わくぷよダンジョン決定盤(わくわくぷよぷよダンジョン)のネタバレ解説・考察まとめ

『わくぷよダンジョン決定盤』とは、1999年にコンパイルから発売されたPlayStation用ローグライクゲーム。落ちものパズルゲームの代表作『ぷよぷよ』の名前がタイトルに付けられているが、パズルゲームではない。3人のキャラから主人公を選んで、ダンジョンの攻略を目指すRPGとなっている。
「すっごい魔法のアイテム」がどこかにあるというテーマパークに足を踏み入れた3人の主人公・アルル、ルルー、シェゾ。それぞれは期待を胸に、不思議なダンジョンが建ち並ぶテーマパークで大冒険をする。

物語の始まりはシェゾが攻略していたダンジョンである

「闇の魔導師」を名乗る主人公の青年・シェゾは、とあるダンジョンを攻略していた。そのダンジョンの最上階で、シェゾは「時空の水晶」という、とてつもない魔力を秘めた水晶を発見する。水晶の魔力を自分のものにしようと考えたシェゾが水晶に手を伸ばすと、水晶が光り出して逆にシェゾの魔力をほとんど吸い取ってしまった。テレポートの魔法を使って、なんとかダンジョンから脱出したシェゾだったが、自身の魔力はほんのわずかしか残されていなかった。
それから数日後、魔力を取り戻す算段を立てていると、商人のふふふが声をかけてきた。ふふふは、「すっごい魔法のアイテム」が手に入るというテーマパーク「わくわくぷよぷよランド」のチラシ見せながら、「挑戦してみてはどうか」とシェゾに提案する。
時空の水晶と同じ効果を持つアイテムが存在することを知ったシェゾは、すぐにわくわくぷよぷよランドへ向かう。わくわくぷよぷよランドの入口に到着すると、魔導師の少女・アルルや格闘家の女性・ルルーと出会い、2人もすっごい魔法のアイテムを狙っていることを知る。2人よりも先に全てのアトラクションをクリアしてすっごい魔法のアイテムを手に入れる為に、最初のアトラクション「ぷよぷよダンジョン」に向かうのだった。

シェゾの冒険

アルルとルルーも目当てのものが一緒だと判明し、少し慌てるシェゾは、まずアトラクションの攻略法を探ろうと一番難易度の低いぷよぷよダンジョンに挑戦する。魔力をほとんど吸収されてしまって本来の力が出せないシェゾだったが、元々剣も扱えた為、ぷよぷよダンジョンの攻略は難しいものではなかった。難なくぷよぷよダンジョンの5階を攻略し、ファイヤーマウンテン、スターライトステージ、ウォーターパラダイスのアトラクションに入ることができるチケットを手に入れると、次々に3つのアトラクションを攻略していった。

それぞれのアトラクションで赤、黄、青のオーブを手に入れたシェゾは、次の目的地はどこにしようか考えていた。するとそこへ、わくわくぷよぷよランドの存在をシェゾに教えた商人・ふふふが現れ、新しいイベントの開催を告げる。ふふふは、「イベントの開催場所はぷよぷよダンジョンだ」と知らせると、内容を告げずに去っていく。
シェゾは、インフォメーションに立ち寄って案内係のキキーモラにイベントの詳細を訪ねるが、キキーモラは「そんなイベントが始まったとは聞いていない」と答えた為、詳細は掴めなかった。イベントの内容を知る為、シェゾがぷよぷよダンジョンへ向かうと、入口にぷよぷよダンジョンのボスであったスケルトンTが困った様子で立っていた。シェゾが訳を聞くと、スケルトンTは「ムチを持った女が突然入ってきて追い出された」と答え、その女は5階よりも上のステージへと向かったことが判明する。5階より上に行く為には、3色のオーブが必要だったが、シェゾは既に3色全てを揃えていた為、その女を追う為にぷよぷよダンジョンの中へと向かった。
3色のオーブを使って5階よりもさらに上階へと進んでいくシェゾは、最上階である10階でムチを持った女と遭遇する。スケルトンTの言葉通りの格好をした女は、「サキュバス」と名乗り、シェゾに下僕になることを強要してきた。シェゾは、「誰かの下僕になる気はない」と言ってサキュバスに戦いを挑み勝利する。
サキュバスはその場から去るが、今度は何者か気配を感じ、シェゾは「出てこい」と声を荒げた。謎の人物は姿を見せないまま、「いずれお前と戦うことになる」とだけ言い残して去っていく。
シェゾがぷよぷよダンジョンを出た直後、キキーモラがサキュバスをアトラクションから追い払ったお礼をする為に現れる。キキーモラは、新たなアトラクションに入場することのできるVIPチケットをお礼としてシェゾに手渡した。

シェゾはVIPチケットで入場することができるワンダージャングルとホラーハウスをそれぞれクリアし、緑と黒のオーブを手に入れる。シェゾがアトラクションを出て一息入れていると、ぷよぷよダンジョンの10階に現れた謎の人物が再び声をかけてきた。相変わらず正体を見せないまま、6つ目のオーブをぷよぷよダンジョンの10階に置いてきたことを伝えて去っていく。シェゾは謎の人物の言葉を信じて、ぷよぷよダンジョンの10階へ向かうのだった。
しかし、ぷよぷよダンジョンの10階に置かれていた白のオーブは、既にインキュバスが手に入れてしまっていた。そこでシェゾは、インキュバスに勝負を持ち掛け、勝った方が白のオーブを手に入れることを提案する。インキュバスはその提案を呑み、2人は勝負を始める。苦戦しつつも、シェゾはインキュバスに勝利し、6つ目のオーブである白のオーブを手に入れた。
早速6つのオーブを使ってぷよぷよダンジョンのさらに上を目指すシェゾ。20階まで辿り着くと、そこには魔界のプリンスを自称するサタンが待っていた。サタンは、わくわくぷよぷよランドの創設者のように振る舞い、シェゾに楽しんでいるかと問いかけてきた。しかし、シェゾは、入る度に地形が変わるダンジョンに身を覚えがあった。わくわくぷよぷよランドがオープンする数日前、自身が持つ魔力のほとんどを吸い取った時空の水晶があったダンジョンと特徴が酷似していたのだ。
シェゾは、鋭い洞察力でわくわくぷよぷよランドのアトラクションが全て時空の水晶によって作られたものだということを突き止める。サタンが何か隠していると睨んだシェゾは、サタンに勝負を持ち掛けた。
ほんのわずかしか魔力が残っていないシェゾは、サタンの猛攻に苦戦するが、なんとか勝利することに成功する。シェゾはサタンにクリア報酬として、すっごい魔法のアイテムを要求したが、サタンは持っていないことが判明する。サタンが時空の水晶を持っていないことを知ったシェゾは、サタンがわくわくぷよぷよランドを作った経緯や目的も聞かずぷよぷよダンジョンを出た。

エンディング

魔力を求める冒険が一段落し、シェゾは賑やかな日常へと戻っていく

シェゾがぷよぷよダンジョンを出ると、外にはアルティメットタワーとバトルキャッスルというアトラクションが追加されていた。パーク内で1番大きな建物であるアルティメットタワーにすっごい魔法のアイテムがあると睨んだシェゾは、急いでアルティメットタワーに向かう。最上階まで辿り着くと、そこには自分と全く同じ姿をした男が待ち構えていた。男は、自分をドッペルゲンガーだと名乗り、「時空の水晶が欲しければオレと戦え」と挑発する。シェゾはその挑発にのり、2人は激しい戦闘を繰り広げる。苦戦を強いられながらも、シェゾはドッペルゲンガーに勝利した。
戦いの中で、シェゾはドッペルゲンガーの使う魔法や技が全て自分のものと同じであることに気付いていた。そして、このドッペルゲンガーこそが、時空の水晶そのものであることを突き止める。時空の水晶は、シェゾの魔力を奪ったことでシェゾとそっくりの実体と力を手に入れていたのだった。
シェゾはドッペルゲンガーに吸収した魔力を返す様に要求するが、ドッペルゲンガーは「その必要はない」と拒否する。ドッペルゲンガーの力は、かつてのシェゾの力そのものである為、そのドッペルゲンガーに戦いで勝ったシェゾは、もう既に今まで以上の魔力を手に入れていることになる。シェゾはわくわくぷよぷよランドでの冒険がきっかけで、吸収された以上の魔力を知らない内に身に着けていた。
時空の水晶は自ら消滅する道を選び、わくわくぷよぷよランドと共に崩壊してしまう。シェゾが瓦礫の山と化したテーマパークの跡地を眺めていると、いつの間にか避難していたアルルやルルーと再会する。探していた時空の水晶は消滅したが、以前よりも強い魔力を手に入れることに成功したシェゾは満足そうにアルル達の輪の中に入っていくのだった。

『わくぷよダンジョン決定盤』のゲームシステム

キャラクターセレクト

本作は、3人の主人公から好きなキャラを選択してプレイすることができる。
選択できるキャラは、アルル、ルルー、シェゾで、どのキャラから初めてもストーリーには大きく影響しない。しかし、ストーリークリアを目指す為には、全員が1度目のエンディングを迎えないといけないという条件がある為、まんべんなく3人のストーリーを進行させる必要がある。

アドベンチャーパート

本作のストーリー部分。
選択肢によるストーリーの分岐はほとんどなく、基本的には一本道である。登場キャラの性格や特徴、キャラ同士の関係を知ることができる。
アドベンチャーパートでは、ショップで買い物をしたり、新たな技能を習得することもできる。

アクションパート

本作の冒険は、わくわくぷよぷよランド内のアトラクションに入ってダンジョンの各フロアを攻略するローグライクゲームを採用している。
ダンジョンは入る度に地形やアイテム等の配置が変わる。プレイヤーはキャラを操作して上階を目指し、ボスを倒せばダンジョンクリアとなる。
HPが0になっても、ダンジョンから追い出されるだけで、冒険で得た経験値やお金はなくならない。途中で脱出した場合も同様である。

通常攻撃

拳や武器を使って敵に物理攻撃を行う。
指輪を装備することで属性や特殊な効果を付与させることができる。

特技

魔法や奥義を使って攻撃を行う。
魔導書や奥義書を読むことでバリエーションが増える。属性の付いたものや特殊効果を付与させる攻撃が多い。
使用する為には、MPを消費する。

状態

hiroro3777s4
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@hiroro3777s4

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