Rayflower(レイフラワー)とは【徹底解説まとめ】

Rayflowerとは、2009年に結成し、2010年5月に『裏切りのない世界まで / 蒼い糸』でメジャーデビューした、ヴィジュアル系ロックバンド。メンバーは、都啓一、Sakura、IKUO、YUKI、田澤孝介の5人である。メンバーそれぞれが数々のバンドで活動していたり、他アーティストのサポートについていたりとセッションの経験が多く、とてもテクニカルなメンバーが揃っている。田澤の透き通るような歌声と、表現豊かな楽器隊が1曲1曲の世界観を作り上げ、ファンを魅了させるバンドである。

Rayflowerの概要

Rayflowerは2009年にリーダーである都啓一を中心に結成し、2010年5月26日に『裏切りのない世界まで / 蒼い糸』でメジャーデビューしたバンド。
メンバーは、ボーカルの田澤孝介、ギターのYUKI、ベースのIKUO、ドラムのSakura、キーボードの都啓一の5人である。
アニメの主題歌の制作依頼を受けた都が、バンド形式で制作することを希望。その際に集められたメンバーが現在のメンバーだ。
2012年に「RayflowerCh」というYoutubeチャンネルを開設。動画内で「いつかライブやりたいよね」と話し、ファンからも「ライブしてください!」という声が多かったため、同年に渋谷にてライブを行った。
初めは、企画もののような感覚で動いていたが、渋谷公演でのライブで手ごたえを感じ、メンバー内で本格的に活動することを決意。2014年に本格的にライブ活動を開始。
2014年からは本格的に動き始めたということYoutubeチャンネルをリニューアル化し、「Rayflower Channel」というチャンネル名で改めて開設した。
Youtubeではメンバーがランダムで入れ替わり、ファンからのお便りを読みメンバー同士で話したり、ライブの様子を一部公開をしたりと、Youtube内だけでしか見られないメンバーの姿を見ることが出来る。
そして、2015年にオフィシャルファンクラブ「Shining Garden」を設立。
楽曲は、思いきり拳を上げるようなロックな曲や爽やかさがある曲、飛び跳ねてしまうようなポップな曲やしっとり聴かせるバラードと幅広い。作詞はほとんど田澤が書き、作曲は主に都だが、アルバムの中には他のメンバーが作曲した曲も収録されている。
ちなみにファンのことは、花キューピットと呼ぶ。(略して花キュー)。そして、バンド名の意味は光の花。

Rayflowerの活動経歴

バンド結成からメジャーデビュー

アニメの主題歌の制作依頼を受けた都が、「せっかく作るんだったらバンドが良い」とバンド形式で制作することを希望。その際に集められたメンバーが現在のメンバーだ。
最初に声をかけたのは、元々知り合いだったドラムのSakuraだった。Sakuraいわく、「(都から)スーパーバンドを作りたい!」と言われたという。そこから都とSakuraの2人でメンバー探しが始まった。
都はギターに、何度もセッション(=共演のこと)を経験していたYUKIを提案し、Sakuraはベースに「前にセッションしたIKUOさんというすごい人がいる」とIKUOを提案。都とSakuraはそれぞれYUKIとIKUOに声をかけ、4人が集まった。
だが、ボーカルがしばらく良い人が見つからなかった。当時、都が組んでいたスペースフィルターズというインストゥルメンタルバンド(ボーカル無しのバンド)を組んでおり、サポートメンバーとしてSakuraも一緒にいた。
そして、スペースフィルターズが仙台で対バンライブ(=バンド同士でパフォーマンスし、対決をするライブ)をした時、対バン相手だった田澤と出会う。
「(良いボーカル)ここにいたじゃん!」と都とSakuraで話し、Sakuraが「田澤、話があるんだけど」と声をかけ、一緒にバンドをやらないか誘った。
club Zy.という数々のヴィジュアル系バンドにインタビューをし、その内容をまとめたサイトがあり、そのインタビューの中で田澤は、Sakuraに話をかけられたとき、なぜか分からないが「俺、絶対にシバかれる」と思ったと話している。
アニメの主題歌は結成前からすでに出来上がっており、レコーディングを始めたが、スケジュールの都合上その時点ではまだ5人で集まっておらず、レコーディングが終わり、MV撮影の時に初めて5人集まった。
そこで田澤は、初めてIKUOと会う。そして、田澤とYUKIは対バンで一緒になったことはあるが、話したことは無かったため、Rayflowerのデビュー曲のMV撮影で初めて話したという。

メジャーデビュー後の活動

メジャーデビュー後は、ワンマンライブの成功だけでなく、Rayflower主催の対バンライブを開催。アニメの主題歌や挿入歌、『仮面ライダーシリーズ』の主題歌や挿入歌も担当。
さらに、テレビアニメ『コードギアス CODE BLACK in ASHFORD』のD賞、オリジナルCDに収録されている「libra」や、テレビアニメ『裏切りは僕の名前を知っている』に出てくる蓮城焔椎真(れんじょう ほつま)のキャラクターソング「O.A.T.H」をプロデュースした。
「libra」の演奏はRayflowerが、歌は主人公・ルルーシュを演じた声優の福山潤が担当した。

相次ぐライブの延期と中止でバンド初の配信ライブ

2020年9月20日バンド初の配信ライブが行われた

2020年に入ってから急速に広まった新型コロナウイルス。コロナの影響はRayflowerのライブにも影響が出ていた。
2020年5月17日にEX THEATER ROPPONGIで10周年を記念したライブ「10th Anniversary LIVE 『Amazing Road』」を行う予定だったが、コロナウイルス感染防止のために9月20日に延期。
その後も、9月20日までにコロナが終息することはなく、10周年ライブは中止になり、チケット購入者には払い戻し、ライブ自体は同日同会場で配信ライブに切り替わった。
さらに、Rayflowerのファンクラブ会員だけが見に行くことが出来るライブ、「10th Anniversary SPECIAL ACOUSTIC LIVE TOUR 『Acoustic Night』」を、東京、大阪、名古屋(東名阪)で行う予定だった。
だが、このライブもコロナの影響で中止になり、ファンクラブ会員限定ではないが、2020年12月9日にアコースティックライブを「RemoteFlower vol.1」というタイトルにし、配信ライブが開催された。
その後は2021年6月7日に「RemoteFlower vol.2」というタイトルで、2回目のアコースティック配信ライブが行われた。

Rayflowerのメンバー

田澤 孝介(たざわ たかゆき)

Vo.担当。1978年11月23日生まれ。大阪府八尾市出身。
Rayflowerの他にも、ロックバンドWaiveや、WaiveのBa.高井淳を含む5人組ロックバンド青春アバンチュール、聖飢魔IIのコピーバンド偽聖飢魔II(にせいきまつ)などのバンドをいくつか掛け持ちしている。
そして、元Raphaelの櫻井有紀と結成したボーカルユニットKarmaや、ヴィジュアル系バンド・シドのギタリストshinjiと結成したfuzzy knotなどのユニットでも活動しており、ソロでも活躍している。
バンドやユニットでは、田澤が詩を書き、メンバーが作曲をすることが多いが、ソロでは自身が作詞・作曲を手掛けている。
ハイトーンでまっすぐ、かつ、思わず衝撃を受けるような迫力を感じられるほどのパワフルさがある歌声の持ち主。肺活量もあり、ロングトーンも得意である。
女性ファンからは「田澤くんのキーは女性でもキツイ」と言われている。
田澤は喫煙をしていたが、ボーカルというのもあり、喉のケアもかねて2017年からタバコをやめたという。
曲がったことが嫌いな性格で、電車から降りようとしているのに扉の前から動かない人や、順番待ちの横入りなどの非常識なことが許せないという。
Rayflowerの公式Youtubeチャンネル、「Rayflower Channel」の動画内で、「電車が嫌いなわけではなくて、電車の中にルールを守らない人がたくさんいるんだと思うと、嘆かわしい」と話していた。
関西出身というのもあり、喋り上手で、ツッコみ役に回り、ライブの中でのトークコーナーでは常に笑いに包まれている。
田澤は、「TAKAYUKI TAZAWA OFFICIAL YouTube CHANNEL」という名前でYoutubeを開設しており、「歌ってみた」やゲーム実況、グッズ紹介動画などをあげている。
その中で「田澤孝介の人生保管計画」というタイトルでラジオ形式の動画を不定期で更新しており、その動画内では「実は人見知りで緊張しやすい」と話していた。

YUKI(ゆき)

Gt.担当。1975年6月20日生まれ。大阪府大阪市出身。本名は結城雅彦(ゆうき まさひこ)。
Rayflowerの他に、ヴィジュアル系バンドSEX MACHINEGUNSの元メンバーであるBa.のNOISY(ノイジー)、Dr.のHIMAWARI(ヒマワリ)と3人組ロックバンド、DUSTAR-3(ダスタースリー)を結成し、Vo.&Gt.を担当。現在もRayflowerと並行して活動している。
自身のバンド以外にも、ヴィジュアル系バンドJanne Da Arcのボーカル・yasuのソロプロジェクトであるAcid Black Cherry(アシッドブラックチェリー)や、ラルクアンシエルのボーカル・hydeなどの数々のライブにサポートについて参加することもある。

頭の高い位置にあるサラサラなポニーテールと、トカゲの絵が描かれているVの字型のギターが彼のチャームポイント。
hydeのライブにサポートで参加した際、hydeの横でギターを披露したYUKI。
だが、YUKIの中性的なルックスから、hydeファンからは「誰、横の女の人」とSNSで呟かれ、女性と間違われていた。

ギターソロなどで見られるYUKIの弾き方の特徴は、速弾きである。
高音がメインで、ロックの中にまっすぐさがある音色を、YUKIの素早い指さばきやスピーディーなピックの動きで、聞き手はグッと引き込まれる。
Acid Black Cherryのボーカル・yasuからは「速弾きのYUKI」と呼ばれている。
性格は、とても温厚で、あまり怒らない性格。
SIAM SHADEの淳士がボーカルに回り、他のバンドから楽器陣をサポートに付けライブを行う「淳士ライブ」にYUKIもサポートで参加しており、トークコーナーにて淳士は「YUKIほど人の悪口を言わないミュージシャン、見たことない」と話していた。
そして、優しい関西弁で喋り、笑顔が可愛らしく、少し抜けている部分がある。
名古屋でライブが終わり、大阪に向かう途中に「あかん!ギター間違えた!」と使う予定だったギターを名古屋に置いてきてしまうというエピソードもある。
だが、クールで色気も感じられる表情でギターを弾いているため、ギャップを感じるファンがとても多い。
氷結ストロングが大好物で、1日3本は飲むという。

IKUO(いくお)

Ba.担当。9月24日生まれ。島根県益田市出身。本名は渋谷 郁夫(しぶたに いくお)。
年齢は非公開とされているが、ファンの間では「(ヴィジュアル系バンド)PENICILLINのHAKUEIと同い年だった気がする」という声が上がっている。
有料でライブなどの放送を見ることが出来る配信サービスWOWOWにて、2020年の大みそかにT.M.Revolutionの西川貴教率いる4人組ロックバンドabingdon boys school(アビングドン ボーイズ スクール)のライブが行われた。
IKUOは、そのバンドによくサポートメンバーとして参加することが多く、大みそかのライブのトークで西川が「皆さん50代になりました」と発言していたため、1970年生まれ説が濃厚とされている。
西川貴教の他にも、L’Arc~en~Cielのベース・TETSUYAやGACKTなどのサポートについて、ライブに参加することもある。
そして、サポートだけでなく、Acid Black Cherryや3人組ロックバンドBREAKERZなどのロック系から、でんぱ組inc.やももいろクローバーZ、ジャニーズWESTなどのアイドルまで幅広いジャンルのレコーディングにも参加していた。
Rayflowerの他にも、SIAM SHADEのドラム・淳士率いる4人組ラウド系ロックバンド・BULL ZEICHEN 88(ブルゼッケン ハチハチ)というバンドにも所属しており、同時進行で活動している。
さらに、歌手としてソロ活動もしており、シングルやアルバムを発売し、ライブを行うこともある。
演奏の特徴は、バキバキとした迫力あるスラップや、指先を使って強い音から優しい音まで出すことが出来る指弾きなどのテクニックを織り交ぜて演奏することが多い。
速弾きをすることが多く、Acid Black Cherryのyasuから「スピード違反のIKUO」と呼ばれており、ベーシスト界では「ベースの神様」と呼ばれていた時期もあった。
そして、あまりのテクニカルさに憧れを抱く者もたくさんいて、ヴィジュアル系バンドJIN-MACHINE(ジンマシーン)のベース・レジデンス涼羽やベーシスト・JITANらはIKUOの弟子だった。

そんなIKUOは天然な部分がある。
ライブ先でいつもつけていたネックレスが無くなり、半ギレで「無いわけがない!」と必死に探していたが結果ホテルに置きっぱなしだったなど。
Twitterで7月の時点で「8月になりましたね~」と呟いたこともあった。
このようなふとした時に出る天然を、よく田澤からツッコまれている。
赤やピンクの髪色がIKUOの特徴だが、髪を染めた理由は「目立ちたいから」だという。
IKUOは、狛江FM コマラジにて「IKUOのMAZE OF LIFE」というタイトルでラジオのソロパーソナリティを務めている。

Sakura(さくら)

Dr.担当。1969年11月20日生まれ。東京都練馬区出身。本名は櫻澤 泰徳(さくらざわ やすのり)。
元L'Arc~en~Cielのドラマーである。
1999年にはヴィジュアル系バンド・MALICE MIZERのTETSU、ヴィジュアル系バンド・BY-SEXCIALのRYOとDENの4人でロックバンド・ZIGZOを結成。
2016年には、ゴシックロックバンド・Merry Go Roundのkazumaと、ロックバンド・the god and death starsのaieとkazuと共に、gibkiy gibkiy gibkiyを結成。
他にもいくつかバンドを掛け持ちしている。おもに、RayflowerとZIGZOの活動が多い。
さらにミュージシャンだけではなく、プロデューサーという一面も持っている。
2002年から2006年までロックバンド・MUCCを、2004年から2008年までロックバンド・シドをプロデュースしていた。

Sakuraは、迫力あるバスドラムやスネア、鮮やかなシンバルで強弱を上手くつけ、聞き手を惹きつけるようなドラムプレイを見せてくれる。
一部のファンからは「さすがラルクだわ」という声があった。
そして、自分が満足するまでドラムを叩いていられるようで、Rayflower Channelで田澤から「(僕らが)ほっといたら永遠叩いてるでしょ?」と言われていた。

Sakuraはタバコが好きで、ライブ中でもタバコを吸っている場面が見られる。これはL'Arc~en~Ciel時代からである。
お酒も好きで、IKUOと初めて会った時、屋形船の上にいろんなバンドマンが集まる場でSakuraは泥酔していたという。
お酒の缶を持ち、誰かに絡みに行き、挙句の果てにはぶっ倒れていたというエピソードもある。
IKUOは自身のラジオで、「第一印象最悪でしたよ!」と笑って話していた。

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