アークザラッドII(アーク2)のネタバレ解説・考察まとめ

『アークザラッドII(アーク2)』とは1996年11月1日にPlayStation専用ソフトとしてソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)より発売されたシミュレーションRPG。『アークザラッドシリーズ』の2作目にあたる作品で炎を自由に操る一族出身のエルクが故郷を襲撃した犯人を探し、更に大きな運命に飛び込んでいくストーリー。前作のデータを引き継ぐコンバート機能が充実しており、前作をやり込んだ人はより楽しめる内容になっている。

『アークザラッドII』の概要

『アークザラッドII(アーク2)』とは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)より1996年11月1日に発売されたPlayStation専用ソフト。『アークザラッドシリーズ』の第2作目。主人公のエルクが故郷を謎の集団に襲われ、その犯人を追い求めるが、次第に世界の運命をかけた戦いに発展していく。PlayStationのゲームとしては初となる前作のゲームデータをコンバート出来るシステムを取り入れた作品。前作ではキャラクター全員が戦闘へ出ていたが、登場キャラクターが増えた事もあり戦闘参加可能人数が5人までに制限された。その為パーティの編成が戦いの鍵を握る場面が多い。本編もだがサブイベントの数もかなり多く、全てのシナリオを網羅しようとすると100時間近いプレイ時間になる。更にレベルアップの上限は1000まであり、魔法や武器の熟練度、鍛冶屋でのランダム強化など前作よりも膨大なやり込み要素が魅力の1つとなった。

『アークザラッドII』のあらすじ・ストーリー

プロローグ

オープニングは、エルクの生まれ育った村にある炎の精霊を謎の組織に奪われそうになるシーンから始まる。ピュルカ族の民は懸命に炎の精霊を守ろうとするが謎の組織に皆殺しにされてしまう。唯一生き残ったエルクは炎の力を使い兵士たちを一掃するが力を使い果たし倒れてしまう。その莫大な力を持っているエルクに目をつけた謎の組織はエルクを炎の精霊とともに連れ去る。エルクは気を失う瞬間に炎の精霊を運び出す白い大きな戦艦、シルバーノアを見ていた。

東アルディア

場所は変わりエルクは昔の悪夢にうなされていた。夜の街へ繰り出すとハンターの仕事が入ったと声がかかる。急いでアルディア空港へ向かうと、テロ事件の犯人であるアルフレッドが人質捕まえ立てこもっていた。アルフレッドの要求は飛行機の発着陸を止める事。現在上空では式典に参加するための要人が乗っているセントディアナ号が着陸準備をしている。それが狙いかと思われた時、アルフレッドの背後から窓ガラスを突き破りエルクが乱入。騒動の間に人質を解放、アルフレッドを追いかけると途中で人の気配がした。扉を開けると獣使いのリーザとモンスターのパンディットが隠れていた。どうやら訳ありで隠れている様子だがそんな時悲鳴が上がる。悲鳴の方に向かって進んでいくとアルフレッドがいた。後からリーザとモンスターも駆けつけアルフレッドを追い詰める。アルフレッドは観念しこの騒動の大元であるマフィアの事をエルク等に話そうとしたところを組織の仲間に銃殺されてしまう。エルクは育ての親代わりであるシュウのアパートへ匿ってもらい、ラドというハンター御用達の医師を呼びに行き銃が当たったリーザの手当てをしてもらった。

元気になったリーザと共にハンターの仕事を引き受ける。その途中ピンチに陥った時酒場で歌姫をしているシャンテに声をかけられ助けてもらう。シャンテに人を探して欲しいと頼まれ仕方なく引き受けるエルク等だが、シャンテは弟の命を引き換えにエルク等を陥れるようアルディアの政治家であるガルアーノに脅されていた。シャンテ自身も謎のモンスターに捕まったフリをしてエルク等をアルディアの首都、プロディアスの女神像のある場所へ誘い込む。

エルク等は記念式典会場へ向かう。式典ではガルアーノが演説をしていたが、エルク等が会場へ来ている事を確認すると女神像に仕掛けられていた装置を作動し動けなくしてしまう。その時、頭上には大型の飛行船シルバーノアが近づいていた。シルバーノアには指名手配されているアーク一行が乗っており、アークの仲間の魔法使いゴーゲンが女神像を破壊する。すると拘束されていた人々が解放された。エルクはシルバーノアが自分の村を襲撃した犯人だと思い込み、格納してあった小型飛行船ヒエンに乗り込みシルバーノアに近づこうとするが速度の出し過ぎで故障してしまい墜落する。

ヤゴス島

エルクは目が覚めると知らないベッドに寝ていた、近くにはリーザがおりシュウは見当たらないという。ヒエンが故障しヤゴス島のヴィルマー博士に助けられたようだが、ヴィルマー博士の孫のリアが行方不明になったという。エルクたちは封印の遺跡に行ったという情報を元にダンジョンを進んでいくとモンスターに襲われそうになっていたリアを見つける。更に壁に埋め込まれていたロボットを救出し博士の元へ帰った。博士にヒエン、更に埋まっていたロボット・ジークベックを修理してもらいアルディアへ帰還する。

西アルディア

ヤゴス島から帰還しシュウの部屋に戻るとシャンテがいた。シャンテに式典で演説を行っていたのがマフィアのボス、ガルアーノだということを教えてもらったが、シャンテは切り裂きジーンという指名手配犯にエルクたちの情報を売っていた。ジーンが突然シュウのアパートに乱入し戦闘になるも逃げられてしまう。後日改めてシャンテにガルアーノは街の外れに屋敷があるということを聞き早速向かう。屋敷にはジーンがいてエルクはジーンがかつての「友人だということに気づく。ジーンが襲い掛かり倒したところでジーンに昔の記憶が戻る。「ミリルだけは俺みたいな目に合わせるんじゃないぞ」と言い死亡。奥からシュウが現れシャンテが弟のためにガルアーノに従っていたことを調査していたという。エルクがアルディア空港で戦闘したのが弟のアルフレッドだということを知りシャンテは激怒。
エルクたちは白い家時代の友人、更にガルアーノがいるという白い家に急いだ。西アルディアにある砂漠・森を乗り越え白い家に辿り着き侵入すると昔エルクが見たことのある実験室に辿り着いた。そこには白い家時代のエルクの友人ミリルがいてミリルとエルクだけ閉じ込められる。ミリルは自我を持っておらず戦闘になるもガルアーノに仕掛けられたミリルの自爆装置により爆死。そこに突然指名手配犯のアークが現れエルクを救助、シルバーノアにエルク達を乗せ「やり残したことがある」と言い別行動をする。エルクは神の癒しの力を持つ少女、ククルのいるトウヴィルの神殿で一命を取り留めた。シュウ・シャンテは違うやり方でガルアーノを追い詰めると言い、ククルにパレンシアに送ってもらった。

スメリア〜クレニア

パレンシアについたシュウとシャンテはロマリア行きの戦艦に乗るための情報を集め、どうにか戦艦に忍び込むことに成功。だが警備員に見つかってしまい、小型船が収納されている格納庫へ急ぐ。格納庫にはロマリア軍が回収していたヒエンが積まれていた。ヒエンで逃げようとするがシャンテが強風に足を滑らせ外に飛ばされてしまう。シュウはシャンテの身を案じながらも持っていた爆弾を放ちヒエンで逃げ出した。シャンテはブラキアの海岸に打ち上げられており、ブラキアの戦士グルガとその娘の盲目の少女エレナに救助される。グルガから近々ブラキアで武闘大会があり、その帰還は船は出ないと聞き仕方なく大会に出るというグルガの応援をすることになる。グルガは大会で優勝し賞金の10万ゴッズを手に入れた。賞金の使い道は娘の目を治すため。グルガからエレナとは血が繋がっていないことを聞く。シャンテは泊まっていた宿に戻るとそこはロマリアの手下達に荒らされていた。グルガはシャンテが弟を殺され復讐のためにロマリアに行こうとしていることを聞く。グルガは罪のない子供達を放っておけないといいシャンテと共にロマリアへ向かった。

フォーレス

エルクが回復せずショックを受けていたリーザだがククルに後押しされ、故郷のフォーレスに行くことになった。リーザの住んでいた町、ホルン村に行くと大きな岩が置かれていて村に入れなくなっている。リーザは岩の前でモンスターに襲われていた少年リッツと共にラムールの街に移動した。リーザが岩を退かすための方法を調べているとラムールの警察官に捕まり地下牢に閉じ込められてしまう。地下牢の隣には大魔法使いのゴーゲンも捕まっておりリッツがリーザ、ゴーゲンを助けてくれた。一緒にホルンへ移動しゴーゲンに岩を破壊してもらい村に入ると村人達はいなくなっていた。村人達はキメラ研究所に連れていかれたという。リーザ達はホルンのキメラ研究所を見つけ中に侵入、ホルンの村人達を解放した。ゴーゲンはこの研究所は一部で他にまだ大元が残っているという。リーザもゴーゲンと共にロマリアへ向かった。

スメリア

ククルの神殿で眠っていたエルクは目を覚ました。ククルはアークがエルクを助けたということを伝えるが、アークの仲間であるククルの言うことは信じられないという。真実を見るためにパレンシア城に行くようにククルに促され、向かうとアークの仲間である元パレンシア城の兵隊のポコがいた。ポコと共にパレンシア城を進んでいくと炎の精霊に出会った。炎の精霊にスメリアを陥れているのはアンデルでアークではない、トウヴィルの民がパレンシアタワーに捕まっていて処刑される寸前だということを聞く。一度ククルの元に戻りパレンシアタワーに送ってもらう2人。パレンシアタワーに捕まっていたトウヴィルの人々を解放しロマリアのキメラ研究所へ向かった。

ロマリア

ヒエンで逃げ出したシュウはロマリア都市のスラム街であるクズ鉄の町に来ていた。ロマリアに潜入する方法を探していたシュウはクズ鉄の町にいるレジスタンスに声をかけることにした。レジスタンスを束ねていたのはアークの仲間、トッシュだった。シュウはレジスタンスの仲間からロマリアへと続く巨大トンネルを利用すれば潜入出来ると聞く。偵察のためにロマリアトンネルの前に移動したシュウ達だがロマリア軍部のモンスターに見つかってしまう。モンスターの仲間がレジスタンスのアジトを襲い、レジスタンスメンバーが殺害されてしまった。絶対に同じ惨劇は繰り返さないと誓ったシュウとトッシュは改めてロマリアトンネルへ向かう。無事潜入しキメラ研究所に辿り着くと幻影装置が作動しておりエルク・アーク達の偽物が大勢いた。それぞれの仲間が皆研究所に集まったが誰が本物で誰が偽物なのかわからなくなってしまった。そこでアークの仲間であるイーガが幻影装置を破壊。更に賞金首狩りとしてガルアーノの元へ潜入していたアークがガルアーノを追い詰める。ガルアーノを倒した後、エルクはアークをまだ信じられないが世界の危機のためアーク達と共に行動することを決め、人々を洗脳し操る殉教者の塔が造られる可能性があると聞きグレイシーヌへと向かった。

グレイシーヌ

グレイシーヌへ着くとミルマーナが隣国を攻め落としグレイシーヌをも侵略しているということをグレイシーヌの国王から聞く。グレイシーヌが故郷であるイーガはそれを反対。ミルマーナはロマリアの四将軍であるヤグンによりほぼ壊滅させられ、軍部の基地には列車砲グラウノルンを設置していた。アーク達は基地を破壊、ミルマーナに戦争を挑むことを決意した。ミルマーナの元王女で占い師のサニアからフォーレス、ブラキアからも邪の反応が出ていると聞き、殉教者の塔の可能性があるため2つの地へと向かう。

フォーレス

リーザの故郷、ホルンの村にたどり着くも誰もいない。ラムールの街へいくと人々の様子がおかしい。謎の鐘が鳴ると人々は新しく建てられたというギーア寺院に吸い寄せられていった。ギーア寺院の中には大きな鐘があり、その鐘の音で人々を操っていた。寺院の教皇は以前リーザと共に行動していた少年・リッツにリーザを殺すように指示。リーザはリッツの洗脳を解くが教皇が自らリーザに向けて魔法を放つ。するとリーザの祖父が身代わりになり死亡。その後イーガが鐘を壊し教皇達モンスターも撃破した。ギーア寺院は崩壊し、ホルン、ラムールの人々は解放された。

ブラキア

h. yama
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