比留間伍兵衛(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

比留間伍兵衛(ひるま ごへえ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、物語序盤に活躍した悪党。
比留間喜兵衛の弟だが、見た目はまったく似ていない。喜兵衛の神谷道場を奪う計画に協力し、その道場生を名乗って辻斬りを繰り返す。さらにこの時「伝説の人斬り緋村抜刀斎」を騙り、神谷道場の名を貶め、手放さざるを得ない状況を作ろうとした。本物の抜刀斎である緋村剣心に喜兵衛共々叩きのめされ警察に突き出されるも脱獄し、なお道場を諦めない兄に従って暗躍を重ねた。物語終盤にも脇役として再登場する。

比留間伍兵衛(るろうに剣心)の概要

比留間伍兵衛(ひるま ごへえ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、物語序盤に暗躍した悪党。
兄の比留間喜兵衛(ひるま きへえ)が画策した「神谷道場を乗っ取る計画」に加担し、その道場生を名乗って辻斬りを繰り返す。さらにこの時「伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)」を騙り、神谷道場の名を貶め、手放さざるを得ない状況を作ろうとした。

西南戦争で戦死した父から道場を受け継いだばかりだった神谷薫(かみや かおる)は、「父の遺した道場を自分が潰すわけにはいかない」と頑強に抵抗し、業を煮やした喜兵衛の判断により直接彼女を殺す方向に計画を変更。しかしそれを決行しようとしたタイミングで“本物の緋村抜刀斎”である緋村剣心(ひむら けんしん)が現れ、「抜刀斎の名に未練はないが、悪事に使われるのを放置はできない」として叩きのめされる。
兄共々警察に突き出されるも脱獄し、相楽左之助(さがら さのすけ)という喧嘩屋を巻き込んで再び神谷道場を狙うも、改めて剣心に敗北。這う這うの体で長野に逃れ、不動沢(ふどうさわ)という現地の悪党の下で働くようになるが、今度はそこに左之助がやってきて成敗された。

比留間伍兵衛(るろうに剣心)のプロフィール・人物像

身長:195cm
体重:120kg
生誕日:1842年1月
趣味:物真似
苦手な人物:兄

CV:小村哲生(旧アニメ版)/高木渉(新アニメ版)/笹岡繁蔵(CDブック版)
演:香綾しずる、叶ゆうり(宝塚版)/高頭祐樹(松竹版)

言動荒々しい粗暴な悪党。暴力を用いて己の意を通す乱暴な男で、己の剣技に酔い痴れているところがある。幼い頃の力関係を引きずっているのか、兄の喜兵衛に対しては今も頭が上がらず、素直に従っている。
武を志す者としての矜持は一応持っており、「剣は凶器、剣術は殺人術」との現実を見据えた上でそれを振るう。「伝説の人斬り緋村抜刀斎」を演じたのは喜兵衛にそう命じられたからだが、自分でもこの肩書きは気に入っており、剣心と対峙した際は「伝説の人斬りの名は自分にこそふさわしい」と豪語した。

アニメ版では大きく設定が変わっており、まず兄の喜兵衛が登場しない。神谷道場を貶めようとしたのも「土地が欲しかった」からではなく、「かつて破門された恨みを晴らすため」となっている。

比留間伍兵衛(るろうに剣心)の装備・能力

剣術

一応道場主を務めるだけの実力を持つ薫を、まったく寄せ付けないほどの剣腕の持ち主。「剣は凶器、剣術は殺人術」という事実をごく当然のものとして受け入れているため、人を斬ったり傷つけることに一切躊躇が無いのもその強さを後押ししている。
しかし剣心や左之助には遠く及ばず、彼らには手も足も出ずに敗れている。アニメ版では設定の変更に伴い、この2人から見ても「それなりの腕前」と評価される程度の剣士となっている。

比留間伍兵衛(るろうに剣心)の来歴・活躍

伝説の人斬りとの対峙

明治維新前から兄の比留間喜兵衛(ひるま きへえ)と共に様々な悪事を働いていた。維新の成立後、様々な制度が改められる中、喜兵衛が「今後10年でさらに値上がりする」と見て東京にある神谷道場の土地を我が物とすることを画策する。
この道場は道場主の神谷越路郎(かみや こしじろう)が西南戦争で死んだばかりで、その娘の神谷薫(かみや かおる)が受け継いでいた。薫は世間知らずの17歳の少女で、喜兵衛はまず彼女から道場を騙し取ろうと考える。

伍兵衛は喜兵衛に命じられ、「伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)」にして「神谷道場の門下生」を名乗らせて次々と人を襲わせ、道場の名を貶めていく。薫に「これ以上道場を続けられない」と判断させ、その処分を喜兵衛が請け負うという形で道場を手に入れる計画だったが、剣術の心得がある薫は自ら伍兵衛を討ち取ろうと夜な夜な出掛けるようになる。
諦めない薫に辟易し、喜兵衛は「彼女を自殺に見せかけて殺し、道場を自分に譲るという遺言状を偽造する」という形に計画を変更。しかしその決行のタイミングで、抜刀斎騒ぎを聞きつけて現れた“本物の抜刀斎”こと緋村剣心(ひむら けんしん)に兄共々叩きのめされ、警察に突き出される。

なお、続編である『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』にて、越路郎が生存している可能性が示唆されている。

脱獄と2度目の敗北

兄と共に脱獄し、なおも神谷道場の土地を狙う喜兵衛に従い新たな計画を練っていく。剣心はその後も神谷道場に逗留するようになり、これを排除しないことには道場を奪うことはできないと判断した喜兵衛は、そのための準備を進める。
まず拳銃を調達し、さらに“維新志士嫌い”で知られる名高い喧嘩屋の相楽左之助(さがら さのすけ)に接触。「喧嘩の依頼」という形で左之助を剣心と戦わせ、隙を突いて剣心を狙撃するという計画だった。

左之助は喧嘩の依頼自体は承諾するも、「悪党の考えることくらい読める、悪事の片棒を担がされるのは真っ平だ」として喜兵衛が手に入れた拳銃を破壊。改めて剣心と戦うも圧倒され、劣勢に立たされる。ここで喜兵衛は隠し持っていた2丁目の拳銃を構えて剣心に向けて弾丸を撃ち込むも、彼の読みと反射神経はそれをなお上回り、刀の鍔で防がれてしまう。
伍兵衛は薫を人質にしようとするが、左之助に重傷を負わされて失敗し、兄と共に這う這うの体で逃げ出す。2度の敗北で「剣心には敵わない」と思い知り、脱獄の件で警察に追われていることもあって、兄弟そろって東京を離れて長野に向かった。

不動沢の子分

長野では、不動沢(ふどうさわ)という地元の有力者の子分として様々な悪事を働いていた。しかし実はここは左之助の故郷であり、ようやくほとぼりが冷めた頃に彼と再会。この頃、不動沢は左之助の父である東谷上下ェ門(ひがしだに かみしもえもん)とトラブルを起こしており、左之助は彼を倒すついでに比留間兄弟も成敗していく。
以降は物語に登場せず、改心したのか、その後も悪事を働いているのかは不明。

比留間伍兵衛(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター

緋村剣心(ひむら けんしん)

新時代を生きる流浪の剣士。その正体は、かつて幕末最強と呼ばれた伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)である。多くの人を斬り殺した過去を悔い、その贖罪のための旅を続けている。
「神谷道場の緋村抜刀斎」騒動を聞きつけて神谷道場に関わるようになり、薫を殺そうとしていた伍兵衛と対決。小柄な剣心を侮った伍兵衛は、「伝説の人斬りの名は自分にこそふさわしい」と言って斬りかかるもあっさりとかわされ、一撃で叩きのめされることとなった。

renote.net

神谷薫(かみや かおる)

西南戦争で戦死した父から神谷道場を受け継いだ少女。自身も剣術が達者で、年齢を考えれば相当な腕前。世間知らずでお人好しな一面があるが、他者の善性を素直に信じるその姿勢は、理想のため平和のためと人を斬り続けた剣心にとって救いとなっていった。
伍兵衛が「神谷道場の弟子」を名乗って辻斬りを繰り返すと、これを自ら成敗してやろうと夜な夜な木刀を手に出掛けるようになる。伍兵衛は薫のことは特に問題視しておらず、「あの道場が欲しいなら、とっとと乗り込んで道場主だという小娘を殺して手に入れてしまえばいい」と考えていた。

renote.net

相楽左之助(さがら さのすけ)

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明神弥彦(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

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明神弥彦(みょうじん やひこ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで東京府士族の少年。明治維新の混乱によって孤児となった。集英組というヤクザに拾われ、スリ等雑用をさせられていたが、緋村剣心(ひむら けんしん)達と関わり、士族としてのプライドを取り戻し、ヤクザと手を切った。その後剣心の計らいで神谷道場に入門、神谷薫(かみや かおる)の下、神谷活心流を学び剣心達と共に戦う。幼いながらも常人離れした精神力や身体能力、剣才を発揮し成長していく。

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石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。

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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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