郷田龍司（龍が如く）の徹底解説・考察まとめ

「堂島の龍」や「伝説の龍」、「伝説の極道」と呼ばれるヤクザ。龍司とは「龍」の名を賭けて争う関係にある。龍司は桐生と対等の条件で戦って勝つことにこだわりを見せており、作中では何度か仕切り直している。龍司は桐生のことを1人の男として認めており、終盤では「さすが俺の妹が惚れた男」と狭山を引き合いに出して褒める場面も。桐生の方もまた、龍司のことを認めていて、『龍が如く7外伝 名を消した男』では龍司を担ぎ上げて好き放題振る舞う偽物に対して怒りを見せている。

真島吾朗（まじまごろう）

東城会直系嶋野組若頭、嶋野組内真島組組長。真島が極道社会から追放されて近江連合直参佐川組組長の佐川司（さがわつかさ）の監視下にある時期に、龍司と出会う。当時龍司は小学生でありながら180cm台の真島と同等の身長であったため、「ほんまに小学生なんか？」と驚かれた。龍司は真島のボンタン（タキシード）を狙って戦いを挑むものの敗北。「いつかボンタンを奪ってやる」と再戦を誓うものの、これが叶うことはなかった。

狭山薫（さやまかおる）

大阪府警捜査第四課主任の警部補。身辺保護として桐生と行動を共にしていく中で惹かれあっていく。その桐生の戦う相手である龍司が異母兄であることを知ると激しく動揺する。そして「もう家族を失いたくない」という思いから、2人の戦いを止めようとする。
龍司自身、狭山から告白されるまでは自身に妹がいることを知らなかった。狭山の懇願も「そんなことは知らない」とはねのけるが、彼女に対して母親の面影を感じていたようで、「オカンと同じ匂いや」と後に語っている。

郷田龍司の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「極道の世界で”龍”と呼ばれる男は1匹でええんですわ」

蒼天堀のキャバレーで偶然桐生と遭遇した龍司。そこで龍司は自分の異名「関西の龍」について話す。龍司は「関西の」の部分が嫌いだった。それは「龍の二つ名は唯一無二の存在であるべき」という考えがあるからだ。「極道の世界で”龍”と呼ばれる男は1匹でええんですわ」という龍司の言葉に対し、桐生も「……まあな」と返す。2匹の龍の間に因縁が生まれたシーン。

「ガキを人質にとるんは趣味にあわん」

龍司は目的のためには手段を選ばない男だ。しかし千石が遥を人質にして桐生に挑んだ時には、その千石を斬り捨て、「ガキを人質にとるんは趣味にあわん」と言った。このセリフからは実際はある程度の線引きを持っていることが分かる。

狭山の腕の中で母親を語る龍司

桐生との2度目の死闘に敗れた龍司は、異父妹の狭山に抱き留められた。そこで龍司は「オカンと同じいい匂いだ」と漏らす。龍司は母親のことを覚えていない狭山に、「お前によく似ている」と語った。今までまったく接点のなかった兄妹の交流が描かれた、感動のシーンである。龍司は「もっと早くこんなかわいい妹がいると知っていれば」とこぼし、最後は母親に似ている狭山の笑顔を見て力尽きた。

郷田龍司の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

正史における生死は不明

外伝作品である『OF THE END』では龍司の生存が明確に描かれている。しかし正史では『2』以降龍司の生死は明確になっていない。作中世界では公には死亡したと認識されているが、総合監督の名越稔洋によるとどこかで生き延びているとのこと。

日本一ランドセルが似合わない男

『0』における小学生の龍司は身長が180センチメートル前後でありながら、ランドセルを背負っている。2022年の3月21日「ランドセルの日」には、公式の「X」が龍司のことを「日本一ランドセルが似合わない男」と紹介した。

シリーズ最弱候補の筆頭からシリーズNo.1ラスボスに昇格

『2』における龍司は、ラスボスとしての強さとしてはシリーズ最弱候補の筆頭に挙げられるほど弱かった。しかし『極2』では大幅に強化され、より切なくアレンジされた戦闘BGMと相まってシリーズNo.1ラスボスと評価されるまでになった。