枢木スザク（コードギアス）とは【徹底解説・考察まとめ】

CV：白鳥哲
スザクが所属する特別派遣嚮導技術部（特派）の主任を務める。銀髪に眼鏡をかけており、常に飄々としている。自分の実験以外には何も興味のない生粋の科学者。実際に伯爵であるにもかかわらず、身分には全くこだわっていない。そのため「名誉ブリタニア人」として差別を受けがちなスザクに対しても全く偏見なく関わっている。ただそもそも他人に対して興味を持たないため、スザクが処刑されそうになった時は「やっと見つかったランスロットのデバイサーという肝心のパーツがなくなった」などと発言している。だがそのような失礼な発言や行動をするたびに助手であるセシルには説教を食らっている。ここだけ見れば人の命を何とも思っていないマッドサイエンティストだが人間味もあり、スザクがユフィを殺された復讐に囚われ、暴走気味になったときは、ランスロットのキーを取り上げスザクに落ち着くように説得している。このようなシーンを筆頭に、助手のセシルとともに両親がいないスザクにとっての保護者のような立ち位置になっている。また肝心の科学者としては超一流。ブリタニアの兵器開発の最先端を担っており、作中最強KMFランスロットを開発したのもロイドである。

ロイド・アスプルンド（コードギアス）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

ロイド・アスプルンドとは『コードギアス 反逆のルルーシュ』シリーズの登場人物。一流の科学者であり、神聖ブリタニア帝国第2皇子であるシュナイゼル・エル・ブリタニア直轄の「特別派遣嚮導技術部（通称：特派）」の主任を務める。科学者としての実力は申し分ないが技術開発にしか興味がなく、人付き合いから逃れるべく「空気を読まない」言動や子供のような振る舞いで他人を遠ざけている。枢木スザクが搭乗するナイトメアフレーム・ランスロットの開発者で、彼が死に急いでいることを察して挑発を重ねるが、内心では案じ続けた。

ナナリー・ヴィ・ブリタニア

CV：名塚佳織
ルルーシュが愛してやまない血のつながった実妹。彼女も元皇族にあたる。幼少期に母マリアンヌの暗殺事件に巻き込まれて両足を怪我しており、歩くことが出来なくなってしまう。それにより車椅子生活を強いられている。その上、目の前で母が殺された精神的ショックから目も見えなくなってしまっている。兄であるルルーシュとともに日本に送り込まれたときにスザクと出会っている。スザクは最初、ブリタニアの王族であり、よそ者であるルルーシュとナナリーとは仲良くする気は全くなかった。だが歩けない、目も見えない状態であっても他者への思いやりや優しさを忘れないナナリーやその妹を必死に守るルルーシュの姿を見て心を入れ替える。そしてスザクはナナリーが行方不明になった時にはルルーシュが一緒に探すことを断ったにもかかわらず、強行し見事にナナリーを発見している。この件をきっかけに3人の仲は深まることになる。それから長い時が経ち、ナナリーはスザクがクロヴィス殺害の容疑者になったというニュースでスザクの生存を確認する。その際には誰よりもスザクのことを心配しており、またスザクは殺人などしないと誰よりもスザクのことを信じていた。無事にゼロとしてルルーシュがスザクを助け出し、アッシュフォード学園に編入してきた後、サプライズとしてルルーシュが紹介したい人がいるとスザクを連れてくる。スザクが手を握ると、すぐにナナリーはスザクと分かり涙を流し無事に再会できたことを喜ぶのだった。そして「ゼロレクイエム」ではルルーシュとスザクはブリタニア軍として、ナナリーは反乱軍としては敵対したものの、戦いの後にはゼロの姿をして車椅子にのるナナリーを補助するスザクの姿を確認できるので、スザクはルルーシュがいなくなった世界で、ルルーシュの代わりにナナリーのそばに居続けているのがわかる。

枢木（くるるぎ）ゲンブ

CV：岸野一彦
スザクの父親であり、日本最後の首相。政界では人格者として有名で、強いリーダーシップを持ち、財界や軍閥を押さえ支持者は多かったようだ。戦前に行っていた政治活動は優秀だったようで、エリア11に張り巡らされている地下鉄などの鉄道網は、本土決戦を見越したゲンブ政権によるものである。だが戦争が始まると、ブリタニアに対してKMFでの地上戦などでかなり遅れを取っているにもかかわらず、少々の犠牲をいとわない徹底抗戦を唱えた。本人に降伏の考えは全くなく、幼いとはいえ自分の息子であるスザクの戦争を止めてほしいとの意見にも全く耳を貸さなかった。仮に生きていても日本の敗戦には変わりないだろうが、戦前の政策が優秀だったためにブリタニアにここまで圧政を強いられることもなかったと言われている。

皇神楽耶（すめらぎかぐや）

CV： かないみか
旧財閥系家門である皇家（すめらぎけ）の当主。年齢はまだ幼いのだが、かなり気が強く自分の意見をしっかり持っている、とても気品のある日本人の少女。スザクとは従兄妹の関係になり、また元婚約者でもある。だが「名誉ブリタニア人」として日本を裏切ってブリタニアに属しているスザクのことをひどく嫌っている。また神楽耶はゼロのことをとても気に入っており「ゼロの妻」を自称し黒の騎士団に所属することになる。そしてブリタニア軍に入ったスザクとは敵として再会する。そこでスザクに対して、キョウト六家の一員で枢木政権の陰の立て役者でもある桐原泰三（きりはらたいぞう）が処刑されたことを話した上で、一度命を救われているゼロもまた死罪にして処刑するつもりかと問いただした後「言の葉だけで人を殺せたらいいのに」と言われた側は本当に死んでしまいそうな痛烈な言葉を笑顔で吐いている。

枢木スザクの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「間違った方法で手に入れた結果に、価値は無いと思うから」

総督であるクロヴィス暗殺の容疑者として処刑されそうになっていたスザク。実際は冤罪であり、日本人がブリタニア軍にいることを良く思わない派閥の策略であったのだが判決は翻ることなくスザクは公開処刑の日を迎えてしまう。そこに現れた「ゼロ」がスザクを救出。ゼロはそのままスザクをアジトに連れていき、仲間に入らないかと勧誘。だがスザクは目標は一緒だが手段があまりにも違うゼロに対して「間違った方法で手に入れた結果に、価値は無いと思うから」と返答し勧誘を断っている。そしてそのままブリタニア軍に自ら帰ってしまう。スザクは自分の命を軽視する傾向にあり、その特性と頑固さが出ていて序盤のスザクという人物を表す名シーンである。

「君は、最後の最後に世界を裏切り、世界に裏切られた。君の願いは叶えてはいけない！」

神根島にてとうとうゼロを追い詰めたスザク。そしてゼロの仮面を壊すとそこには疑ってはいたが同時に信じていた親友ルルーシュの姿があったのだ。スザクはこれまでの事件について、なぜユフィと協力しなかったのだとルルーシュに問いただす。それに対しルルーシュは「すべては過去。終わったことだ」と返答。この返答を聞きスザクは完全にルルーシュを敵として認識、なお協力を求めてくるルルーシュに対し「君は、最後の最後に世界を裏切り、世界に裏切られた。君の願いは叶えてはいけない！」とかなり感情を昂らせながらルルーシュを拒絶したシーン。スザクにとってユフィがどれだけ大きくまた、その死がどれだけ辛い出来事だったかを表している名セリフである。

「そのギアス、確かに受け取った」

ルルーシュによる独裁政治から正義の味方「ゼロ」として世界を救う役回りとして「ゼロレクイエム」の完遂を成し遂げたスザク。互いに憎しみ合い許せない罪を抱えつつも同じ目的のため最終的には協力したルルーシュとスザク。作戦や世界を救うためとはいえスザクにとってはかなり苦しい瞬間であった。恋人を失った上で次には唯一の親友も失うハメになったのだ。だがルルーシュの思いを汲み取り作戦を実行することに決めたスザク。ルルーシュを刺した後にルルーシュから「これはお前にとっても罰だ。お前は正義の味方として仮面を被り続ける。」と最後の願い、つまりギアスを言い渡される。それに対しスザクは「そのギアス確かに受け取った。」と力強く答える。作中では一時は離れ離れになったものの再会を果たした親友に、結果的に恋人を奪われ一度は決別したものの、人々の願いのために協力をして世界を救ったスザクの並々ならぬ思いを感じ取れる。短いがそこにはいろんな想いが詰まっているセリフになっている。

枢木スザクの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

少年時代はやんちゃだったスザク