八日目の蝉(小説・ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『八日目の蝉』とは、角田光代による連載小説および、それを原作としたドラマと実写映画作品である。
「優しかったお母さんは、私を誘拐した犯人でした」のキャッチフレーズで公開された。
主人公・希和子は不倫相手の子を誘拐し4年間の逃亡生活をする。誘拐された女児・恵理菜は本当の親の元に戻っても普通の生活はできず、心を閉ざしたまま大人になる。
母性をテーマに描かれた作品で、恵理菜と希和子二人の視点で交互に描かれている所も見どころの一つとなっている。
家庭に悩みをもった妻や、子供連れを受け入れている女性限定の施設。入る時に、持っているすべての物を手放さなければならず、周りの市民からは怪しいカルト集団だと思われている。
希和子も持っていた荷物を取られた為、逃亡する時に久美がわずかながらのお金を持たせてくれた。
虫送り
江戸時代から続く小豆島の伝統行事。火手(ほて)とよばれる松明に火をつけ、田んぼのあぜ道をみんなで歩いて虫よけと豊作を祈願する。
『八日目の蝉』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
希和子が薫に「見上げてごらん夜の星を」を歌うシーン
希和子が薫を連れてエンジェルホームを逃げ出した夜に、薫から「何かお歌うたって」と言われた希和子がお星さまの歌といって『見上げてごらん夜の星を』を歌ったシーン。
薫が秋山夫妻の元に戻った際に、恵津子が寝かしつけのシーンで「お星さまの歌うたって」と言われるが、この歌が分からずヒステリックを起こす。薫にとってのお星さまの歌はこの時に歌った『見上げてごらん夜の星を』なのだ。
希和子と薫が最初で最後の家族写真を撮ったシーン
希和子が最初で最後の家族写真を撮る為写真館を訪れる。
「薫と一緒に暮らせて幸せだった。大好きよ薫」と、希和子が思いを伝え涙を流しながら撮影したシーン。
この時希和子は新聞に掲載されたことでもうすぐ捕まる事を予想し、薫に最後の思い出と共に思いを伝えた。
その当時の写真をみて、恵理菜自身の本当の想いに気づく大事なシーンだ。
希和子「その子はまだ夜ご飯を食べていません。よろしくお願いします」
希和子が逮捕直後、最後に母親として言った「その子はまだ夜ご飯を食べていません。よろしくお願いします」のセリフ。
この前にパンを買って食べる予定だったが、逮捕され離ればなれになったことで薫がご飯を食べていない事を気にかけた。
『八日目の蝉』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
撮影終了時に「プレッシャーから解放されるんだ」と思った井上真央
井上は「この作品を愛している方が多い中で、重要な役をやらせてもらいすごく責任を感じていた」と話す。いろいろ悩みながらも役と向き合い撮影終了時には「ようやく解放される!」と思うほどプレッシャーを感じていたという。
出産後初の仕事が「八日目の蝉」で悪戦苦闘した永作博美
自身が産後初の仕事がこの「八日目の蝉」だったと話す永作は「自分が子供を産んでいなかったら、もっと違う作品になっていたかもしれない」と話した。
「ここまでの犯罪を犯す役をやらせていただいたのが初めてだったので、その心理的なものを探るのが大変でした。悩んでもわからなかった」と苦悩もあったようだ。
どういう芝居をしたか覚えていないと話す小池栄子
小池は「監督が求める要求が非常に高いもので、そこに自分がついていくのが必死だった。振り返ってみても思い出せないくらい無我夢中に演じていた」と撮影中の様子について話した。
『八日目の蝉』の主題歌・挿入歌
映画版
主題歌:中島美嘉「Dear」
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目次 - Contents
- 『八日目の蝉』の概要
- 『八日目の蝉』のあらすじ・ストーリー
- 希和子の逃亡生活
- 小豆島の暮らし
- 恵理菜の葛藤
- 恵理菜の妊娠
- 恵理菜と千草で過去をめぐる
- 『八日目の蝉』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 秋山恵理菜(あきやまえりな)/宮田薫(みやたかおる)/リベカ
- 野々宮希和子(ののみやきわこ)/宮田京子(みやたきょうこ)/ルツ
- 恵理菜の近親者
- 秋山丈博(あきやまたけひろ)
- 秋山恵津子(あきやまえつこ)
- 逃亡生活中に出会った人々
- 仁川康枝(にがわやすえ)
- 仁川美紀(にがわみき/演:稲葉菜月)
- 沢田久美(さわだくみ)/エステル
- 安藤千草(あんどうちぐさ)/マロン
- 沢田昌江(さわだまさえ)
- 沢田雄三(さわだゆうぞう/演:平田満)
- 岸田孝史(きしだこうじ)
- エンゼル
- 滝(たき)
- 東京の人たち
- 道代(みちよ/演:あき竹城)
- 里美(さとみ/演:たくませいこ)
- 女医(演:安藤玉恵)
- 地裁裁判長(演:牧村泉三郎)
- 遊園地係員(演:松林慎司)
- 名古屋の人たち
- 中村とみ子(なかむらとみこ/演:倍賞美津子)
- 高石敬子(たかいしけいこ)/サライ(演:高畑淳子)
- 永井智恵子(ながいちえこ)/エレミア(演:西山繭子)
- 小村文代(こむらふみよ)/イゼベル(演:池津祥子)
- 榊原みえ(さかきばらみえ/演:筒井真理子)
- サラ(演:宮澤美保)
- 亮太(久美の息子)の継母(演:有坂来瞳)
- 徳田宏美(とくだひろみ/演:宍戸美和公)
- 飯塚ユリ(いいづかゆり/演:柳英理紗)
- 島崎沙絵(しまざきさえ/演:水沢奈子)
- 島崎一郎(しまざきいちろう/演:武野功雄)
- 取材レポーター(演:櫻田彩子)
- 小豆島の人たち
- 篠原文治(しのはらぶんじ/演:岸谷五朗)
- 大出善美(おおいでよしみ/演:左時枝)
- 良子(よしこ/演:阿部朋子)
- 光恵(みつえ/演:内山千春)
- 土田(つちだ/演:石井正則)
- 島の医者(演:志賀廣太郎)
- 本土の医者(演:須田邦裕)
- 病院の看護師(演:小野晴子)
- 島の男(演:日野陽仁)
- 小説版登場人物
- 秋山真理菜(あきやままりな)
- 田辺エレミア(たなべエレミア)/諸橋サライ(もろはしサライ)
- 『八日目の蝉』の用語
- 不倫
- エンジェルホーム
- 虫送り
- 『八日目の蝉』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 希和子が薫に「見上げてごらん夜の星を」を歌うシーン
- 希和子と薫が最初で最後の家族写真を撮ったシーン
- 希和子「その子はまだ夜ご飯を食べていません。よろしくお願いします」
- 『八日目の蝉』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 撮影終了時に「プレッシャーから解放されるんだ」と思った井上真央
- 出産後初の仕事が「八日目の蝉」で悪戦苦闘した永作博美
- どういう芝居をしたか覚えていないと話す小池栄子
- 『八日目の蝉』の主題歌・挿入歌
- 映画版
- 主題歌:中島美嘉「Dear」
- 挿入歌:ジョン・メイヤー「ドーターズ」
- ドラマ版
- 主題歌:城南海「童神~私の宝物~」