塚山由太郎(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
塚山由太郎(つかやま ゆたろう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、“実戦で使える古流剣術こそ真の剣術”を標榜する石動雷十太に心酔する少年。
雷十太の一番弟子を自称するが、実際に稽古をつけてもらったことはない。侍の血を引きながらすぐに頭を下げる商人の父を毛嫌いしており、雷十太への系統はその反発もあってのもの。緋村剣心や明神弥彦と交流し、次第に彼らに心を開くが、師と仰いだ雷十太によって腕の神経を斬られ剣の道を断たれる。続編となる『北海道編』にも、成長した姿で登場する。
塚山由太郎(るろうに剣心)の概要
塚山由太郎(つかやま ゆたろう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、“実戦で使える古流剣術こそ真の剣術”を標榜する石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)に心酔する少年。
父・塚山由左衛門(つかやま ゆざえもん)と共に馬車で移動している時に野党に襲われ、たまたまここに駆け付けた雷十太によって助けられる。由左衛門が雷十太が頭目を務める真古流という剣客集団のパトロンになると、憧れるままに小間使いのような立場で雷十太の活動を手伝い始める。
そんな中で剣客の緋村剣心(ひむら けんしん)や明神弥彦(みょうじん やひこ)と出会い、交流を重ね、次第に打ち解けていく。剣心が並みならぬ剣士であることを知ると、「尊敬する雷十太と正々堂々決着をつけてほしい、その戦いを見てみたい」と考えるようになるが、ほかならぬその雷十太によって腕の神経を切られ剣術の道を断たれる。
これに絶望するも、弥彦の「このままずっと下を向いて生きるつもりか、"本物の雷十太"じゃなくて"お前が憧れた雷十太"を超える剣士になろうとは思わないのか」という激励を受けて奮起。外国で高度な治療を受けて日本に帰還する。
『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』にも成長した姿で登場し、弥彦と友人兼ライバルのような関係を築いている。
塚山由太郎(るろうに剣心)のプロフィール・人物像
身長:130cm
体重:27kg
生誕日:1868年11月生まれ
出身:東京府
星座:蠍座
血液型:O
好きなタイプ:年上の女性
ライバル:明神弥彦
CV:田中真弓(旧アニメ版)/三瓶由布子(新アニメ版)
侍に憧れ、凄腕の剣士となることを夢見る少年。商人として大成するが、主君でもない相手にペコペコと頭を下げる父のことを毛嫌いしており、雷十太への傾倒はその反動もあってのもの。「雷十太の一番弟子」を標榜しているが、その雷十太からは「パトロンの息子だから邪険にしないでおこう」程度に認識されている。
剣士となることを夢見ているが、これまでにその修行をしたことはなく、物語に登場した時は竹刀の握り方も知らない状態だった。かなりの剣才の持ち主であり、神谷道場の主である神谷薫(かみや かおる)からは「本格的に剣を学んでみる気はないか」と誘われている。
その薫に対してはほのかな憧れを抱くが、弥彦にそれをからかわれた時は真っ赤になって否定している。剣心の実力を知った時は驚愕し、彼に対しても素直に尊敬の念を抱き、「剣心と雷十太が正々堂々決着をつけるところを見たい」と考えるようになる。
同年代の弥彦に対しては出会った時から対抗心を抱き、剣の道においても、共通の友人である三条燕(さんじょう つばめ)を巡る関係でも、様々な意味で良きライバルとなっていった。
塚山由太郎(るろうに剣心)の来歴・活躍
父への反発と本物の剣豪
外国に日本刀を輸出することで財を成した塚山由左衛門(つかやま ゆざえもん)の息子として生まれる。しかしもともと塚山家は侍の血筋であり、その当主でありながら主君でもない者にペコペコと頭を下げる父のことを毛嫌いするようになる。
そんな折、父と一緒に馬車で移動している中、野盗たちに襲われる。「金は渡すから自分たちのことは助けてくれ」と土下座する父を見て激昂し、「俺は悪党なんかに屈しない」と主張。野党たちから「生意気だ」と狙われるが、ここに雷十太が駆けつけて由太郎たちを救出する。
実は一連の騒ぎは、由左衛門を自分のパトロンにしようと考えた雷十太の自作自演のものだった。雷十太は「このまま近代兵器が進化を続けていけば、剣術は戦場に居場所を失い、存在意義も失って消滅していく」と考え、これを憂いた末に"実戦で使える古流剣術こそ真の剣術"を標榜する真古流を立ち上げていた。その活動資金のために由左衛門は狙われたのである。
しかし由太郎はこれに気付かず、憧れ続けた"本当に強い剣豪"である雷十太に心酔。由太郎の態度を見た由左衛門は、雷十太のことを多少怪しいとは思いつつ彼の率いる真古流のパトロンとなることを承諾する。
弥彦との出会い
雷十太への憧れのあまり、その後由太郎は「一番弟子」を名乗って彼と行動を共にするようになる。「邪魔でしかないが、パトロンの息子だから好きにさせておこう」と考えた雷十太は、由太郎を小間使いのような存在として便利に使うようになった。
実戦こそ真の剣術と主張する雷十太は、真古流の喧伝という意味合いもあり、東京の剣術道場に次々押し入っては師範代を叩きのめすことを繰り返していた。由太郎もこれに付き従っていたが、ある時前川道場というところで緋村剣心(ひむら けんしん)という剣士と出会う。剣心は由太郎が初めて見た"雷十太と互角に立ち会う力を持つ剣客"で、これに驚くと共に剣心の側にいた明神弥彦(みょうじん やひこ)という少年と互いに反目し合う。
由太郎が雷十太に憧れるように、弥彦も剣心に憧れていた。「2人の剣客のどちらが強いのか」で言い争った末に、由太郎は弥彦と決着をつけようと彼らが暮らす神谷道場へと乗り込む。しかしここで実は剣術をまったく未経験であることを知られてしまい、神谷道場の主である神谷薫(かみや かおる)から「まずは剣術を学んでみてはどうか」と提案される。
器量の良い薫にほのかな憧れを抱いた由太郎は、彼女の提案をはっきりと拒むことができず、神谷道場で修行に励む。ここで由太郎は竹刀剣術のおもしろさと共に、剣心が本当に強いことを改めて知り、雷十太に対するものと同様の尊敬を彼にも感じていく。
雷十太の本性
神谷道場での修行の日々は、由太郎に「竹刀剣術のおもしろさ」や「弥彦と共に切磋琢磨する楽しさ」を学ばせたが、その上でなお彼は「強くなるなら最初に憧れた雷十太の下で強くなりたい」との想いを変えなかった。しかし「真古流の理念を貫くには、自分に匹敵する古流剣術の使い手にして自分の思想を否定する剣心の存在が邪魔だ」と考えた雷十太は、由太郎の憧れを踏みにじるように剣心たちを奇襲。この際、戦いに巻き込まれた由太郎は腕の神経を傷つけられ、右手の握力をほぼ失ってしまう。
雷十太は剣心が倒すも、「立派な剣士になる」という夢を断たれた由太郎は自分の未来に絶望。「ドイツの優れた医療で由太郎の腕を治したい」という由左衛門と共に日本を離れることになるも、見送りに来た剣心や薫に対しても何も言えず、ただうつむいていた。
しかし弥彦が突如彼に竹刀を投げつけ、「そのままずっと下向いて生きてるつもりか、悔しくはないのか、"本物の雷十太"じゃなくてお前が憧れた"理想の雷十太"を超えてみせろ」と激励。左手1本で竹刀をつかみ、「片手でだって強くなってみせる、お前なんかもともと左手だけで十分だ」と言って弥彦とチャンバラを始め、己の背負ったあまりに重い運命を受け入れて前に進む。
三角関係
5年後となる『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』では東京に戻っており、年齢相応に成長した姿を見せている。治療を受けた右腕は問題なく動くようだが、「この腕では無理だ、剣の道は諦めた」と語り、弥彦を内心寂しがらせている。
一方、その弥彦が憎からず思っている三条燕(さんじょう つばめ)という同年代の少女に自身も惹かれ、たびたびモーションをかけている。弥彦はこれが気が気でないようで、なるべく彼らを2人きりにしないようにしている。
塚山由太郎(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター
緋村剣心(ひむら けんしん)
新時代を生きる流浪の剣士。その正体は、かつて幕末最強と呼ばれた伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)である。多くの人を斬り殺した過去を悔い、その贖罪のための旅を続けている。
雷十太が前川道場に道場破りに押し入った際に出会い、当初は「雷十太が注目するほどの剣士」程度にしか認識していなかった。しかし実際に彼が戦う姿を見たことで「本当に強い、雷十太とどっちが上か分からない」と尊敬するようになり、2人の剣客の正々堂々とした決着を自分の目で見届けることを望むようになっていった。
緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。
明神弥彦(みょうじん やひこ)
東京都出身の士族の少年。両親と死に別れ、孤児として辛酸を舐めた末に神谷道場で住み込みの弟子として暮らすようになる。剣心の腕前と素性を知り、心から尊敬し、彼のような立派な剣客になることを夢見て修行に励んでいる。
由太郎とは同年代で、互いに「立派な剣客に憧れている」という立場もあって、出会った時から反目し合う。由太郎が神谷道場で修行するようになってからは、剣の道の上でもライバル視するようになっていった。しかし同時に内心では彼の才能を認め、由太郎が雷十太によって剣の道を断たれたと知った時は誰よりも激しく怒りと嘆きを表した。
明神弥彦(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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明神弥彦(みょうじん やひこ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで東京府士族の少年。明治維新の混乱によって孤児となった。集英組というヤクザに拾われ、スリ等雑用をさせられていたが、緋村剣心(ひむら けんしん)達と関わり、士族としてのプライドを取り戻し、ヤクザと手を切った。その後剣心の計らいで神谷道場に入門、神谷薫(かみや かおる)の下、神谷活心流を学び剣心達と共に戦う。幼いながらも常人離れした精神力や身体能力、剣才を発揮し成長していく。
石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)
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神谷薫(かみやかおる)とは『るろうに剣心』シリーズのヒロインであり主人公緋村剣心の妻、亡き父・越路郎が創り上げた神谷活心流の師範代である。あるとき、神谷活心流が人斬り抜刀斎を生み出した剣術である、と容疑がかけられていたときに剣心と出会う。剣心とともに父の生み出した流派の再建をするべく奮闘し、弟子となる明神弥彦を迎える。師範代として教えを説く日々であったが、ある日喧嘩屋の相楽左之助と出会い仲間となる。出会った仲間たちとともに剣心の命を狙ってくる刺客たちを倒すべく成長する。
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明神弥彦(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
明神弥彦(みょうじん やひこ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで東京府士族の少年。明治維新の混乱によって孤児となった。集英組というヤクザに拾われ、スリ等雑用をさせられていたが、緋村剣心(ひむら けんしん)達と関わり、士族としてのプライドを取り戻し、ヤクザと手を切った。その後剣心の計らいで神谷道場に入門、神谷薫(かみや かおる)の下、神谷活心流を学び剣心達と共に戦う。幼いながらも常人離れした精神力や身体能力、剣才を発揮し成長していく。
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石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。
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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。
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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。
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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。
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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。
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