ぼたん(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ

ぼたんとは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。閻魔大王の息子・コエンマの部下で、霊界の水先案内人として、物語序盤から主人公・浦飯幽助をサポートしてきた。髪をポニーテルに結い、若い女性の見た目をしているが年齢などは全て不明。江戸っ子のような姐御喋りをする。ファンの間でも人気の高い女性キャラクターである。映画『幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆』では、メインヒロインとして描かれた。

飛影の双子の妹。流した涙が「氷泪石」という宝石なる妖怪・氷女の少女。
年齢は6歳以上100歳未満で、双子である事から飛影の年齢も同じ。
見た目は飛影と似ていないが、アニメ版では目の色と身長が2人とも同じになっている。飛影が兄である事は知らないが、いつも助けてくれる飛影に信頼を寄せている。
氷女の掟を破って里を出て人間界へ行き、動物と遊んでいた所を捕らえられ、左京の売買ルートに乗せられ垂金に5年間監禁される。
色々な方法で泣かされ氷泪石を出させられていたが、次第に感情を殺すようになり泣かなくなる。
しかし動物好きであったことを垂金に知られ、監禁中の唯一の癒しであった懐いてきた小鳥を目の前で殺されてしまう。
その後幽助たちに助けられ、1度故郷へ帰るが、双子の兄を探すためと浦飯チームの応援のために「暗黒武術会編」で登場し、ぼたんたちと行動を共にする。
魔性使いチームの桑原VS吏将の時に現れ、桑原を応援し、雪菜を見つけた桑原が愛の力でパワーアップして勝利した。
桑原は雪菜に一目惚れしており、一途に雪菜を守ろうとしているが、雪菜は恋愛がまだ分からず桑原との進展は無い。しかし少なくとも友人としては桑原を好ましく思っている様子。
兄を捨てた氷女の里を憎く思っており、滅んでしまえば良いとすら思っており、里が捨てた兄を探しているのは保守的な里への復讐心である。
その気持ちを飛影に語ると叱咤され、兄に言っても同じように叱られそうだと返した。
兄が生まれた時に炎の妖気を纏っていたため、同じ炎の妖気を持つ飛影に氷泪石を渡す。
そして「魔界でもし兄に会ったら渡して欲しい」と言うやんわりとした、しかし確実に下心のある言い方で、飛影に兄の捜索を頼んだ。

武術会終了後は幻海の寺に現れていたが、魔界トーナメント終了後は桑原家にホームステイすることになる。

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暗黒武術会編

桑原静流(くわばらしずる)

桑原の3歳年上の姉で喫煙者。
桑原より霊感があり喧嘩も強く頭も良いため、彼にとって頭が上がらない存在。
一見ドライに見えるが、弟の他にも螢子などの保護者的存在もある面倒見の良い姉御肌。
桑原をいつも貶しているが、アニメ版では姉弟の絆も描かれ、和真が戸愚呂に殺されたと思った時には涙した。
幻海とは前から知り合いで、霊能力者としての才能は和真よりも高いが、本人は興味がなくその気がない。
しかし戸愚呂戦ではプーに憑依した幻海に螢子たちを妖気から守る結界を張る様に言われており、アニメ版では神谷が作り出したウィルスを払い落としたりした。
原作では「霊体編」で、アニメ版では「暗黒武術会編」で初登場。
アニメ版では妖怪に襲われそうになったところを左京に助けられ、左京に好意を持つ。戸愚呂チームが負けたあと、左京は会場を破壊し自ら死を選び、静流に愛用していたライターを渡す。静流はそのライターを大事に持ち歩いており、ここぞという大事な時にそのライターでタバコに火をつける。
喫煙者であるためアニメ版では年齢が二十歳に変更された。

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仙水編

海堂優(かいとうゆう)

蟲寄市の高校2年生。能力は「禁句(タブー)」。
「○○を言ってはならない」というルールを作り、海藤のテリトリーに入ったものに禁句を言ってはならないというルールを科す。
ルールを破ったものはその場で魂が抜かれてしまう。
禁句には単語的な意味は無く、前後の文字の組み合わせでも禁句ワードとして適用される。時間経過でさらにルールを作ることも可能で、テリトリーの最大半径は10メートル。出入り自由。
自分が禁句を言ってしまった場合は自分の魂が抜かれた状態でテリトリーが解除され、海藤は自分の魂を自分で体に戻すことができない。
高校は盟王高校2-C組で蔵馬と同級生。蔵馬と成績1位2位を争うほど優秀な頭脳の持ち主で、蔵馬曰く「盟王高校始まって以来の秀才」。
しかし総合テストでは蔵馬に勝つことができず、仙水一味との戦いで知り合う前から蔵馬を強烈にライバル視していた。
幻海からの指示で幽助たちを試すために、蔵馬・桑原・飛影・ぼたんと時間制限のある禁句ワードの戦いをする。
ルールを把握していなかった飛影は真っ先に禁句を言ってしまい、桑原は禁句の「あつい」を「ああ」「ついでに」と言ってしまい、ぼたんは「あついなんて言わなかったのに」と反論し、魂を抜かれてしまう。
その後蔵馬と一対一の勝負となり、一定時間経過するたびに禁句を増やしていき、時間切れ直前に蔵馬が面白い顔をしたため笑って禁句を言ってしまい敗北。
仙水一味との戦いでは、ゲームで勝負する能力「遊熟者(ゲームマスター)」を持つ天沼との戦いで活躍。前座のゲー魔人をゲームで負かして一勝、さらに柳沢に自分をコピーさせて戦い一勝。ゲー魔王役の天沼とクイズ勝負をするが、天沼が全てのクイズパターンを覚えていたため敗北。
初めは蔵馬をライバル視していたが、禁句勝負した事で打ち解け、その後も付き合いのある友達になっている。
蔵馬の正体を知ってもこれまで通り人間の名前である「南野」と呼ぶ。
魔界編では成績で蔵馬に勝つことが出来たが、蔵馬が面倒ごとに巻き込まれて勉強が疎かになったのではないかと心配し、事情を聞いていた。

御手洗清(みたらいきよし)

能力は「水兵(シーマン)」。自分の血を垂らして生み出した液体生物の内部がテリトリーとなる。
液体で出来た生物のため攻撃してもすぐ再生し、液体生物の体内に取り込まれると御手洗を倒さない限りは外に出られず溺死する。
人間の犯罪録「黒の章」を見たことで人間不信に陥り、自分を含めた全人類が滅びることを望んでいたが、心の底では助けを求めていた。精神的に弱く、助けて欲しいという気持ちと人間への怯えから、凶暴になり暴力的な行動に出ることもある。
桑原の友人の沢村(さわむら)・桐島(きりしま)・大久保(おおくぼ)を人質にとり、液体生物の中に閉じ込め、桑原も液体生物の体内に閉じ込めて溺死させようとする。しかし仲間と自分のピンチから次元刀の能力に目覚めた桑原に斬られて敗北。
桑原は御手洗が本当は助けを求めていることを察して天沼に救いの手を差し伸べた。仙水に利用されていただけであることと、桑原に助けてもらったことで改心し、幽助たちの味方になる。
幽助たちを仙水が潜伏している入魔洞窟に案内し、天沼と対決では過去を乗り越えた描写があった。
また霊界の精鋭が魔族覚醒した幽助を殺そうとしたことにも怒っていた。
事件後は海雲学園に入学し、ボランティアに励む。アニメ版では詳細には描かれず、天沼と共に元の生活に戻ったと語られた。

ぼたんの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「あたしは三途の川の水先案内人 ぼたんちゃんよ 西洋でいうところの死神ってやつかな ヨロシクね」

物語のはじまりで、交通事故で死んでしまった幽助。状況が掴めない彼の前に現れたぼたんは「あたしは三途の川の水先案内人 ぼたんちゃんよ 西洋でいうところの死神ってやつかな ヨロシクね」と言った。可愛らしいルックスに加え、ひょうきんで明るいぼたんらしさが凝縮されたこのセリフ。ぼたんに心を掴まれた読者も少なくない。

「ひゃ~あたしが一番しゃべりそ~」

一目惚れしている雪菜の兄が飛影だと知らない桑原。ぼたんは思わず桑原にそのことを告げそうになるが、飛影に「しゃべったら殺すぞ」と釘を刺されていることを思い出し、口を継ぐんだ。桑原には上手くごまかしたが、この先上手く隠し通せるかを案じ、「ひゃ~あたしが一番しゃべりそ~」と心の中でつぶやくぼたん。彼女のひょうきんさがうかがえるセリフである。

ぼたんの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者の中では恋愛に絡んで欲しくないキャラクターだったぼたん

あやめ(画面左奥)とコエンマ(画面右奥)の仲を気遣うぼたん(画面手前)。

0726haru
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