ホーク（七つの大罪）の徹底解説・考察まとめ

暴龍

ホークがドルイドの祠にて、暴龍（タイラントドラゴン）と交戦した際に変化した形態。暴龍に食べられたホークは、暴龍の腹を食い破る事で脱出した。

暴龍の特性を使う事が出来、鼻から炎を出して耳を翼代わりに飛ぶ事が出来る。だが、ホークは炎で鼻を火傷し、飛翔能力も地面から少しだけ浮遊する程度であった。

あまり役立たない形態である。

サンドクローラー

ホークは、ドロールの作り出した迷宮に迷い込んでしまう。そこでサンドクローラーの子供の襲撃を受けた。サンドクローラーは砂に潜む魚の様な見た目をした生物である。成体は巨大な身体を持つが、子供はホークと同サイズであった。サンドクローラーの子供に噛まれたホークは、逆に捕食してしまう。そしてこの形態を手に入れた。

サンドクローラー同様、砂の中を自在に泳ぐ事が出来る。

赤魔神

ホークが赤色の魔神の肉片を食べた時の姿。理性を失い、不気味に笑う。

この形態だと鼻から「残飯息吹（ザンパンブレス）」が使用出来る。かなり臭く、フラウドリンをたじろがせた。フラウドリンは十戒の1人である。

肉弾技

ホークは基本的にマスコットキャラである為、戦闘には参加しない。だが、豚と同じく突進や足蹴りを繰り出す事がある。大抵は強敵にあしらわれたり、吹き飛ばされたりしてしまう。

ホーク（七つの大罪）の来歴・活躍

魔神王に拐われる

ホークは煉獄で生まれ、ワイルドと共に暮らしていた。ワイルドはホークの兄であり、猪の様な姿をしている。だが、ある日ホークは魔神王に拐われてしまう。魔神王は魔神族を恐怖支配する王である。

豚の帽子亭で働く

メリオダスは本作の主人公であり、魔神王の息子である。彼は3000年前に魔神族を裏切り、魔神王と敵対していた。聖戦終結後、彼はリオネス王国で聖騎士として活躍し、七つの大罪を率いていた。聖騎士とはリオネス王国に仕える剣術と魔術に秀でた騎士達の総称である。七つの大罪とはメリオダスが結成した聖騎士団であり、団員それぞれが大罪を背負っている。

本編の10年前。メリオダス達七つの大罪は英雄として活躍していた。だがザラトラスが何者かに殺害され、七つの大罪はその罪を着せられて国を追われてしまう。ザラトラスは聖騎士を束ねていた聖騎士長である。これにより七つの大罪は解散し、団員達は方々へ散った。

ホークは魔神王によって地上に放たれ、メリオダスと出会う様に仕向けられた。その後、何も知らない彼はメリオダスと打ち解け、行動を共にする事となる。

メリオダスは自身の武器を売り払い、居酒屋「豚の帽子亭」を立ち上げる。ホークはそこで残飯処理係として働く事になり、客の残したメリオダスの残飯を残さず平らげていた。また豚の帽子亭は、巨大な緑色の豚の上に建てられており、ホークはこの豚を母親として認識する様になる。

リオネス王国を奪還する

ザラトラス亡き後、聖騎士長にドレファスとヘンドリクセンが就任する。ドレファスはザラトラスの弟である、ヘンドリクセンは女神族を信仰する人間の一部族のドルイド出身の騎士で、ドレファスの弟子であり無二の友でもある。だがザラトラスの死から10年後には、2人は考え方の違いから反目し合うようになっていた。ヘンドリクセンは密かに魔神族の血液を使用して「新世代聖騎士」を密かに作り出している。これは魔力の不十分な「聖騎士見習い」に赤色の魔神の血液を注射して人工的に聖騎士を生み出すというものであった。二大聖騎士長達は「聖戦が始まる」という王の予言を受け、クーデターを決行した。これにより穏健派だったリオネス王は捕えられ、聖騎士達は「聖戦に備える」という大義名分の元、平民達から搾取を始める。

豚の帽子亭を経営するメリオダスとホークの元に、エリザベスがやって来る。エリザベスは本作のヒロインであり、リオネス王国の第3王女である。暴走する聖騎士達を止める為、エリザベスはかつての英雄である七つの大罪に助けを求めたのである。事情を理解したメリオダスはかつての仲間を集めつつ、リオネス王国を目指す事となった。ホークもそれに同行する形となり、冒険が始まる。道中、様々な聖騎士との戦いを経て、ホーク達は七つの大罪の団員達を集めていった。尚、ホークは過酷な旅の中でも明るくマイペースに過ごし、場を和ませている。

物語が進み、全ての黒幕がヘンドリクセンである事が明らかになる。彼は3000年前の聖戦で封印された魔神族の復活を目論んでいた。七つの大罪は彼と死闘を繰り広げる。その中でホークはエリザベスを庇って攻撃を受け、黒焦げとなってしまった。最終的にヘンドリクセンは七つの大罪の活躍で打ち倒される。その後、ホークは驚異的な回復力で復活を遂げた。

十戒と戦う

メリオダス達七つの大罪により打倒されたかに見えたヘンドリクセンであったが、彼は生き延びていた。そして常闇の棺の封印を解き、十戒を解放する。ヘンドリクセンは十戒の復活と同時に人間へと戻り、理性を取り戻す。そしてドレファスが現れ、十戒のメンバーに加わった。全ての黒幕はヘンドリクセンでは無く、ドレファスであったのである。彼には十戒のメンバーの1人で3000年前の常闇の棺の封印を逃れていたフラウドリンが憑依しており、ドレファスとヘンドリクセンを操っていた。16年前、フラウドリンはダナフォール王国にてメリオダスと交戦する。この時メリオダスは恋人のリズを殺され、ダナフォールを怒りの余り魔力でしょうしつさせてしまう。この時フラウドリンも打ち倒されたかに思えたが、彼はダナフォールがかつて存在した場所に潜んで生き永らえていたのである。そして10年前に調査に訪れたドレファスの肉体を乗っ取り、ヘンドリクセンを魔力で洗脳したのであった。フラウドリンは七つの大罪を追い詰める為、聖騎士長ザラトラスをドレファスとヘンドリクセンに殺させ、メリオダス達に濡れ衣を着せる。これが10年前の事件の真相であった。

復活した十戒は圧倒的な力で七つの大罪の大罪を追い詰めていった。だが、七つの大罪の団員達はそれぞれ試練や特訓を経て、パワーアップを果たす。ホークも共に試練を受け、「トランスポーク」という魔力に目覚めた。彼は魔力のある生物の一部を食べる事で、その生物の特性を一時的に使える様になる。この特技を生かし、ホークは七つの大罪をアシストした。

ホークの正体が明らかになる

3000年前の聖戦終結後、メリオダスは魔神王から「魔神族でありながら女神族の手を取った罪」、「同胞である魔神族を殺した罪」により「永遠の生」の呪いを受けてしまう。これにより彼は死ぬ度に魔神王に感情を1つ奪われて復活する事となった。

メリオダスは十戒との戦いの中、エスタロッサによって殺されてしまう。エスタロッサは十戒の1人であり、メリオダスの弟である。メリオダスが死亡した事により「永遠の生」の呪いが発動し、彼の魂は煉獄の魔神王の元へ行く。そこで彼は魔神王から感情を1つ奪われ、蘇生した。尚、奪われたメリオダスの感情は煉獄で実体のあるメリオダスの姿となり、煉獄を放浪する事になる。

メリオダスは復活したものの、感情を1つ奪われた為、冷徹な性格となっていた。そんな時にエリザベスの前世の記憶が蘇ってしまう。エリザベスは元々、女神族を統率する創造神の娘であった。彼女は3000年前にメリオダスと恋に落ち、聖戦を止めようと奔走していたのである。聖戦終結後、エリザベスは創造神から「メリオダスと恋に落ちた」罪により「永劫の輪廻」の呪いを受けてしまう。これにより彼女は転生を繰り返し、その度にメリオダスと恋に落ちて、転生前の記憶が戻った3日後に必ず死ぬ事となる。エリザベスの前世の記憶が蘇った事により、彼女の命はあと3日となった。メリオダスはエリザベスを救う為、魔神王に成り代わって、彼女の呪いを解く決意を固める。彼は一方的に七つの大罪を解散し、魔神族へ寝返ってしまった。

メリオダスが裏切った最中、マーリンはホークの目が煉獄に繋がるゲートになっている事に気付く。マーリンは「暴食の大罪（ボア・シン）」を背負う妖艶な女性である。そしてホークが気付かない内に、魔神王が彼の目を通してメリオダスを監視していた事が発覚した。バンはこの状況を逆手に取る。彼はホークの目のゲートを通り、煉獄へメリオダスの感情を取り戻しに向かう。バンは「強欲の罪（フォックス・シン）」を背負う不老不死の男である。煉獄へ行ったバンはメリオダスの感情とワイルドに遭遇した。ワイルドとの邂逅により、彼等はホークの正体が煉獄の生物である事を知る。その後メリオダス達は煉獄に居座る魔神王と交戦し、死闘の末に煉獄を脱出した。

魔神王はメリオダスの肉体を乗っ取り、暴れ回る。だが、七つの大罪の活躍によりメリオダスは感情を取り戻して魔神王の意識を撃退した。その後ホークは、メリオダスとバンから、自分が煉獄の生物である事を知らされ、感動して号泣した。

ホークママの正体を知る

魔神王は七つの大罪によって完全に打ち倒された。魔神王が滅びた事により、かつて魔神王と最高神の手によって封印されていた混沌が解き放たれる。混沌とはこの世界を作り出した強大な力の意思の事である。魔神王と最高神を始め、全ての種族はこの混沌から生まれていた。

混沌はホークママの中に封印されていた。ホークが母親だと思っていた巨大な豚は、生物ではなく混沌を封印していた器であった。ホークはこの事を知り、衝撃を受けている。その後、混沌は七つの大罪の活躍で退けられた。