劉海王(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

劉海王(りゅう かいおう)とは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場する中国拳法最高峰の称号「海王」の名を持つ格闘家である。中国拳法を代表する実力者で、100歳を超えても屈強な肉体を維持している。自身が率いる白林寺では多くの格闘家が修行し、烈海王やドリアン海王といった一流の戦士も輩出している。海王同士が戦い、優勝者に最強の証たる「海皇」の称号を与えるトーナメント「中国大擂台賽」に現役海王として出場。「地上最強の生物」の異名を持つ範馬勇次郎と対決し、顔面の皮を剥ぎ取られる衝撃的な敗北を喫した。

白林寺の修行の一つで黒曜石を素手で削り、大きな球体を作るものがある。劉海王の作った物は球体ではあるが少し角が残っているのに対し、烈海王が作った物はつやが出るほど綺麗に削られていた。最大トーナメントで烈海王が敗れた時、烈海王が作った黒曜石の打岩が割れているのが発見され、劉海王も報告を受けて割れた黒曜石を見て不吉なものを感じていた。後に劉海王は烈海王が現役高校生で最大トーナメントに優勝した範馬刃牙(はんま ばき)に敗れた事を知った。

中国大擂台賽の準備を進める劉海王

100年に1度行われる、海王の称号を持つ者のみが参加を許されるトーナメント「中国大擂台賽」(ちゅうごくだいらいたいさい)の開催時期が近づく。これは海王同士が戦い、優勝者に“最強の海王”を意味する「海皇」の称号を与えるというものだった。烈海王は劉海王に特別出場枠の選手として自身が最大トーナメントで敗北を喫した刃牙を推薦し、劉海王は刃牙が擂台賽に出場するのに相応しい人物なのかを確かめる為に刃牙と次期海王候補の張洋王(ちょう ようおう)を対決させる。日本で毒手という触った者を死に至らしめる技の使い手と闘い、瀕死の状態になっていた刃牙だが、圧倒的な技で張洋王の動きを封じて張洋王は敗けを認める。この闘いで刃牙は大擂台賽への出場が許可される。さらに劉海王の元に伝説的アメリカ人ボクサーのマホメド・アライの息子マホメド・アライJr.が現れ、「大擂台賽に出場させてほしい」と要求してくる。劉海王はアライJr.の父であるマホメド・アライが現役時代に苦しんだアライ猪狩状態という敵が寝た状態ではボクシングのパンチが届かない状態をどのように打破するのかを弟子を使って試す。アライJr.はこの状態をすでに克服しており、容易く打破して見せた。外部の猛者と競わせることで中国拳法がさらなる進化を遂げることを狙っていたのか、あるいはそれらを打ち倒す様を見せつけることで中国拳法の強さをより印象的に知らしめようとしたのかは不明だが劉海王は海王ではないアライJr.の大擂台賽への参加を容認した。

劉海王VS範馬勇次郎

中国大擂台賽の1回戦は初戦からビッグカードとなった。海王の中でも屈指の実力者とされる劉海王と地上最強の生物と呼ばれる強者で、特別出場枠として参戦している範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)の対決である。試合前に勇次郎が本当に擂台賽に出場する実力があるのかを試すために、瓦割をするようにセッティングされた。勇次郎は片手で簡単に自分の身長を超える程重なった40枚の瓦を割る。瓦割は見ている人を楽しませるだけのパフォーマンスであり、実力を証明するのには相応しくないという勇次郎。劉海王は勇次郎の言葉に対し自分の見解として「武とは弱い者が強くなっていくための技術だから、その道半ばで自分の力を確認するために動かないものを壊してみるのも無意味な行為ではない」と応じ、上着を脱いで腰に縛り、全身に力を入れて闘う準備をする。

試合が始まると、劉海王は勇次郎の顔面目掛けて中国拳法特有の構えから放たれる突きを仕掛ける。同時に勇次郎は劉海王の攻撃を回避しながら手刀を放ち、劉海王の顔面に差し込む。劉海王の顔面の皮1枚下に横から勇次郎の手が入り込んだ状態になり、勇次郎は劉海王に動くことを禁じた。反撃の動きを始めた劉海王を勇次郎は投げ飛ばし、同時に顔面の皮を丸ごと剥がして観客席に投げ飛ばす。劉海王は顔面から倒れてダウン。劉海王の屈辱的な敗北を見た烈海王は勇次郎の前に立ちはだかり、闘いを挑む。しかし、劉海王はタオルで顔面を隠しながら立ち上がり、烈海王を制止する。勇次郎に不意打ちの蹴りを命中させた劉海王であったがダメージを与える程の攻撃にはならず、反撃の蹴りを顔面に受けて再び倒れ、今度こそ決着となった。優勝候補の1人である劉海王が1回戦で敗退するという異常事態で大会が始まる事となった。劉海王の治療は間に合い、一命は取り留めたが、大会の間姿を現す事は無かった。

劉海王の関連人物・キャラクター

烈海王(れつ かいおう)

中国拳法最高峰の称号「海王」の名を持つ格闘家の1人で劉海王の弟子。中国拳法の強さを証明するために、日本で行われた世界中から真の強者を集めた「最大トーナメント」に出場し、ベスト4まで勝ち上がった。プライドが高く、同門の仲間達や他の格闘家に横柄な態度をとる事は多いが、劉海王の事は師として尊敬している。中国大擂台賽で、劉海王が範馬勇次郎に屈辱的な敗北を喫した時、烈はトーナメントを放り出して勇次郎に立ち向かおうとした。

renote.net

範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)

「地上最強の生物」の異名を持つ格闘家。その戦闘力はアメリカ合衆国の戦力と同等以上とされており、勇次郎1人とアメリカ合衆国の友好条約が存在する。中国大擂台賽では特別枠で勇次郎も出場し、優勝候補の劉海王と対決した。勇次郎の放った手刀により、劉海王は「顔面の皮を剥ぎ取られる」という残酷かつ屈辱的な形で敗北を喫する事になった。

renote.net

範馬刃牙(はんま ばき)

範馬勇次郎の息子で地下闘技場最大トーナメントの覇者。最大トーナメントで烈海王を破った人物で、中国大擂台賽には烈海王から出場を推薦されている。当時刃牙は中国拳法の技の1つである毒手によって瀕死の状態となっており、擂台賽に出場して毒手の使い手と闘う事によって解毒に転じる事が期待されていた。劉海王は刃牙が大擂台賽に出場するのに相応しい人物かを試す為に海王候補生の張洋王と闘わせた。

renote.net

怒李庵海王(ドリアン かいおう)

かつて白林寺で劉海王の下で修行を積んだアメリカ人の中国拳法家。「海王」の名を持つほどの実力者でありながら、凶器を使用した闘いに手を染めて犯罪を繰り返し、死刑囚となった。死刑が執行されるも異常な生命力で生還して脱走。世界各地の刑務所から脱獄し、敗北を求めて来日した5名の「最凶死刑囚」の1人であり、地下闘技場最大トーナメントに出場した戦士達との死闘を繰り広げた。最終的には烈海王に敗北し、勝ち続ける事で保っていた自我が崩壊して少年のような人格になった。中国大擂台賽に海王として招待されたが、すでに闘える状態では無く、一方的に攻撃されて1回戦で敗退した。

renote.net

張洋王(ちょう ようおう)

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烈海王(れつ かいおう)とは板垣恵介原作漫画『刃牙』シリーズ第1作『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編から登場する中国拳法の達人。中国拳法屈指の実力者だけが与えられる海王の名を持ち、シリーズを通して活躍。第2作『バキ』では最凶死刑囚との死闘に加わり、中国大擂台賽編では毒に苦しむ範馬刃牙(本作の主人公。高校生ながら最大トーナメントで烈を倒す)を中国に連れて行く事で死の危機から復活させる。第4作『刃牙道』ではクローン技術で蘇った宮本武蔵に敗れて死亡するが、外伝作品で異世界転生により復活した。

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加藤清澄(かとう きよすみ)とは、板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』に登場する空手家である。愚地独歩(武神と呼ばれる空手の達人)が総帥の空手団体神心会で修行を積んだが、目突きや急所攻撃など危険な技を好み、凶器を持った相手と戦える闇社会で用心棒になる。『グラップラー刃牙』では地下闘技場チャンピオン範馬刃牙に対抗心を抱き、刃牙を倒すために神心会に復帰する。最大トーナメント出場権を獲得したが、夜叉猿Jr.(凶暴な野獣)に敗れた。『バキ』では最凶死刑囚ドリアン(中国拳法の達人)と対決した。

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アレクサンダー・ガーレンとは、『刃牙シリーズ』に登場するロシア人レスラー。ロシアの明日のために戦う熱烈な愛国主義者で、作中でも実力を高く評価される強豪の1人だが、それゆえに強さの指標としてたびたび噛ませ犬にされる。第1作目『グラップラー刃牙』で開催された地下闘技場最大トーナメントの補欠選手として出場し、控室では暴走族の柴千春や喧嘩師の花山薫と揉めた後、アナコンダやカナダのピットファイター(喧嘩屋)であるジャック・ハンマーと戦った。第2作目『バキ』ではロシアの死刑囚シコルスキーとも戦っている。

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天内悠(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

天内悠(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

天内悠(あまない ゆう)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第1作『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編に登場するアメリカ合衆国大統領のボディーガードである。天内流格技と称される空中殺法や組み技を得意としており、地上最強の生物の異名を持つ範馬勇次郎も天内の実力を認めている。戦いに勝ち続けるために愛は必要不可欠で、相手を喜ばせる事と倒す事は表裏一体との持論を述べており、相手の考えている事を見抜く洞察力が優れている。勇次郎の推薦で最大トーナメントに出場し、空手家の愚地独歩と死闘を繰り広げた。

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シコルスキー(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

シコルスキー(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

シコルスキーとは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第2作『バキ』に登場する最凶死刑囚の1人で、高い身体能力と驚異的な指の力を特徴とするロシア人である。元ソ連のミサイル発射口を使用した刑務所を自慢の指の力で登って脱獄すると、早速日本に上陸。猪狩完至(地下闘技場戦士のプロレスラー)と仲間のプロレスラーを襲撃し、同席した徳川光成(地下闘技場支配人)と出会う。地下闘技場戦士チャンピオンの範馬刃牙やジャック・ハンマー(地下闘技場最大トーナメント準優勝)など、シリーズを代表する戦士と激闘を繰り広げた。

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マホメド・アライJr.(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マホメド・アライJr.(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マホメド・アライJr.とは板垣恵介原作『刃牙シリーズ』第2作『バキ』の登場人物。偉大なるボクサー、マホメド・アライの息子で、地上最強の生物の異名を持つ範馬勇次郎とは幼少期に出会っている。アライJr.は父が追い求めたマホメド・アライ流拳法を完成させて来日し、勇次郎と再会。中国大擂台賽編では海王に勝利する。神の子激突編ではアライJr.が範馬刃牙(地下闘技場王者)の恋人松本梢江に突如プロポーズし、刃牙を倒して梢江を手に入れようとする。地下闘技場戦士との戦いを経て、刃牙への挑戦権を獲得した。

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マウント斗羽(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マウント斗羽(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マウント斗羽(まうんととば)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』に登場するプロレスラー。巨人と称される恵まれた体格とプロレスで培われてきたタフネスを武器としている。師匠の力剛山がケンカに敗れて死去してからは、プロレスラーはケンカに強くなければならないという信念を持ち、必死にトレーニングを続けてきた。異種格闘技である地下闘技場の戦いではチャンピオンの範馬刃牙と善戦し、最大トーナメントにも補欠選手として出場。引退試合としてプロレスラーのライバル猪狩完至と激闘を繰り広げた。

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龍書文(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

龍書文(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

龍書文(ろん しょぶん)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第2作『バキ』に登場する拳法家で、ポケットに手を入れた構えから素早く高威力の攻撃を放つ「抜拳」で戦う特徴を持つ。10代から台湾の黒社会の賭け試合で戦っており、プロ格闘家も出場する中で45歳まで無敗を継続する強者。その強さから「凶人(きょうじん)」「Mr.不可拘束(ミスター・アンチェイン)」などと呼ばれている。中国大擂台賽編に登場し、中国連合軍VS日米勝ち残り組としてアメリカの囚人で怪力戦士のビスケット・オリバと激闘を繰り広げた。

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