死霊館 エンフィールド事件(ホラー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『死霊館 エンフィールド事件』とは2016年に公開されたアメリカのホラー映画である。監督はジェームズ・ワン。本作は「死霊館ユニバース」の3作目にあたる。1977年、イギリス北部のエンフィールドで暮らすホジソン一家を怪奇現象が襲った。長女のジャネット・ホジソンに霊が取り憑き、事態は悪化していく。事件はメディアで取り上げられ、世間の注目を集めた。そして彼女に憑依した霊が自ら名乗るテープを入手した教会から、心霊研究家のロレイン・ウォーレンとエド・ウォーレンに事件の真偽を確かめるよう通達が入った。

目次 - Contents

マーガレット・ホジソン(演:ローレン・エスポジート)

出典: ameblo.jp

奥の人物。

吹替:櫻庭有紗
14歳の長女。ジャネットと同じ子供部屋で過ごしており、マーガレットは1人でヴィジャボードをやっていたジャネットを見つける。そして少しの間一緒にやったマーガレットであったが、彼女が取り憑かれることはなかった。ジャネットの異変に最初に気付いたのはマーガレット。彼女の体験した怪奇現象は深夜に部屋のドアが叩かれたり、ジャネットがマーガレットの寝ている側の壁に向かってビルを庇うように叫んでいたことから始まっていった。やがてベッドが大きく揺れ出したり、最後にはマーガレットの体が宙に浮き、大きく壁に叩きつけられていた。

ジョニー・ホジソン(演:パトリック・マコーリー)

出典: ameblo.jp

手前の人物。

長男。キッチンで霊が包丁を使って遊んでいたのを目撃したジャネット。その姿は一緒に見ているマーガレットやジョニーには見えていなかった。それでもジョニーはエドに霊を追い払うよう言われたという理由から、見えない霊に立ち向かうためキッチンに入っていってしまう。彼がキッチンに入った直後、それまでジョニーをマーガレットのそばで一緒に引き止めていたジャネットは姿を消し、キッチンの中で包丁を構えてジョニーのそばに立っていた。その後キッチンは家具が散乱し壊滅的な状態に陥るが、ジョニーは一命を取り留める。

ビリー・ホジソン(演:ベンジャミン・ヘイ)

出典: ameblo.jp

左の人物。

吃音のある次男。家の廊下にはビリーのテントがあり、ビリーとジャネットが一緒に入れるくらいの広さをしている。中にはへそ曲がり男が走っているように見えるフェナキストスコープが置かれていた。怪奇現象が起きる前はジャネットとビリーが一緒にフェナキストスコープで遊んでいるシーンが映し出されている。へそ曲がり男はビリーと遊びたがっていたが、ジャネットがそれを阻止しようとする。しかしへそ曲り男はその後もビリーと遊びたがり、ジャネットに憑依してはノッティンガム家で寝泊まりしていたビリーのところにまでやってきていた。また疲弊しているペギーに対しビスケットを差し出す優しさを見せる。

ノッティンガム家

ペギー・ノッティンガム(演:マリア・ドイル・ケネディ)

ホジソン家の道路を挟んだ向かいに住む一家の母。ペギーと同名の女性。ペギーが子供たちのことをノッティンガムに話しているなど、2人は親しい間柄であった。ペギーが家で起きた怪奇現象に耐えきれなくなり真っ先に助けを求めたのがノッティンガム家である。ペギーたちが家で寝泊まりしていた間、ノッティンガム家にも被害が及ぶが、彼らがホジソン一家を見放すことなく、最後まで一家を支えた。

ビック・ノッティンガム(演:サイモン・デラニー)

右から2番目の男性。

ペギー・ノッティンガムの夫。ホジソン一家が駆け込んだ際、悪ふざけに違いないと思い警察に捜査を頼んだのは彼である。警察の到着後にはペギーと同伴し、家の様子を一緒に見に行った。そこでペギー、ビック、警察2人の大人4人の間を椅子がひとりでに動く光景を目の当たりにする。彼は自身の目の前で起きた出来事からイタズラではないと判断し、最後までホジソン一家に協力した。一度調査を打ち切ったエドたちが再び戻ってきた際にも、ウォーレン夫妻を快く受け入れる。エドがヴァラクのいる家に閉じ込められた時には、ビックが素手で家を壊して入口を作り、ロレインと共に家の中に入っていった。

専門家

モーリス・グロス(演:サイモン・マクバーニー)

出典: ameblo.jp

吹替:小形満
技術コンサルタント。メディアで一家の事件が放送された際に、出演し答えていた男性。彼は疑う余地のない心霊現象であると答えていた。モーリスも最後まで一家を支えようとした1人。ビルとの話しを試みた際、ノックで合図をするよう促すなどのモーリスのアイデアにビルは気分を害していた。彼がホジソン一家を支えようとした背景には、彼の娘の死があった。死後、何度か不思議な体験をしたというモーリス。娘が合図を送っている気のしている彼は、この事件で霊の存在を立証することができれば娘の霊を認めることができると考えていた。それが本当なら救われるとロレインに話している。

アニタ・グレゴリー(演:フランカ・ポテンテ)

出典: ameblo.jp

吹替:山賀晴代
霊の存在に懐疑的な考えの女性。超心理学者、助教授としてテレビで答えている。家で起きる怪奇現象の数々をアニタはジャネットのイタズラであるとし、証拠を掴もうとしていた。そこをヴァラクが利用し、監視カメラの前でジャネットが自作自演をしているように見える場面が捉えられる。部屋の家具が霊の力でめちゃくちゃにされたと思っていたものは、ジャネットが自分で家具を破壊していたものとしてエドやロレインに捉えられてしまう。ウォーレン夫妻を追い出すためにアニタもヴァラクに利用されていたのであった。

その他

ゴードン神父(演:スティーヴ・コールター)

yukariina1221
yukariina1221
@yukariina1221

Related Articles関連記事

死霊館(ホラー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

死霊館(ホラー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『死霊館』とは2013年に公開されたアメリカのホラー映画である。監督を務めるのはジェームズ・ワン。超常現象研究家のウォーレン夫妻が調査にあたった実話を基に作られており、数々の事例の中で最も邪悪で恐ろしい事件とされている。死霊館ユニバースの1作目にあたる作品。ある日、ウォーレン夫妻の元に5人の娘をもつペロン夫妻からの依頼が入った。次々と起こる怪奇現象に怯える一家を救う為、ウォーレン夫妻は悪霊に立ち向かっていく。悪魔の恐ろしさに震え上がるサスペンス・ホラー。

Read Article

アクアマン(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ

アクアマン(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ

『アクアマン』とは、アメリカ合衆国で2018年12月21日に公開されたスーパーヒーロー映画。日本では2019年2月8日に公開された。「DCコミックス」のアメリカン・コミック『アクアマン』の実写映画で、『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズの6番目の作品である。監督はジェームズ・ワン。海底王国アトランティス帝国の女王である母と、人間の父との間に生まれた主人公アーサー。人間として地上で成長したアーサーだったが、ある日を境に海底王国間の戦争に巻き込まれる事になる。

Read Article

エスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

エスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『エスター』とは2009年に公開されたアメリカ合衆国の世間を恐怖のどん底に落とした異色のサイコホラー映画。監督は、『フライト・ゲーム』などを手がけた、ジャウム・コレット=セラ。養子として引き取った美少女エスターによって巻き起こる悲劇を描いている。エスターは発育不全を患っており、実年齢は33歳である。見た目はお姫様のような服に身を包み、可愛らしい少女だが、裏では親の目を盗みながら、目的のために殺しもいとわない凶暴な本性を隠している。その二面性が世間を驚かせた。2020年には続編の製作が発表された。

Read Article

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』とは、2019年に公開されたアメリカの怪獣映画。監督はマイケル・ドハティで、主演はカイル・チャンドラー。2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』の続編でキャッチコピーは「王の覚醒」。アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の3作目の作品であり、日本の人気怪獣が多数登場する内容で話題となった。 テロリストの手で強大な怪獣キングギドラが復活し、呼応して世界中に怪獣が出現。地球環境を守るため、怪獣王ゴジラは人類を蹴散らしつつこれに立ち向かう。

Read Article

M3GAN/ミーガン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

M3GAN/ミーガン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『M3GAN/ミーガン』とは2022年にアメリカで、2023年に日本で公開されたSFホラー映画作品である。突如事故で両親を亡くした姪のケイディを育てることになったロボット科学者のジェマ。ジェマは育児の助けとなるロボット「ミーガン」を開発し、「ケイディを守る」よう命令する。ミーガンを気に入ったケイディは明るさを取り戻し、ジェマの仕事も順調に進むようになる。しかしやがてミーガンは暴走を始め、ジェマたちは思いもよらぬ恐怖に巻き込まれるのだった。徐々に殺人鬼へと変貌していくミーガンの行動が見どころ。

Read Article

アナベル 死霊館の人形(ホラー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アナベル 死霊館の人形(ホラー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アナベル 死霊館の人形』とは2014年に公開されたアメリカのホラー映画である。監督はジョン・R・レオネッティ。出産を控えたミア・フォームに夫のジョン・フォームから人形が贈られた日の晩、隣家の夫婦が惨殺された。犯人は夫婦の娘、アナベル・ヒギンズとその恋人である。2人はフォーム宅にも侵入し、ミアは腹部を刺され病院に搬送。男は射殺され、アナベルは人形を抱えたまま自殺。この事件を皮切りに様々な怪奇現象がミアたちを襲っていく。実話を基に制作された悪霊の取り憑く人形がもたらすサスペンスホラー。

Read Article

【閲覧注意】実際の事件や事故がもとになったホラー・サスペンス映画まとめ【死霊館ほか】

【閲覧注意】実際の事件や事故がもとになったホラー・サスペンス映画まとめ【死霊館ほか】

この世に数多くの作品が存在しているホラー映画。その中には実際に起こった事件や事故をモチーフにした作品もたくさん含まれている。とある仮説を検証するために行われた実験の末に起こった凄惨な事件や、地元で有名な心霊スポット、悪魔に憑りつかれた少女などがその一例だ。本記事では実際の事故・事件がモチーフとなったホラー映画やサスペンス映画を、厳選して紹介する。

Read Article

【微グロ注意】ジワジワくる恐怖に耐えられるか!?ジャケットが怖すぎる映画『エスター』に迫る

【微グロ注意】ジワジワくる恐怖に耐えられるか!?ジャケットが怖すぎる映画『エスター』に迫る

B級映画というにはもったいないほどの完成度を誇る『エスター』は2009年に公開されました。 キャッチコピーは『この娘、どこかが変だ。』ですが、”どこか”というより”全て”変です!!ジャケットからやばそうな雰囲気プンプンの『エスター』を見たら、色んな意味でやばかったのでご紹介します。

Read Article

目次 - Contents