癋見(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

癋見(べしみ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、かつて江戸城の守護を担っていた隠密御庭番衆の一員。癋見は仲間内で用いている名称で、本名は不明。
戦闘よりも諜報活動に長けた下級隠密。指で鋲を弾いて敵を攻撃する「螺旋鋲」という技を修得しており、毒を仕込んだ鋲による暗殺が得意技。隠密御庭番衆の中でも明確に格下扱いされてはいるが、時代に取り残された者同士で強い仲間意識を持ち、いざとなれば協力して事に当たる。隠密御庭番衆の長である蒼紫に忠誠を誓い、彼のために命懸けで戦う。

癋見(るろうに剣心)の概要

癋見(べしみ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、かつて江戸城の守護を担っていた隠密御庭番衆の一員。癋見は仲間内で用いている名称で、本名は不明。
明治維新で徳川幕府が倒れた後、御庭番衆の長である四乃森蒼紫(しのもり あおし)と数人の仲間たちと共に新たな仕事と自分たちの力を活かせる戦場を求めて市井をさすらう。やがて悪徳商人の武田観柳(たけだ かんりゅう)に仲間たち共々用心棒として雇われるようになり、彼の下で諜報や邪魔者の排除のために活動する。

麻薬の売買にも手を出した観柳は、その精製法を知る高荷恵(たかに めぐみ)という女医を自分の下に置いていたが、ある時彼女に脱走されてしまう。逃げ込んだ先でたまたま緋村剣心(ひむら けんしん)という剣士と出会った恵はそのまま庇護を求め、癋見は御庭番衆の一員として剣心や彼の仲間たちと戦うこととなる。

癋見(るろうに剣心)のプロフィール・人物像

身長:130cm
体重:30kg
生誕日:1848年5月
出身:東京府出身
星座:牡牛座
血液型:A
特技:射的、尾行

CV:松野太紀(旧アニメ版)/吉野裕行(新アニメ版)
演:透真かずき、眞ノ宮るい(宝塚版)/早川一矢(松竹版)

戦闘よりも諜報活動に長けた下級隠密。気配を消すことに専念すれば、剣心にすら気取られずに活動することも可能だが、隠密御庭番衆の中では明確に格下扱いされている。しかし見下されているわけでもなく、いざとなれば協力して事に当たる。
忍者としては水準以上の力を持つが、逆にいえば忍び働きしかできない人物で、「平和な新時代に自分の居場所はない」との諦観を抱く。それだけにそんな自分や仲間たちを見捨てることなく一緒に新たな居場所を作ろうとしてくれている蒼紫に感謝し、忠誠を誓い、彼のためとあれば命懸けで戦う姿を見せた。

癋見(るろうに剣心)の装備・能力

螺旋鋲(らせんびょう)

鋲を指で弾いて敵に当てる技。射程距離は短いが、拳銃弾並みの威力があり、急所に当たれば致命傷にもなりうる。

毒殺螺旋鋲(どくさつらせんびょう)

毒を仕込んだ螺旋鋲を敵に叩きこむ技。これを利用した暗殺が癋見の得意技である。
作中では曼荼羅葉(まんだらば/チョウセンアサガオのこと)の毒を用いていた。

癋見(るろうに剣心)の来歴・活躍

徳川幕府の滅亡

江戸と呼ばれていた頃の東京で生まれ、経緯は不明ながら江戸城の守護を担う隠密御庭番衆の一員となる。身軽さを利用して主に潜入工作や諜報活動を担当していたが、仲間内では「忍者としても裏方でしか仕事ができない」と軽んじられていた。それでも長である四乃森蒼紫(しのもり あおし)からは忍者としての厳しさを伴いつつも仲間として扱われ、彼を深く信頼するようになる。
その後明治維新を経て徳川幕府は滅亡し、御庭番衆はその任を解かれる。表向きは料亭を経営している御庭番衆の京都探索方に主だった仲間を預けると、蒼紫は癋見を含む数人の忍者たちと共に新たな仕事と戦うべき相手を求めて新時代をさすらう。

この時、蒼紫個人には新たな仕事の話もあったが、「忍者としてしか生きられないのに、そのために人生の全てを懸けて修行してきたのに、戦う機会さえ与えられなかった部下たちだけを路頭に迷わせるわけにはいかない」との想いから彼はそれを蹴っていた。癋見はこれに感謝し、いざとなれば彼のために命をも懸ける覚悟を固めていく。
やがて癋見たち御庭番衆は、悪徳商人の武田観柳(たけだ かんりゅう)に用心棒として雇われ、彼の下で諜報や粛清、邪魔者の排除に力を発揮していくこととなった。

高荷恵の脱走

さらに金を儲けようと考えた観柳は、麻薬の売買に手を染める。その精製法を知る高荷恵(たかに めぐみ)という女医を虜とするが、「人を救う医者として、これ以上麻薬の製造などに手を貸してはいられない」と考えた彼女に逃げられてしまう。
癋見はこれを連れ戻そうとするも、恵がたまたま出会って助けを求めた緋村剣心(ひむら けんしん)という剣士に返り討ちにされてしまう。実は剣心はかつて幕末最強と謳われた伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)その人であり、これを知った蒼紫は「自分たちの力を世に示せる強敵を、御庭番衆こそが幕末最強だということを証明できる相手をついに見つけた」と歓喜。御庭番衆の誇りに懸けて剣心を倒そうと入れ込んでいく。

蒼紫の盾となって死亡

この頃、「金を払ってるのに従わない」として、蒼紫と観柳の仲は険悪なものとなっていた。恵を助けるために屋敷に乗り込んできた剣心を蒼紫が迎え撃つ中、観柳はガトリングガンを持ち出して2人をまとめて始末しようとする。
剣心にやられた傷を癒すため屋敷の中で療養していた癋見は、ガトリングガンの銃撃の音を聞いて「寝ている場合ではない」と蒼紫たちの応援に駆け付ける。観柳の隙をついて毒殺螺旋鋲を叩き込もうとするもわずかに間に合わず、銃弾の雨を浴びて倒される。死の直前、蒼紫に「自分のような一芸しかない者をずっと御庭番衆に置いてくれてありがとう」と語り掛けた。

こうして御庭番衆は蒼紫を除いて全滅するが、ガトリングガンが弾切れを起こしたことで形勢逆転。剣心の怒りの一撃で観柳は倒される。
恵が剣心たちに救出される一方、蒼紫は癋見たちの首を回収してその場を立ち去る。「自分たち隠密御庭番衆こそが幕末最強だ」と証明するため、観柳の乱入で水入りとなった剣心との決着をつけるために、蒼紫は傷を癒しながらさらなる修行に励んでいった。

癋見(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター

四乃森蒼紫(しのもり あおし)

隠密御庭番衆の長。冷静沈着だが誇り高く、「自分たち御庭番衆こそが幕末最強だった」との強い自負を持つ。
下級隠密である癋見のことを実力相応に、しかし決してそれ以上軽んじることなく仲間として扱う。「御庭番衆以外に自分の居場所はない」と考えていた癋見は感謝し、蒼紫を長として認めると共に、いざという時は自分の命を懸けてでも彼を守ると誓っていた。

renote.net

火男(ひょっとこ)

御庭番衆の中級隠密。巨体から放たれる強力な拳打と、胃袋に仕込んだ油袋を利用した火炎放射が武器。
自分の力に対する自惚れが強く、癋見に対しても当たりが強い。しかし仲間としては気安い間柄で、「チビ」、「デブ」と呼び合う場面がある。

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石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。

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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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