ハレンチ学園(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハレンチ学園』とは、永井豪によるギャグ・学園漫画。『週刊少年ジャンプ』誌上にて1968年から1972年まで連載された。漫画を基にした実写テレビドラマ版・実写映画版・OVA版などがある。連載当時としては過激な性描写と破天荒なストーリーで人気と話題を博し、永井豪の初期の代表作品であるとともに草創期の『週刊少年ジャンプ』を支えた作品として知られた。日本一ハレンチな学校「聖ハレンチ学園」を舞台に、そこに集った常識外れの生徒たちと教師たちが巻き起こす騒動を描いたギャグ・学園・セクシー漫画である。
聖ハレンチ学園で小使いをしている老人で、ハゲ頭と常時鼻水を垂らした姿が特徴。後のコミックスにて「校務員」と呼称された。性格は悪く、教師と生徒の争いを目撃すると強い方の味方をする。また、普段は昼寝ばかりしており、まともに仕事をしている様子は見受けられない。「ハレンチ大戦争」で戦死した。
ダイナミック牧場(ダイナミックぼくじょう)
山岸たちが泥棒をしながら行っていた修学旅行にて、彼らが世話になった牧場を襲った集団。『ハレンチ学園』の連載開始年である1968年に創立された株式会社ダイナミック・プロダクションの当時メンバーがモデルであり、永井豪の他石川賢、蛭田充、桜多吾作、岡崎優、小山田つとむらが確認できる。
狼団(おおかみだん)
男装女子7人組で構成された学園あらし。多くの学校を襲撃して、女子生徒を裸にする悪行を重ねていた。ハレンチ学園を襲った際に山岸に返り討ちにされ、逆に全員が山岸のことを好きになってプロポーズするようになる。実は彼女たちの目的は、強い男を探すことだった。
大日本教育センター所長/将軍(だいにほんきょういくセンターしょちょう/しょうぐん)
白髪に白ヒゲ、隻眼が特徴の老人。ハレンチ学園の痴態ぶりを収めた動画を観て衝撃を受け、学園を徹底的に潰す決意をした。すぐに陸海空軍を率いて学園を襲撃し、これが「ハレンチ大戦争」のきっかけになる。自らも甲冑を身に着けて陣頭指揮を執っていた。正義のために立ち上がったかのように見えるが、実はハレンチ学園のことを羨望と妬みの目で見ており、同時に人を殺したいという願望を叶えるために戦争を起こしたとんでもない人物である。優位に戦いを進めていたが、丸ゴシ先生の特攻を受けて死亡した。
死神重工社長(しにがみじゅうこうしゃちょう)
銃器などの武器を製造・販売しているいわゆる死の商人。ドクロがトレードマーク。「ハレンチ大戦争」を自社の格好の宣伝場と位置付けて、ハレンチ学園の面々に武器を提供した。
西本アナウンサー(にしもとアナウンサー)
丸ゴシ先生が十兵衛たちを監禁した際に登場したテレビ局のレポーター。元ネタは『ハレンチ学園』と同時期に『週刊少年ジャンプ』に連載された貝塚ひろしの漫画『父の魂』に登場するキャラクター西本(にしもと)。監禁犯人の丸ゴシ先生にインタビューを敢行した。
デロリンマン
『ハレンチ学園』と同時期に『週刊少年ジャンプ』に連載されていたジョージ秋山原作漫画『デロリンマン』の主人公キャラクター。「ハレンチ大戦争」の場に突然現れて「たましいのふるさとに帰るのだ!」の口癖で戦争を止めさせようとするのだが、砲撃を受けて元々崩れていた顔がさらに崩れ、「デロデロリンマン」になってしまい退場した。
校長(こうちょう)
ハゲ頭と白ヒゲ、そして全裸姿のハレンチ学園校長。第1部のみに登場した。元々はまともな先生だったが、ハレンチ学園の毒気に当てられたのか精神病院に入院していた。その後症状が改善して復帰したものの、「ハレンチ大戦争」の真っ只中であったことで再度入院の憂き目となった。
第2部
山岸マミ(やまぎしマミ/演:池田ひろ子〈映画版第2~3作〉、中島真智子〈映画版第4作〉)
山岸八十八の実妹。初登場は第1部で、その時は年齢に合わないこましゃくれた少女だった。第2部になると落ち着いた美少女に成長して、ショートカットとカチューシャがトレードマークとなっている。真面目な性格の持ち主だがブラコンを拗らせており、兄の八十八に対して家族愛以上の感情を抱いていることが示唆された。また、百合の素養もあるようで、十兵衛に対して好意以上のものを持っている。両親が亡くなったことで、山岸兄妹は肉屋を営みながら学校へ通っている。当初は兄と一緒に聖ハレヤカ学園へ入学し、その後聖ハレンチ女学園へ転校した。第2部のヒロインポジションにおり、何度も脱がされそうになる危機に遭った。しかしながら、第3部には登場しない。
ビクトリア・アレキサンダー/アレキ先生(アレキせんせい)
聖ハレンチ女学園の女教師。周囲からは「アレキ先生」と呼ばれている。金髪に黒ビキニスタイルが標準的な服装で、ブラジャーから長剣をぶら下げて武器にしていた。剣を振るうと下腹部が丸出しになるため、山岸は目のやり場に困っていた。ハレンチ女学園の教師の中ではリーダー的な存在でありアイドル並みの人気を得ていたが、十兵衛が赴任するとナンバー1の座から転落してしまう。そのため、十兵衛に対して明確な殺意を抱いている。後に実年齢が7歳であることが明らかにされた。弱点は痔ろう。
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目次 - Contents
- 『ハレンチ学園』の概要
- 『ハレンチ学園』のあらすじ・ストーリー
- 第1部
- ハレンチ大戦争
- 第2部
- 第3部
- 『ハレンチ学園』の登場人物・キャラクター
- レギュラーキャラクター
- 山岸八十八/親分(やまぎしやそはち/おやぶん/演:小林文彦〈テレビドラマ版〉、雷門ケン坊〈映画版第1作〉、小宅まさひろ〈映画版第2作〉、千葉裕〈映画版第3~4作〉)
- 柳生みつ子/十兵衛(やぎゅうみつこ/じゅうべえ/演:児島美ゆき〈テレビドラマ版、映画版第1~3作〉、渡辺やよい〈映画版第4作〉)
- 吉永さゆり/ヒゲゴジラ(よしながさゆり/演:大辻伺郎〈テレビドラマ版〉、藤村俊二〈映画版第1作〉、高松しげお〈映画版第2、4作〉、牧伸二〈映画版第3作〉)
- 炎天家冷奴(えんてんかひややっこ)
- 第1部
- 袋小路/イキドマリ(ふくろこうじ/演:大谷淳)
- 荒木又五郎/丸ゴシ先生(あらきまたごろう/まるごしせんせい/演:井上昭文〈テレビドラマ版〉、小松方正〈映画版第1作〉、近藤博〈映画版第2作〉、世志凡太〈映画版第3作〉)
- 鮎原あゆ子/アユちゃん(あゆはらあゆこ/演:星野みどり〈映画版第1~2作〉)
- マカロニ・キッド/マカロニ先生(マカロニせんせい/演:郷鍈治〈テレビドラマ版〉、宍戸錠〈映画版第1~3作〉)
- パラソル先生(パラソルせんせい/演:桂小かん〈テレビドラマ版〉、由利徹〈映画版第1作〉、林家こん平〈映画版第2作〉、平凡太郎〈映画版第3作〉)
- 山岸の父(やまぎしのちち/演:石井均〈映画版第1~2作〉、庄司玲児〈映画版第3作〉)
- 山岸の母(やまぎしのはは/演:小桜京子〈映画版第1~2作〉、庄司敏江〈映画版第3作〉、福田トヨ〈映画版第4作〉)
- ターちゃん
- フウセン
- 人食い先生(ひとくいせんせい)/亜振(あふり)
- ジルバー先生(ジルバーせんせい)
- ドラキュラ先生(ドラキュラせんせい)
- フランケン先生(フランケンせんせい)
- 五エ門先生(ごえもんせんせい)
- 女の先生(おんなのせんせい)
- セーラーマンらしき先生(セーラーマンらしきせんせい)
- フンドシリボンの先生(フンドシリボンのせんせい)
- 小使い(こづかい)
- ダイナミック牧場(ダイナミックぼくじょう)
- 狼団(おおかみだん)
- 大日本教育センター所長/将軍(だいにほんきょういくセンターしょちょう/しょうぐん)
- 死神重工社長(しにがみじゅうこうしゃちょう)
- 西本アナウンサー(にしもとアナウンサー)
- デロリンマン
- 校長(こうちょう)
- 第2部
- 山岸マミ(やまぎしマミ/演:池田ひろ子〈映画版第2~3作〉、中島真智子〈映画版第4作〉)
- ビクトリア・アレキサンダー/アレキ先生(アレキせんせい)
- トックリ先生(トックリせんせい)
- ドスコイ先生(ドスコイせんせい)
- ゴム長先生(ゴムながせんせい)
- おしゃぶり先生(おしゃぶりせんせい)
- ガマグチ先生(ガマグチせんせい)
- 月姫先生(つきひめせんせい)
- 女子生徒たち(じょしせいとたち)
- 聖ハレヤカ学園校長(せんとハレヤカがくえんこうちょう)
- 開かずの間のバケモノ(あかずのまのバケモノ)
- 必殺医院院長(ひっさついいんいんちょう)
- アレキサンダー将軍(アレキサンダーしょうぐん)
- 四浦雄一郎(しうらゆういちろう)
- 第3部
- スパゲッティ・ジェーン
- 子森先生/ねんねこ先生(こもりせんせい/ねんねこせんせい)
- インフル先生(インフルせんせい)
- 宮本美蔵(みやもとみさし)
- 宮本先生/オッピャイ先生(みやもとせんせい/オッピャイせんせい)
- 土方先生/ナンジャモンジャ先生(ひじかたせんせい/ナンジャモンジャせんせい)
- ホッテン先生(ホッテンせんせい)
- 波太七美/ナミダちゃん(なみだななみ)
- 女神サオリ/女神ちゃん(めがみサオリ/めがみちゃん)
- 葉土らん奈(ようどらんな)
- 思井/ニキビ(おもい)
- 天眼/レンズ(てんがん)
- 『ハレンチ学園』の用語
- 聖ハレンチ学園(せんとハレンチがくえん)
- 聖ハレンチ女学園(せんとハレンチじょがくえん)
- ハレンチ大戦争(ハレンチだいせんそう)
- 『ハレンチ学園』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 実の息子に殺害された山岸八十八の両親
- 鮎原あゆ子(アユちゃん)「自由に!自由に生きようとしただけなのに!」
- 山岸八十八「いくぜ!山岸・十兵衛のなぐりこみだ!」
- 山岸八十八と柳生みつ子(十兵衛)の結婚
- 『ハレンチ学園』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 問題視されたモーレツごっこ
- 「ハレンチ大戦争」で終了するはずだった『ハレンチ学園』
- 大ヒットした実写版『ハレンチ学園』
- 連載終了後にOVA化された『ハレンチ学園』
- 『ハレンチ学園』の主題歌・挿入歌
- 実写テレビドラマ版主題歌:河崎いち子とヤング・フレッシュ「ハレンチ学園ソング」
- 実写映画版主題歌:モラル・マイナス・ワン「ズビズビ・ロック」
- OVA版主題歌:卯輪茶「OK!!ハレンチ学園」