ゴジラもトトロもラピュタも…宇宙飛行士のウェイクアップコールに使われた日本の作品の曲を紹介!

宇宙飛行士の一日は1曲の音楽(ウェイクアップコール)で始まります。これまで数百曲と宇宙に流れたウェイクアップコールの中には、日本の作品の曲もありました。トトロ、ラピュタ、ゴジラ、ウルトラマン、銀河鉄道999、SMAP、松田聖子、ラジオ体操の歌に甲子園のテーマソングなど、ウェイクアップコールに使われた曲を紹介します。
■「ウェイクアップコール」とは?
宇宙飛行士の一日は1曲の音楽ではじまります。それが「ウェイクアップコール」です。
出典: www.nhk.or.jp
「ウェイクアップコール」は長く続く伝統(a long-standing tradition)
Wake-up calls are a long-standing tradition of the NASA program. Each day during the mission, flight controllers in the Mission Control Center greet the crew with an appropriate musical interlude.
「ウェイクアップコールは、NASAのプログラムにおいて長く続いている伝統です。ミッション中は毎日、コントロールセンターの交信担当官が音楽でクルー達を迎えます」
ウェイクアップコールについて、NASAのHPでは以上のように説明されています。
ちなみに、この伝統は、アポロ計画まで遡れるそうです。

出典: www.murauchi.com
つまり…
宇宙飛行士に向けられたモーニングコールといえばイメージしやすいのではないでしょうか。
ウェイクアップコールは、基本的に1日1曲流されます(ただし、チーム毎に別々の曲が流される場合もあるので、全体で見れば1日に2曲のウェイクアップコールが存在することもあります)。
選曲は宇宙飛行士自身、あるいは、家族や友人により行われますが、その際には、宇宙飛行士や当日のミッションと関連性のある曲が選ばれることが多いようです。
かつては「ウェイクアップコール」に特化した番組が放映されていました
宇宙からウェイクアップコール | NHK宇宙チャンネル
www.nhk.or.jp
BSプレミアムで月~金、毎朝6時55分から放送の5分番組。宇宙飛行士の一日は、地球の管制室から送られる1曲の音楽で始まります。それが「ウェイクアップコール」です。かつて宇宙船内で流された音楽を美しく貴重な宇宙の映像とともにお届けします。
■最多リクエスト曲は「What a Wonderful World」
これまで500曲以上も流されてきた中で、最もリクエストの多かった曲が「What a Wonderful World」です。
出典: www.nhk.or.jp
Louis Armstrong - What A Wonderful World (Lyrics)
誰もが一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。
その包み込まれるようなメロディと歌い方、そして、「What A Wonderful World(なんてすばらしい世界なんだ)」という題名とフレーズから、この曲が宇宙について歌っているわけではないのに、宇宙で聴くのにとてもふさわしく感じられるから不思議です。
この曲=宇宙、というイメージが確立しているのか、宇宙を題材にしたマンガである『プラネテス』の最終話にもこの曲が登場します(ウェイクアップコールとしてではありませんがね)。
この曲を両親から贈られたステファニー・ウィルソンはこう答えています
It certainly is a wonderful world, especially from this vantage point(ここから見るとまさにwonderful worldだ)
■「ウェイクアップコール」で欠かせない人物が交信担当者(capcom)

出典: www.nhk.or.jp
2005年からはシャノン・ルシッドが担当しています
2005年以降、交信担当として多くのミッション(全てではありません)に関与。
(宇宙船)交信担当はCapcomと言われます。
これは、Capsule Communicator(宇宙船・交信担当者)の略です。
100曲以上のウェイクアップコールを宇宙に送ってきた交信担当官シャノン・ルシッドさん。ウェイクアップコールの曲に続く彼女の"Good morning"の声に、宇宙飛行士たちは"Good morning Shannon"と応え、彼らの一日は始まる。
出典: www.nhk.or.jp
シャノン
Good morning, XXX (XXXのところにはシャトル名(例えばDiscovery)が入ります)
宇宙飛行士
Good morning Shannon
そういったやり取りが、ウェイクアップコールに続いて行われることが多いです。

出典: ja.wikipedia.org
実は彼女も元宇宙飛行士
彼女は5度の宇宙飛行の経験を有する超ベテラン宇宙飛行士だったりします。
そう、彼女もかつては「ウェイクアップコール」を送られる側の人間だったのです。
5度の宇宙飛行で記録したシャノンの宇宙滞在時間223日2時間50分は、2007年に破られるまで女性の宇宙滞在時間の最長記録でした。
■前置きが長くなりましたが、ここからが本まとめの本題
これまで日本人宇宙飛行士が何度も宇宙空間で過ごしたこともあり、日本の曲がウェイクアップコールとして使われたことは1度や2度ではありません
そこで、以下ではウェイクアップコールとして使われた日本の曲を紹介したいと思います。
NASAのHPに実際に流れた曲のファイルがUPされている場合には、それへのリンクも掲載してあります。
ファイルには曲の後に宇宙飛行士と地上との交信のやり取りも収録されています(曲1分程度、交信1分程度)。
※可能な限り実際に流れたと思われる曲と同じバージョンの曲を紹介したいと思います
※なお、どんな曲が流れたのかを手っ取り早く知りたい人は、一番最後に一覧を載せてありますので、それをご覧あれ!
■STS-72ミッション(1996年1月11日~1月20日)
シャトル:エンデバー 【飛行時間:8日22時間1分】
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目次 - Contents
- ■「ウェイクアップコール」とは?
- 「ウェイクアップコール」は長く続く伝統(a long-standing tradition)
- かつては「ウェイクアップコール」に特化した番組が放映されていました
- ■最多リクエスト曲は「What a Wonderful World」
- この曲を両親から贈られたステファニー・ウィルソンはこう答えています
- ■「ウェイクアップコール」で欠かせない人物が交信担当者(capcom)
- ■前置きが長くなりましたが、ここからが本まとめの本題
- ※可能な限り実際に流れたと思われる曲と同じバージョンの曲を紹介したいと思います
- ※なお、どんな曲が流れたのかを手っ取り早く知りたい人は、一番最後に一覧を載せてありますので、それをご覧あれ!
- ■STS-72ミッション(1996年1月11日~1月20日)
- シャトル:エンデバー 【飛行時間:8日22時間1分】
- ★若田光一さんが搭乗していたこと、さらに、ミッションの主たる目的が日本のSFUの回収だったこともあり、このミッションではウェイクアップコールとして日本の曲が2曲(①②)使用されました
- ① 1996年1月13日 「春の海」
- ② 1996年1月14日 「ゴジラ」
- ■STS-85ミッション(1997年8月7日~8月19日)
- シャトル:ディスカバリー 【飛行時間:11日20時間28分】
- ★以上の事情があったからでしょう、日本人宇宙飛行士が搭乗していなかったにもかかわらず、このミッションではウェイクアップコールとして日本の曲が1曲(③)使用されました
- ③ 1997年8月16日 「鉄腕アトム」
- ■STS-87ミッション(1997年11月19日~12月5日)
- シャトル:コロンビア 【飛行時間:376時間34分】
- ★このミッションは約2週間行われましたが、その間にウェイクアップコールとして2曲(④⑤)の日本の曲が使われました
- ④ 1997年11月22日 「銀河少年隊」(人形劇「銀河少年隊」主題歌)
- ⑤ 1997年12月1日 「ウルトラマン」
- ■STS-95ミッション(1998年10月29日~11月7日)
- シャトル:ディスカバリー 【飛行時間:8日21時間44分】
- ★このミッションでウェイクアップコールとして使われた日本の曲は1曲(⑥)でしたが、選ばれた曲は、日本人搭乗者の向井千秋さんの母校の応援歌でした
- ⑥ 1997年12月1日 「若き血」(慶應大学応援歌)
- ■STS-99ミッション(2000年2月11日~2月22日)
- シャトル:エンデバー 【飛行時間:11日5時間38分】
- ★当ミッション中に使用された日本の曲は1曲(⑦)! 本ミッションではチーム(レッドチームとブルーチーム)ごとに異なるウェイクアップコールが使われていたため、ウェイクアップコールは1日に2種類ありました
- ⑦ 2000年2月14日(Blue Team) 「銀河鉄道999」(ゴダイゴ)
- ■STS-92ミッション(2000年10月11日~10月24日)
- シャトル:ディスカバリー 【飛行時間:12日21時間43分】
- ★このミッション中に流れた唯一の日本の曲(⑧)に対しては、「どうしてこの曲が…?」という疑問が沸いてきそうですが、若田さんが高校時代に野球部に所属していたと知れば、この選曲も納得できるはずです
- ⑧ 2000年10月14日 「栄冠は君に輝く」(全国高等学校野球大会の歌)
- ■STS-114ミッション(2005年7月26日~8月9日)
- シャトル:ディスカバリー 【飛行時間:13日21時間32分】
- ★このミッションで使われた日本の曲は2曲(⑨⑩)で、そのうちの1曲(⑨)はLive演奏で宇宙へと届けられました(ほっこりします)
- ⑨ 2005年7月29日 「さんぽ」(映画「となりのトトロ」より)
- この日のウェイクアップコールは、生演奏でした! Liveです、Live! 実際の音源がこちら(すごくかわいらしい歌声ですよ)↓
- 「さんぽ」がチョイスされたことには深い意味があったと思うのですが、それは、ウェイクアップコールに続くシャノンと野口さんとの交信の最後の部分からも窺い知れます(交信の様子は上のファイルで聴けます)
- ⑩ 2005年8月6日 「世界に一つだけの花」(SMAP)
- ■STS-123ミッション(2008年3月11日~3月26日)
- シャトル:エンデバー 【飛行時間:15日18時間11分】
- ★当ミッションでウェイクアップコールとして使用された日本の曲は3曲(⑪⑫⑬)(+1曲)です! またもや「ゴジラ」の登場です!!
- ⑪ 2008年3月12日 「ゴジラVSスペースゴジラ」より「戦闘シーン」
- &「ゴジラ」(Blue Öyster Cult)
- ⑫ 2008年3月18日 「星つむぎの歌」(平原綾香)
- ⑬ 2008年3月24日 「ふるさと」
- この日に流されたウェイクアップコールの実際の音源はこちら↓になるのですが、もしかして、歌っているのは土井さんの親類?(そう思う理由は下のコメント参照)
- ■STS-124ミッション(2008年5月31日~6月14日)
- シャトル:ディスカバリー 【飛行時間:13日18時間13分】
- ★当ミッションで使用された日本の曲は2曲(⑭⑮)! またも登場「ゴダイゴ」の曲(前回は⑦)! 使われたのは「ゴダイゴ」の曲だからというよりは、きっと「銀河鉄道999」の曲だからでしょうね
- ⑭ 2008年6月3日 「ロボットアームで抱きしめて」
- この曲は星出さんを応援するために高校時代の仲間が作った曲です
- この曲はウェイクアップコールのために作られたわけではなかったようですが、結果的に、最高のタイミングで宇宙へと届けられました(星出さんのために応援歌を作った仲間とその心遣いを汲んだ星出さん…イイ話やー)
- ⑮ 2008年6月7日 「テイキングオフ!」(ゴダイゴ)
- ■STS-119ミッション(2009年3月15日~3月28日)
- シャトル:ディスカバリー 【飛行時間:12日19時間30分】
- ★今回のミッションで使用された日本の曲は1曲(⑯)! 日本人にはお馴染みで、しかも、朝を強く意識させるこの曲をウェイクアップコールとして選んだセンスに脱帽です
- ⑯ 2009年3月17日 「ラジオ体操の歌」
- ■STS-131ミッション(2010年4月5日~4月20日)
- シャトル:ディスカバリー 【飛行時間:15日間2時間47分11秒】
- ★当ミッションで使用された日本の曲は2曲、ジブリ(⑰)と松田聖子(⑱)の曲です(ジブリ映画の曲が使われるのは、⑨に続いてこれで2曲目)
- ⑰ 2010年4月7日 「ハトと少年」(映画「天空の城ラピュタ」より)
- ⑱ 2010年4月14日 「瑠璃色の地球」(松田聖子)
- ■宇宙に流れた日本の曲(一覧)
- 合計18曲の日本の曲が宇宙に届けられました!
- ■補足(個人的な分類)
- 【参考資料】歴代日本人宇宙飛行士一覧
- (飛行済日本人…11人(全19回))
- ※1…大西卓哉さんの打ち上げは7月に延期されました
- ※2…日本時間の7日午前10時36分に打ち上げられました
- (日本人宇宙飛行士の紹介ページ(Wiki))