枢木スザク（コードギアス）とは【徹底解説・考察まとめ】

青年期のスザク柔和な性格で誰に対しても人当たりの良い好青年だが、小さい頃はそうではなかった。身体能力がずば抜けて高かったことなども影響したのか、やんちゃでガキ大将みたいな性格だった。それを象徴するのがルルーシュとナナリーが日本に来て住む家に着いた時のシーンである。敵国の王族ということで人が住む場所ではない倉庫のようなところに案内されたルルーシュとナナリー。だがそこはスザクの秘密基地だったのだ。秘密の場所を取られたと思ったスザクはルルーシュとナナリーに対して高圧的な態度を取る。そして口喧嘩に発展し、その後に殴りかかってきたルルーシュをボコボコにしている。だが目の見えないナナリーが仲裁に入ったことで事態は収拾する。目の見えない上に歩くこともできないナナリーが、必死に喧嘩を止める姿を見たスザクは動揺して「ごめん！」と言い残して立ち去ってしまう。そんな最低な初対面であったが、ナナリーとルルーシュと出会ってから少しづつ変化していき、ナナリーが行方不明になった時にはルルーシュに手伝うなと言われるがそれを振り切りナナリーを探すのを手伝っている。このように本当は優しい心も持ち合わせていたことがわかる。そんなスザクであったが、父親を殺してしまったこと、そしてその事件が闇に葬られて罪に問われなかったことで、作中のような人当たりが良く自分のことは顧みない性格に変わった。これは罪の意識からであり、最終的には罪を償って人の役に立って死にたいという本当の願いによってこのような性格に変わってしまっている。

枢木スザクという名は作品テーマ「ルールのある戦争」の名残

ランスロットと（白色の機体）とスザク

元々『コードギアス』というアニメは、TV放送の夕方枠を狙って制作されており、内容も「ルールのある戦争」という題材で物語は進んでいく予定であった。だがその枠が取れずに深夜枠での放送が決まったことで、物語を大幅に変更することになる。そしてルルーシュを主人公とし、ブリタニアという大国と戦う『コードギアスシリーズ』が完成したのだ。その名残からか主人公とその親友であり最大の敵であるルルーシュとスザクには、その前段階でのアニメ案にまつわる共通点が存在する。それは2人の名前「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」「くるるぎすざく」の中に「ルル」という文字が入っていること。これは「ルールのある戦争」を題材にしたアニメを作ろうとしていた名残であって、ルールから取って「ルル」という文字が2人の名前には入っている。ちなみに「枢木」という名字は、ゲーム『犬夜叉 呪詛の仮面』に登場する「枢木神社」からとられている。

意外にも女性経験が豊富

ルルーシュ（左）とナナリー（車椅子の少女）の手を取るスザク（中央）

作中では純粋な青年であるスザクだが、意外と女性経験はあったようだ。まず初恋が3歳の時とかなり早く、家に仕えていた家政婦に恋をしていたようだ。他には戦争が終わり、名誉ブリタニア人として軍に務める前は「年上の女性」と住んでおり、世話になっていた過去があるようだ。C.C.に「頭でっかちの童貞坊や」と散々なセリフを吐かれ、モテているにもかかわらず恋沙汰に疎いルルーシュと対極である。またルルーシュの部屋に女性の髪が落ちていたシーンでも「そういうことくらい普通にあるだろ」とスザクは意外と淡白な反応を見せている。そのようなことからある程度、経験済みではないかとファンの中では噂されている。また声優の櫻井孝宏に監督がキャラの説明をするときには「経験豊富な青年」として紹介されていたようだ。