夫の家庭を壊すまで（ドラマ）のネタバレ解説・考察まとめ

如月裕美が勇大たちの離婚後に働き出したスーパーの同僚。如月親子の噂を聞きつけ、他の同僚と共に裕美に辛くあたる。

小学生（演：小野瀬悠生）

翼の小学校の男子生徒。みのりに対する誹謗中傷を知り、翼を無視する。

小学生（演：饗庭琉衣）

翼の小学校の男子生徒。みのりに対する誹謗中傷を知り、翼を無視する。

『夫の家庭を壊すまで』の用語

カテコワ

「カテコワ」とは、本作の略称として使われる愛称。「夫の家庭を壊すまで」の頭文字から「カテコワ」となり、SNSやネット上で作品を言及する際に使われている。公式のハッシュタグも「#カテコワ」として広く用いられ、視聴者やファンが投稿や感想を共有するキーワードとして定着している 。また、ネット上では「#カテコワ」関連の動画やコメント、盛り上がりまで見られている。

サレ妻

「サレ妻（されづま）」は、日本の俗語で、夫に不倫された妻を指す言葉。つまり「される妻」という意味になる。「サレ」は「浮気された、される」を意味し、そこに「妻」が付き、「夫にやられた妻」というニュアンスが生まれる。本作では、主人公のみのりが長年の不倫によって、まさに「サレ妻」として苦しみ、そこから復讐へと向かっていく過程が描かれる。

TSUKISHIRO JEWELRY

「TSUKISHIRO JEWELRY」は、老舗のアクセサリーブランド。物語を通してみのりの出自や家族背景、そして復讐の動機や財産的な事情にも深く絡む、象徴的な存在として描かれている。みのりは高校時代から愛用しているブレスレットがあり、それは亡き母親から譲られた、「TSUKISHIRO JEWELRY」製の大切な形見である。物語の中盤（第5話）では、みのりの実父である月城進が「月城ジュエリー」という大手ジュエリー企業の会長であることが発覚する。

おやこカフェ「GARDEN」

新章（第9話以降）で登場する「GARDEN」は、主人公のみのりが夫と別れて、息子の翼とともに移住した涼原町で始めた“親子カフェ”。正式には「おやこかふぇ GARDEN」と名乗り、小さな地域コミュニティの拠点として、ママ友や先生、田口など地元の人々に愛される温かな場 。店内は喫茶店風で、オープン当初には弁護士の友人、堀紗良から開店祝いの花束が贈られ、「新しい出会いを探しても」と励まされたシーンもあった。ドラマ後半では、理子の息子の渉が“先生”として翼の通う小学校に赴任してきて、みのりと渉、さらには脅迫文や誹謗中傷投稿などのトラブルもこのカフェを軸に展開。また地元の親子や評判も描かれ、穏やかだった再スタートがやがて緊張感ある展開へと変化していく。

『夫の家庭を壊すまで』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

みのり「あの日の誓いもあの日の言葉もあの日の笑顔も…全部私だけのものじゃなかった。絶対に許さない…」

勇大のスマホの暗証番号は、まさかの愛人、理子の誕生日だった。スマホのアルバムには、温泉旅行や入学式など、理子や渉と時間を共にした数々の思い出が刻まれていた。裏切りの数々を突きつけられたみのりは、静かに、しかし壊れるように笑い出す。
「あの日の誓いもあの日の言葉もあの日の笑顔も…全部私だけのものじゃなかった」と、蘇る記憶。そんな独白のあと、みのりはテーブルにあったフォークでスマホの画面に映る写真を突き刺す。そして、絞り出すようにこうつぶやく。
「絶対に許さない…」
この短い一言に、裏切られた妻の痛みと、復讐への決意が凝縮されている。派手な怒鳴り声ではなく、静かな怒りゆえに、視聴者の心を深く揺さぶる名セリフとなった。

みのりがハサミを勇大の胸に突き付ける"妄想"

理子が倒れ、病院に駆けつけた理子の息子、渉。尾行したみのりは、病院に駆けつけた勇大と鉢合わせしそうになる。実はその晩、みのりは勇大に、話があるから早く帰宅するようにと伝えていた。病院から自宅に戻った勇大は、何食わぬ顔でアイスキャンディーを頬張る。その姿を見たみのりは「私…知ってるんだからね…」と奥歯を噛みしめて怒りを抑え、ゾンビのように立ち上がる。ハサミを持ち出し、勇大に迫るみのり。「私との話し合いよりあの女を取ったんだもんね。やっと分かった…あんたにとって私はどうでもいい女だってこと。そうやってあなたは17年も平気な顔をして私に嘘をつき続けてきたのよね…嘘つき！」とハサミを振り上げ、勇大の胸を一突きする。鬼のような形相のみのりに血しぶきが飛ぶ。あまりにリアルな描写だが、これはみのりの妄想。実際は何も言えず、耐え忍ぶみのりだった。

みのり「大丈夫ですか？ もしかして、つわりですか？」