死霊館 エンフィールド事件（ホラー映画）のネタバレ解説・考察まとめ

吹替：牛山茂
エドと教会を繋ぐ人物。教会からの指示で夫妻にホジソン家を訪れるよう伝達した。ゴードンはビルがジャネットに憑依し、取材に応じた際のテープをエドたちに聞かせる。アミティビル事件が世間に広まった影響により、マスコミはエンフィールド事件を英国版アミティビル事件と取り沙汰していた。そのため教会は確証が無ければ動けない状況にいた。そこで3日間で証拠を掴むようウォーレン夫妻にゴードンは言う。そして事件がデマカセであればすぐに帰ってくるよう促した。

ジュディ・ウォーレン(演：スターリング・ジェリンズ）

吹替：早見沙織
ロレインとエドの一人娘。ロレインはジュディと過ごしていた際に、いつの間にか夢を見ていた。そこではロレインよりも先にジュディが家の中を歩くヴァラクの存在に気付く。そしてロレインはジュディを守るようにして、彼女を部屋に置いて1人で悪魔の絵のあるエドの部屋に向かった。シリーズ1作目の『死霊館』から成長して大きくなったジュディ。両親のことを愛している。

霊・悪魔

へそ曲がり男（演：ハビエル・ボテット）

ビリーのテントにあったフェナキストスコープに映っていたキャラクター。フェナキストスコープが回り出すと歌が流れるようになっており、ジャネットは一緒に歌うことでビリーの吃音を治そうとしていた。へそ曲がり男はビリーと遊びたがっており、それをジャネットが阻止しようとしていた。それでもテントの中からおもちゃの消防車をビリーの部屋に向かって走らせたり、ビリーがノッティンガム家で寝泊まりしている際にはジャネットに憑依しノッティンガム家に侵入しては、ビリーやホジソン一家、ノッティンガムの一家に恐怖を植え付けていた。

ヴァラク（演：ボニー・アーロンズ）

事件の黒幕である修道女の格好をした悪魔。正体は未だ不明であるが、エドやロレインの夢に姿を現している。ビルやへそ曲がり男はヴァラクの隠れ蓑であり、彼らを操っていたのはヴァラクである。ビルはヴァラクに気付かれないよう伝えたいメッセージや悪魔祓いの鍵となることをエドやロレインに伝えようとしていた。ヴァラクは最終的にジャネットを自殺させ魂を奪おうとしていた。

『死霊館 エンフィールド事件』の用語

ヴィジャボード

ジャネットとマーガレットが遊んでいたもの。西洋における高霊術に使われる文字盤。アルファベットと0〜9までの数字、上部に「はい」「いいえ」、下部には「さよなら」と書かれている。霊的な世界への呼びかけや質問のために使われている。日本のこっくりさんと似たもの。こっくりさんと異なる点は、1892年におもちゃメーカーによって売り出された娯楽用のゲームが始まりであること。

ポルターガイスト

誰もいない部屋で物が動いたり、原因不明の音が聞こえたりする現象。原因は現代科学でも完全には解明されていない。心霊現象や超常現象に分けられることが多い。言葉の起源はドイツ語。「poltern（騒々しい音を立てるの意味）」と「Geist（霊の意味）」が結合した言葉。1695年にスコットランドで発生したエジンバラのポルターガイストや、1817年から1821年にかけてベル家を襲った霊による「ベル・ウィッチ事件」は人々に大きな衝撃を与えた。

フェナキスティスコープ

映画の映写機やアニメの始まりとされている装置。絵が描かれた円盤を回転させ、小さな穴を通して見ると図柄が動いて見える作りをしている。これは残像効果により、少しずつ変化して描かれている絵が動いているように見える仕組みである。1832年にベルギーの物理学者であるジョセフ・プラトーが発明した。

アミティビル事件

1974年11月13日、ロングアイランドのサウスショアにあるアミティヴィルという町の一軒家で6人の遺体がベッドの上で発見された。犯人はロナルド・デフェオ・ジュニア。彼は父のシニアと母のルイーズ、妹のドーンとアリソン、弟マークとジョン・マシューを殺害し、数年後に自ら告白した。彼は6件の第2級殺人罪で有罪判決を受けることとなる。その後、デフェオはニューヨーク州フォールズバーグのサリバン矯正施設で懲役25年以上の終身刑で服役し、2021年2月に病院に搬送され死亡した。

『死霊館 エンフィールド事件』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

ビリー・ホジソン「ビスケットで元気出して。」

ホジソン一家で事件が起きる前、ビスケットが食べたいとねだるビリーに対し、ペギーはビスケットを買うお金は無いと叫んでいた。子供の養育費も3ヶ月分滞納していたのだ。しかしジャネットが霊に取り憑かれ、ノッティンガム家で寝泊まりしていた時のことである。普通の暮らしもままならないでいるところを襲った怪奇現象に参っていたペギーに対し「ビスケットで元気出して。」と母親を自身の好きなビスケットで元気づけようとするビリー。ビリーの行動に小さく笑みを浮かべるペギーであった。

モーリス・グロス「私は常識を超えて信じる。世間が背を向けた今こそ。」