ヴェルドラ=テンペスト(転スラ)の徹底解説・考察まとめ

ヴェルドラ=テンペストとは『転生したらスライムだった件』に登場する暴風竜だ。4体しかいない竜種の末っ子で単純で好奇心旺盛な性格をしている。ヴェルドラは勇者に300年間封印されており、そこに現れた転生したばかりだったスライムのリムルと出会い友達になる。その後、進化したリムルによって解放され、用意してあった依り代に受肉し復活することに成功した。リムルの友達としてジュラ・テンペスト連邦国に住むことになり、地下迷宮のラスボスとしての役割をもらう。

リムルとは、元人間でスライムの魔物として異世界で生まれ変わった転生者だ。転生してまだ状況が分からない中で初めて出会ったのがヴェルドラだった。まだ目も見えていなかったリムルはヴェルドラから「聞こえるか?小さき者よ」と話しかけられる。リムルはまだ話し方が分からなかったため、どう返事をすれば分からなかったが、返事を催促されて「うっさい、ハゲ!」と言ってしまう。念話なので思ったことがそのままヴェルドラに伝わり怒らせてしまうが、目が見えていないことを知るとヴェルドラは目が見えるようになっても自分に怯えないことを条件に目が見える方法を教えてくれる。この時の会話がリムルが転生してからの初会話だった。ヴェルドラに魔力感知のスキル習得を手伝ってもらい、無事スキルを習得することで視覚や聴覚を得ることに成功した。目が見えるようになり、ヴェルドラを初めて見た時は予想を上回る邪悪な姿に驚くが、親切で寂しがり屋で見た目で損するタイプだと見抜き友達になりたいと思う。ヴェルドラと友達になり、ヴェルドラからの希望で共通のファーストネームを考える。テンペストに決めヴェルドラからはリムルと名前をもらい、リムル=テンペストの名前を得る。ヴェルドラを封印から解放するために自分の胃袋に入ってもらい、2年後無事ヴェルドラを復活させることに成功する。ジュラ・テンペスト連邦国で一緒に生活することになり、ジュラ・テンペスト連邦国の名物である地下迷宮を作り、そこのラスボスをしての役割をお願いする。ヴェルドラはリムルのことを良く友達や盟友と良い、信頼関係が垣間見れる。ヴェルドラは何かと役割を欲しがり問題を起こしそうになるが、リムルが上手く言いくるめ手綱を握っている。リムルは「このおっさんチョロい」と良く思っており、チョロゴンさん(チョロいドラゴン)と心の中で呼んでいる時がある。

renote.net

カリス

ヴェルドラがラミリスの守護や迷宮での仕事をして頑張っているから、自分を褒めたたえて癒す助手が欲しいと言い出し、ヴェルドラが助手に希望したのがイフリートだ。イフリートとはシズに憑依していた炎系の最上位精霊のことで、万物を焼き尽くす炎の支配者だ。イフリートは魔王のレオンに召喚され、異世界からの召喚者であるシズという少女に憑依するように命じられ成功する。シズがリムルと出会った時イフリートが体の主導権を握ろうと暴走し、一時主導権を握ることに成功するがリムルに敗れ捕食されてしまう。その胃袋の中でヴェルドラと出会う。リムルはイフリートを解き放つことに不安を感じるが、ヴェルドラはすでにイフリートに助手になる許可を取っており面倒を見るから大丈夫だと言う。魔導列車の開発をしていた時にイフリートの協力で大量のサラマンダーを召喚し貢献してくれていたことを知り、リムルも許可を出すことにしイフリートは復活することができた。見た目はヴェルドラ同様の褐色の肌に、黒をベースとした長い髪は燃え盛る炎のような赤が彩りを添え、金色の瞳に竜のような瞳孔が深紅の美女となった。戦った時は精悍な男性だったが性別が女性に変わっていることにリムルは戸惑う。イフリートに確認すると「ヴェルドラ様のせ…ご意向のおかげ」とヴェルドラのせいと言いかけ疲れた様子を見せる。苦労人の気配が漂い、胃袋の中で苦労していたのが垣間見れる。ヴェルドラに振り回されるのに慣れていたのか適応能力が高く、シズとのことも後悔している様子を見せリムルはイフリートを受け入れることに決める。ヴェルドラはイフリートに名前をつけたいと言い、リムルに協力してもらいカリスという名前をつける。名づけによって進化したカリスは、見た目が男性型に戻っていた。ヴェルドラはせっかくからかって女性型にしたのにと残念がるが、カリスが深々と溜息をつきながら女性型にもなれると言うとカリスの好きな姿で良いと言う。カリスは無事男性型で復活をとげ、ヴェルドラの助手(お目付け役)となった。

ルミナス

聖騎士達に正体をバラされ激怒しているルミナス(右)

ルミナスは夜魔の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)の異名を持ち吸血鬼族(ヴァンパイア)の真祖だ。2000年近く前にヴェルドラが戯れで、ルミナスが大切にしていたヴァンパイアの知恵と技術の結晶だった夜薔薇宮(ナイトローズ)を無残な廃墟にしてから因縁があり、ヴェルドラのことを「トカゲ」と呼び嫌っている。ルミナスはヴェルドラのことを剣では斬れず魔法は通用しない、意思のある自然エネルギーだと評し、ヴェルドラの対策のために夜想宮庭(ナイトガーデン)は地下に建設してある。リムルが魔王の会議に参加する前に事前情報として他の魔王の話を聞いた時も、ヴェルドラはルミナスの名前を憶えておらず「ミルス?」と適当なことを言っていた。ヴェルドラが漫画の表紙と中身が違うと魔王の会議に乱入してきた時に、従者のふりをしていたルミナスに話しかけルミナスが魔王だと他の魔王達にバラしてしまう。ヴェルドラは「我、悪くないし。知らなかったし…」と言い訳をする。これだけではなく、ヴェルドラは西方聖教会で神として存在していた神ルミナスが魔王ルミナス・バレンタインであることを聖騎士達の前でバラしてしまう。その際は、ルミナスも「このくそトカゲが、毎回毎回、妾の邪魔をしおって!!」と激怒する。ヴェルドラは謝っているつもりがさらにルミナスを怒らせることになり、生と死の抱擁(エンブレイスドレイン)を受けることになる。見た目は抱き着いているように見えるが、魔素を吸収し激痛と不快感を与えるもので、ヴェルドラにも効く技だ。たっぷりとルミナスからお仕置きをされた後も、余計なことをヴェルドラが言いまた言い争いになっていた。それを見たリムルは仲が悪いというよりは喧嘩仲間が正解だなと思う。聖騎士達がリムルに迷惑をかけた経緯があり、ルミナスいずれはトカゲを成敗するつもりだが、100年間はジュラ・テンペスト連邦国と国交を結ぶことを申し出、ヴェルドラとも休戦することになった。

ラミリス

ヴェルドラが竜の時に使用する空間と人型の時に使う部屋を作っているラミリス(左)

ラミリスは魔王の1人で精霊女王でもある。精霊の女王が堕落して魔王となり、迷宮妖精(ラビリンス)の異名を持っている。リムルが召喚されてきた子どもたちの教師をしていた時に縁あって出会った。その縁から、ぼっちを卒業するとジュラ・テンペスト連邦国に勝手に移住しようとしてくる。リムルに追い返されそうになるがラミリスのスキルで地下迷宮を作れることを知り、ヴェルドラが抑え込んでいる魔素を解放できる場所になるのではないかと思いつく。リムルはヴェルドラの問題が解決できジュラ・テンペスト連邦国の名物もできるという一石二鳥の案に喜ぶ。ラミリスによって地下迷宮が作られ、ヴェルドラにはラスボスとしての役割ができ迷宮内にヴェルドラ専用の部屋も作ってもらえた。ラミリスとヴェルドラはリムルの聖典(まんが)仲間で、ヴェルドラのことを師匠と呼んで慕っている。2人は地下迷宮の運営、魔道列車の開発などをおこなう同僚でもある。ラミリスは研究職の素質があり、リムルも驚くような開発をおこなうことがある。ヴェルドラに研究に協力してもらったり、悪ノリして一緒に失敗したり慌てたりと良いコンビだ。ラミリスにこき使われることもあり、文句を言いつつも結局はラミリスを手伝っている。ヴェルドラはラミリスから師匠と呼ばれて悪い気がせず、ラミリスに甘いところがある。

ゼギオン

リムルが弱っていた蟲型魔獣のゼギオンを保護していたことがら縁ができ、地下迷宮80階層のボスの役割を持っている。迷宮内でヴェルドラの特訓を受け、もともと持っている戦闘センスもあり迷宮内で不動の王者となっている。迷宮内では死んでも生き返るため修行の場に向いており、ゼギオンはヴェルドラの弟子として申し分ない実力をつけた。ヴェルドラもゼギオンを弟子として評価している。リムルはヴェルドラに竜王(ドラゴンロード)達の修行をお願いする。ゼギオンを育て上げ調子に乗っていたヴェルドラは「我に任せるが良いぞ!!」と快諾する。

ヴェルザード

4体しかいない竜種の1体で、ヴェルドラの1番上の姉である。魔王のギィと行動を共にしており、ギィについてジュラ・テンペスト連邦国に来た時にヴェルドラに会う。ヴェルドラちゃんと呼び、ヴェルドラはヴェルザードを見た時に「ぎゃわ!?」と驚いて叫んでいた。ヴェルドラは姉上と呼び、ヴェルザードの前でガチガチに緊張し、ヴェルザードからのゆっくり話そうという申し出を仕事があるからと断ろうとする。リムルに助けを求める素振りを見せ助けてもらえないと分かると、近くにいたラミリスを捕まえて「頼む!1人にしないでくれ!」と情けない姿を見せる。苦手にしているというより怯えている様子を見せ、ヴェルドラが頑なに北方に行きたがらない理由をリムルは察する。ヴェルドラは寒さを感じないはずなのに寒いから行きたくないと言っていたのは、ヴェルザードが住んでいるからだった。ヴェルザードは、暴れん坊だったヴェルドラに過去苛烈なお仕置きをしており、それが原因でヴェルドラは苦手意識を持っている。

ヴェルグリンド

4体しかいない竜種の1体でヴェルドラの2番目の姉である。帝国のルドラ皇帝の恋人であり、帝国とジュラ・テンペスト連邦国が戦争をした時にはヴェルドラを帝国側に連れていこうとする。ヴェルドラはヴェルグリンドが映像で確認できた時に「あ、姉上…」と力なく呟いた。強気に笑うが顔が引きつりヴェルグリンドを怖がっていることが隠し切れない。ヴェルグリンドから、いい子だから大人しく出て来なさいと言われた時も、我がひどい目に合うと出ていこうとせずに情けない発言をする。ヴェルドラは昔からひどい仕打ちを受けてきたことがトラウマになっており、苦手意識があるがヴェルグリンドはヴェルドラのことをおバカな可愛い弟と思っている。生意気で暴れん坊でとても手がかかるが自由に生きているヴェルドラを羨ましいと思っている。

ヴェルドラ=テンペストの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「クアハハハハ!我、完全復活!!究極の力を手に入れたぞ!逆らう者は皆殺しだぁ!!」

リムルによって無限牢獄から解放され、リムルの用意した分身体によって復活した時に「クアハハハハ!我、完全復活!!究極の力を手に入れたぞ!逆らう者は皆殺しだぁ!!」と復活できたことがよほど嬉しかったのか、どこかの悪役のようなセリフを言い放った。リムルはそのセリフを聞いて、転生前に読んでいた漫画のセリフをヴェルドラが知っていることに気づく。ヴェルドラがリムルの胃袋の中にいる時に退屈だからとリムルの記憶にあった漫画を読み込んでいたことがバレてしまい、それによってヴェルドラの解析が遅れていたことを知られ「おい、オッサン」と怒られてしまう。

「我はお前の業(カルマ)を共に背負うと決めていた 暴風竜の威存分に使うがよい」

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