ハレンチ学園(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハレンチ学園』とは、永井豪によるギャグ・学園漫画。『週刊少年ジャンプ』誌上にて1968年から1972年まで連載された。漫画を基にした実写テレビドラマ版・実写映画版・OVA版などがある。連載当時としては過激な性描写と破天荒なストーリーで人気と話題を博し、永井豪の初期の代表作品であるとともに草創期の『週刊少年ジャンプ』を支えた作品として知られた。日本一ハレンチな学校「聖ハレンチ学園」を舞台に、そこに集った常識外れの生徒たちと教師たちが巻き起こす騒動を描いたギャグ・学園・セクシー漫画である。
連載終了後にOVA化された『ハレンチ学園』
『ハレンチ学園』のメディアミックスとして、連載終了後に行われたのがOVA化である。『平成ハレンチ学園』のタイトルで、1996年にVHSビデオ版がリリースされた。DVD版も発売されているが、ビデ倫より成人指定を受けたことで18歳未満は視聴することができない。『平成ハレンチ学園』は、原作漫画のアナザーストーリー的な作品であり、22歳になった山木八十八が「晴れの地学園」という女子校に新任教師としして赴任して騒動を巻き起こすという内容である。
『ハレンチ学園』の主題歌・挿入歌
実写テレビドラマ版主題歌:河崎いち子とヤング・フレッシュ「ハレンチ学園ソング」
『ハレンチ学園』の実写テレビドラマ版主題歌は、河崎いち子とヤングフレッシュが歌う「ハレンチ学園ソング」である。作詞は原作者の永井豪、作曲は山本直純が担当した。オープニングとエンディング両方に同曲が用いられている。山本直純が得意とするオーケストラ中心のサウンドに、永井豪のナンセンスな歌詞が乗ることでコミカルな味わいが感じられる佳曲である。
実写映画版主題歌:モラル・マイナス・ワン「ズビズビ・ロック」
『ハレンチ学園』の実写映画第2作『ハレンチ学園 身体検査の巻』の主題歌は、モラル・マイナス・ワンの「ズビズビロック」が採用された。モラル・マイナス・ワンについては、同曲のみをリリースしたグループであり、その正体はもとよりバンド形態であるかどうかなど一切が謎に包まれている。また、「ズビズビロック」は「要注意歌謡曲指定制度」にて放送禁止となるAランク指定を制度失効の1988年まで受け続けた。曲そのものはロックと歌謡曲が融合したかのような独特のサウンドが印象的なナンバーであり、隠れた人気がある。
OVA版主題歌:卯輪茶「OK!!ハレンチ学園」
OVA版『平成ハレンチ学園』の主題歌は、卯輪茶による「OK!!ハレンチ学園」である。作詞を伴春作、作曲をBANG HEADSが担当した。所々で祭囃子が盛り込まれており、軽快なロックナンバーに仕上がっている。
Related Articles関連記事
ゲッターロボ アーク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゲッターロボ アーク』とは、石川賢が手がけたSF巨大ロボットバトル漫画であり『ゲッターロボ』シリーズの叙事『ゲッターロボ・サーガ』最終作。 正義のロボットだったはずのゲッターロボが、未来ではゲッターエンペラーとして宇宙を侵略する悪魔のようになってしまう予知があった。 なぜ、そのような未来が創られたのか。初代ゲッターパイロット流竜馬の子、流拓馬が現代での最新ゲッター「アーク」を駆って、その謎を解き明かす予定だったが、作者急逝により謎のまま未完となった。 2021年夏アニメ化。
Read Article
キューティーハニー(CUTIE HONEY)のネタバレ解説・考察まとめ
『キューティーハニー』は、漫画、テレビアニメ、オリジナルビデオアニメ、数回にわたる実写映画など、様々な媒体で製作されている、永井豪の代表作の一つである。セクシーシーンと臨場感あふれるアクションシーンが満載の、キューティーハニーと悪の組織・パンサークローとの戦いは、少年少女のみならず、幅広いファンを獲得した。
Read Article
プロレスの星 アステカイザー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ
『プロレスの星 アステカイザー』とは、1976年(昭和51年)10月から1977年(昭和52年)3月まで全26話が放送されていた永井豪・石川賢原作、円谷プロダクション制作による特撮ドラマである。プロレスを含む全格闘技界を征服しようとする格闘軍団ブラック・ミストと戦うアステカイザーの活躍を描いている。戦闘シーンでは、実写からからセル画のアニメーションに代わる通称「ドラマメーション」が用いられていた。実写では表現が難しい戦闘シーンが表現可能となり、特撮番組の新たな世界が展開されていた。
Read Article
デビルマン(漫画版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ
『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)とは、永井豪が『週刊少年マガジン』に連載した漫画である。デーモンとの戦いを通して人間の弱さや邪悪さが露呈し、その過程で本当に守るべきものは何か、本物の悪魔とは何かを問う作品となっている。おとなしい高校生の不動明は友人飛鳥了の提案により、200万年の眠りから目覚めたデーモン軍団から人間を守るためにデビルマンとなり戦うことを決断する。デビルマンとなった明はデーモンから人間を守りたいと戦うが、追い詰められた人間が見せる剥き出しの残虐さに絶望していく。
Read Article
バイオレンスジャック(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ
『バイオレンスジャック』とは、永井豪とダイナミックプロによるポスト・アポカリプス漫画。『週刊少年マガジン』にて1973年から1974年まで、『月刊少年マガジン』にて1977年から1978年まで、『週刊漫画ゴラク』にて1983年から1990年まで連載された。約17年間に渡る連載期間は永井豪作品最長であり、多くの永井キャラクターが共演したことでも知られる。巨大地震で分断された無法地帯関東で逞しく生きる少年たちと、彼らを見守る謎の存在バイオレンスジャックとその敵スラムキングとの戦いを描いた作品である。
Read Article
鋼鉄神ジーグ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『鋼鉄神ジーグ』(こうてつしんジーグ)とは、2007年に放送されたロボットアニメ。1975年に放送された『鋼鉄ジーグ』の続編ではあるが、設定や世界観は手を加えられている。前作の原作を担当した永井豪らしいお色気シーン、往年のロボットアニメに見られた熱血的な演出や特訓シーンなど、古き良き作品の魅力をブラッシュアップした演出が好評を博した。 初代鋼鉄ジーグと邪魔大王国の決戦から50年。結界に覆われたままの九州から出現した新たな敵を倒すため、高校生の草薙剣児は鋼鉄神ジーグの操縦者となって戦い始める。
Read Article
マジンガーZ(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ
『マジンガーZ』とは、永井豪とダイナミックプロ原作の漫画やテレビアニメなどのメディアミックス作品。漫画版は1972年から1974年まで『週刊少年ジャンプ』及び『テレビマガジン』にて連載され、アニメ版は1972年から1974年まで放映された。続編に『グレートマジンガー』と『UFOロボ グレンダイザー』がある。主人公が人型巨大ロボットを操縦して敵と戦うスーパーロボットものの代表的作品であり、多くのフォロワーを生み出した。主人公が、スーパーロボットに乗り込み悪の科学者と戦う様を描く。
Read Article
グレンダイザーU(Grendizer U)のネタバレ解説・考察まとめ
『グレンダイザーU』とは、世界的に高い人気を誇るロボットアニメ『UFOロボ グレンダイザー』のリブート作品。総監督に福田己津央、キャラクターデザインに貞本義行、脚本に大河内一楼、音楽に田中公平と豪華絢爛なスタッフで話題となった。キャッチコピーは「宙と大地よ、思い出せというのか?」。2024年放送予定。 故郷フリード星を滅ぼされ、地球へと逃げ延びたデューク・フリード。その地球に仇敵たるベガ星連合軍が迫っていることを知ったデュークは、フリード星の守護神グレンダイザーに乗ってこれを迎え撃つ。
Read Article
2024年7月夏アニメ(前期アニメ)まとめ
2024年7月期に放送される夏アニメを50音順に紹介する。2024年7月夏アニメは、人気シリーズの続編が多数ラインナップされている。アニメの放送情報や配信情報、声優・スタッフ、あらすじなどの情報をわかりやすくまとめた。
Read Article
2024年4月春アニメ(前々期アニメ)まとめ
2024年4月から放送を開始する春アニメを50音順に紹介する。2024年4月春アニメは、注目の新作アニメや人気シリーズの続編などが多数ラインナップされている。アニメのタイトルや放送情報、キャスト声優やスタッフなどの情報をわかりやすくまとめた。
Read Article
マガジンの歴代ヒロインまとめ
『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
Read Article
デビルマン(DEVILMAN)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『デビルマン』とは、70年代にアニメの企画と並行して誕生した漫画作品で、原作者である永井豪の会心作の一つである。 悪魔を主人公にした斬新な設定と、ハードなアクション、そして後半のヨハネ黙示録を元にした終末観溢れるストーリーが話題を呼び、いくつもの派生作品が生まれた。 人、悪魔、そして神とは一体何か、本作の登場人物の言葉にその秘密が隠されている。
Read Article
漫画版「デビルマン」のトラウマシーン集!
アニメではヒーロー物として人気のあった「デビルマン」ですが、漫画版はアニメとは別物でストーリーもだいぶ違います。一言でいうと子供向けではありません。 かなりの鬱展開やグロ描写がありますので注意してください。
Read Article
1980年代、少年誌はチョーッチHな描写が花ざかりだったんだぞ!!怒涛の10作品
少年誌のチョーっちHな描写、日本中の少年を『熱く』したマンガをまとめてます。
Read Article
魔法少女?いいえ「東映魔女っ子アニメ」まとめ【1970年代~1980年代】
現在多くの「魔法少女アニメ」や「変身少女アニメ」が放映されていますが、その礎となったのは1970年代から登場した『魔女っ子アニメ』ではないでしょうか? そこでこちらでは、1970年代~1980年代にかけて登場した『東映魔女っ子シリーズ』を集めまとめてみました。
Read Article
精鋭な作家陣が描くデビルマン『ネオデビルマン㊤』まとめ
先日新アニメーションの制作、公開が発表されて話題を呼んでいるデビルマンシリーズ。この作品のファンである才能あふれる漫画家たちが、こぞって独自の世界観を本に展開したアンソロジー『ネオデビルマン』の上巻について紹介します。
Read Article
精鋭な作家陣が描くデビルマン『ネオデビルマン㊦』まとめ
先日新たなアニメーションの制作、公開が発表されて話題を呼んでいるデビルマンシリーズ。この作品のファンである個性あふれる漫画家たちが、こぞって独自の世界観を本に展開したアンソロジー『ネオデビルマン』の下巻についてまとめました。
Read Article
【ガラダK7】徹底解説!マジンガーZに登場する機械獣一覧!【ダブラスM2】
スーパーロボットアニメの元祖として語り継がれる伝説的名作『マジンガーZ』。作中で主役ロボットマジンガーZが戦うのが、世界征服を目指すDr.ヘルに率いられた“機械獣”である。そのデザインは千差万別にして自由奔放、狙撃兵を模したようなものから機械に人体風のパーツがついたようなものまで様々である。 ここでは、『マジンガーZ』に登場した機械獣たちを紹介する。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ハレンチ学園』の概要
- 『ハレンチ学園』のあらすじ・ストーリー
- 第1部
- ハレンチ大戦争
- 第2部
- 第3部
- 『ハレンチ学園』の登場人物・キャラクター
- レギュラーキャラクター
- 山岸八十八/親分(やまぎしやそはち/おやぶん/演:小林文彦〈テレビドラマ版〉、雷門ケン坊〈映画版第1作〉、小宅まさひろ〈映画版第2作〉、千葉裕〈映画版第3~4作〉)
- 柳生みつ子/十兵衛(やぎゅうみつこ/じゅうべえ/演:児島美ゆき〈テレビドラマ版、映画版第1~3作〉、渡辺やよい〈映画版第4作〉)
- 吉永さゆり/ヒゲゴジラ(よしながさゆり/演:大辻伺郎〈テレビドラマ版〉、藤村俊二〈映画版第1作〉、高松しげお〈映画版第2、4作〉、牧伸二〈映画版第3作〉)
- 炎天家冷奴(えんてんかひややっこ)
- 第1部
- 袋小路/イキドマリ(ふくろこうじ/演:大谷淳)
- 荒木又五郎/丸ゴシ先生(あらきまたごろう/まるごしせんせい/演:井上昭文〈テレビドラマ版〉、小松方正〈映画版第1作〉、近藤博〈映画版第2作〉、世志凡太〈映画版第3作〉)
- 鮎原あゆ子/アユちゃん(あゆはらあゆこ/演:星野みどり〈映画版第1~2作〉)
- マカロニ・キッド/マカロニ先生(マカロニせんせい/演:郷鍈治〈テレビドラマ版〉、宍戸錠〈映画版第1~3作〉)
- パラソル先生(パラソルせんせい/演:桂小かん〈テレビドラマ版〉、由利徹〈映画版第1作〉、林家こん平〈映画版第2作〉、平凡太郎〈映画版第3作〉)
- 山岸の父(やまぎしのちち/演:石井均〈映画版第1~2作〉、庄司玲児〈映画版第3作〉)
- 山岸の母(やまぎしのはは/演:小桜京子〈映画版第1~2作〉、庄司敏江〈映画版第3作〉、福田トヨ〈映画版第4作〉)
- ターちゃん
- フウセン
- 人食い先生(ひとくいせんせい)/亜振(あふり)
- ジルバー先生(ジルバーせんせい)
- ドラキュラ先生(ドラキュラせんせい)
- フランケン先生(フランケンせんせい)
- 五エ門先生(ごえもんせんせい)
- 女の先生(おんなのせんせい)
- セーラーマンらしき先生(セーラーマンらしきせんせい)
- フンドシリボンの先生(フンドシリボンのせんせい)
- 小使い(こづかい)
- ダイナミック牧場(ダイナミックぼくじょう)
- 狼団(おおかみだん)
- 大日本教育センター所長/将軍(だいにほんきょういくセンターしょちょう/しょうぐん)
- 死神重工社長(しにがみじゅうこうしゃちょう)
- 西本アナウンサー(にしもとアナウンサー)
- デロリンマン
- 校長(こうちょう)
- 第2部
- 山岸マミ(やまぎしマミ/演:池田ひろ子〈映画版第2~3作〉、中島真智子〈映画版第4作〉)
- ビクトリア・アレキサンダー/アレキ先生(アレキせんせい)
- トックリ先生(トックリせんせい)
- ドスコイ先生(ドスコイせんせい)
- ゴム長先生(ゴムながせんせい)
- おしゃぶり先生(おしゃぶりせんせい)
- ガマグチ先生(ガマグチせんせい)
- 月姫先生(つきひめせんせい)
- 女子生徒たち(じょしせいとたち)
- 聖ハレヤカ学園校長(せんとハレヤカがくえんこうちょう)
- 開かずの間のバケモノ(あかずのまのバケモノ)
- 必殺医院院長(ひっさついいんいんちょう)
- アレキサンダー将軍(アレキサンダーしょうぐん)
- 四浦雄一郎(しうらゆういちろう)
- 第3部
- スパゲッティ・ジェーン
- 子森先生/ねんねこ先生(こもりせんせい/ねんねこせんせい)
- インフル先生(インフルせんせい)
- 宮本美蔵(みやもとみさし)
- 宮本先生/オッピャイ先生(みやもとせんせい/オッピャイせんせい)
- 土方先生/ナンジャモンジャ先生(ひじかたせんせい/ナンジャモンジャせんせい)
- ホッテン先生(ホッテンせんせい)
- 波太七美/ナミダちゃん(なみだななみ)
- 女神サオリ/女神ちゃん(めがみサオリ/めがみちゃん)
- 葉土らん奈(ようどらんな)
- 思井/ニキビ(おもい)
- 天眼/レンズ(てんがん)
- 『ハレンチ学園』の用語
- 聖ハレンチ学園(せんとハレンチがくえん)
- 聖ハレンチ女学園(せんとハレンチじょがくえん)
- ハレンチ大戦争(ハレンチだいせんそう)
- 『ハレンチ学園』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 実の息子に殺害された山岸八十八の両親
- 鮎原あゆ子(アユちゃん)「自由に!自由に生きようとしただけなのに!」
- 山岸八十八「いくぜ!山岸・十兵衛のなぐりこみだ!」
- 山岸八十八と柳生みつ子(十兵衛)の結婚
- 『ハレンチ学園』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 問題視されたモーレツごっこ
- 「ハレンチ大戦争」で終了するはずだった『ハレンチ学園』
- 大ヒットした実写版『ハレンチ学園』
- 連載終了後にOVA化された『ハレンチ学園』
- 『ハレンチ学園』の主題歌・挿入歌
- 実写テレビドラマ版主題歌:河崎いち子とヤング・フレッシュ「ハレンチ学園ソング」
- 実写映画版主題歌:モラル・マイナス・ワン「ズビズビ・ロック」
- OVA版主題歌:卯輪茶「OK!!ハレンチ学園」