事を働く人間をこっそり退治するため人目を避けてスーパーサイヤ人化。しかし、高校では目立たないようにと心がけながら人間離れした野球の腕を見せ、「よし、目立ってない」とのたまうなど、かつての父同様の世間知らずの面を発揮することも多々ありました。真面目で正義感が強いのはいいんですが、若干センスが悪いと思われる面も。

戦わずに済むんならそれに越したことはないかと。でも潜在能力を考えると惜しい。

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