スターフォックス64(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『スターフォックス64』とは、1997年にNINTENDO64で発売された、3Dシューティングゲーム。『スターフォックス』シリーズの第2作目。架空の恒星ライラット系に属する惑星や宙域が舞台で、マシンを操作し敵を倒していく。Dr.アンドルフがライラット系の支配を目論み、フォックス・マクラウドをリーダーとしたチーム「スターフォックス」がその野望を阻止するために戦う。
全世界における売上本数は約400万本以上。世界一売れたシューティングゲームソフトとして、ギネス・ワールドレコーズに登録されている。
惑星ソーラ
ライラット系の中心に位置する惑星。マントル対流層が長い間地表に露出している、灼熱の惑星である。この星でもアンドルフは、バイオウェポンの研究をしている。
あまりの高温のため、アーウィンは地表近くを飛んでいるだけでダメージを受けていく。地表スレスレを飛ぶほど、減少ペースが上がる。なお、倒した敵が回復アイテムを落としやすい。
汚染海域 惑星ゾネス
地表の9割が海の惑星。元はリゾート地で、ペッピーは新婚旅行でこの星を訪れていた。アンドルフ軍のバイオウェポンによって海は汚され、水棲生物は巨大化・凶暴化し、かつての面影を全く残さない汚染惑星となってしまった。侵攻され、汚染された海を見てペッピーが嘆くシーンがある。
またゾネスでは、ファルコがヘッドをしていた宇宙暴走族のメンバーだったキャットが現れる。
禁断の惑星 タイタニア
スリッピーが遭難してしまった、砂漠と岩山ばかりの禁断の惑星。戦略上は重要度の低い星だが、フォックスは迷わずスリッピーの救出に向かう。
かつてタイタニアに住んでいた古代人が絶滅した後も何万年と生き延びた生体兵器が活動しており、さらに防衛システムも稼働している。一方アンドルフ軍はタイタニアには手が出せず、偵察部隊が上空に駐留している程度に留めている。
ベノム軍補給基地 惑星マクベス
豊富な鉱物資源に恵まれた惑星。アンドルフ軍に占領されたことで、かつてのコロニーは軍事生産補給基地に改造され、兵器の生産・輸送の大半はこの基地で行っている。ベノムとの距離も近く、アンドルフ軍とコーネリア軍の両方にとって、戦略上で最重要のポイントとなっている。
セクターZ宙域
数十年前にコーネリア軍が、ライラット系で大きな勢力を持っていた宇宙海賊と戦った古戦場として知られる宙域。アルファベットの「Z」に見える赤い光が観測できる。セクターZにはアンドルフ軍が包囲網を敷いており、スターフォックスを殲滅しようとしていた。グレートフォックスがこの宙域を進んでいると、この包囲網に引っ掛かる。
破壊できる宇宙ゴミがあちこちに散らばっており、この宇宙ゴミも壊すとスコアがもらえる。
防衛衛星 ボルス
アンドルフ軍が作り出した防衛衛星。ベノムを衛星軌道上で守っている。艦隊が突破することが不可能となっているのは、ボルスが大口径レーザー兵器「プラネット・キャノン」を装備しているため。さらにボルスのコアとコアを守る戦闘機は、エネルギータワーが生成するバリアによって守られており攻撃を受け付けない。
この難攻不落の要塞を攻め落とさなければ、アンドルフの待つベノムへは進めない。
最終防衛線 エリア6
ベノムへの中継ポイントとして設けられた、宇宙基地。かつては宇宙農園が作られ、植物の試験栽培などが行われた。アンドルフ軍の占領下に置かれた今は軍事拠点になっており、アンドルフ軍の戦艦がひしめく防衛ラインが三層にも張られている難関宙域である。
コーネリア防衛軍の戦略会議でも進行不能エリアとされ、戦略からは外されている。しかし防衛線の厚さが裏目に出て、侵攻に対する敵の意識は薄くなっている。スターフォックスはこのエリア6に奇襲をかけ、一気にベノムまで突入する作戦を決行する。
なおエリア6を進む途中で、アンドルフからの通信を受け取ることができる。こちらの戦う様を見ているのか、「その幼稚な機械で私を倒そうというのか」と言ってくる。ここで余裕を持って戦えているなら、「お前が来るのを楽しみにしているぞ!」と言い残して通信が切れる。
悪の根源 惑星ベノム
ライラット系の最外縁に位置する、辺境の惑星。大気中の酸素濃度は極めて低く、地表は断崖と岩場ばかりで、海は高濃度の硝酸。生物が棲むには適さない流刑地であった。アンドルフはこの星に永久追放となったが、ベノムを改造し、アンドルフ軍の本拠地とした。
軍事基地は地下に建造されているために、その実態はよくわかっていない。さらに地下に輸送路を張り巡らせたことで、地上のあらゆる場所で、迎撃部隊が出動できる。アンドルフはこの地下基地のどこかにおり、彼を倒すことがスターフォックスの最終目標である。
『スターフォックス64』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
「決してあきらめるな 自分の感覚を信じろ」は開発途中で実際に出た言葉
出典: www.youtube.com
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2011年7月に任天堂が公開した「社長が訊く『スターフォックス64 3D』」にて、詳細に語られている。
今作にデザイナーとしてかかわった今村孝矢が、スクリプトや登場キャラクターのセリフなどを担当した高野充浩に、「SF映画にあるような決めゼリフがほしい」というお題を出した。高野はプレイしながら考えていたが、ゲームがあまり上手くなかったために何度もやられてしまい、なかなか先に進むことができなかったという。
そんな時に頭に浮かんだのが、この「決してあきらめるな 自分の感覚を信じろ」というセリフだった。
作中でこのセリフを言うのは、ペッピーとジェームズ。ジェームズはベノムからの脱出の際、フォックスに向けてこのセリフを発する。ペッピーの励ましの言葉が、実はフォックスの父でありペッピーの親友でもあった、ジェームズから受け継がれたものだと知る。作中屈指の名場面である。
没になってしまったベノムへの第3のルート
出典: x.com
ベノムに突入する第3のルートとして、フォックスがバズーカを装備し要塞の中でアンドルフと戦うステージが企画されていた。ところが、納期の都合で没になってしまった。
この名残は、最大4人のプレイヤーで対戦できるバトルモードに残っている。陸地があるステージを選択すると、バズーカを背負ったパイロットたちを操作することができるのだ。
このバズーカは攻撃力がアーウィンのレーザーよりも高く、連射性能が高い。しかし、チャージ弾が撃てない。レーザーエナジーに対応しており、入手すると螺旋状のエネルギー弾を放てるようになる。
ちなみに武器がバズーカなのは、N64の限られたポリゴン数で、ビジュアルのインパクトを出したかったため。
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目次 - Contents
- 『スターフォックス64』の概要
- 『スターフォックス64』のあらすじ・ストーリー
- Dr.アンドルフによる侵略
- コーネリア
- メテオ
- セクターY
- フィチナ
- カタリナ
- アクアス
- セクターX
- ソーラ
- ゾネス
- タイタニア
- マクベス
- セクターZ
- ボルス
- エリア6
- ベノム
- ベノム1
- ベノム2
- 『スターフォックス64』のゲームシステム
- 基本情報
- ステージの進行と分岐
- 一緒に戦ってくれる仲間
- やりこみ要素「勲章」
- 『スターフォックス64』の登場人物・キャラクター
- 「スターフォックス」チーム
- フォックス・マクラウド
- ペッピー・ヘア
- スリッピー・トード
- ファルコ・ランバルディ
- ナウス(型番:NUS系064)
- 「スター・ウルフ」チーム
- ウルフ・オドネル
- レオン・ポワルスキー
- ピグマ・デンガー
- アンドリュー・オイッコニー
- スポット参戦キャラクター
- ビル・グレイ
- キャット・モンロー
- ボスキャラクター
- 都市占領兵器 グランガ
- 惑星間戦闘空母 アタック・キャリア
- 小惑星破壊艇 メテオ・クラッシャー
- 戦闘ロボット サルデス、サルデスII
- 超高性能全領域戦闘機 ウルフェン
- 超巨大要塞 グレート・ディッシュ
- バイオウェポン バクーン
- HVC-09
- バイオウェポン サンガー
- 違法改造戦艦 サルマリン号
- 古代化石獣 ゴラス
- 最新鋭凧型実験兵器 ベンジャミン
- 惑星間巡行ミサイル マン・ドリル
- エネルギー融合炉 ボルス・コア
- 最終宇宙兵器 デス・ボール
- 謎の巨大ゴーレム バムバム
- 超高性能全領域戦闘機 ウルフェンII
- 天才科学者 アンドルフ
- その他の登場人物
- ペパー将軍
- ヤル・デ・ポン
- カイマン
- ジェームズ・マクラウド
- 『スターフォックス64』のアイテム
- サプライリング
- シールドリング
- ミドルサプライ
- チェックポイント
- レーザーエナジー
- ウイングリペア
- リザーブボム
- 1UP
- コンテナ
- 『スターフォックス64』の用語
- G-ディフューザーシステム
- バイオウェポン
- マシン:スターフォックス所有
- アーウィン
- ランドマスター
- ブルーマリン
- グレートフォックス
- マシン:スポット参戦キャラクター用
- コーネリア・ファイター
- キャット・ウィング
- マシン:スターウルフ所有
- ウルフェン
- ウルフェンII
- 恒星ライラット系の惑星や宙域など
- 宇宙平和の要 惑星コーネリア
- 小惑星帯 メテオ
- セクターY宙域
- コーネリア軍情報基地 惑星フィチナ
- コーネリア軍前線基地 惑星カタリナ
- 水の惑星 アクアス
- セクターX宙域
- 惑星ソーラ
- 汚染海域 惑星ゾネス
- 禁断の惑星 タイタニア
- ベノム軍補給基地 惑星マクベス
- セクターZ宙域
- 防衛衛星 ボルス
- 最終防衛線 エリア6
- 悪の根源 惑星ベノム
- 『スターフォックス64』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「決してあきらめるな 自分の感覚を信じろ」は開発途中で実際に出た言葉
- 没になってしまったベノムへの第3のルート
- エンディングで表示される請求書の金額は(「撃墜数」×64)sp$