大久保利通(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
大久保利通(おおくぼ としみち)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、維新三傑の1人にして明治政府のトップである内務卿。
冷徹にして強引な手法で明治維新を成立させ、以後10年を新たな国造りのために捧げてきた。非情な政治家だが一切の私心は無く、日本の未来と民の安寧だけを願っている。志々雄真実の暗躍を察し、これを排除するために緋村剣心を差し向けようと目論む。しかし剣心から許諾の言葉を聞く前に志々雄配下の瀬田宗次郎によって暗殺された。
大久保利通(るろうに剣心)の概要
大久保利通(おおくぼ としみち)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、維新三傑の1人にして明治政府のトップである内務卿。
薩摩派の維新志士として多くの仲間を利用し、切り捨て、それ以上に容赦の無い手法でことごとくの敵を排除し、冷徹にして強引な手法で明治維新を成立させる。以後10年を新たな国造りのために捧げ、明治政府のトップに君臨する。
かつて人斬りとして利用した志々雄真実(ししお まこと)が国家転覆を目論んで暗躍していることを察すると、彼を排除するためにかつての仲間でもある伝説の人斬り緋村剣心(ひむら けんしん)を差し向けようと画策する。2度と人を斬らないと決意していた剣心からは答えを保留され、「お前が受け入れてくれないとこの国の多くの民が苦しむ」と懇願する言葉を残していったん彼の前から立ち去る。
しかしこの動きを志々雄に見抜かれ、彼の配下の瀬田宗次郎(せた そうじろう)によって剣心から許諾の言葉を聞く前に暗殺される。志々雄たちは同じタイミングで大久保暗殺を目論んでいた不平士族の犯行に見せかけることで自分たちの関与を完全に隠しており、その巧妙かつ卑劣な手法は「彼らを放置してはこの国の民が苦しむ」という大久保の言葉が真実であることを剣心に知らしめる形となった。
大久保利通(るろうに剣心)のプロフィール・人物像
身長:178cm
体重:65kg
生誕日:1830年9月26日
出身:鹿児島県
星座:天秤座
血液型:O
特技:政略
趣味:囲碁
自慢:ヒゲ
CV:坂口芳貞(アニメ版) / 大塚明夫(ゲーム版)
演:宮沢和史
冷徹にして非道な策略家にして、一切の私心の無い高潔な政治家。多くの仲間を利用し、犠牲にしてきたからこそ日本を西欧列強に負けない強い国にしなければならないと考えており、そのために自身の全てを投げ打って奔走している。
剣心からはその非情な手法に反感を抱かれており、再会した時も「かつての宿敵をぶつけて今の剣心の実力を測る」という強引さに明確な怒気を向けられている。大久保が相変わらず私心の無い人間であること、ただ国のために民のために働き続けてきたことを知ってからは多少態度を和らげ、「10年前より痩せた」と身を案じる言葉を送られている。
かつて人斬りとして利用し、始末したはずの志々雄が国家転覆を目論んでいることを知ると最大限に警戒し、自身の知る最強の剣客である剣心を彼の暗殺に差し向けようとした。志々雄はその判断を称賛する一方で「詰めが甘い」と嘲笑し、宗次郎に託した伝言の形で「この国は俺がもらう」と宣言している。
大久保利通(るろうに剣心)の来歴・活躍
薩摩藩士から維新志士へ
薩摩藩の下級武士の子として生まれる。西欧列強からの開国要求に国内が大混乱に陥る中、幼馴染にして大親友の西郷隆盛(さいごう たかもり)と共に維新志士の中核人物として活躍。長州藩の桂小五郎(かつら こごろう)と手を組むことで討幕勢力をまとめ上げ、ついに徳川幕府を滅ぼし明治維新を成立させる。
この時、長州派の維新志士として暗殺稼業に奔走していたのが緋村剣心(ひむら けんしん)だった。剣心は“日本の未来のため”といって人を殺め続ける日々に苦悩し、やがて志々雄真実(ししお まこと)という剣士に暗殺者としての立場を譲り、自身は維新志士を護衛する遊撃剣士として活躍。大久保は剣心の恐るべき剣技に驚き、味方としての彼を深く信頼する。
その志々雄は剣心に負けず劣らずの剣客ではあったが、同時にすさまじいまでの上昇志向の持ち主だった。露呈すれば明治政府が根底から覆るような暗殺までも彼に実行させた大久保たち維新志士は、次第に志々雄を危険視するようになり、騙し討ちにして暗殺。彼の存在諸共にいくつもの暗殺の事実を闇に葬る。
しかし気絶させて火にかけたにも関わらず志々雄は生き延び、自身の持つ情報と剣士としての力量、そして強引に成立させた結果無数の矛盾を孕んだ明治政府に恨みを持つ者たちを集めて結成した軍勢を用いて国家転覆を図ろうとしていた。
志々雄真実の暗躍
明治維新後、共に戦った桂小五郎は病で倒れ、西郷は士族の不満を抑えるために自滅めいた形で戦死。維新を主導した人物の最後の1人として、明治政府のトップである内務卿に就任して国のために働き続ける。
ある時、志々雄の生存と彼に率いられた軍勢の存在を知った大久保は、「今内乱を起こされたら、日本は西欧列強の介入を防げず滅びかねない」と警戒し、自身の知る最強の剣士である剣心に志々雄暗殺を依頼しようと考える。
「かつての宿敵をぶつける」という強引な手法で今の自分の力を測ろうとした大久保に剣心は反感を抱くが、志々雄の存在とその危険性を知って態度を改める。それでも「もう2度と人を斬らない」と決意していた剣心は答えを保留するが、大久保はもう志々雄の決起を抑える余裕が無いことから数日以内に最終的な解答を聞かせてほしいと伝えて、いったん彼の前を去る。
紀伊尾坂の変
この時にはすでに、志々雄は大久保が自分に剣心を差し向けようとしていることを見抜いていた。この動きを目障りだと考えた志々雄は、自身の配下である瀬田宗次郎(せた そうじろう)という剣士を送り込み、彼に大久保を暗殺させる。
この時、大久保に恨みを抱く不平士族6人が暗殺を決行しようとしており、表向きには大久保暗殺の犯人は彼らだということになる。もう一度大久保に直接会って志々雄を斬るかどうか決めようと考えていた剣心はこれに衝撃を受け、「志々雄一派をこのままにしていては、本当に日本は滅びてしまう」と危惧。不殺の誓いを破らぬまま志々雄に勝てるかどうかも分からぬまま、親しい人々に別れを告げて志々雄一派の潜伏する京都へと向かった。
大久保利通(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター
西郷隆盛(さいごう たかもり)
薩摩藩の下級武士。大久保とは幼馴染にして大親友、互いに相手に自分に無い魅力と能力を感じ、両輪となって明治維新を成し遂げた盟友である。
維新成立後、不平士族の不満を自ら吸収するような形で大規模な反乱を起こし、大久保の派遣した政府軍によって戦死。史実によれば、西郷の死を知った大久保は取り乱し、部屋の中をふらふらと歩き回りながら「無駄にはしない、お前の死でこの国は生まれ変わる」と自分に言い聞かせるように繰り返していたという。
緋村剣心(ひむら けんしん)
“伝説の人斬り”と恐れられた長州派の維新志士。明治維新の後期には幕府側の暗殺者から仲間を守る遊撃剣士として活躍し、大久保とも面識がある。
大久保の知る限りで最強の剣客であり、「志々雄一派が決起したら、今の明治政府にそれを抑え切る力は無い」という事情もあり、彼に志々雄の暗殺を依頼する。「2度と人を斬らない」と決めていた剣心はこれを断るも、志々雄一派の危険性を知って考えを改めた。
緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。
志々雄真実(ししお まこと)
剣心の後を継ぐ形で人斬り稼業を務めた無頼の剣客。明治政府を根底から覆すような要人までも暗殺させたため、彼ごとその事実を闇に葬ろうと維新志士たちに闇討ちされて火をかけられる。
強靭な生命力と精神力でなお生き延び、10年の時間をかけて明治政府に恨みを抱く者たちを集めて、一大勢力の長となる。剣心を差し向けて暗殺しようとする大久保の目論見の上を行き、部下に命じて彼を暗殺した。
志々雄真実(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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志々雄真実(ししお まこと)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターであり、主人公の緋村剣心(抜刀斎)と相対する志々雄一派の首魁にして剣客。剣の力量は剣心と互角で、その内に強大な野心と支配欲を秘める危険人物。かつて自身を裏切った維新志士への復讐を兼ねて明治政府転覆を目論み、大久保利通暗殺など様々な事件を主導する。「弱肉強食」を信念としており、一番の強者である自分が国の覇権を握り、国を強くすることが「正義」だと信じている。京都編の大ボスとして剣心達と激しい闘いを繰り広げる。
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石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。
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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。
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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。
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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。
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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。
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