於野冨鷹/斧號(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
於野冨鷹(オノ トミタカ)/斧號(フゴウ)とは、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』の登場人物で、護国を使命とする武装集団「劍客兵器」の一員。
実直かつ誠実な武人肌の人物。五稜郭の戦いを目撃し、劍客兵器の中でも“欧米列強の圧力と新兵器の脅威”を特に強く意識している。戦場という地獄の中から新たな猛者を生み出すことを目的とした「実検戦闘」に参加し、霜門寺瑠璃男の部下として小樽で活動。相楽左之助と交戦して敗北し、彼の器量を認めて和解するも、情報漏洩を嫌った霜門寺に抹殺された。
於野冨鷹/斧號(るろうに剣心)の概要
於野冨鷹(オノ トミタカ)とは、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん ほっかいどうへん)の登場人物で、護国を使命とする武装集団「劍客兵器」(けんかくへいき)の一員。通称は斧號(フゴウ)。
劍客兵器の登場人物は、読み仮名が全員カタカナで表記されているという特徴があり、ここでもそれにならって表記する。
劍客兵器は、元寇により海外勢力の脅威を知った鎌倉幕府が作り出した組織で、使命である“護国”のためにひたすら研鑽を続けてきた剣士集団である。欧米列強の外圧が日本に迫ると、これを「元寇以来の日本の危機」と捉えて様々な準備を進めていく。
五稜郭の戦いを目の当たりにした於野は、劍客兵器の中でも“欧米列強の圧力と新兵器の脅威”を特に強く意識する。戦場という地獄の中から新たな猛者を生み出すことを目的とした「実検戦闘」に参加すると、部隊将である霜門寺瑠璃男(シモンジ ルリオ)の指示に従い、小樽で活動。実検戦闘の拡大を阻止せんとする相楽左之助(さがら さのすけ)と交戦して敗北し、彼の器量を認めて和解するも、情報漏洩を嫌った霜門寺に抹殺された。
於野冨鷹/斧號(るろうに剣心)のプロフィール・人物像
実直かつ誠実な武人肌の人物。五稜郭の戦いで旧幕府軍が西欧の近代兵器の前に粉砕される様を目の当たりにした経験から、欧米列強に対する脅威を特に強く認識している。
「冥途の土産」と頼まれて、劍客兵器の奥義である赫力について話してしまうなど、義理や礼節を重んじるがゆえにやや迂闊な一面も持つ。
於野冨鷹/斧號(るろうに剣心)の装備・能力
赫力(せきりき)
劍客兵器の使う特殊な技法。心臓から全身に送り出される血液の脈動と、それを押さえつける筋肉の動きのことを指し、これを御して自在に操ることで運動能力や技の破壊力を強化するというもの。血の赤と筋肉の赤を合わせることが「赫力」の名前の由来となっている。
戦型・破断戦斧(せんけい・ハダンセンプ)
手斧と仕込み槍を組み合わせた武器と、徒手空拳による戦術を複合した、於野独自の戦闘技術。攻防の構えを切り替えながら戦う、破壊力に優れた技法である。
護斧の構え"断”(ごふのかまえ ダン)
破断戦斧の防御の技。相手に対して半身に構えることで敵の攻撃を限定し、鉄壁の防御で相手の隙をうかがう。左之助の攻撃をことごとく防いでみせた。
戦斧の構え"破”(せんぷのかまえ ハ)
得物を高く構える攻撃の型。ただ振り下ろすだけに見えて、相手の弱点に向けて繰り出す精巧な攻撃が可能。左之助の切り札である究極の打撃「二重の極み」を攻略しようとしたが、失敗に終わった。
陰技・裂斧掌(おんぎ・レップショウ)
90度下に向けた手首を斧に見立てて振り下ろす技。於野の切り札であり、赫力と併用することで打たれ強さを売りとする左之助に一時的に気を失うほどのダメージを与えた。
於野冨鷹/斧號(るろうに剣心)の来歴・活躍
欧米列強の圧力
劍客兵器(けんかくへいき)は、元寇により海外勢力の脅威を知った鎌倉幕府が作り出した組織で、使命である“護国”のためにひたすら研鑽を続けてきた剣士集団である。於野も厳しい修行を重ね、やがてその実力を認められて正式な劍客兵器の一員となった。
『北海道編』の始まる15年前、於野は北海道で繰り広げられた五稜郭の戦いを仲間たちと共に見守る。ここで欧米列強の外圧と西欧の新兵器の威力をまざまざと感じ、「日本の対応は鈍過ぎる、このままでは世界の暴威に飲み込まれてしまう」との危惧を抱く。
やがて劍客兵器は、開国後も様々な形で日本に干渉する欧米列強の存在を「元寇以来の亡国の危機」と判断し、表舞台に打って出る。その目的は海外勢力から日本を守ること、そのために日本に自分たちに匹敵する猛者を増やすことにあったが、“地獄のような戦場こそが猛者を生み出す”との思想の下、その手段は北海道で「実検戦闘」と称した戦闘行為を繰り返すというものだった。
劍客兵器の一員として於野もここに参加することとなり、霜門寺瑠璃男(シモンジ ルリオ)という部隊将の下で活動することとなる。霜門寺は「小樽中に武器と疑心暗鬼を仕込むことで、住民同士が殺し合う地獄絵図を作り出す」ことを命じられており、於野たち部下に命じてそのための準備を進めていく。
喧嘩屋と"しぇいくはんど"
別の実検戦闘の影響で脱獄してきた商人を利用し、霜門寺たちの計画は順調に進んでいく。しかしここに緋村剣心(ひむら けんしん)という剣士とその仲間たちが現れ、霜門寺たちの実検戦闘を阻止しようと動き出す。剣心は幕末の京都で"伝説の人斬り"とまで呼ばれた人物で、劍客兵器たちも注目する猛者でもあった。
剣心たちの動きを邪魔だと判断した霜門寺は、彼らの排除に乗り出す。於野は剣心の仲間の1人で徒手空拳の戦闘を得手とする喧嘩屋の相楽左之助(さがら さのすけ)と戦うこととなり、傷を負いながらも劍客兵器に伝わる奥義「赫力」を用いた裂斧掌でこれを失神させる。
起き上がることもできない左之助から「今の技はなんだ」と問われ、自分を倒した技のことくらいは知っておきたいだろうと赫力の仕組みについて語って聞かせる。しかしこれは剣心の仲間の1人である久保田旭(くぼた あさひ)が左之助のふりをしたもので、そうとは知らずに情報を渡してしまった上に時間を稼がれて左之助が目を覚ます。再度赫力を用いた裂斧掌を叩き込もうとするも、左之助の切り札である究極の打撃「二重の極み」の前に戦闘続行が困難なほどのダメージを負う。
なお「日本を欧米列強の植民地にさせないために負けるわけにはいかない」と奮起するが、左之助はそういった植民地の実態を直接見てきており、その彼の口から「日本を守りたいなら実検戦闘なんてやり方は改めろ、その気があるなら話し合いの場を作る」と提案され、"世界で通用する喧嘩の締め方"として握手(しぇいくはんど)を求められる。自分たちの非と己の敗北を認め、左之助の手を取ろうとするが、「敗者の口から情報が漏れる」ことを嫌った霜門寺の不意打ちで致命傷を負う。撤退する霜門寺を追おうとする左之助の前に立ち、「死ぬ前に教えるだけ教える」と彼の質問に答え、そのまま力尽きた。
於野冨鷹/斧號(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター
霜門寺瑠璃男(シモンジ ルリオ)/宝號(ホゴウ)
劍客兵器の部隊将。陰険かつ冷酷な性格で、正面戦闘よりも裏で狡猾に立ち回って作戦を進めるやり方を好む。
実検戦闘における於野の直属の上司。彼のことを「老頭児」(ロートル)と馬鹿にしており、左之助に敗れた後は「負けたヤツはいらない、敵に情報が渡るのは気に食わない」として自ら処刑している。
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エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。
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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。
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