アリス・シンセシス・サーティ（ソードアート・オンライン）とは【徹底解説・考察まとめ】

アリスたちがルーリッド村にきて数日が経ち、戦う意味を探しながら生活していたところにダークテリトリーからゴブリンの群れが村を襲撃してきた。村の危機では、騎士として村を守るために立ち上がったアリス。その際に「これから私は、私自身が求めるもののために戦う。妹と父母を守るため。そして、キリトとユージオが守ろうとした、人界の人々を守るため、戦う」と迷いを振り切り自身のために戦うと決意してみせた。この後も「これからもいろいろ迷ったりするでしょうけど、でも前に進むわ」と何があっても自分の信じるもののために前に進むと語った。

「師として最後の命令を伝えます！」

人界軍とダークテリトリー軍の戦に参加することを決めたアリスだが、弟子であるエルドリエに止められる。そしてそれを振りきるためにアリスは「整合騎士！エルドリエ・シンセシス・サーティワン！師として最後の命令を伝えます！生き抜きなさい！生きて平和の訪れを見届け、そして取り戻しなさい。そなたの真なる人生と愛する者を」と告げエルドリエを背に歩み始めた。ここから、自分をとても慕ってくれた弟子に対しての最大の弟子想いな一面を見せた。

「咲け！花たち！」

異界戦争が本格的に始まった当初、アリスは前線に参加せずにいた。何もしていなかったわけではなく、上空にて相棒の雨縁の背に乗り戦場に立ち込めた人の悲鳴からなる空間暗黒力を集め球体状に集結させていた。時間と共に犠牲者が増える中でアリスは大規模神聖術の基となる神聖力を球体状にした空間暗黒力から変換し自身の”金木犀の剣”の武装完全支配術発動時の「咲け！花たち！」の掛け声と同時に大規模神聖術の発動を行った。これを機にダークテリトリー軍大将の暗黒神ベクタとしてダイブしているガブリエルに目をつけられた。

「これだけのことをして、ただで済むと思うまいな！」

異界戦争にて、大勢の命を贄に暗黒魔術師たちが発動した術で生まれた虫から人界軍を守るため、自身のすべてをなげうったエルドリエ。天命が0を切りマイナスになってもなお粘り続けて虫もろとも自滅することとなった。すでに天命が尽きた状態にいたエルドリエを自身の腕の中で息絶える。自分をとても慕ってくれた弟子の死を目の当たりにし激高するアリス、相棒の飛竜・雨縁に乗り敵陣めがけて「これだけのことをして、ただで済むと思うまいな！」という怒りの言葉と共に突撃した。

「魂は、意思は必ず誰かに受け継がれると、私はそう信じます」

整合騎士・レンリの戦闘を見て、騎士長ベルクーリの整合騎士に対する見解を聞いた後アリスは「記憶改変、天命凍結を施さなくては整合騎士にはなれない。なんてことはないと思いますわ、おじさま。例え私たちがことごとく倒れようとも、魂は、意思は必ず誰かに受け継がれると、私はそう信じます」とこれまでの体験を踏まえて語った。外見よりも中身、個人が抱えている意思そのものを大切にしたいというアリスらしい願いの込められた言葉である。

「この気持ちは、この胸にあふれる感動は、きっと本物だから！」

復活したキリトがガブリエルとの決着をつけるためUW中の心意を夜空の剣に集中させる。アリスは果ての祭壇へ向かう中、キリトの戦闘を見ながらその戦いぶりに感動を覚え「人造の騎士としてわずかな年月だけを生きてきた仮初の心ではあるけれど。でもこの気持ちは、この胸にあふれる感動は、きっと本物だから！」という言葉と共に自身の心意を夜空に向けて放った。

「なぜなら、私は人間だからです」

異界戦争の最中、無事にリアルワールドに退避でできたアリスは高クオリティの機械でできた身体を持ち新生汎用人工知能アンドロイドとして一般社会の舞台に立った。アリスの存在を公にするべく開かれた記者会見にて心無い質疑が寄せられたアリスはそれまでの不満を込めて「私はあなた方リアルワールドの人々に向けて差し出す右手は持っています。しかし、地に着く膝と平伏する額は持っていない。なぜなら、私は人間だからです」と答えた。この体に魂はなくとも、1人の人間として生きていることを強く報道陣に訴えかけている。

アリス・シンセシス・サーティの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

異界戦争激化前にキリトと共に過ごした思い出マウント合戦

異界戦争激化前のある日の夜、キリトを退避させているテントにてアリス、キリトの元傍付き見習いロニエ、キリトが傍付きをしていたソルティリーナの3人に加えて創世神ステイシアとしてダイブしたアスナの4名。アリスとロニエはキリトに想いを寄せており、アスナはリアルワールドにて恋人であり、ソルティリーナは彼の力を認めている。そんな4人であるからこそ、その夜開かれたのはそれまでのキリトとの思い出を語り合う女子会が開かれたのだ。アリスとロニエは特に出会ってから一緒にいた時間がほかの2人に比べて短かったため、アリスは特に共闘したなどありとあらゆる思い出を武器に恋人のアスナに対抗心を燃やしていた。

アリスのボディは事実上のサンエモン

異界戦争直後、ログアウトしたアリスはリアルワールドにおいて行動するための肉体を必要とした。そのために、菊岡誠二郎率いるラースはA.L.I.C.E.計画の傍らその肉体となる「エレクトロアクティブ・マッスルド・オペレーティブ・マシーン」の開発も行っていた。開発段階で生まれた1号機、2号機が存在しておりその命名も本体開発に携わった比嘉健が名付け親となっている。それも1号機が”イチエモン”、2号機が”ニエモン”と安直なネーミングセンスをしていたため明日奈に呆れられた。事件後にアリス専用機体として開発された個体には記録される個人名のアリスがつけられ、比嘉に名前を付けられることはなかったが事実上のサンエモンとなる。この機体は家庭用コンセントによる充電を可能としており、食事を必要としない設計となっていたがアリスにとってはそれが不満だったのか飲食の機能拡張を迫られている。ちなみに、イチエモンは姿勢制御のためのバランサーを積んでいるためややガタイが良く、ニエモンは姿勢制御を搭載予定のフラクトライトに依存するため人型に限りなく近いスマートなフォルムで仕上がっている。このニエモンは『SAO 第3期アリシゼーション War of Underworld』終盤にて活躍を魅せる。

キリトへの好意とリアルワールドでの極端な人間関係