ハレンチ学園(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハレンチ学園』とは、永井豪によるギャグ・学園漫画。『週刊少年ジャンプ』誌上にて1968年から1972年まで連載された。漫画を基にした実写テレビドラマ版・実写映画版・OVA版などがある。連載当時としては過激な性描写と破天荒なストーリーで人気と話題を博し、永井豪の初期の代表作品であるとともに草創期の『週刊少年ジャンプ』を支えた作品として知られた。日本一ハレンチな学校「聖ハレンチ学園」を舞台に、そこに集った常識外れの生徒たちと教師たちが巻き起こす騒動を描いたギャグ・学園・セクシー漫画である。

ハレンチ学園中学部の男性教師で、担当教科は体育。1年を通して基本全裸である、股間は地下足袋で隠されていた。肉体を鍛えることが好きで、プールに放り込まれて氷漬けにされても悠々と復活している。「~ナンジャー!」が口癖で、第3部最終回で美蔵に身体を切り刻まれた際には「4分の1がナンジャー!」と絶叫した。波多七美に恋愛感情があり、教師でありながら欲望をぶつけようとする。

ホッテン先生(ホッテンせんせい)

聖ハレンチ学園中学部の男性教師で黒人。ホッテントット族がモデルだといわれている。

波太七美/ナミダちゃん(なみだななみ)

第3部のヒロインで、ハレンチ学園中学部に通う女子生徒。性格的に脆く、よく泣いていることから「ナミダちゃん」と呼ばれている。見た目は金髪が印象的で、まるで外国人のような雰囲気を漂わせている美少女。山岸から逆さ吊りにされた上に尻を叩かれたり、氷怪人となったナンジャモンジャ先生に襲われたりと教師陣と生徒たちの双方からターゲットにされていた。それでも何とか正気を保っていた。

女神サオリ/女神ちゃん(めがみサオリ/めがみちゃん)

ヒゲゴジラと丸ゴシの中学時代の同級生。読書が趣味で、楚々とした佇まいの美少女。ヒゲゴジラと丸ゴシから想いを寄せられていたが、相手にしなかった。ヒゲゴジラに全裸にされたことへの復讐で、痴漢の冤罪を生み出して彼を少年院送りにしている。

葉土らん奈(ようどらんな)

聖ハレンチ学園中学部の女生徒で、陸上けんか部の部長を務めている。ツインテール姿が似合う美少女だが男勝りの性格の持ち主であり、陸上けんか部と剣道部との争いにも率先して参加していた。この時に山岸に助っ人を依頼する。

思井/ニキビ(おもい)

聖ハレンチ学園中学部の男子生徒で、山岸の子分格。長身にニキビ面が特徴であることから「ニキビ」と呼ばれている。

天眼/レンズ(てんがん)

聖ハレンチ学園中学部の男子生徒で、ニキビと同じく山岸の子分。とても小柄で瓶底メガネをかけているため、「レンズ」のあだ名がついた。

『ハレンチ学園』の用語

聖ハレンチ学園(せんとハレンチがくえん)

聖ハレンチ学園校舎(実写テレビドラマ版)

『ハレンチ学園』の第1部と第3部の舞台となった学校。「日本一ハレンチな先生が集まる学校」と周囲から言われており、その評判の通りに変態的な風体と行動をとる教師陣が多数集っている。そのせいか、新たに赴任してくる教師は1日も持たずに辞めていた。教師陣のみならず生徒たちも常識外のメンバーが揃っている。「チャラ~ンポラ~ン」と鳴る始業・終業時の鐘が特徴。聖ハレンチ学園は世界各国に同名の学校が存在していて、日本で「ハレンチ大戦争」が勃発した際には世界中のハレンチ学園が協力した。なお、第1部の舞台は同校の小学部で、第3部では再興した聖ハレンチ学園中学部が舞台である。

聖ハレンチ女学園(せんとハレンチじょがくえん)

聖ハレンチ女学園校舎

『ハレンチ学園』の第2部の舞台になった学校。米軍基地演習所内に無断で建造されたが、アレキサンダー将軍の威光で黙認されているもよう。十兵衛が聖ハレヤカ学園を辞めさせられた後に教師として赴任しており、彼女を追って山岸兄妹も転校した。聖ハレンチ学園に負けず劣らずの変態教師が集っているのと、マミ以外の女生徒が実は女装した男子生徒であることが最大の特徴である。

ハレンチ大戦争(ハレンチだいせんそう)

聖ハレンチ学園の生徒たちを撃つ戦車

mirokuu4
mirokuu4
@mirokuu4

Related Articles関連記事

ゲッターロボ アーク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

ゲッターロボ アーク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゲッターロボ アーク』とは、石川賢が手がけたSF巨大ロボットバトル漫画であり『ゲッターロボ』シリーズの叙事『ゲッターロボ・サーガ』最終作。 正義のロボットだったはずのゲッターロボが、未来ではゲッターエンペラーとして宇宙を侵略する悪魔のようになってしまう予知があった。 なぜ、そのような未来が創られたのか。初代ゲッターパイロット流竜馬の子、流拓馬が現代での最新ゲッター「アーク」を駆って、その謎を解き明かす予定だったが、作者急逝により謎のまま未完となった。 2021年夏アニメ化。

Read Article

キューティーハニー(CUTIE HONEY)のネタバレ解説・考察まとめ

キューティーハニー(CUTIE HONEY)のネタバレ解説・考察まとめ

『キューティーハニー』は、漫画、テレビアニメ、オリジナルビデオアニメ、数回にわたる実写映画など、様々な媒体で製作されている、永井豪の代表作の一つである。セクシーシーンと臨場感あふれるアクションシーンが満載の、キューティーハニーと悪の組織・パンサークローとの戦いは、少年少女のみならず、幅広いファンを獲得した。

Read Article

プロレスの星 アステカイザー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ

プロレスの星 アステカイザー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『プロレスの星 アステカイザー』とは、1976年(昭和51年)10月から1977年(昭和52年)3月まで全26話が放送されていた永井豪・石川賢原作、円谷プロダクション制作による特撮ドラマである。プロレスを含む全格闘技界を征服しようとする格闘軍団ブラック・ミストと戦うアステカイザーの活躍を描いている。戦闘シーンでは、実写からからセル画のアニメーションに代わる通称「ドラマメーション」が用いられていた。実写では表現が難しい戦闘シーンが表現可能となり、特撮番組の新たな世界が展開されていた。

Read Article

デビルマン(漫画版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ

デビルマン(漫画版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ

『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)とは、永井豪が『週刊少年マガジン』に連載した漫画である。デーモンとの戦いを通して人間の弱さや邪悪さが露呈し、その過程で本当に守るべきものは何か、本物の悪魔とは何かを問う作品となっている。おとなしい高校生の不動明は友人飛鳥了の提案により、200万年の眠りから目覚めたデーモン軍団から人間を守るためにデビルマンとなり戦うことを決断する。デビルマンとなった明はデーモンから人間を守りたいと戦うが、追い詰められた人間が見せる剥き出しの残虐さに絶望していく。

Read Article

鋼鉄神ジーグ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

鋼鉄神ジーグ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『鋼鉄神ジーグ』(こうてつしんジーグ)とは、2007年に放送されたロボットアニメ。1975年に放送された『鋼鉄ジーグ』の続編ではあるが、設定や世界観は手を加えられている。前作の原作を担当した永井豪らしいお色気シーン、往年のロボットアニメに見られた熱血的な演出や特訓シーンなど、古き良き作品の魅力をブラッシュアップした演出が好評を博した。 初代鋼鉄ジーグと邪魔大王国の決戦から50年。結界に覆われたままの九州から出現した新たな敵を倒すため、高校生の草薙剣児は鋼鉄神ジーグの操縦者となって戦い始める。

Read Article

バイオレンスジャック(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

バイオレンスジャック(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

『バイオレンスジャック』とは、永井豪とダイナミックプロによるポスト・アポカリプス漫画。『週刊少年マガジン』にて1973年から1974年まで、『月刊少年マガジン』にて1977年から1978年まで、『週刊漫画ゴラク』にて1983年から1990年まで連載された。約17年間に渡る連載期間は永井豪作品最長であり、多くの永井キャラクターが共演したことでも知られる。巨大地震で分断された無法地帯関東で逞しく生きる少年たちと、彼らを見守る謎の存在バイオレンスジャックとその敵スラムキングとの戦いを描いた作品である。

Read Article

マジンガーZ(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

マジンガーZ(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

『マジンガーZ』とは、永井豪とダイナミックプロ原作の漫画やテレビアニメなどのメディアミックス作品。漫画版は1972年から1974年まで『週刊少年ジャンプ』及び『テレビマガジン』にて連載され、アニメ版は1972年から1974年まで放映された。続編に『グレートマジンガー』と『UFOロボ グレンダイザー』がある。主人公が人型巨大ロボットを操縦して敵と戦うスーパーロボットものの代表的作品であり、多くのフォロワーを生み出した。主人公が、スーパーロボットに乗り込み悪の科学者と戦う様を描く。

Read Article

グレンダイザーU(Grendizer U)のネタバレ解説・考察まとめ

グレンダイザーU(Grendizer U)のネタバレ解説・考察まとめ

『グレンダイザーU』とは、世界的に高い人気を誇るロボットアニメ『UFOロボ グレンダイザー』のリブート作品。総監督に福田己津央、キャラクターデザインに貞本義行、脚本に大河内一楼、音楽に田中公平と豪華絢爛なスタッフで話題となった。キャッチコピーは「宙と大地よ、思い出せというのか?」。2024年放送予定。 故郷フリード星を滅ぼされ、地球へと逃げ延びたデューク・フリード。その地球に仇敵たるベガ星連合軍が迫っていることを知ったデュークは、フリード星の守護神グレンダイザーに乗ってこれを迎え撃つ。

Read Article

マガジンの歴代ヒロインまとめ

マガジンの歴代ヒロインまとめ

『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

Read Article

デビルマン(DEVILMAN)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

デビルマン(DEVILMAN)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『デビルマン』とは、70年代にアニメの企画と並行して誕生した漫画作品で、原作者である永井豪の会心作の一つである。 悪魔を主人公にした斬新な設定と、ハードなアクション、そして後半のヨハネ黙示録を元にした終末観溢れるストーリーが話題を呼び、いくつもの派生作品が生まれた。 人、悪魔、そして神とは一体何か、本作の登場人物の言葉にその秘密が隠されている。

Read Article

【ガラダK7】徹底解説!マジンガーZに登場する機械獣一覧!【ダブラスM2】

【ガラダK7】徹底解説!マジンガーZに登場する機械獣一覧!【ダブラスM2】

スーパーロボットアニメの元祖として語り継がれる伝説的名作『マジンガーZ』。作中で主役ロボットマジンガーZが戦うのが、世界征服を目指すDr.ヘルに率いられた“機械獣”である。そのデザインは千差万別にして自由奔放、狙撃兵を模したようなものから機械に人体風のパーツがついたようなものまで様々である。 ここでは、『マジンガーZ』に登場した機械獣たちを紹介する。

Read Article

目次 - Contents