山県有朋(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
山県有朋(やまがた ありとも)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、陸軍卿を務める明治政府の重鎮。
激動極まる明治維新を生き抜いた維新志士の1人であり、主人公緋村剣心とはその頃からの仲間である。当時は剣心のことをあまり良く思っていなかったが、やがてその考えを改め、現在は彼にその働きをふさわしい役職で明治政府に迎えることを望んでいる。明治政府の陸軍のトップとして、大きな事件が発生した際には兵を率いて事件に介入することが少なくない。特にアニメ版ではその傾向が顕著である。
山県有朋(るろうに剣心)の概要
山県有朋(やまがた ありとも)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、陸軍卿(りくぐんきょう)を務める明治政府の重鎮。史実の人物をモデルとしたキャラクター。
陸軍卿とは陸軍省の長で、事実上の陸軍のトップである。激動極まる明治維新を生き抜いた維新志士の1人で、主人公緋村剣心(ひむら けんしん)とはその頃からの仲間である。暗殺者として活動していた剣心のことをあまり良く思っていなかったが、彼が遊撃剣士として仲間の維新志士を守るために剣を振るうようになって以降、その考えを改めていく。
やがて明治維新が成立し、自身が権力の座に就くと、旧幕府軍との戦いが決した時点で姿を消した剣心のことを探すようになる。山県は「維新のために多大な働きをした剣心には、新政府の重要な役職を担うだけの権利と責任がある」と考えているが、ようやく見つけた剣心は「人を斬り殺して栄職に就くなど真っ平御免、自分は自分にできる方法で明治という時代を支えていく」と誘いを断り、ただ目の前の人々を救える限り救うことを続けていく。
山県は剣心に対してなんら無理強いすることはなく、彼の心変わりを待っている。一方、作中でたひたび起こる軍をも駆り出されるような大きな事件の際には陸軍卿として力を振るい、事態の鎮圧のために尽力。特にアニメ版ではその傾向が顕著で、原作以上に活躍している。
山県有朋(るろうに剣心)のプロフィール・人物像
CV:水谷誠司(旧アニメ版第3話~第64話)、金子はりい(旧アニメ版第90話以降)/小形満(新アニメ版)/土師孝也(ドラマCD版)
演:奥田瑛二(映画版)/夏美よう、真條まから(宝塚版)/宮川浩(松竹版)
実直かつ誠実、恩には恩を、敵意には敵意を真っ直ぐに返す人物。剣心に対しては旧友のように接する一方、その剣心が土方歳三(ひじかた としぞう)のことを懐かしんでいた際に「武人としては見上げた人物だが、いたずらに戦乱を長引かせた傍迷惑な男だった」と吐き捨てるシーンなどにそれがよく表れている。
史実では後に怪物的な老獪さを身に着け、政界で長く活躍するが、『るろうに剣心』の世界ではまだ青臭いところを残しており、旧アニメ版では事件の鎮圧のために先走って部隊を送り出し、謹慎処分を受けることもあった。
山県有朋(るろうに剣心)の来歴・活躍
尊王攘夷と人斬り抜刀斎
長州藩の下級武士の子として生まれ、青年期に京都で尊王攘夷の思想に触れる。故郷に戻った後、松下村塾(しょうかそんじゅく)に入り、吉田松陰(よしだ しょういん)の薫陶を受ける。この頃から「大事を成すには狂気が必要だ」との吉田の言葉に影響され、“山県狂介(やまがた きょうすけ)”を名乗るようになった。
欧米列国の圧力によって日本が揺れる中、長州藩は逸早く討幕のために動き出す。その一助となったのが、長州派維新志士のリーダーである桂小五郎(かつら こごろう)が見つけた緋村剣心(ひむら けんしん)という少年剣士だった。剣心は伝説の古流剣術「飛天御剣流」の使い手で、その恐るべき剣技で長州藩に敵対する者を次々と斬殺。“幕末最強の人斬り”緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)として恐れられるようになる。
しかしそもそも武士であるかどうかも怪しい出自の剣心のことを山県は嫌っていたらしく、彼について「あんな小僧」と吐き捨てるシーンがある。人斬りとして名を馳せた剣心は、やがてその役目を後任に譲り、自身は「仲間の維新志士を護衛する遊撃剣士」として活躍。その剣の腕をもって何人もの仲間の命を救う。
この時の働きを評価したのか、あるいは実際に命を救われたのか、山県は次第に剣心のことを見直し、掛け替えのない仲間として受け入れていく。しかし当の剣心は理想のためとはいえ人を斬り殺し続けたことの罪悪感に苦しみ、鳥羽伏見の戦いが決着した時点で「もはやこの後の趨勢は決した」と判断。仲間たちから離れ、独自の行動を取り始める。
陸軍卿としての誘い
明治政府が樹立して10年後。山県は鳥羽伏見の戦いの後に姿を消した剣心を、「その働きに見合う役職を得るべきだ」として探し続けていた。
ある時、東京で「人斬り抜刀斎」を名乗る辻斬り事件が起こり、山県は「もしかして剣心なのでは」と事件を調査した警察署を訪れる。結局この犯人は偽者だったものの、これを取り押さえて警察に突き出した人物こそ剣心であり、山県は10年ぶりに彼と再会する。
しかし、「お前には明治政府の重役を担う義務と権利がある」という山県に対し、剣心は「人を斬り殺して栄職に就くなど真っ平御免、自分は自分なりの方法で今の世の民を支えていく」と答え、立身栄達に興味はないことを明言。山県は「それがお前の意志ならば」と剣心を黙って見送るも、アニメ版では「諦めんぞ」とも語っている。
その後も陸軍卿として活躍し、作中で軍の派遣が必要なほどの大規模な事件が発生するたびに力を振るう。責任ある立場ながら血気盛んなところがあるらしく、アニメ版では独断で部隊を動かして上から処罰されるシーンも描かれた。
劍客兵器との対峙
剣心として再会して5年後。北海道にて、劍客兵器(けんかくへいき)を名乗る集団が破壊活動を開始する。彼らは「鎌倉時代に結成され、密かに牙を研ぎ続けた護国のための組織」を主張していたが、あまりに話が古すぎてもはや誰にも確かめられない状態にあった。
この時剣心はたまたま北海道を来訪しており、劍客兵器の凍座白也(いてくら びゃくや)という人物と戦い、これを撃破する。山県は自身の替え玉を送り込んで捕虜にした凍座を尋問しようと試みるも、ただひたすら強者との戦いを望む凍座の逆鱗に触れてしまい、猛烈な反撃を受けることとなった。
山県有朋(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター
緋村剣心(ひむら けんしん)
新時代を生きる流浪の剣士。その正体は、かつて幕末最強と呼ばれた伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)である。多くの人を斬り殺した過去を悔い、その贖罪のための旅を続けている。
山県は幕末の一頃までは剣心のことを「あんな小僧」と見下すようなことを口にしていたが、その働きを認めたのか、あるいは自身が命を守ってもらったことがあるのか、物語開始時点では掛け替えのない仲間として扱うようになっている。
剣心はかつての仲間で年長者でもある山県を素直に敬い、丁重に接してはいるが、自身の幕末時代の働きを「薄汚れた人斬り稼業」と悔いていることもあり、それを理由に自分を引き立てようとすることについてははっきりNOを突きつけている。
緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。
凍座白也(いてくら びゃくや)
劍客兵器の部隊将。通称「異號(いごう)」。常に強者との戦いを渇望しており、これはと思う相手を見つけると部隊将としての役目を放棄してまで執着する。組織人としては完全に失格だが、それでも部隊将を張れるほどの恐るべき力を備えており、銃弾を素手でつかみ取る恐るべき技量と、剣心が体力切れギリギリまで猛攻を加えてようやく倒れる信じがたいタフネスを持つ。
剣心によって一度倒された後、尋問のためにやってきた山県を「替え玉」だと見抜き、激昂。近くに潜んでいた部下たちと共に山県が連れてきた兵士たちに襲い掛かり、劍客兵器の脅威的な実力をまざまざと見せつけた。
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魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。
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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。
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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。
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