ハレンチ学園(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハレンチ学園』とは、永井豪によるギャグ・学園漫画。『週刊少年ジャンプ』誌上にて1968年から1972年まで連載された。漫画を基にした実写テレビドラマ版・実写映画版・OVA版などがある。連載当時としては過激な性描写と破天荒なストーリーで人気と話題を博し、永井豪の初期の代表作品であるとともに草創期の『週刊少年ジャンプ』を支えた作品として知られた。日本一ハレンチな学校「聖ハレンチ学園」を舞台に、そこに集った常識外れの生徒たちと教師たちが巻き起こす騒動を描いたギャグ・学園・セクシー漫画である。

山岸と十兵衛たちのクラスメイトの女の子。一人称が「おれ」でボーイッシュな雰囲気と暴力的な性格の持ち主である。たまに自分が女子であることを忘れている様子も描かれた。初期は出番が多かったが次第に登場しなくなり、「ハレンチ大戦争」にて生き残ったのかについても不明。

フウセン

山岸と十兵衛たちのクラスメイト。背が低く、そのことを生かして他のクラスを偵察するなどスパイ的な活躍をしていた。

人食い先生(ひとくいせんせい)/亜振(あふり)

頭部に髑髏を乗せて、鼻の下に骨をピアスのように着けているのが特徴のハレンチ学園教師。「~でひゅ」という話し方をしていた。「ハレンチ大戦争」で戦死している。なお、「人食い先生(ひとくいせんせい)」は連載初期の名前で、後のコミックス版では「亜振(あふり)」という名前に改められた。しかしながら、「50周年記念愛蔵版」では名前そのものが削除された。

ジルバー先生(ジルバーせんせい)

ハレンチ学園の教師で、海賊を彷彿とさせる髑髏マークのバンダナとアイパッチがトレードマーク。ムチを武器にして山岸と戦ったシーンが描かれている。「ハレンチ大戦争」で戦死した。

ドラキュラ先生(ドラキュラせんせい)

ハレンチ学園の教師で、ドラキュラそっくりの風貌をしている。ところが、黒マントの下は全裸で、股間には生きたコウモリが付いている。「ハレンチ大戦争」以後の生死は不明。

フランケン先生(フランケンせんせい)

フランケンシュタインの怪物を思わせる風貌の大男だが、それに似合わない赤ん坊のよだれかけを着けているハレンチ学園の教師。「ハレンチ大戦争」以降の消息は不明。

五エ門先生(ごえもんせんせい)

聖ハレンチ学園の教師で、全裸に角髪が特徴。股間は銅鏡で隠している。「ハレンチ大戦争」では、1年生たちを言葉巧みに騙して戦場に向かわせるという鬼畜行為に及んだ。しかし、同じ手口は2年生たちに通じず、逆に騙されて単身戦場へ赴いて敵方に殺害された。永井豪作品『あばしり一家』に登場する悪馬尻五エ門(あばしりごえもん)のスピンオフキャラクターであり、キャラのモデルは永井豪の盟友で『ゲッターロボ』でも知られる石川賢。

女の先生(おんなのせんせい)

第1部に登場した唯一の聖ハレンチ学園女性教師で、名前は明かされていない。聖ハレンチ学園がヤバイ学校であることを知らずに新任教師として赴任しており、美人であることからヒゲゴジラたち教師陣の標的になり服を脱がされてしまう。気を取り直して授業に赴いたものの、今度は山岸たちに脱がされてしまい、わずか1日でメンタルに異常をきたして病院送りとなった。

セーラーマンらしき先生(セーラーマンらしきせんせい)

セーラー帽と首の浮き輪が特徴的な聖ハレンチ学園の教師。名前は不明で、「セーラーマンらしき先生(セーラーマンらしきせんせい)」の呼称も『永井豪キャラクター図鑑』によるもの。「ハレンチ大戦争」で戦死した。

フンドシリボンの先生(フンドシリボンのせんせい)

頭頂部に髪の毛が1本のハゲ頭にリボン、胸元からフンドシを結んで垂らした姿をした聖ハレンチ学園の教師。名前は不明で、『永井豪キャラクター図鑑』にて見出しの呼称が用いられている。「ハレンチ大戦争」で戦死した。

小使い(こづかい)

mirokuu4
mirokuu4
@mirokuu4

Related Articles関連記事

ゲッターロボ アーク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

ゲッターロボ アーク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゲッターロボ アーク』とは、石川賢が手がけたSF巨大ロボットバトル漫画であり『ゲッターロボ』シリーズの叙事『ゲッターロボ・サーガ』最終作。 正義のロボットだったはずのゲッターロボが、未来ではゲッターエンペラーとして宇宙を侵略する悪魔のようになってしまう予知があった。 なぜ、そのような未来が創られたのか。初代ゲッターパイロット流竜馬の子、流拓馬が現代での最新ゲッター「アーク」を駆って、その謎を解き明かす予定だったが、作者急逝により謎のまま未完となった。 2021年夏アニメ化。

Read Article

キューティーハニー(CUTIE HONEY)のネタバレ解説・考察まとめ

キューティーハニー(CUTIE HONEY)のネタバレ解説・考察まとめ

『キューティーハニー』は、漫画、テレビアニメ、オリジナルビデオアニメ、数回にわたる実写映画など、様々な媒体で製作されている、永井豪の代表作の一つである。セクシーシーンと臨場感あふれるアクションシーンが満載の、キューティーハニーと悪の組織・パンサークローとの戦いは、少年少女のみならず、幅広いファンを獲得した。

Read Article

プロレスの星 アステカイザー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ

プロレスの星 アステカイザー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『プロレスの星 アステカイザー』とは、1976年(昭和51年)10月から1977年(昭和52年)3月まで全26話が放送されていた永井豪・石川賢原作、円谷プロダクション制作による特撮ドラマである。プロレスを含む全格闘技界を征服しようとする格闘軍団ブラック・ミストと戦うアステカイザーの活躍を描いている。戦闘シーンでは、実写からからセル画のアニメーションに代わる通称「ドラマメーション」が用いられていた。実写では表現が難しい戦闘シーンが表現可能となり、特撮番組の新たな世界が展開されていた。

Read Article

デビルマン(漫画版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ

デビルマン(漫画版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ

『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)とは、永井豪が『週刊少年マガジン』に連載した漫画である。デーモンとの戦いを通して人間の弱さや邪悪さが露呈し、その過程で本当に守るべきものは何か、本物の悪魔とは何かを問う作品となっている。おとなしい高校生の不動明は友人飛鳥了の提案により、200万年の眠りから目覚めたデーモン軍団から人間を守るためにデビルマンとなり戦うことを決断する。デビルマンとなった明はデーモンから人間を守りたいと戦うが、追い詰められた人間が見せる剥き出しの残虐さに絶望していく。

Read Article

バイオレンスジャック(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

バイオレンスジャック(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

『バイオレンスジャック』とは、永井豪とダイナミックプロによるポスト・アポカリプス漫画。『週刊少年マガジン』にて1973年から1974年まで、『月刊少年マガジン』にて1977年から1978年まで、『週刊漫画ゴラク』にて1983年から1990年まで連載された。約17年間に渡る連載期間は永井豪作品最長であり、多くの永井キャラクターが共演したことでも知られる。巨大地震で分断された無法地帯関東で逞しく生きる少年たちと、彼らを見守る謎の存在バイオレンスジャックとその敵スラムキングとの戦いを描いた作品である。

Read Article

鋼鉄神ジーグ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

鋼鉄神ジーグ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『鋼鉄神ジーグ』(こうてつしんジーグ)とは、2007年に放送されたロボットアニメ。1975年に放送された『鋼鉄ジーグ』の続編ではあるが、設定や世界観は手を加えられている。前作の原作を担当した永井豪らしいお色気シーン、往年のロボットアニメに見られた熱血的な演出や特訓シーンなど、古き良き作品の魅力をブラッシュアップした演出が好評を博した。 初代鋼鉄ジーグと邪魔大王国の決戦から50年。結界に覆われたままの九州から出現した新たな敵を倒すため、高校生の草薙剣児は鋼鉄神ジーグの操縦者となって戦い始める。

Read Article

マジンガーZ(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

マジンガーZ(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

『マジンガーZ』とは、永井豪とダイナミックプロ原作の漫画やテレビアニメなどのメディアミックス作品。漫画版は1972年から1974年まで『週刊少年ジャンプ』及び『テレビマガジン』にて連載され、アニメ版は1972年から1974年まで放映された。続編に『グレートマジンガー』と『UFOロボ グレンダイザー』がある。主人公が人型巨大ロボットを操縦して敵と戦うスーパーロボットものの代表的作品であり、多くのフォロワーを生み出した。主人公が、スーパーロボットに乗り込み悪の科学者と戦う様を描く。

Read Article

グレンダイザーU(Grendizer U)のネタバレ解説・考察まとめ

グレンダイザーU(Grendizer U)のネタバレ解説・考察まとめ

『グレンダイザーU』とは、世界的に高い人気を誇るロボットアニメ『UFOロボ グレンダイザー』のリブート作品。総監督に福田己津央、キャラクターデザインに貞本義行、脚本に大河内一楼、音楽に田中公平と豪華絢爛なスタッフで話題となった。キャッチコピーは「宙と大地よ、思い出せというのか?」。2024年放送予定。 故郷フリード星を滅ぼされ、地球へと逃げ延びたデューク・フリード。その地球に仇敵たるベガ星連合軍が迫っていることを知ったデュークは、フリード星の守護神グレンダイザーに乗ってこれを迎え撃つ。

Read Article

マガジンの歴代ヒロインまとめ

マガジンの歴代ヒロインまとめ

『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

Read Article

デビルマン(DEVILMAN)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

デビルマン(DEVILMAN)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『デビルマン』とは、70年代にアニメの企画と並行して誕生した漫画作品で、原作者である永井豪の会心作の一つである。 悪魔を主人公にした斬新な設定と、ハードなアクション、そして後半のヨハネ黙示録を元にした終末観溢れるストーリーが話題を呼び、いくつもの派生作品が生まれた。 人、悪魔、そして神とは一体何か、本作の登場人物の言葉にその秘密が隠されている。

Read Article

【ガラダK7】徹底解説!マジンガーZに登場する機械獣一覧!【ダブラスM2】

【ガラダK7】徹底解説!マジンガーZに登場する機械獣一覧!【ダブラスM2】

スーパーロボットアニメの元祖として語り継がれる伝説的名作『マジンガーZ』。作中で主役ロボットマジンガーZが戦うのが、世界征服を目指すDr.ヘルに率いられた“機械獣”である。そのデザインは千差万別にして自由奔放、狙撃兵を模したようなものから機械に人体風のパーツがついたようなものまで様々である。 ここでは、『マジンガーZ』に登場した機械獣たちを紹介する。

Read Article

目次 - Contents