比古清十郎(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
比古 清十郎(ひこ せいじゅうろう)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクター。十三代目飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)継承者。髪は黒く長髪で、肉体は鍛え上げられ、大きな白外套を羽織る。人間嫌いのため、山中で一人で暮らしており、陶芸家・新津 覚之進(にいつ かくのしん)として活動している。自身の才能を自画自賛するナルシストだが、それに見合う実力を持つ。主人公、緋村 剣心(ひむら けんしん)の師匠であり育ての親でもある。
葵屋が志々雄一派の精鋭部隊である十本刀の本条鎌足(ほんじょう かまたり)、刈羽蝙也(かりわ へんや)、夷腕坊(いわんぼう)の襲撃を受け、葵屋に残る薫たちは満身創痍になりながらも退けた。
しかし後から現れた才槌(さいづち)と不二(ふじ)の一撃により葵屋の建物が崩れた。巨大な身体から繰り出される攻撃により圧倒的戦力差を見せつけるが、弥彦は傷だらけの体で立ち上がり剣心は戻ってくると叫んだ。
才槌の指示で不二は弥彦に剣を振り下ろした。寸前のところで現れた比古は不二の剣を受け止め、弥彦を庇った。
比古は不二への才槌の指示を遮り、不二本人に話をする。「さっきのはいい一撃だった、そしてその重たい鎧に隠れたままなら次は死ぬ」と言う。
才槌は惑わされるなと不二に叫んだ。「馬鹿な主を持って苦労してそうだな、しかし救われた恩を報いるため忠義を尽くすその武人っぽさはなかなかいい」と比古は不二を褒めた。
「そろそろ自分の戦いを選んだらどうだ」と比古は言った。「過ぎた強さは周囲に卑怯と取られる。その図体だけに正々堂々とはいかない。だが今日は違う。全力出しても倒せない男がここにいる」比古の言葉を聞き、不二は鎧を脱ぎ涙を流した。
今まで満たされなかった武人としての悲しみを見逃さなかった比古はそれに応じた。不二は手に乗せていた才槌を地面に降ろし、比古と向き合い勝負が始まった。
お互いの間合いギリギリのところで膠着する。不二は先に仕掛け、今まで片手で振るっていた巨大な剣を両手で持ち振り下ろした。その一撃で地面が大きく抉れたが、比古はその攻撃を躱す。
そして比古は九頭龍閃を放ち不二を倒した。「バカ弟子の頼みは果たした、後は信じて待っていればいい」と薫に言い、戦いに決着がついた。
比古清十郎の関連人物・キャラクター
緋村剣心(ひむらけんしん)
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の主人公。小柄で赤髪、左頬に十字傷を持つ。幕末最強の人斬り、緋村抜刀斎と呼ばれた過去を持つ。明治維新後に不殺を誓い流浪人として弱き人の為に剣を振るった。比古の弟子であるが過去に喧嘩別れをし、剣心の奥義の伝授の為、再会を果たす。剣心が幼い頃にワライダケで苦しんだ際、比古は強心作用の薬と偽って出鱈目な調合をした薬を飲ませたりした。
緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。
不二(ふじ)
志々雄一派の精鋭部隊である十本刀の一人。破軍(乙)の不二と呼ばれている。身長840cmと人間離れした巨体を持ち、鎧に体が覆われている。常に十本刀の一人である才槌の指示に従う。比古との戦いでは才槌の指示を無視し、鎧を脱ぎ武人として全力で戦う。
不二(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
不二(ふじ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、明治政府打倒を目論む志々雄一派の精鋭部隊「十本刀」の一員。本名は不明。
本来は争いを好まない温厚な人物だが、才槌という老人から洗脳に等しい説得を施され、彼と2人で「破軍」というコンビを組んでいる。戦闘能力のない才槌を武力面で支え、その指示に従い力を振るうが、内心では武士として正々堂々と戦える機会と相手を求めていた。葵屋を襲撃した際、飛天御剣流の先代継承者である比古清十郎と全身全霊で戦い破れ、念願を叶えることとなった。
比古清十郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「俺が最も得意とする技だ」
剣心の奥義の伝授の際に九頭龍閃を放った時のセリフ。「俺が最も得意とする技だ」と比古は言うと、あまりの強さに「これが奥義…」と剣心は呟く。奥義ではないのだが比古はその言葉を聞きニッと笑うだけ。普段の落ち着いた物腰の剣心と違い、弟子としての剣心と、師匠としての比古の関係性が垣間見れる場面。
「この勝負、最後まで俺のバカ弟子を信じ抜いたお前の勝ちだ!!!」
十本刀の葵屋の際、不二の一撃を比古が弥彦を庇うように防いだシーン。「この勝負、最後まで俺のバカ弟子を信じ抜いたお前の勝ちだ!!!」と不敵な笑みを浮かべ、不二の剣を受け止めるこのシーンは比古の強さがよく現れている。
比古清十郎の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
トランプでたとえればジョーカー
実力的に剣心より強いキャラクターであるため、作者である和月信弘の担当者は「比古清十郎のことをトランプにたとえればジョーカー」と言っており、万能過ぎてかえって使いどころに困るキャラクターとコメントしている。
比古清十郎の男らしさのこだわり
比古の飲酒シーンは多く描かれているが、それは酒をかっこよく飲む姿に男らしさを感じるからという理由から。決して比古がのんべえというわけではないと、作者である和月信弘は単行本のキャラクター紹介でコメントしている。
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目次 - Contents
- 比古清十郎の概要
- 比古清十郎のプロフィール・人物像
- 比古清十郎の能力
- 双龍閃・雷(そうりゅうせん・いかずち)
- 九頭龍閃(くずりゅうせん)
- 比古清十郎の来歴・活躍
- 剣心との出会い
- 剣心との別れ
- 剣心との再会
- 飛天御剣流奥義の伝授
- 奥義伝授のその後
- 十本刀 不二との戦い
- 比古清十郎の関連人物・キャラクター
- 緋村剣心(ひむらけんしん)
- 不二(ふじ)
- 比古清十郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「俺が最も得意とする技だ」
- 「この勝負、最後まで俺のバカ弟子を信じ抜いたお前の勝ちだ!!!」
- 比古清十郎の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- トランプでたとえればジョーカー
- 比古清十郎の男らしさのこだわり