火神大我（黒子のバスケ）とは【徹底解説・考察まとめ】

火神大我の概要

火神大我は黒子が見つけた光で、キセキの世代を打ち破る物語のもう1人の主人公だ。
小学3年から中学2年まで、アメリカに住んでいた。ジュニアスクール時代、火神は周りの環境に馴染めずいた。氷室辰也が声を掛けたことがきっかけで、バスケットボールを始めることになる。その後日本に帰国し、日本のバスケレベルの低さに落胆し、一時的にバスケから離れるのである。
誠凛高校に進学し、バスケ部の面々や主人公・黒子テツヤと出会い、本格的にバスケットボールに復帰する。監督・相田リコに即戦力と見据えられ、1年生にしてレギュラーの座に抜擢され、チーム不動のエースとして活躍するのである。火神は並のプレイヤーよりも高い身体能力を持っている。パワーとジャンプ力を活かし、ダンクシュートなどのダイナミックなプレーを得意としている。そのため、試合中ダンクでゴールを壊したこともあるほどだ。特に規格外なのが跳躍力で、圧倒的な滞空時間の長さとジャンプの最高到達点を誇っている。火神は、試合中チームの危機を跳躍力を生かしたプレーで、幾度も勝利に導いてきた。通常のレーンアップだけでなく、ゴールより高く飛んでからシュートする必殺技も会得する。さらに「野生」という感覚の発動により、直感的に素早く反応することが可能になる。キセキの世代と呼ばれる5人のメンバーに対抗する能力も備えている。
『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』のストーリーの中で、アレックスからの推薦を受けて、火神はアメリカの高校への進学を決意する。Jabberwockとの試合後、黒子たちと一緒に戦えたことに感謝し、アメリカへ旅立つのである。

火神大我のプロフィール・人物像

学校：私立誠凛高校1年生 B組5番 （主人公:黒子テツヤのクラスメイトで席順も前後）
身長：190cm
体重：82kg
誕生日：8月2日
星座：獅子座
血液型：A型
背番号 ：10
ポジション：パワーフォワード（PF）
座右の銘：よく食べ よく遊ぶ
好きな食べ物：チーズバーガー
趣味：サーフィン
特技：料理
得意科目：英会話（強いて言えば）
嫌いな動物：犬（理由：尻を噛まれたから）
好きな女性のタイプ：おしとやかな女性
家族構成：父のみ
苦手なこと：勉強
得意なプレイ：ワンハンドダンク
オフの過ごし方：寝る、買い物、2号の散歩
注目している選手：キセキの世代
演者：小野友樹（アニメ）、鷄冠井美智子（アニメ：幼少期）、小西克幸（VOMIC）、安里勇哉（舞台版）

髪の色は、黒い影のある赤髪として描かれている。眉毛も特徴的で、風貌は動物に例えると虎のような野性味あふれる高校1年生だ。強い相手との勝負を求める挑戦心と意欲が高く、やや乱暴な側面があり頭に血が上りやすい性格である。自分の間違いをしっかり反省するなど、基本的には素直な性格をしている。帰国子女で日本語は普通に話せるが、目上の相手に発言をする際は、語尾に不自然な敬語をつけた話し方になる。
勉強が苦手で、特に国語は「帰国子女やめろ」と言われてしまうほど壊滅的である。誠凛高校ではテストの成績が悪いと部活動に制限があるため、バスケ部総員で火神に勉強を教えた。
ハンバーガーを毎日食べたり、4kg以上のステーキを平らげたり、食べることが大好きだ。帰国後、父親と一緒に暮す予定だったマンションで1人暮らしをしている。父親は仕事の都合でアメリカに残っている。家事は得意で女子顔負けの料理の腕は本物である。家の中には必要最低限​​の家具とバスケ用具しかなく、私生活はバスケに集中出来る環境が備わっている。マンションの部屋はかなり広く、ウィンターカップ本戦会場から近いことから、誠凛バスケ部員のミーティング等の場として利用されている。過去に犬に尻を噛まれたのがトラウマで、小さな犬からも逃げるほど苦手だ。
バスケを始めたのは小学3年からで、ジュニアスクールに通っていた際に氷室辰也に声を掛けられたのがきっかけである。氷室と仲良くなり一緒にバスケをするうちに、バスケが大好きなった。
火神は中学生時代にアメリカから日本に帰ってきた時、中学バスケのレベルの低さに失望する。そのため誠凛高校バスケ部に入部当初は、黒子や周りの部員に対して高圧的な態度を取るなど、自己中心的な発言も多く見られる。黒子からキセキの世代の話を聞き、燻っていた火神のバスケ熱に火がついた。

火神大我の能力

跳躍力

火神の跳躍力が発揮されるのは、海常高校との練習試合の時である。試合時間も残り数秒の時点で、誠凛は海常に負けている状態だ。逆転を決めるためには、ブザービートを決めるしか勝利はない状況である。火神はダンクを決めるためにフリースローラインからジャンプしたのだった。黄瀬も火神にゴールを決めさせないためにジャンプするが、火神の方が滞空時間が長くダンクを決められる。

野生

「野生のカン」とは、生まれた時から誰にでも備わっているが、成長とともに鈍っていく感覚のことだ。この感覚によって五感が研ぎ澄まされ、相手の動きに対して直感的に反応するため、バスケに関する能力が全て向上しており、予想以上の動きができるのである。WC桐皇試合前に火神は、「野生」を取り戻すために師匠・アレックスの元に行き修行するのだった。

ゾーン

トップアスリートでも体験できるのは偶発的な現象で、極限の集中状態である。この状態では余分な思考や感情が消え、ただプレーに没頭できる。結果、選手の力を最大限に引き出している状態だ。ゾーンに入ると、瞳から光の筋のようなものが出る描写があり、汗の描写はなくなる。ただし、この状態は一時的なものであり、時間制限がある。また、一度体験すると、「もう一度入れれば」という欲が生まれ、ゾーンにとって一番あってはならない雑念だ。再度ゾーンに入るためには個々で異なる「条件」を満たさなければ、ゾーン状態になることが難しい。たとえ条件を満たしても必ず入れるわけではないのである。火神は仲間のためと思う気持ちがトリガーになり、ゾーンに入る条件を満たすのだった。

直結連動型ゾーン（ダイレクトドライブゾーン）

通常のゾーンの奥にある第2扉、ゾーンを越えた真のゾーンだ。チームメイトと一瞬のアイコンタクトのみで動きをシンクロさせ、火神のゾーンスピードに合わせチームが超速連携が可能になる状態である。直結連動型ゾーン（ダイレクトドライブゾーン）は、火神が仲間を守る為の意思が発動条件になる。

火神大我の必殺技

レーンアップ

火神の十八番技が、レーンアップである。フリースローラインを踏み切って、たたき込むド派手なダンクだ。試合開始や試合の流れを変える時に登場する技だ。日本人離れした跳躍力を持っている、火神だからこそなせる技芸である。はじめこそ手いっぱいのダンクだったが、試合を重ねるごとに成長し、後に飛んだ選手よりも長い滞空時間により、ほぼ防御不可能なシュートに進化したのだ。

流星のダンク（メテオジャム）

レーンアップと違い、右脚で高さを稼ぐように跳ぶことで、ブロックする相手よりかなり高い位置からボールを叩きつけるようにゴールする技だ。それにより、リングから離れているため、宙からリングへダイレクトにボールをなげ込むという豪快技である。この技のすごいところは、防御が不可能な点にある。火神以上の高さでとんでブロックしたとしても、相手の放ったボールにリングより上でふれた場合、それは相手の得点となるというバスケのルールがあるからだ。
ワザを出すには、2つ条件がある。1つは必ずゾーン状態に入っていなければならないこと、もう1つはリズムを少しでも狂わせてはいけないことだ。痛快な力技に見えるが、鋭敏なボールハンドリング能力が必須となる。シュートモーションに入る際、右足で必ずふみ切るため必然的に利き手ではない左手でのシュートになる。そのため着実なリズム・ゾーン状態になり、極限まで研ぎ澄まされた集中力が欠けてしまうとゴールの成功率は著しく落ちる。ウィンターカップ準々決勝、陽泉戦までにアレックスから伝授されるのである。

火神大我の来歴・活躍