春日一番(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

春日一番(かすがいちばん)とは、『龍が如く7 光と闇の行方』の主人公。『龍が如くシリーズ』の2代目主人公であり、気心の知れた相手からは「イチ」と呼ばれている。初代主人公の桐生一馬とは対照的に、フランクで明るい性格をしている。
もとは東城会系三次団体「荒川組」の構成員だった。しかし尊敬する荒川真澄の懇願で他人が犯した殺人の罪を被り、警察署に出頭。出所後に荒川と再会した際には銃を向けられ、実の父のように敬愛した彼に撃たれてしまう。

一番と茜

一番たちはパレカナの養護施設で、元マフィアでハワイ裏社会を牛耳る「オーナー」というブライスの正体を知らない職員から、聖地ネレ島の話を聞く。またウォン・トーから、ナイトスクエアで茜が目撃されたという情報がもたらされる。ナイトスクエアで一番たちは茜を知る彫師の女性と出会い、彼女の仲介で茜とラニに会うことができた。2人から話を聞き、ラニがブライスから狙われる理由が、彼女が持つ前のパレカナの代表が書いた遺言状にあることを知った一同。遺言状には「ブライスが代表になった場合は不正により認めない」「正当な代表は、ミリラニ家から選出する」と書いてあったのだ。
彼女たちを日本に逃がす準備のため、大道寺一派のセーフハウスに匿っていたが、そこにブライスの部下が襲来。ラニは連れ去られウォン・トーと大道寺一派のエージェント・花輪喜平(はなわきへい)が殺されてしまった。ブライスの部下が大道寺一派のセーフハウスを襲うことができたのは、三田村と千歳の内通があったからだった。三田村はブライスとつながっており、その三田村に脅される形で千歳がそれに協力していたのだ。一番は負傷した茜の前でうなだれるものの、山井に活を入れられて消えた千歳を探すことにした。

元々、多々良チャンネルは千歳が始めたものだった。しかし三田村の協力のもと、不二宮グループの不正を暴露したことをきっかけに彼に脅されるようになってしまい、多々良チャンネルで様々な人を誹謗中傷することになった。そのことに対して千歳は罪悪感を抱いており、単身ラニを取り戻しに行ったのだった。千歳からの連絡で彼女の後を追った一番たちであったが、三田村には逃げられてラニも取り返せなかった。しかし今までの行いをすべて白状した千歳を一番は許し、改めて彼女を仲間として迎え入れた。
その後、一番は怪我が少し回復した茜と2人きりで話す機会を得た。そこで一番は真澄の遺灰の入ったネックレスを渡すことができた。

ラニの奪還とブライスとの決着

ラニを取り戻すべく、一番たちは聖地であるネレ島への移動手段を探す。ハン・ジュンギと合流すると、ネレ島と物資の輸送船が止まった船着き場の場所が判明。早速船着き場へ向かうと、そこには輸送間近のラニがおり、ブライスの部下を蹴散らして彼女を取り返すことができた。茜とラニは日本へ向かうべく、山井の船へ。そして一番たちは茜とラニを送り届けた後、ブライスとの決着をつけるべく、ネレ島に行くことになった。
ブライスは理想的なブラックボックスとなるネレ島を利用し、核廃棄物の処理場及び世界中の秘密(ゴミ)を処理する場所として利用できると考えた。そして各方面の弱みを握ることにより世界中に影響力を及ぼす神になろうとしていた。島でブライスを倒して彼の企みを阻止した後、千歳が多々良チャンネルですべてを告白した。追い詰められたブライスは自決を試みるが、一番がそれを許さなかった。

ブライスたちの悪事が露見したことで、三田村も世間の注目の的になっていた。逃げる彼の前に現れた一番は、罪を償う為に出頭をしてほしいと願い出た。「人生をやり直したいと思うなら、友達として何年でも何十年でも待ち続ける」という一番の言葉を聞いた三田村は、警察に出頭することを決めた。
全てが終わった後、一番は紗栄子に「好きです。愛してます」と気持ちを伝えた。以前告白したときには自分と結婚することのメリットが先立ち、自分の気持ちを伝えることができずに紗栄子を怒らせてしまったが、今度は快諾された。しかし「I LOVE SAEKO」と書かれたシャツを渡して「これを着て一緒に横浜を歩こう」と誘ったところ、足早にその場から立ち去られてしまった。

春日一番の関連人物・キャラクター

荒川真澄(あらかわますみ)

東城会系三次団体「荒川組」の組長。東城会内部でも屈指の武闘派極道として知られている一方、仁義に厚い人間でもある。
一番がただのチンピラだった頃、ヤクザ相手に「自分は荒川真澄率いる荒川組の一員で手を出したら組が黙っていない」と嘘をついた。そこに呼び出された荒川は、当時は見ず知らずのガキだった一番を本当に自身の部下のように接して、ケジメのために自らの指を詰めた。そうして荒川に救われた一番は、彼のことを慕うようになる。
劇中で荒川は他の人が犯した殺人の罪を一番に「代わりに罪を被ってほしい」と懇願する。一番は「ようやく親っさんに礼が返せる」とこれを喜んで受け入れて出頭するが、出所して荒川のもとへ向かったところ、「すまねぇなぁ、イチ…死んでくれ」と言って撃たれてしまった。これはある作戦により非情な裏切り者を演じていたためであり、後に荒川は一番と本当の意味で再会し、感謝の言葉を贈った。しかしそれから間もなく、荒川は殺されてしまい、一番の心に大きな影を落とすことになった。

renote.net

荒川真斗(あらかわまさと)/青木遼(あおきりょう)

荒川真澄の息子。幼い頃は多臓器不全を患っており、車椅子での生活を余儀なくされていた。一番とは同年同日に生まれた同い年であり、一番は真斗の介護役を任されていた。
真斗は体の自由が利かないことや、父やその部下たちが取り巻くせいで「ヤクザの息子」というレッテルが付き纏うことに対して激しいコンプレックスを抱いており、献身的にサポート役を務める一番のことを冷遇していた。そして『7』では真斗が東城会直系組織「坂木組」の組員を殺してしまったことで、一番が身代わりとして刑務所に入ることに。事件の数年後に病気が悪化し死亡したということだったが、実は荒川組の資金力と闇取引を駆使し、「青木遼」という同年代の引きこもり青年の戸籍を入手していた。そしてアメリカに渡って病気を完治させ、「不自由な身体」「ヤクザの息子という肩書」というコンプレックスから解放される。それ以降はこれまで味わってきた数々の挫折から、表の社会で認められるための「人気」を渇望するようになる。
裏の力も使い東京都知事の座につき、さらには次期総理大臣の候補にまでなるが、一番たちの手によって裏の顔が世間に知られてしまう。一番は最後まで真斗を見捨てずに説得し続けた。真斗は渾身の訴えに根負けして出頭を決めたが、その直後に自分が利用していた人間に刺されてしまった。

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春日次郎(かすがじろう)

ソープランド桃源郷の店長。過去に店で働いていた「茜」が産んだ子どもを新宿駅のコインロッカーで発見し、一番と名付けて養育した。一番からは「父ちゃん」と呼び慕われていた。

難波悠(なんばゆう)

薬を闇取引したことで免許を剥奪された元看護師で、作中開始時点ではホームレスだった。通称は「ナンバ」。重傷を負い異人町に流れ着いた春日を治療し、中国マフィアのメンバーを一緒に撃退してからは行動を共にするようになる。
実は異人町で行方不明になっていた実弟の秋葉正一(あきばしょういち)の行方を追うためにホームレスになっていた。弟の行方が分かった後は一度一番達の前から姿を消すものの、石尾田と対峙した際に救援として駆けつけ、すべての黒幕である青木遼を打倒するために再び仲間になる。

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向田紗栄子(むこうださえこ)

キャバクラの雇われママ。自分を雇っていた野々宮勲が殺された事件を機に、一番たちの仲間に加わる。一番たちからは「サッちゃん」「紗栄子」と呼ばれ、紗栄子の方は一番のことを「イッちゃん」「一番」と呼ぶ。
気が強く、たくましい性格をしており、カタギの女性でありながら腕っぷしも強い。かつてはNo.1キャバ嬢であったらしく、かなりの酒豪で、春日たちが潰れても顔が赤くならないほど。また職業柄、裸を見ることも慣れている。『龍が如く8』では、一番ににプロポーズされたらしいが振ったということが明かされる。

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足立宏一(あだちこういち)

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三田村英二(みたむらえいじ)は『龍が如く8』に登場する車いすの青年。主人公の春日一番とは、ハワイに向かう飛行機の中で出会う。座席から車いすに移動するのに苦労していたところを一番に助けられ、「ボン・ヴォヤージュ(良い旅を)」と言って別れた。 プログラミングに長けており、パソコンを使って窮地の一番を助けるようなシーンがある。また語学も堪能であるのか、一番が警官に銃を向けられているところに現れて、警官を制止するような場面も存在する。

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郷田龍司(ごうだりゅうじ)は『龍が如くシリーズ』の五代目近江連合直参郷龍会二代目会長である。関東で「堂島の龍」として名の通っていた桐生一馬に匹敵する存在感から「関西の龍」と呼ばれるが、本人は「龍の二つ名は唯一無二の存在であるべき」という考えから「関西」の部分を良く思っていない。 『龍が如く2』では近江連合が桐生の所属する東城会と五分の盃を交わすことを不満に思い、クーデターを起こして桐生率いる東城会と全面衝突を起こす。

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『龍が如くシリーズ』はセガが開発・販売するアクションアドベンチャーゲームのシリーズ。極道をテーマにした作品で、裏社会を生きる人々の抗争や生き方、人間模様が描かれる。 近江連合(おうみれんごう)はシリーズに登場する関西一円を束ねる広域指定暴力団である。拠点は大阪の蒼天堀。主人公の桐生一馬が所属する東城会とは反目しあっており、シリーズを追うごとに弱体化する東城会に反し、近江連合は拡大傾向にある。『龍が如く7 光と闇の行方』では東城会と共に解散する。

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『龍が如く7 光と闇の行方』は、アクションバトルだった過去作とはゲームの仕様が変わり、コマンドRPGになったことでちょっとした騒動になったことがありました。この記事では、発売当時の情報や、ファンの意見などをまとめています。『ペルソナ』シリーズとゲームの操作が似ていることから、「汚いペルソナ」「ペルソナが如く」と言われ、ネタにされていたようです。

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